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2 自己紹介 太田 恒平(おおた こうへい) 1983年11月06日生 40歳 • 仕事:交通データ分析・コンサルティング 特にバスの遅延改善、標準化・オープンデータ化 • 大学:東京大学 社会基盤学科 交通研究室 →新領域創成科学研究科 空間情報科学研究所 • 職歴:ナビタイムジャパン入社、2017年に起業 • ナビタイムでは経路探索エンジン開発責任者、交通コンサルティング事業創設 • 住処:熊本市内に住み始めました(住民票だけ東京に…) (株) トラフィックブレイン 代表取締役

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3 NICT Beyond 5G 研究事業をやっています 行動変容と交通インフラの動的制御による スマートな都市交通基盤技術の研究開発 期間: 2021年度〜2023年度 予算: 7.8億円/3年 組織 所属・役職 代表者 担当分野 東京大 学 情報理工学系研究科 准教授 伊藤昌毅 交通情報、AI交通信号 生産技術研究所 教授 大口敬 交通工学、道路信号 空間情報科学研究センター・ 生産技術研究所 教授 瀬崎薫 情報ネットワーク、IoT、モバイ ル空間センシング 情報理工学系研究科 准教授 塚田学 ITS通信技術 工学系研究科 教授 中尾彰宏 次世代サイバーインフラ 生産技術研究所 教授 中野公彦 機械生体システム制御工学 生産技術研究所 教授 ペニントン マイルス デザイン先導イノベーション 生産技術研究所 准教授 本間健太郎 空間デザイン数理 トラフィックブレイン 代表取締役 太田恒平 ダイヤ改善、交通情報 MaaS Tech Japan 代表取締役 日高洋佑 MaaSデータ基盤 公共交通分野について、熊本をフィールドに研究中

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4 熊本都市圏における研究の目標・取組 目指す姿 車1割削減、渋滞半減、公共交通2倍 そのために 情報 計画 投資 ①遅延・渋滞改善 〜バスの遅れ5分以内へ〜 ②公共交通マーケティング 〜データに基づき潜在需要に働きかけサービスレベル設定〜 ③オープンMaaS 〜優れたサービスが広く使え先端技術が生まれる都市へ〜 ④交通投資再構築 〜独立採算・赤字補填・道路偏重から脱却〜 交通関係者 の行動変容 利用者 の行動変容 財政・経営・ 政治・有権者 の行動変容 車の分担率64%の1割(6%)が転換すれば、公共交通の分担率は6%から12%へ倍増

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5 交通くまもとーく 未来の鉄道編 渋滞が「地方政令市ワースト」と言われる熊本。 そんな熊本でも、元々は研究目標だった「車1割削減、渋滞半減、公共交通2倍」が熊本県・熊本市の共通目標 になり、公共交通への投資により渋滞を解消する気運が少しずつ生まれています。 9月に入ってからは、豊肥本線一部複線化、市電の新車お披露目会という明るいニュースも流れてきました。 そこでこのたび、熊本の未来の交通を自由に語る「交通くまもとーく」を企画しました! 今回のテーマは「未来の鉄道網」。 JR、市電、熊本電鉄、未来のLRT/BRT、はたまた地下鉄/モノレール?などについて自由に語ります。 ご飯を食べながら、一杯やりながら、あるいは残業の息抜きに、気軽に聞いて、思いをぶつけてください。 ぜひ市民からアイディアや意見を出し合い、交通関係者の取組を後押しし、 熊本の移動を快適にしていきましょう!

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• 話題提供 by 太田 • ゲストから言いたい放題 by こねくま、たくや、さいば • テーマ毎にみんなで言いたい放題 • JR豊肥本線 • 郊外(熊本電鉄・セミコンなど) • 街中(熊本市電など) 6 交通くまもとーく ゲスト・進め方 本日のゲスト 太田に突然XでDMが 送られてきたみなさま 参加者の皆さんも Zoomのチャットで どんどんコメントや質問を 投げてください!

