Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

生成AI活用推進の為にやったこと/やらなかったこと

 生成AI活用推進の為にやったこと/やらなかったこと

2024/5/17(金)
製造業でも生成AI活用したい!名古屋LLM MeetUp
にて使用した登壇スライドです。

イベントURL:https://kinto-technologies.connpass.com/event/314823/

SomaWada

May 14, 2024
Tweet

More Decks by SomaWada

Other Decks in Technology

Transcript

  1. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 3 プロフィール 2022年2月入社。データサイエンティスト。内製アプ リケーションのレコメンドアルゴリズム作成や、社内 外の分析レポート作成などに従事。

    2024年1月の生成AI活用PJTを立ち上げ以降、社内の生 成AIリテラシーを高める研修活動や、生成AIを活用し たシステム開発の推進活動に従事。 KINTOテクノロジーズ株式会社 IT/IS部 ⽣成AI活⽤PJT 和⽥ 颯⾺ #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  2. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 4 Index 1 KINTOテクノロジーズとは 2

    ⽣成AI活⽤PJTの役割 3 6 ⽬次 3 直⾯した課題とその解決策 おわりに 4
  3. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 6 KINTOテクノロジーズ株式会社について(グループ組織) トヨタ⾃動⾞株式会社 トヨタファイナンシャルサービス株式会社 海外販売⾦融

    現地事業会社 世界40以上の国と地域で サービスを展開 KINTOテクノロジーズ 株式会社 株式会社KINTO トヨタファイナンス 株式会社 販売⾦融・クレジット カードなど
  4. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 10 ⽣成AI活⽤PJTについて – これまでの歩み 2022

    2023 2024 OpenAI 11/30 3月 11月 4月 2月 9月 ⽇本法⼈設⽴ GPT-4 Turbo公開 Sora 発表 サムアルトマン 復帰 GPT-4 公開 ChatGPT 公開 GPT-4V 公開 GPT-4o公開 5月 KINTO テクノロジーズ 社内向け内製 生成AI Chat利用開始 生成AI活用への取り組み 生成AI活用PJT 立上げ 生成AI活用 の加速 参考資料 ※1を元に加筆修正 1月 #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  5. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 11 ⽣成AI活⽤PJTについて – 組織の⽴ち上げ 社内副業的に実施してきた

    ⽣成AI活⽤の取り組みが認められ、晴れて組織化! ・・・組織化すると、何が変わる? 数多ある組織のあり⽅の中で、 ⾃分たちはどんなスタンスを選択するのか? 社外の⽣成AI活⽤組織の事例を調べながら、 ⾃分たちのあり⽅をプロジェクト内で議論。 #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  6. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 12 ⽣成AI活⽤PJTについて – 組織のあり⽅ ⼤切にしたいのは、

    技術を通じて「会社の事業活動に貢献すること」。 ⽬指すのは、「課題解決型の組織」として 社内の課題を圧倒的な「スピード、質、量」で解決していくこと。 試して終わりの評論家となるのではなく、 あくまでも価値にこだわる組織として活動する。 #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  7. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 13 ⽣成AI活⽤PJTについて – 役割 社内に眠る⽣成AI活⽤のために・・・

    種をまいて、芽を⾒つけ、育てて、価値を⽣み出す。 #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  8. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 14 ⽣成AI活⽤PJTについて – 役割 社内に眠る⽣成AI活⽤のために・・・

    種をまいて、芽を⾒つけ、育てて、価値を⽣み出す。 • 内製の⽣成AI研修(ビジネス向け/エンジニア向け) • ⽣成AIツールの社内整備 • ⽣成AI活⽤のガイドライン整備 例えば #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  9. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 15 ⽣成AI活⽤PJTについて – 役割 社内に眠る⽣成AI活⽤のために・・・

    種をまいて、芽を⾒つけ、育てて、価値を⽣み出す。 • 定番のユースケース(要約、翻訳…)を社内から探す • 業務担当者⾃⾝が、⽣成AIを活⽤できる可能性に気づく • ⽣成AIを活⽤した新規サービスのアイデアを思いつく 例えば #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  10. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 16 ⽣成AI活⽤PJTについて – 役割 社内に眠る⽣成AI活⽤のために・・・

