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Living Process kyon_mm

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スプリントで行う行為はどうやって決定して いますか? ふりかえり? バックログリファインメント? プランニング? 近くの人と話してみましょう 3

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よくある議論 • 他の組織でもよくあるんですが、例えば、ビジネス側では次の 4半期で売り上げをいまの1.3倍に引き上げる必要がある。 • だけど、いまのチームには難しいことってよくある。 • 技術的負債を返すためだったり、ライブラリ更新だったり、い ろいろ必要な予算っていうのは言えるんだけど。 • わかってくれるリーダーがいればいいんですけどね。 4

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47機関 • https://47kikan.org • kyon_mm • bleis_tift • its_out_of_tune • dico_leque • aki.m 5 • 2011年末結成(現在13年目) • アジャイルチーム • 所属:デロイトトーマツコンサ ルティング合同会社 • 専門 • ソフトウェア開発 • ソフトウェア工学 • アジャイルコーチング • リーンスタートアップ、スクラム • 学生のトレーニング

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組織に不満があるなら自分を変えろ。 それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで閉じこ もって仕事をすべきだろうか? 僕たちはそう思わない 6

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意見の違いによって膠着する間 • どれも自分たちの信じているもの、自分たちの仕事をしている • コホートごとの意見の違い • 経営陣の意見の違い • チーム内の意見の違い • 「つまらんことで揉めていてかまわん状況か?問題はなかの客 の方だろう」 by 攻殻機動隊 SAC 第1話 荒巻 • お互いのポジション争いではなく、大切なのは世界をよりよく することであって、自分の評価をあげることではない。 • 課題の全体を素早く解くということに執着する 7

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全体性が保持されたキャンバスから 導かれる自分たちの仕事 8 ビジネス チーム オペレーション

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ヒト/モノ/カネ/エネルギーの全てが枯 渇する、枯渇先進国日本を豊かな場所に • どうやって過剰なヒト/モノ /カネ/エネルギーを使う? • 第二、第三の経済大国とし てどうリードする? 9 • ヒト/モノ/カネ/エネルギー に頼ったソリューションは 使えない • リソースが少ない状態でも 生き生きとした生活が求め られる • リソースが少ない状態でも 社会貢献できる方法 今までの日本 これからの日本

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あらゆる数字の関係性から導かれる行動 • 揮発性が低くコントローラブ ルな要素はほぼ順調だが、揮 発性が高くアンコントローラ ブルな要素は不調であること から、ピボットするか、機能 はほぼ変えずに解決できる課 題を増やすこと次のフェーズ でやるべきなのではないか? • 少なくとも揮発性が低くコン トローラブルである技術的負 債に関してはいったんステイ でいいはず 10

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5 years ago 11

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スクラムから離れようともがいた 12

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夜と霧に包まれているチーム • まるで「夜と霧 byヴィクトール・E・ フランクル」のようではないか。。。 • 強制収容所での思い出は、ほんの一握 りのいい思い出ばかりで、苦しい思い 出があまり出てこないような • 私たちは何か見逃しているのではない のか • なにかにしばられて自分たちに都合の いい郷愁にかられた世界にいるのでは ないのか 13

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コンテキストに囚われたピンクの世界 コンテキストを外れた青い世界 14 OOPSLA 1996 Alan Kay コンピューター⾰命はまだ起きていない

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適応型というコンテキストが ガイドであり呪縛になった 15

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Living Managementで見えた全体性 • 大量のふりかえりによって Managementすべきものが見え はじめたが、構造がみえな かった • すでにそこにある関係性は時 系列でも観察できた • 既存のふりかえり手法ではタ イムライン性が低すぎて組織 デザインに活用できない 16

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経営者としてPOとしてアーキテクトとし ての矛盾がそこにはある • それぞれの意見や立場 • コミットメント • 外的要因による機会損失 17 • プロトコルが貧困もしく はない • プロセスが貧困もしくは ない • 上記による機会損失 矛盾した意思決定の原 因と思いがちなもの 矛盾した意思決定の原 因の真実

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良いチームを導くプロセスデザインと さまざまなギャップ • ふりかえり • スクラム • 狩野モデル • リーンキャンバス • PL • BS • 社員数 • マーケット規模 18 • プロセスがある ≠ プロセ スをデザインするツール • スナップショット評価に執 着しがち • 経営としてはそれぞれが連 動しているはずだが、連動 するための語彙が整備され ていない • => ゆえに各概念ごとのマ ネージャの負荷が高い

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想像できない範囲に対応する Processをデザインする 19

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第一歩として「特定領域で用意されたプロセ ス」から「ジェネラルなプロセス」へ 20

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キャンバス0.1 ビジネス0.1 チーム0.1 オペレーション0.1 キャンバス0.2a ビジネス0.2 チーム0.1 オペレーション0.2 キャンバス0.2b ビジネス0.1 チーム0.2 オペレーション0.1 オ キ キ オ KGI EBM KGI EBM KGI EBM アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル アイゼンハワー マトリクス エンジニア向け HMW? ROI/狩野モデル ビジネス0.1 チーム0.1 オペレーション0.1 ... 複数の概念を1つのモデルで表現して 全体性を保ったビジネス組織をつくる

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複数のマネジメント対象のメトリクスを揮発性とコント ロール性で整理して解決対象の数字を決定する • 揮発性が低くコントローラブ ルなものは投資対効果が高い 一方でやりすぎないようにす る必要がある 22 揮発性が高い 揮発性が低い アンコントローラブル コントローラブル 揮発性 が高い 揮発性 が低い コントロー ラブル アンコント ローラブル アンコント ローラブル

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メトリクスを見て対処する課題をアイゼ ンハワーマトリクスで優先順位づけ 23

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エンジニア向けのHMWQでアイディアをつ くったらROIで取捨選択 24

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全体性を保ったロードマップで判断する • ソリューションをプランB,Cま で決めたらロードマップをアッ プデート • 各種予算や業界動向と自分たち がアラインしているか? 自分たちが何を成そうとしてい るのか?をより具体化する 25

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まとめ • 既存の概念を整合させるためのプロセスがデザインされていな いことによって無駄が大きく、これからのビジネスの根幹とし て大きな課題になると予想される(マネージャを各領域ごとに 雇うなんてできない) • 全体を素早く解決するためにも、常に全体と部分をデザインで きる必要がある • 適応型を脱却したメタプロトコルとメタプロセスは定義できな かったものの、足がかりとして多数の概念の全体性を捉えるプ ロトコルとプロセスを提案した 26

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次回予告

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適応型から生成型へ #RSGT2025 メタプロセスとメタプロトコルによってデザインする組織とビジネス 次の25年の始まり 2025/01/09 13:00 公開予定 28