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技術選定は会社を知ることから始めよ_20200309Techplay登壇資料

RAKSUL
March 09, 2020

 技術選定は会社を知ることから始めよ_20200309Techplay登壇資料

2020年3月9日のTechplayイベント「業界を変えた大規模サービスの技術選定」にて、ラクスル事業Head of Engineeringを務める二串がお話した資料です。

https://techplay.jp/event/769073

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RAKSUL

March 09, 2020
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Transcript

  1. Rebuild the Industry
    技術選定は会社を知ることから始めよ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    2020.03.09 TECH PLAY

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  2. 自己紹介
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスル事業本部 Head of Engineering
    IIJ、DeNAを経て、2017年よりラクスルへ。
    エンジニア -> TL -> EM -> HoE というキャリアを
    歩む。現在は事業全体の開発を牽引。
    二串 信弘
    Twitter: @nikushi_jp
    Nobuhiro Nikushi

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  3. 今日のテーマ
    技術選定は会社を知ることから始めよ
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  4. 目次
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスルにおける技術の位置づけ
    コストパフォーマンス技術選定
    プロダクト中心の技術選定
    1
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  5. Vision
    仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる
    BETTER SYSTEMS, BETTER WORLD
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  6. ラクスルのミッション
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    伝統的な産業にテクノロジーを持ち込み
    産業構造を変え、21世紀型へアップデート
    既存産業
    20世紀型
    ラクスルによるプラットフォーム創造
    21世紀型
    製販一体 製販分離

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  7. ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    印刷・広告の
    シェアリングプラットフォーム
    物流の
    シェアリングプラットフォーム
    ラクスルのサービス

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  8. Testing
    Server Side
    Others
    Frontend
    DataBase/Storage
    InfraStructure
    主要技術スタック

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  9. 今日のテーマ
    技術選定は会社を知ることから始めよ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.

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  10. ラクスルにおける技術選定の位置づけ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.

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  11. ラクスルにおける技術の位置づけ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    会社の特徴認知までの過程の私の経験
    ラクスルは技術力の高いエンジニア組織を抱えて
    内製でプロダクトを作っている会社だが、
    安易に他のテックカンパニーと一緒くたにしていいものか?

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  12. ラクスルにおける技術の位置づけ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスル = ビジネス開発が非常に得意な会社
    ● 伝統的な産業の課題に着目しITの力で仕組みを変えていく
    ● 徹底的な高い解像度で勝ち筋を見つける

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  13. 印刷や物流向けに
    事業を展開している会社
    技術の会社ではない
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.

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  14. ラクスルにおける技術の位置づけ
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    技術は究極的には手段
    ● プロダクト価値を最大化させ事業を成功させることこそ目的
    ● 目的を忘れない、目的を忘れない、目的を忘れない(大事)
    ○ 過去の反省に対する自戒を込めて...
    ● 「隣の芝は青い」けど。他社の真似だけではうまくいかない

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  15. 目次
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスルにおける技術の位置づけ
    コストパフォーマンス技術選定
    プロダクト中心の技術選定
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  16. コストパフォーマンス技術選定
    現戦力で成果を最大化させる技術選定
    ● コストと成果量
    ○ コスト = 学習コスト、開発人数、お金、etc..
    ○ 成果量 = 売上、品質、モチベーション、離職・採用観点、etc
    ● 問題を複雑にしすぎない(KISSの原則)
    ○ 賢い人が考えた方法は複雑すぎる問題
    ■ アンチパターン: ぼくが考えた最強のアーキテクチャ
    ○ 後からジョインした人が理解できるか?という観点を持つ
    ○ ラクスルは長期目線でプロダクト開発に投資する会社
    ref: そのRails Engine、 本当に必要ですか?
    https://www.slideshare.net/nixiesan/rails-engine-125150323

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  17. コストパフォーマンス技術選定
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    インフラ環境
    ● 本番環境 AWS EC2 メイン、一部 AWS ECS、 EKS
    ● 本番環境をコンテナ化しようというmovementは社内で時々盛り上がるも、実利
    が少なく本格導入してない
    ※ 開発のツールとしてDockerは大いに現場で活用されてます
    ● サービスを毎日立ち上げたい、俊敏にリソース管理したい、といった導入動機に
    乏しくEC2ベースで今のところは困っていない

