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Living Process #RSGT2024

kyonmm
January 10, 2024

Living Process #RSGT2024

https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2024/proposal/19293/living-process

ある事業を中心にチームが組まれ人が入れ替わりながらもビジネスは続き、組織のルールができあがり、様々なチャレンジと苦悩を過ごし、多くの企業や自治体や官公庁は現在も営みを続けています。

私が所属する47機関というアジャイルチームも13年の歴史で変化の営みの一歩を踏み出しつつありますが、その一方で成長が極端に遅くなっているのも事実でした。
ですがそれはチャンスでもありました。自分たちがふと目を逸らしているような、当たり前と思われているような状況を認識できたのであれば、それはイノベーションの機会です!私たちはアジャイルの次を見据えたようなフレームワークをつくることにしました。

着眼点を探すのに1年以上かかりましたが、ようやく見つけたのです。そう、それはレトロスペクティブ/ふりかえりでした。レトロスペクティブの精神性はとても尊く、そして多くの人を導く存在です。レトロスペクティブは自己肯定感と反省と成長の機会を与えてくれます。ですが、現在のレトロスペクティブの実装は必ずしもそうなっていません。
私たちのチームはビジネス、チーム、組織的なルールやインフラなどそれぞれに閉じたふりかえりやプランを議論しがちで、分業しがちだと痛感しました。ですがこの部分があるからこそ、次へ行けます。私たちは常にある全体の部分しか見えませんが、より高い全体性は常に部分から始まります。これは部分しか見えていないチームであっても、常により全体性を得ることができるということを示唆しています。

そして47機関はこの殻を打ち破りました。ビジネス、チーム、組織のオペレーションという観点とタイムスパンという2軸で定性的、定量的に改善を相互補完的に、そしてアイディア発想を求めるフレームワークにすることで成長を促すようなフレームワークとなりました。

ビジネス、チーム、オペレーションを1枚のキャンバスで描くことで、対象とする課題やアイディアやコミュニケーションを総合的に捉えて、それぞれがどのように影響し合うのかをチームが観察し、未来に向けたチャレンジをできるようになりました。

自分たちが解決するといい課題とはなにか?圧倒的な成果を残せるようなアイディアとはなにか?定量的に効果がでているのか?定性的に効果がでているのか?事業への影響は?チームへの影響は?オペレーションへの影響は?それら全てに応える総合的に未来をつくりだすためのフレームワークです。

これらのもとになっているのは、リーンスタートアップ、デザイン思考、アイゼンハワーマトリクス、ROI、KGI管理、EBM(Evidence Based Management)と多岐にわたりますが、それらが1つの全体として機能し、成長を促します。

様々なパラメータがありつつも切り口が決まっていることで、組織内のコミュニケーションは人もタイミングも選びやすく、計画しやすくなり、自分たちが思ってもいない成長ができました。
レトロスペクティブというありふれたポイントから始まりながらも、既存とは全く異なるフレームワークに昇華させました。それはレビューであり、レトロスペクティブであり、ダッシュボードであり、組織改善であり、アイディア発想でした。

レトロスペクティブに全体性を再インストールしたことで生まれた新しい適応型のフレームワークをぜひお楽しみに。

kyonmm

January 10, 2024
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Transcript

  1. Living Process
    kyon_mm

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  2. スプリントで行う行為はどうやって決定して
    いますか?
    ふりかえり?
    バックログリファインメント?
    プランニング?
    近くの人と話してみましょう
    3

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  3. よくある議論
    • 他の組織でもよくあるんですが、例えば、ビジネス側では次の
    4半期で売り上げをいまの1.3倍に引き上げる必要がある。
    • だけど、いまのチームには難しいことってよくある。
    • 技術的負債を返すためだったり、ライブラリ更新だったり、い
    ろいろ必要な予算っていうのは言えるんだけど。
    • わかってくれるリーダーがいればいいんですけどね。
    4

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  4. 47機関
    • https://47kikan.org
    • kyon_mm
    • bleis_tift
    • its_out_of_tune
    • dico_leque
    • aki.m
    5
    • 2011年末結成(現在13年目)
    • アジャイルチーム
    • 所属:デロイトトーマツコンサ
    ルティング合同会社
    • 専門
    • ソフトウェア開発
    • ソフトウェア工学
    • アジャイルコーチング
    • リーンスタートアップ、スクラム
    • 学生のトレーニング

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  5. 組織に不満があるなら自分を変えろ。
    それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで閉じこ
    もって仕事をすべきだろうか?
    僕たちはそう思わない
    6

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  6. 意見の違いによって膠着する間
    • どれも自分たちの信じているもの、自分たちの仕事をしている
    • コホートごとの意見の違い
    • 経営陣の意見の違い
    • チーム内の意見の違い
    • 「つまらんことで揉めていてかまわん状況か?問題はなかの客
    の方だろう」 by 攻殻機動隊 SAC 第1話 荒巻
    • お互いのポジション争いではなく、大切なのは世界をよりよく
    することであって、自分の評価をあげることではない。
    • 課題の全体を素早く解くということに執着する
    7

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  7. 全体性が保持されたキャンバスから
    導かれる自分たちの仕事
    8
    ビジネス
    チーム
    オペレーション

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  8. ヒト/モノ/カネ/エネルギーの全てが枯
    渇する、枯渇先進国日本を豊かな場所に
    • どうやって過剰なヒト/モノ
    /カネ/エネルギーを使う?
    • 第二、第三の経済大国とし
    てどうリードする?
    9
    • ヒト/モノ/カネ/エネルギー
    に頼ったソリューションは
    使えない
    • リソースが少ない状態でも
    生き生きとした生活が求め
    られる
    • リソースが少ない状態でも
    社会貢献できる方法
    今までの日本 これからの日本