    種をまいて、芽を⾒つけ、育てて、価値を⽣み出す。 • アイデアの壁打ちを通じて、 より技術的不確実性の低い実現⽅法を提案する • 業務内容のヒアリングを通じて、より付加価値の⾼い活⽤絵姿を描く • ⾼速なPoC実施を通じて、リソースの適切な分配を促す 例えば #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  11. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 17 ⽣成AI活⽤PJTについて – 役割 社内に眠る⽣成AI活⽤のために・・・

    種をまいて、芽を⾒つけ、育てて、価値を⽣み出す。 • プロンプトエンジニアリングと業務への組み込み⽀援 Ø まずは伴⾛から。徐々に⾃⾛⽀援へ • ⽣成AIを活⽤したAPI開発やその⽀援 Ø ⾼速なPoCの完了と本番実装 • SaaSの選定とその普及活動 例えば #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  12. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 18 ⽣成AI活⽤PJTについて – 改めて、今⽇話すこと 種をまいて

    芽を⾒つけ 育てて 価値を⽣み出す #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  13. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 19 ⽣成AI活⽤PJTについて – 改めて、今⽇話すこと 種をまいて

    芽を⾒つけ 育てて 価値を⽣み出す やったこと やらなかったこと #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  14. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 22 ⽣成AIツール導⼊!その後の活⽤は・・・? • ChatGPT APIで内製ツール開発

    • AOAI(Azure OpenAI Service)で内製ツール開発 • Copilot(旧Bing Chat Enterprise) • ChatGPT Team/Enterprise • ⽣成AIが使えるSaaS etc… ここ1年間でツール導⼊の選択肢が広がり、 社員は⾃由に⽣成AIチャットが使えます︕という企業も多いのでは。 ⽣成AIツール、導⼊してますか︖ #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  15. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 23 ⽣成AIツール導⼊!その後の活⽤は・・・? • ChatGPT APIで内製ツール開発

    • AOAI(Azure OpenAI Service)で内製ツール開発 • Copilot(旧Bing Chat Enterprise) • ChatGPT Team/Enterprise Ø 現状はMS製品を優先 • ⽣成AIが使えるSaaS etc… 弊社も、⼿広くやっています︕ 内製の⽣成AIチャットに登壇の応援をしてもらう私 #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  16. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 27 ⽣成AIツール導⼊!その後の活⽤は・・・? その後、やっていること① • 成果が出て当たり前、な課題を社内から探す

    • 要約、翻訳、⽂章校正 など • ツールのクオリティ以上に、⽣成AI向きの課題設定が⼤切 • ⽣成AI担当者が課題解決まで ”伴⾛” する • うまくいったら、社内に事例展開。次の課題が集まってくる • 質も⼤切だが、まずは量。⽣成AI活⽤を「当たり前」に • システム開発は最⼩限に。導⼊済ツールで解決可能な課題を優先。 • エンジニアから⾒ると「⼈が・・・そんな⾟い作業を・・・︖」という事例が 社内には眠っているはず(弊社はそうでした) #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  17. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 28 ⽣成AIツール導⼊!その後の活⽤は・・・? その後、やっていること② • 全社員の⽣成AIリテラシーを⾼める活動

    • 社内研修の枠組みを活⽤して、全社員向け⽣成AI研修を実施 →好評につき、グループ会社向けのセミナーへと発展 • 最初の印象が肝⼼。⽣成AIに親しみを感じられる、画像⽣成から • 研修には必ずハンズオンパートを⼊れる。できる感を演出 • ハンズオンの結果を参加者同⼠で共有する • 汎⽤的テーマ→具体的テーマへ。業務活⽤イメージを持ってもらう • ⽣成AI雑談チャンネルを作成し、識者が⾃然と集まり盛り上がる • ⽣成AIリテラシーが⾼まると、より良い芽がでてくる #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ
  18. ©KINTO Corporation. All rights reserved. 32 課題:限られたリソースで”やらないこと”を選ぶ 解決策:限られた⼯数の中で、⽣み出す価値を最⼤限にするには・・・ アイデアごとに価値の⾒積もりと適した⼯数配分が必要。 Prompt

    engineering RAG Agent Fine tuning Embedding Meta data Chunking Code interpreter LLM Ops Content filter Local LLM Model merge PTU Multi region ・・・ アイデアごとに、全て試すなんて無理! #nagoya_llm #KINTOテクノロジーズ