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夕光のなかにまぶしく花みちて
しだれ桜は輝を垂る
第9歌集『形影』昭和45年(1970年)
ゆうかげ
かがやき
光を”かげ”と読ませ
る歌は佐太郎の他の
歌でもあって …
二句をひらがなに開くと読むス
ピードが遅くなり光の重さをじ
んわりと読者に伝えて …
三句に主題をもって
きた理由・枝垂れと
表記しないために …
送り仮名”き”を外に
出したらどうなるの
か?他の例として …
結句の時制は現在
形かつ定言命法のよ
うに普遍的な性質を
…
まぶしく=連体形に
することで花の出てく
るタイミングを …
歌の中に一つだけ漢
語を入れる手法を佐
太郎はよく使って …