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  9. あらゆる数字の関係性から導かれる行動
    • 揮発性が低くコントローラブ
    ルな要素はほぼ順調だが、揮
    発性が高くアンコントローラ
    ブルな要素は不調であること
    から、ピボットするか、機能
    はほぼ変えずに解決できる課
    題を増やすこと次のフェーズ
    でやるべきなのではないか?
    • 少なくとも揮発性が低くコン
    トローラブルである技術的負
    債に関してはいったんステイ
    でいいはず
    10

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  10. 5 years ago
    11

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  11. スクラムから離れようともがいた
    12

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  12. 夜と霧に包まれているチーム
    • まるで「夜と霧 byヴィクトール・E・
    フランクル」のようではないか。。。
    • 強制収容所での思い出は、ほんの一握
    りのいい思い出ばかりで、苦しい思い
    出があまり出てこないような
    • 私たちは何か見逃しているのではない
    のか
    • なにかにしばられて自分たちに都合の
    いい郷愁にかられた世界にいるのでは
    ないのか
    13

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  13. コンテキストに囚われたピンクの世界
    コンテキストを外れた青い世界
    14
    OOPSLA 1996 Alan Kay コンピューター⾰命はまだ起きていない

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  14. 適応型というコンテキストが
    ガイドであり呪縛になった
    15

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  15. Living Managementで見えた全体性
    • 大量のふりかえりによって
    Managementすべきものが見え
    はじめたが、構造がみえな
    かった
    • すでにそこにある関係性は時
    系列でも観察できた
    • 既存のふりかえり手法ではタ
    イムライン性が低すぎて組織
    デザインに活用できない
    16

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  16. 経営者としてPOとしてアーキテクトとし
    ての矛盾がそこにはある
    • それぞれの意見や立場
    • コミットメント
    • 外的要因による機会損失
    17
    • プロトコルが貧困もしく
    はない
    • プロセスが貧困もしくは
    ない
    • 上記による機会損失
    矛盾した意思決定の原
    因と思いがちなもの
    矛盾した意思決定の原
    因の真実

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  17. 良いチームを導くプロセスデザインと
    さまざまなギャップ
    • ふりかえり
    • スクラム
    • 狩野モデル
    • リーンキャンバス
    • PL
    • BS
    • 社員数
    • マーケット規模
    18
    • プロセスがある ≠ プロセ
    スをデザインするツール
    • スナップショット評価に執
    着しがち
    • 経営としてはそれぞれが連
    動しているはずだが、連動
    するための語彙が整備され
    ていない
    • => ゆえに各概念ごとのマ
    ネージャの負荷が高い

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  18. 想像できない範囲に対応する
    Processをデザインする
    19

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  19. 第一歩として「特定領域で用意されたプロセ
    ス」から「ジェネラルなプロセス」へ
    20

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  20. キャンバス0.1
    ビジネス0.1
    チーム0.1
    オペレーション0.1
    キャンバス0.2a
    ビジネス0.2
    チーム0.1
    オペレーション0.2
    キャンバス0.2b
    ビジネス0.1
    チーム0.2
    オペレーション0.1




    KGI
    EBM
    KGI
    EBM
    KGI
    EBM
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    アイゼンハワー
    マトリクス
    エンジニア向け
    HMW?
    ROI/狩野モデル
    ビジネス0.1
    チーム0.1
    オペレーション0.1
    ...
    複数の概念を1つのモデルで表現して
    全体性を保ったビジネス組織をつくる

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  21. 複数のマネジメント対象のメトリクスを揮発性とコント
    ロール性で整理して解決対象の数字を決定する
    • 揮発性が低くコントローラブ
    ルなものは投資対効果が高い
    一方でやりすぎないようにす
    る必要がある
    22
    揮発性が高い
    揮発性が低い
    アンコントローラブル
    コントローラブル
    揮発性
    が高い
    揮発性
    が低い
    コントロー
    ラブル
    アンコント
    ローラブル
    アンコント
    ローラブル

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  22. メトリクスを見て対処する課題をアイゼ
    ンハワーマトリクスで優先順位づけ
    23

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  23. エンジニア向けのHMWQでアイディアをつ
    くったらROIで取捨選択
    24

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  24. 全体性を保ったロードマップで判断する
    • ソリューションをプランB,Cま
    で決めたらロードマップをアッ
    プデート
    • 各種予算や業界動向と自分たち
    がアラインしているか?
    自分たちが何を成そうとしてい
    るのか?をより具体化する
    25

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  25. まとめ
    • 既存の概念を整合させるためのプロセスがデザインされていな
    いことによって無駄が大きく、これからのビジネスの根幹とし
    て大きな課題になると予想される(マネージャを各領域ごとに
    雇うなんてできない)
    • 全体を素早く解決するためにも、常に全体と部分をデザインで
    きる必要がある
    • 適応型を脱却したメタプロトコルとメタプロセスは定義できな
    かったものの、足がかりとして多数の概念の全体性を捉えるプ
    ロトコルとプロセスを提案した
    26

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  26. 次回予告

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  27. 適応型から生成型へ
    #RSGT2025
    メタプロセスとメタプロトコルによってデザインする組織とビジネス
    次の25年の始まり
    2025/01/09 13:00 公開予定
    28

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