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社会目標化した 「車1割削減、渋滞半減、公共交通2倍」

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バス利用者2倍増構想 with 共同経営推進室 主な施策案 バス利用 徒歩以外 トリップ /年 ターゲット 目標 シェア 現状 シェア 現状 トリップ/年 発着地 属性 目的 入学説明会、路線・ダイヤ見直し、割引策 6% 3.3% 73万 2254万 - 中高生 通学 説明会、路線・ダイヤ見直し 16% 9.6% 51万 538万 - 大学生 市電連携、共通定期、サイネージ 31% 24.8% 429万 1732万 中心部着 社会人 通勤 新規路線、乗継改善、乗継運賃 8% 3.8% 370万 9836万 他熊本市着 企業通勤バス 7% 1.0% 60万 6069万 熊本市外着 割引策 *8% 2.5% 529万 21286万 - 社会人 中高生 私用 体験会、ミニサイネージ *11% 10.6% 455万 4284万 熊本市発 高齢者 - 敬老パス、体験会 *7% 3.3% 64万 1966万 熊本市外発 9% 4.2% 2032万 47965万 合計 • 従来は、中心部への通勤と高齢者(特に熊本市おでかけIC)へ注力してきた • 通学・通勤・私用・高齢者のグループに分け、目標設定、施策立案、実行をしている。 • 研究PJとしては、データ分析(特に共通策)、システム開発を担当。

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研究目標が社会目標へ 大西 熊本市長マニフェスト 熊本県渋滞解消推進本部 資料 木村 熊本県知事マニフェスト

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熊本県知事・熊本市長 トップ会談 KAB:https://www.kab.co.jp/news/?NewsData=202407180930.php&path=video/202407180930.mp4&mode=1 Kkt:https://news.ntv.co.jp/n/kkt/category/society/kk0ffbe745805148b4afec77753b21c5f6

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車1割削減、渋滞半減ってホント?

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date week5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 12月13日 平日 127 363 752 767 728 718 705 695 694 724 741 760 787 756 611 416 312 29 25 15 14 18 19 19 20 19 18 17 16 13 14 20 24 25 12月14日 平日 110 333 738 758 716 699 704 686 693 711 721 754 781 737 631 489 348 30 25 15 14 18 19 19 19 19 18 18 16 13 12 13 18 24 12月15日 平日 102 341 728 756 706 723 720 707 704 724 750 758 781 751 618 446 349 30 25 15 14 18 18 18 19 19 18 17 15 12 12 19 23 24 12月16日 平日 108 336 747 776 760 740 732 728 717 735 738 746 744 726 667 280 358 29 25 15 14 16 16 17 18 18 17 15 14 11 9.7 14 21 23 12月17日 平日 109 347 734 773 753 727 738 738 747 743 753 789 782 755 698 517 413 30 25 14 13 16 16 17 17 18 17 15 13 10 10 14 21 23 12月18日 土曜 115 255 523 639 697 740 735 758 755 752 761 753 750 722 601 465 380 28 27 23 21 19 17 16 15 15 15 15 15 12 13 17 21 23 12月19日 日祝88 143 289 456 570 631 661 693 700 684 707 712 683 581 447 369 291 29 28 26 24 21 19 19 18 18 17 17 17 17 19 23 24 25 12月20日 平日 111 345 723 748 712 698 711 709 716 730 744 759 777 722 628 423 319 29 25 15 14 18 18 18 18 18 17 16 15 13 13 19 24 25 12月21日 平日 113 330 718 737 716 730 707 697 698 710 719 753 774 745 626 430 349 30 25 15 14 17 18 18 19 19 18 17 15 12 13 19 23 24 12月22日 平日 108 325 702 735 710 728 727 719 718 734 744 766 772 750 631 441 349 29 25 16 14 18 17 17 17 18 17 16 15 12 12 19 23 24 12月23日 平日 110 324 711 755 743 738 733 737 730 755 760 770 775 739 656 472 362 30 26 14 14 16 17 17 17 18 16 16 14 11 11 17 23 24 12月24日 平日 111 326 700 743 738 766 773 761 760 778 796 766 712 692 683 523 358 30 25 15 14 16 15 14 15 15 14 12 11 8.3 7.7 11 19 24 12月25日 土曜 109 242 486 608 667 724 752 757 757 750 763 758 735 679 535 438 358 27 27 24 21 19 17 16 15 15 16 15 14 14 17 21 23 24 12月26日 日祝82 144 282 452 543 616 660 671 656 643 669 692 669 552 457 377 304 28 28 26 24 22 20 20 20 19 20 19 18 18 20 23 25 25 12月27日 平日 109 323 709 742 717 713 747 758 754 759 772 789 778 755 631 434 327 30 26 16 15 18 16 15 16 16 15 15 14 12 12 17 23 24 12月28日 平日 107 297 684 732 688 727 748 743 738 743 764 776 774 747 627 448 350 30 26 17 17 19 18 17 17 17 17 16 15 13 13 18 23 24 12月29日 平日 106 220 458 547 627 688 726 728 691 691 706 710 705 671 524 406 335 29 28 23 22 20 17 17 17 16 16 17 17 14 14 18 22 23 12月30日 日祝 108 167 334 458 567 664 698 687 684 698 703 683 671 600 465 367 308 29 28 25 23 20 18 18 19 19 18 18 17 17 18 21 23 24 12月31日 日祝94 134 214 325 451 584 664 659 649 649 615 573 514 411 286 219 183 28 27 26 25 22 20 19 19 20 19 20 20 22 22 25 26 26 2021年末の交通量と車速度 平均時間交通量(熊本市中央区のトラカンの1時間平均) 平均速度(熊本市中央区のプローブの1時間平均) 12/24午後に交通量が1割増加した蓄積と雨で夕方に麻痺 12/28朝の交通量5%減だけで朝ラッシュが無くなった 平日夕方は昼より交通量が1割増えるだけで渋滞する

