Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
『若手必見!知らないと恥ずかしい、ゲーム業界におけるOSSライセンス違反の対策』について
Search
Nakaji Kohki
September 14, 2018
Technology
3
3k
『若手必見!知らないと恥ずかしい、ゲーム業界におけるOSSライセンス違反の対策』について
会社で行われたCEDEC2018の報告会で使用した資料です。
Nakaji Kohki
September 14, 2018
Tweet
Share
More Decks by Nakaji Kohki
See All by Nakaji Kohki
アバター配信アプリ『Vフレット』 でVRM 1.0対応をしてみる
nkjzm
1
210
VRMアバターでギターの弾き語りがしたい!! 『Vフレット』の開発で考えたこと
nkjzm
0
470
『ALTDEUS: Beyond Chronos』で物語に没入できる操作感を実現するマルチプラットフォーム対応の道のり / The path to multi-platform support for immersive storytelling in ALTDEUS: Beyond Chronos
nkjzm
0
340
『ALTDEUS: Beyond Chronos』におけるマルチプラットフォーム向けコントローラーの対応 / Support for multi-platform controllers in "ALTDEUS: Beyond Chronos
nkjzm
0
410
Unityで使える汎用的な ハンバーガーメニューの実装 / UniHamburger
nkjzm
3
1.3k
20時間超の物語をVRで!『ALTDEUS: Beyond Chronos』の制作を支えた”Uranus”の制作過程と機能紹介 [CEDEC2021] / Introduction of ALTDEUS' VR ADV tool "Uranus", CEDEC2021
nkjzm
1
2.4k
withコロナに見るXR業界のイマ! [CEDEC2021] / XR NOW CEDEC2021
nkjzm
3
1.8k
VRプロダクト開発ラウンドテーブル2021
nkjzm
0
1.4k
Unityでチャットに使えるモバイルキーボードの実現
nkjzm
2
5.4k
Other Decks in Technology
See All in Technology
OpenTelemetryセマンティック規約の恩恵とMackerel APMにおける活用例 / SRE NEXT 2025
mackerelio
3
2k
P2P通信の標準化 WebRTCを知ろう
faithandbrave
1
520
AWS Well-Architected から考えるオブザーバビリティの勘所 / Considering the Essentials of Observability from AWS Well-Architected
sms_tech
1
160
SREのためのeBPF活用ステップアップガイド
egmc
2
1.3k
Amazon SNSサブスクリプションの誤解除を防ぐ
y_sakata
3
190
名刺メーカーDevグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
820
ABEMAの本番環境負荷試験への挑戦
mk2taiga
5
1.3k
[SRE NEXT 2025] すみずみまで暖かく照らすあなたの太陽でありたい
carnappopper
2
470
AIでテストプロセス自動化に挑戦する
sakatakazunori
1
550
無理しない AI 活用サービス / #jazug
koudaiii
0
100
ソフトウェアQAがハードウェアの人になったの
mineo_matsuya
3
220
PHPからはじめるコンピュータアーキテクチャ / From Scripts to Silicon: A Journey Through the Layers of Computing
tomzoh
2
150
Featured
See All Featured
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
126
53k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
750
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
329
21k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
990
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
58
9.5k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
357
30k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
Transcript
若手必見!知らないと恥ずかしい、 ゲーム業界における OSSライセンス違反の対策 2018/09/14 VR Agent 中地 功貴 @kohki_nakaji
アイスブレイク 3d model: "Spider-Man Homecoming" by VALLEYOFDEA7H is licensed under
CC-BY 3.0
紹介するセッション 『若手必見!知らないと恥ずかしい、ゲーム業界におけるOSSライセンス違反 の対策』 日本シノプシス合同会社 / 吉井 雅人 https://2018.cedec.cesa.or.jp/session/detail/s5ab9e42e7e8a2 講演資料: https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/1844
アジェンダ セッションの中から危機感を煽る部分をピックアップして紹介 1. OSSの基礎理解 2. ライセンス違反の危険性 3. ライセンス違反を防ぐには 全職種向けだが、エンジニア寄りの話が多め
1. OSSの基礎理解
OSS(Open Source Software)とは OSI (Open Source Initiative)による定義 1. 自由な再頒布ができること →
商用利用もOK 2. ソースコードを入手できること 3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること 4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない 5. 個人やグループを差別しないこと 6. 適用領域に基づいた差別をしないこと 7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと 8. 特定製品に依存しないこと 9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと 10. 技術的な中立を保っていること → 開発者にとってはかなり使いやすい形態
OSSの考え方 特定の条件の範囲内でのみ著作物を利用できる → 違反すると著作権法違反 (講演資料より)
2. ライセンス違反の危険性
Copyleftの考え方 - 四つの基本的な自由 1. どんな目的に対しても、プログラムを望むままに実行する自由 (第零の自由)。 2. プログラムがどのように動作しているか研究し、必要に応じて改造する自由 (第一の自由)。ソース コードへのアクセスは、この前提条件となります。
3. 身近な人を助けられるよう、コピーを再配布する自由 (第二の自由)。 4. 改変した版を他に配布する自由 (第三の自由)。これにより、変更がコミュニティ全体にとって利益とな る機会を提供できます。 ソースコードへのアクセス は、この前提条件となります。 https://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html → (配布する場合は) ソースコードの開示が必要
GPL違反発覚事例: ICO (PS2) ファンがデコンパイルした際、GPLのソースコードを使用していることが発覚 → 最終的に販売停止に追い込まれる事態に https://japanese.engadget.com/2007/11/29/ico-gpl/
GooglePlayのTop20のライセンス状況 登壇者の方が独自にバイナリを解析した結果
OSS内OSS OSSを利用していても他のOSSライセンスで配布することが可能
3. ライセンス違反を防ぐには
<< ライセンス違反を防ぐには 対策 - OSS利用ポリシーを策定する - 利用しているOSSを把握する - OSSライセンスについての開発者向けトレーニングを実施する 考え方としては、利用を制限するよりも利用を把握する方が合理的
また、後の工程ほど違反を検出した場合の影響が大きい →開発者のリテラシ向上がリスクの軽減に役立つ (再掲)講演資料: https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/1844
None