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  18. コストパフォーマンス技術選定
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    サービスアーキテクチャ
    ● 今のところマイクロサービスはオーバーエンジニアリング
    ● 現時点ではメリットよりも新たなconcernにより開発効率低下
    ○ 単体テストのコスト増(スタブ地獄)
    ○ 開発環境の整備
    ○ インフラの難易度up
    ● モノリスとマイクロの中間の立ち位置
    ○ 1つ1つのアプリはモノリスでコード凝縮し効率化
    ○ ドメイン単位(≠サービス単位)で分割

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  19. ドメイン分離型モノリスアプリケーション戦略
    共通機能
    Payment
    Ops
    API DB
    User/
    Auth
    Ops
    API DB
    DataCheck/
    Prepress
    Ops
    API DB
    印刷EC
    Ops
    DB
    Printing
    Ops
    API DB
    Web
    EC機能
    Other Apps
    Web: Publicサイト
    Ops: 管理画面
    API: Internal API
    Web
    ExtAPI
    Users
    Printing
    Companies
    集客・広告
    Ops
    DB
    Web

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  20. ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスルのシステム刷新
    目的: システムに柔軟性を持たせ経営戦略の選択肢が増えている状態にすること
    ● 課題の本質は言語やフレームワークではなく既存PHPモノリスそのもの
    ● どう分割するかが最重要
    技術的な大きな飛躍は盛り込まなかった
    ● 未習熟な言語・フレームワークによる不確実性、再負債化リスクの排除
    ● 新技術を採用したくなるが一歩引いて考える。目的を履き違えない。
    ref: 一枚岩なレガシーシステムを ラクスルではどのように Rebuildしているのか?
    https://www.slideshare.net/nixiesan/rebuild-124366117
    コストパフォーマンス技術選定

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  21. 目次
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    ラクスルにおける技術の位置づけ
    コストパフォーマンス技術選定
    プロダクト中心の技術選定
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  22. プロダクト中心の技術選定
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    Q: エンジニアとして楽しいですか?

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  23. プロダクト中心の技術選定
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    Q: エンジニアとして楽しいですか?
    A: 楽しいよ!

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  24. プロダクト中心の技術選定
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    実際、社内のエンジニアと話すと、結構新しい技術に対してシビアというか、それや
    ると何が嬉しいんですか?、工数下がります?、難しすぎませ? 学習コスト高くない?、
    そこまでやってなにかメリットあるんですか?って。実はみんなスタートアップで働くこ
    とを心得ているんだなと。時間もお金も限られている、リリースまでの時間も短い、そ
    して何よりみんな残業したくない! 代わりにプロダクトをどうやったらもっと使ってもら
    えるか、お客様に定着してもらえるか、リリース期日という制約の中でどういう戦略を
    取れるかちゃんと考える人達が多かった。技術の会社から来た私としては刺激に
    なっているところでもあるんですが。

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  25. ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    徹底的に現場解像度を上げて、
    チーム全員でプロダクトビジョンを描く
    現場観察 / ユーザー調査
    パートナーやユーザーの現場に趣き、
    1次情報
    を拾いに行くことで、何が課題なのか・何が起
    こっているのかという課題の解像度を徹底的に
    上げる。
    プロダクトビジョンの設定
    現場から得た課題感を元に、
    「誰の何をどのように解決するのか」
    というプロダクトビジョンを
    TECH/BIZで
    力を合わせて創りあげる。
    アジャイル開発
    プランニングと振返り、
    調整を繰り返しながら、
    1-2週間単位で
    開発スプリントを回していく
    プロダクト中心の技術選定

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  26. ラクスルは技術の会社ではなく
    『産業の課題をプロダクトで解決する会社である』と言い
    切ることで自分の中で腑に落ちた
    エンジニアとしての役割に納得感が出て
    より自信をもって働けるように
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.

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  27. まとめ
    ラクスルは産業の課題をプロダクトで解決する会社
    事業特性を知ることはエンジニアとしてバリューを発揮するための近道
    ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
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    エンジニアはパワーのかけ方を常に意識し事業成長を支えよ

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  28. ©RakSul,Inc. AllRights Reserved.
    メッセージ
    Rebuild the Industry.
    自分を超える、社会が変わる
    産業変革を一緒に起こす仲間を探しています

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