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0 5 10 15 20 25 30 0 100 200 300 400 500 600 700 800 雨なし速度 雨速度 熊本市中央区の「車1割削減、渋滞半減」 平均時間交通量[台/h] 平 均 速 度 [km/h] 交通量が 776 → 698台/h (10%↓) 速度は 13.5 → 17.9km/h (33%↑) 渋滞損失時間は (20km/h走行に対する追加時間) 115 → 63秒/台km (45%↓) ほぼ半減!

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鉄軌道も「利用者2倍」へ 市電:オール3連接化・ 本数と速達性回復・バス結節 豊肥線:本数倍増・ 新駅・交換駅化 藤崎宮延伸 上熊本 連携 電鉄:終日15分毎 将来的にLRT化 空港アクセス 鉄道 原水 結節 御代志 結節 駅結節に バス網再構築 段階的に安く造れるBRTか、がっつり投資・乗入のLRTか 地下鉄? モノレール? ロープウェイ? 熊本都市圏の 動脈として 再構築したい

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JR豊肥本線

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16 豊肥本線複線化の報道 TKU「豊肥線の機能強化 熊本県が快速列車や複線化を視野にJR九州と協議へ」https://www.tku.co.jp/news/?news_id=20240911-00000005

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JRと私鉄の運行本数 JR豊肥本線 輸送密度11,465 熊本駅 熊本電鉄 輸送密度1,946 藤崎宮前駅 普通列車 49本 普通列車 45本 輸送密度は6倍だが どちらも日中30分間隔 輸送密度と運行本数(往復) ※豊肥本線・鹿児島本線(大牟田〜熊本)の本数は2024年3月の下りから概算 中川大 富山大学名誉教授・富山県地域交通政策監より提供図を太田修正 私鉄のサービス水準なら本数2倍・利用1.5倍へ

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豊肥本線の「全線複線」ありきではない強化案 単線で行き違いできる駅間も長い 10分毎が限界、所要時間も伸びる 時刻 経過 発車 待ち 熊本 06:39発 06:43着 4 06:43発 4 06:45着 6 06:45発 6 06:48着 9 06:48発 9 06:50着 11 06:52発 13 2 06:55着 16 06:55発 16 06:57着 18 07:02発 23 5 07:07着 28 07:12発 33 5 07:15着 36 07:15発 36 07:17着 38 07:18発 39 1 07:21着 42 07:21発 42 肥後大津 07:25着 46 合計 13 原水 駅 太字:交換駅 所要時間最遅便 三里木 竜田口 武蔵塚 光の森 新水前寺 水前寺 東海学園前 平成 南熊本 菊陽新駅 行き違い で5分待 4~5分かかる ボトルネック を無くす 新駅 交換 駅化 交換 駅化 新駅or 構内延長 原水まで 42分のうち 13分が行き違い 都市圏の大動脈への投資対効果は莫大 ※高架 踏切多数 できれば 高架化 したい 構内 延長 プラン① 朝夕増結・日中増便のみ 運行 投資・費用 効果 朝夕両数: 2〜4両 → 4両 日中間隔: 30分毎 → 15分毎 車両購入:20億(10本) (33%事業者負担) 運行費(償却費込) 14.2億→18.6億/年 利用:1.3倍(仮定) 事業収支:-0.4億/年 公費負担:13.3億 渋滞解消:23.3億/年 公費B/C :22.8 プラン② ピーク増便・交換駅増 運行 投資・費用 効果 (プラン①に加え) 朝間隔: 12分毎 → 10分毎 車両購入:36億(18本) 施設整備:30億 (33%事業者負担) 運行費(償却費込) 14.2億→21.0億/年 利用:1.5倍(仮定) 事業収支:-0.1億/年 公費負担:25億 渋滞解消:39.0億/年 公費B/C :15.5 同時進入化 同時進入化 目標:3年 目標:7年

