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「標準的なバス情報フォーマット」 からみえる交通事業者の姿 個人制作のデータを例にして まち探訪家・鳴海行人

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鳴海 行人(なるみ・こうじ) 神奈川県出身・1990年生まれ(27歳) ◆まち探訪家って? まちを巡ってそのまちについてつかみ、特徴を伝え・書き残す人 ◆オープンデータ・交通との関わり Openstreetmapのマッパー(描き残す)、鉄道趣味、元バス事業者社員 ◆現在の主な活動 まちコトメディア「matinote」編集長 東洋経済オンラインライター (ほかにも「その筋屋」を利用した国鉄未成線鉄道ダイヤ作りなど)

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◆webメディア「matinote」企画・運営・ライティング “http://matinote.me” キャッチフレーズは「歩く、知る、書きとめる。」 まちに関する様々なもの・ことを調査・観察し、書きとめるメディア(アーカイブ)

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◆東洋経済オンライン「鉄道最前線」ライター 「鉄道最前線」でライティングを行う matinoteとは違い、いま話題になっていること、 起きていることを記事化。 そのため、首都圏に話がよりがち・・・・・・? 今日、オープンデータの記事を (無理言って)公開しました! (編集さんありがとうございます・・・・・・。)

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◆趣味 ローカル鉄道・ローカルバスに乗る!

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さて、いよいよ本題

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ある日、こんな相談がやってきた ※プライバシー保護のため、会話はイメージです。

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私はそこまでITに強くない  プログラム?かけない(htmlくらい・・・・・・)  唯一それっぽいことができるのはGISソフトを利用したデータの重ね合わせ  ライティングもできる

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とりあえずブログを書き、 データを配ってみた  ブログ記事 「標準的なバス情報フォーマット」を利用して公共交通を考えよう(1) データ配布編」 http://bit.ly/2oD33kH  データ配布場所(googleドライブ) https://goo.gl/2Pyoro

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様々な反響をいただく

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私もExcelで頑張ってデータを見てみる

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Excelでデータを見てわかったこと  八晃運輸、市街地の本数が多い(多い系統は50本/日)  それぞれのファイルに書かれていることがつながっている  確かにどれもなくてはならない情報  「標準的なバス情報フォーマット」のファイル数は多い、 でも全部必要  バスに関する情報のなんとフクザツなことか!

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QGISでとりあえず可視化してみた © OpenStreetMap contributors

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QGISでとりあえず可視化してみた H22年作成の国土数値情報「バス停留所データ」を利用、© OpenStreetMap contributors

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データを見てわかったこと、思ったこと  情報を正確に作るのは大変  岡山駅前のロータリーに来ないので今まで存在をあまり認識してこな かったが案外便利?  中心部の循環バスは人のりそうなのになぜ駅前ロータリーへ乗り入れな い?  データを使ってもまだまだ見えるものが少ない  一因:GTFSから見やすいカタチに変えるためのtipsやツールが少なすぎる (見事にハマって泣きそうになった)

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知りたいこと、そのために必要なこと  知りたいこと  めぐりんが「強い」エリア  交通サービスの水準(遅延・バリアフリー)  必要なモノ  データがとにかくない いま一番求められているのはルート(系統毎)のデータ  時刻表は最悪PDFでもいい

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これからなにをしよう?  データを使ってみんなで議論するための情報を発信する  何かオープンデータを使った成果物を作る・考える  もう1つくらい個人制作の「標準的なバス情報フォーマット」に 準じたデータがあってもいいかなと思っている ⇒現在準備中(データは持っているので、あとは作るだけ)  今後の推移を見守る (仮称“益野線”開通でどうダイヤが変わるか?)

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皆さんにお願いしたいこと  GTFSからいろんなモノを作れるツールがもっとほしい!  これではみんなが使えなくて「オープン」にならない!  何ができるかわからず、苦手意識ばかりが持たれてしまう  ITな人たちの先進的・柔軟な発想で交通事業者をサポートしてあげてほし い  交通事業者の人々は運行のプロ!!故にリスペクトしてコミュニケーションを!  プロの誇りは大切。ゆえに苦手なことは無理に自分で抱え込もうとせず、外に頼んで楽に なるという考え方も必要。そのためにIT分野と交通分野のコミュニケーションは大事。 ITは交通分野を遅れているというが、そういう言い方だと事業者は意固地になる  これからは人口減少社会。  自治体・市民・事業者・IT技術者などがそれぞれ得意なことを持ち寄って、根性で はなく、もっと楽に公共交通を運営できるようにしましょう!

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そんなわけで・・・・・・  本イベント・懇親会でアイディアや情報、お仕事の話をお待ちして おります。  名刺交換だけでもぜひ!  Twitterは @mistp0uffer です!DMで呼びかけていただいても大丈夫です。  懇親会でうかがっていただければ今話せなかったネタもあるかも・・・・・・?  今後もオープンデータや「標準的なバス情報フォーマット」の話を 継続的に発信していきます!  交通・まちに関するライティングや分析をやっているので、関係者や 興味ある人は是非お話ししましょう! ホームページ:naru.me