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ソフトウェア工学におけるダイバーシティ&ジェンダー研究に向けて: SE4DIとDI4SE

washizaki
September 05, 2022

ソフトウェア工学におけるダイバーシティ&ジェンダー研究に向けて: SE4DIとDI4SE

鷲崎弘宜, "ソフトウェア工学におけるダイバーシティ&ジェンダー研究に向けて: SE4DIとDI4SE", ソフトウェアエンジニアリングシンポジウムSES2022 ソフトウェア工学とダイバーシティ ワークショップ, 2022

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September 05, 2022
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  1. ソフトウェア工学における ダイバーシティ&ジェンダー研究に向けて (SE4DIとDI4SE) 鷲崎 弘宜 IEEE Computer Society 1st Vice

    President候補者(選挙 9月12日まで) 早稲田大学 / 国立情報学研究所 / システム情報 / エクスモーション SES2022 ワークショップ 9月5日早稲田大学&オンライン washizaki@waseda.jp 1
  2. 2 https://wws.sigse.jp/2022/program.html

  3. SEのダイバーシティ&ジェンダー研究 ‘21-’22 • Software Engineering in Digital Transformation and Diversity:

    Preliminary Literature Review (COMPSAC 2022 Fast Abstract) • DXの文脈におけるSEとダイバーシティの予備的文献調査、それらの関係の 予備的なモデル化 • Perceived diversity in software engineering: a systematic literature review (ESEM 2021) • 「先天的なダイバーシティ」の中ではジェンダーバイアス・差の調査や解消 に向けた研究が多い。人種、年齢、障がいについてさらなる取り組みが必要。 • 15のソフトウェア工学(開発)ジェンダープラクティス • Conceptual Modeling of Gender-Inclusive Requirements (ER 2021) • ソフトウェア開発における一般的なジェンダー問題の体系的文献調査 • ジェンダーインクルーシブな要求の扱いに向けた概念モデルの提案 • International Workshop on Gender Equality in Software Engineering (GE@ICSE) • ’18 -> ‘19 -> ‘22 3
  4. Software Engineering in Digital Transformation and Diversity: Preliminary Literature Review

    (COMPSAC’22 Fast Abstract) ソフトウェア工学&ダイバーシティ&DXのビュー • DX for diversity and inclusion (DX4DI): データおよびデジタル技術を通じた多様 な人々への価値提供およびインクルーシブなビジネスモデルや社会への変革 • Diversity and inclusion for DX (DI4DX): 組織構成員の多様性や多様な働き方に基 づく新たな価値創造ならびに変革の促進 4 ソフトウェア工学 Hironori Washizaki, “Software Engineering in Digital Transformation and Diversity: Preliminary Literature Review,” 46th IEEE Computer Society Signature Conference on Computers, Software and Applications (COMPSAC 2022), Fast Abstract SE4DI DI4SE DX ダイバーシ ティ&イン クルーシブ DX4DI DI4DX • ジェンダー • 障がい • 背景の多様 性全般 • DXやデジタ ル関連の企業 • 公共に資する 学校や議会 • ソフトウェアテスト、セキュリティ業務 • UIユニバーサルデザイン • ソフトウェアの拡張・統合性
  5. Perceived diversity in software engineering: a systematic literature review 15のソフトウェア工学・開発

    ダイバーシティプラクティス • SE4DI: ソフトウェアプロダクト • ソフトウェアの公平性テスト、因果関係に基づく差別の度合いの測定 (Galhotra et al. 2017) • エンドユーザー向けソフトウェアにおける自信のない判断を表現する仕組み、および、学習プロセスにおける説明 提供 (Beckwith et al. 2005) • DI4SE (SE4DI): 協働、ユーザ中心 • ブレーンストーミングを通じたチームプロセスへの満足感 (Filippova et al. 2017) • アジャイルな協働 (Judy 2012) • エスノグラフィー(行動観察) (Sharp et al. 2016) • リビングラボ(ユーザ中心の生活・社会空間における研究・実験場) (Ahmadi et al. 2018) • 参加型アプローチや学際的アプローチ (Irrgang 2018) • DI4SE (SE4DI): 訓練、組織 • 年齢の偏見を低減するための介入ワークショップ (Schloegel et al. 2016) • ジェンダーインクルーシブなハッカソン(Prado et al.2020) • 暗黙の偏見について学ぶトレーニングコース、および、対偏見の役割を担う女性を奨励して雇用 (Yi and Redmiles 2019) • DI4SE: OSS、コミュニティ、実証研究 • 礼節によるFLOSSプロジェクトへの女性巻き込み (Moon 2013) • FOSSにおける高齢者貢献奨励のガイドライン (Davidson et al. 2014) • 行動規範と女性専用オンラインスペース (Singh and Brandon 2019; Singh 2019a) • 視点合わせ、コミュニティの信頼構築、コミュニティ構築を理解するためのナラティブリサーチ (Ford 2020) • 交差性(アイデンティティの複合的分析)の実証研究 (Gren 2018) 5 Gema Rodríguez-Pérez, Reza Nadri, Meiyappan Nagappan: Perceived diversity in software engineering: a systematic literature review. Empir. Softw. Eng. 26(5): 102 (2021)
  6. Conceptual Modeling of Gender-Inclusive Requirements (ER 2021) ジェンダーインクルーシブな要求の扱いに向けた概念モデルの提案 6 Inês

    Nunes, Ana Moreira, João Araújo: Conceptual Modeling of Gender-Inclusive Requirements. ER 2021: 395-409
  7. GE@ICSEの論文トピックにみるSEジェンダー研究変遷 7 ‘18 ‘19 ‘22 STEM教育 AI・機械学習 バイアス キャリア OSS

    キャップストーン 評価 OSS ジェンダー中立 起業 プラクティス ハッカソン
  8. 最近のOSSジェンダー研究 ‘21-’22 (DI4SE) • Gender Differences in Public Code Contributions:

    A 50-Year Perspective (IEEE Software 2021) • 女性の貢献は量としては限られているが(全コミットの8%)、年々急 速に増加している • The Diversity-Innovation Paradox in Open-Source Software (MSR 2021 Challenge) • プロジェクトの多様性: Blauの多様性指標 • イノベーション: 異なる二つのパッケージを初めて組み合わせて用いた こと • Please Don’t Go - Increasing Women’s Participation in Open Source Software (ICSE 2022 SRC Poster) • 女性のOSS参画に向けて課題解決や動機づけの取り組みが求められる 8
  9. まとめと展望 • ソフトウェア工学・開発におけるダイバーシティ研究 • 全体の枠組みや要求についてモデル化の進展あり • ジェンダーバイアス課題やプラクティスはDI4SEを中心に個別的に明らかに: 協 働、学際、ユーザ中心、訓練、組織、OSS、コミュニティ、実証研究など •

    人種、年齢、障がいについてさらなる取り組みが必要 • GE@ICSEにみるジェンダー研究の変遷とOSS • OSS、教育への取り組みは継続的に活発 • 直近ではハッカソンなど、具体的なプラクティスも • OSSにおけるジェンダー研究は現状調査から課題解決アクションへ • 今後の必要な方向性(案) • 各種の課題やプラクティス間の関係整理・モデル化、プロセス・パッケージ化 • 教育やOSS以外の商用開発における現状調査や課題解決アクション • ジェンダー以外のダイバーシティ研究 • DI4SE→SE4DI(開発時のDI→利用時のDI)の検証や促進 9