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豊肥本線(熊本-肥後大津)増強のステップ 私案 ステップ 運行間隔 [分] 快速 編成長 [両] 投資 目標 時期 朝 昼 朝 昼 地上設備 車両 現況 12分 30分 2-4両 2-3両 ① 増結増便のみ 12分 20分 3-4両 2-3両 - 数両 2-3年 ② 設備小改良 10分 15分 4両 2-4両 新駅)三里木-原水 安全側線)武蔵塚・原水 複線駅化)東海学園前 複線化)南熊本-平成 計18両 3-5年 ③ 設備大改良 8.5分 15分 部分的 4両 2-4両 新駅)竜田口-武蔵塚 複線駅化)新水前寺 複線化)肥後大津-原水 他 計22両 7-10年 ④ 全線複線化 6分 10分 大々的 4両 4両 ?

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20 粗い公開データからのシミュレーション ~餅から米をつくる~ 会社別単価 線路保存費 電路保存費 車両保存費 運転費(除動力費) 動力費 2021年度 線路保存費 線路延長 線路保存単価 電路保存費 電車線延長 電車線保存単価 車両保存費 車両数 車両保存単価 運転費(除動力費) 列車キロ 運転費(除動力費)単価 動力費 車両キロ 鉄道統計年報 千円 km 千円/km 千円 km 千円/km 千円 両 千円/両 千円 列車千km 円/列車km 千円 両千km 九州 13,584,706 2966.8 4,579 10,643,055 2,967 3,587 13,609,239 1,674 8,130 13,605,523 59,767 228 8,678,570 267,060 熊本~肥後大津 経費 線路保存費 電路保存費 車両保存費 運転費(除動力費) 動力費 運輸費 管理費・諸税等 減価償却費 経費計 収入 収支 2024年度 112,641 88,250 263,405 209,020 77,580 180,964 417,532 69,205 1,418,597 1,352,402 -66,195 GTFS by 西沢明 営業キロ 電車線延長 混雑時普通 平日列車キロ 平均両数 列車キロ単価 22.6 24.6 26 2515.6 2.6 1,545 付加線路延長 予備推計 平日日数 年間車両キロ 車両キロ単価 2.00 4 242 2,387,304 594 休日特急 土休列車キロ 8 2515.6 特急係数 土休日数 0.3 123 車両数計 年間列車キロ 32.4 918,194 熊本~肥後大津 収入 区間 営業キロ 輸送密度 人キロ 平日特急 土休特急 特急列車キロ特急料金推計 運賃推計 旅客収入 2023年度 全区間 148 3,172 469,519 268,198 91,350 2,149,650 2,241,000 JR九州線区別利用状況熊本~肥後大津 22.6 12,889 291,291 3 4 55,054 18,752 1,333,651 1,352,402 肥後大津~宮地 30.8 935 28,798 3 4 75,029 25,555 131,849 157,404 宮地~豊後竹田 34.6 193 6,678 2 2 50,516 17,206 30,574 47,780 豊後竹田~三重町 23.9 863 20,626 2 2 34,894 11,885 94,433 106,318 三重町~大分 36.1 3,383 122,126 2 2 52,706 17,952 559,144 577,096 特急乗車人数 50 特急料金単価 1500 熊本~肥後大津 線路保存費 電路保存費 車両保存費 運転費(除動力費) 動力費 運輸費 管理費・諸税等 減価償却費 経費計 旅客収入 収支 公的負担 公的負担年額 渋滞解消便益 公費負担B/C 朝夕増結・日中増便 112,641 88,250 344,702 334,432 138,450 180,964 537,425 120,487 1,857,352 1,752,497 -104,854 1,333,333 102,564 2,337,470 22.8 ハード投資なし +0 +0 +81,298 +125,412 +60,870 +0 +119,893 +51,282 +438,755 +400,095 -38,659 トラカン・プローブ集計QV 太田私案 増備両数 増便率 平均両数 車両単価 運賃増収率 平均乗車距離 10 1.6 2.9 200,000 1.3 11.3 年間列車キロ 年間車両キロ 車両総額 車転換率 1,469,110 4,260,420 2,000,000 70% 車両償却期間 年間車削減台数 13 1,975,884 事業者負担率 1トリップ削減便益 33% 1,183 線路保存費 8% 電路保存費 6% 車両保存費 19% 運転費(除動 力費) 15% 動力費 5% 運輸費 13% 管理費・諸税 等 29% 減価償却費 5% 豊肥本線経費内訳(推計) 交通EBPMができるだけの情報公開ルールを整えてほしい

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市電

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市電の減便、混雑、トラブル TKU:https://www.fnn.jp/articles/-/722280 運転手不足減便・終電繰り上げ 相次ぐ運行トラブル 車両故障・運休 kkt:https://news.ntv.co.jp/n/kkt/category/society/kka9352d267039449796951d5875d665ca 積み残し・路上溢れの常態化 重大事故 7/26 脱線 重大インシデント(全国の3/4) 1/05 ドア開き走行 2/23 ドア開き走行 9/02 ドア開き走行 その他トラブル 3/08 連結外れ走行 5/02 信号無視 5/10 連結外れ走行 5/13 信号無視 5/20 行先ミス進行 6/21 ドア開き走行 7/01 信号無視 全員 非正規 ・ 平均年収 353万円

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市電はバスより遅い ◼ 路線の問題 • 電停が多い (平均間隔370m) • 駅〜通町筋の 右左折が多い ◼ 運用の問題 • 信号待ちが長い • 混雑 • 前扉のみで降車 (⇔全扉で乗降) • 「安全性」のため 余裕時間増 • 減便が進んだことで 均等化・定時性重視 ◼ 負のスパイラル 減便 →混雑・定時性重視 →所要時間増 →運転手不足 →減便… (6.8km/h) (11km/h) (9.3km/h) (20km/h) 市街地ではバス・自転車より遅い 20年前より大幅に所要時間増 区間 距離 2003 → 2024 田崎橋 →交通局 +10分 上熊本 →交通局 +9分 交通局 →健軍町 +3分 6分 3分 7分 4分 5分 市街地での時間調整が多い

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市電も独立採算・横ばい志向の打破が必要 連節車導入も総輸送力は10%増に留める 利用者は7%増が目標 あくまで収支均衡 収支は現状維持が目標 補助金を除く営業収支率は86% 議会提出の軌道運送高度化実施計画では連接車5本、単車4本に縮小!?

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立ち後れている日本の路面電車の低床・連接車導入 行ラベル 単車 連16m未 満 連16- 20m未満 連20- 25m未満 連25m以 上 総計 アルナ工機 31 23 21 3 78 新潟トランシス 30 23 53 近畿車輛 18 18 36 シーメンス 12 12 総計 31 23 69 3 53 179 熊本の3連接車(21.4m)は日本では大型・世界では小型 広電 日本の導入実績 (1997-2024年) →28年で179本 全692本の26% 広電・宇都宮以外はほぼ20m未満 世界の導入実績 (2016/11-2019/11) →3年で1388本 25m以上がほとんど 低床率 20-25m 未満 25-35m 未満 35-50m 未満 50-60m 以下 総計 低床(50-100) 39 705 627 17 1,388 100 片運 112 214 326 両運 26 478 332 5 841 70 片運 30 30 両運 13 115 37 12 177 50 両運 14 14 高床 240 29 269 高床 両運 240 29 269 総計 39 945 656 17 1,657 日本でも、複数事業者からのまとまった発注を前提に 大手メーカーに標準車を開発・大量生産してもらいたい 打開策 熊本もこの波に乗り、置換32+増備4 × 5億円=180億円 規模の投資で2035年頃までに残り全車3連接にしたい 延伸用は別途 公共交通の交通RACDA 作成資料より http://www.racda-okayama.org/archives/4445 年に数本 しか作れない 宇都宮 福井1+熊本2

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電鉄

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熊本電鉄の市電直結はどうするのか? 藤崎宮延伸・LRT化計画が やはり本命 上熊本連携が進むが 市電乗継は現状50人 熊本都市圏北部の命運を握る。官民・組織横断で決めないと電車・バス・地域が共倒れ 都市 人口 事業者 輸送密度 熊本 74万 熊本電鉄 1,946 浜松 78万 遠州鉄道 11,910 静岡 68万 静岡鉄道 16,235 松山 50万 伊予鉄道 (郊外線) 6,072 電車 バス 幹線道路 藤崎宮前 1,716 4,099 61,900 御代志 532 655 17,300 バスを下回る輸送実績 同格都市の私鉄の数分の一 熊本市の2011年の調査では、上熊本の 電鉄⇔市電乗り継ぎは1日50人 (電鉄利用の9%、市電利用の3%) 西環状の池上開通(2025年度)も契機になるのでは?