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【技術的負債に向き合う Online Conference】 3回目にしてやっと成功した、 0→1期に生じた技術的負債返却への道 プロダクトエンジニア 宮津研士郎

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2 自己紹介 2 1991年生まれ 北海道出身 2016年 新卒でSIer NSSOLに入社 EC・小売の分野で 大規模システム開発に従事 2022年 物流 x データの世界に惹かれ アセンド株式会社に入社 物流向け運送管理SaaSを開発 宮津 研士郎 Miyatsu Kenshiro プロダクトエンジニア

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3 アセンド株式会社の紹介 3 物流業界の価値最大化 Our Mission アセンドが挑む物流の社会課題 中小企業中心で投資余力がなく デジタル化に取り残された運送業界 2030年に物流の供給力は35%不足 日本の経済損失は10兆円 一方で運送事業の市場規模は20兆円 SaaSを起点として事業が成り立ち 十分にユニコーンが狙える業界 TAM 20兆円 SAM 2兆円 2024年問題対策として、 政策パッケージが発表 解く意義の大きい社会課題を持ち エンジニアとして最大限の挑戦と 社会的インパクトを起こすこと ができる

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4 4 高い開発生産性で 3ヶ月に1度プロダクトをリリース デプロイ頻度 変更リードタイム 5.67 deploys/day 2 hours 平均修復時間 変更失敗率 24 minutes 2.6 percent 運送業特化 All-in-One SaaS を開発

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多くの運送事業者を救えるプロダクトに するためには、荷物の種類、運行距離、 車両種別、運送形態...多様な業務形態と 向き合い、 ドメインに対する深い理解が必要。 ロジックスの0→1期の戦略 6 あえて複雑化しない単純なモデルの アプリケーションを開発し、 運送業界の知識を獲得し、解像度を 高めた上でリプレイスだ!

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業務モデルを1:1からN:Nへ 7 トラック1で運ぶ 魚1箱 トラック1で運ぶ 魚1箱 肉1箱 トラック1で運ぶ 鉄10t トラック2で運ぶ

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2度のリプレイス失敗を経て、3度目で成功 8 1度目の失敗(3ヵ月) 入社半年の宮津が挑むも、現行仕様のキャッチアップや、不確実性の高い 次の仕様を決め切れず、ギブアップ。 2度目の失敗(3ヵ月) 0->1期にプロダクトを作ったCTO丹羽と宮津で挑むも、まるっと新仕様の アプリケーションを作ろうとしてしまい、既存仕様への追従や、作ってい る最中の仕様に自身が持てず、開発速度が鈍化。2度目のギブアップ。 3度目の成功(3ヵ月) 2度の失敗を糧に、ひたすらやるべきことの粒度を細かくし、改修と検証を 重ねながら邁進し、業務モデルの構造変更に成功。

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0->1期負債返却 3つのコツ 9 9 9 既存機能へ小さな改修を積み重ねる 小さい正解を確かめながら進んでいくこと で、確かなことと不確かなことの区別がつ き、不確実なゴールに向かっても進んでい ける。 未完成でも顧客に検証をお願いする 価値が無い状態のプロダクトの検証に付き 合ってくれるお客様を探し出すことは大変 だが、自分たちが大きな目標に向かってい る中でも、見失わずフィードバックをかけ てくれる道標となる。 達成と育成の両取りを狙う 大きなリプレイスをした後に、その経緯 や背景を共有している人間が増えること で、その後の開発速度に恩恵がある

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完全に別建てをするリプレイスでは 顧客に検証されるまでのリードタイムが長い。 最初はとても大きく見える開発を、 1日2日で消化可能な粒度まで、 事前に徹底して”砕く”こと。 その結果、 机上の検討のみで、新しい論点へ気付き、 ”既存機能へ影響のない改修”を浮彫りにして、 安全かつリズムよく開発を進めることに繋がった。 既存機能へ小さな改修を積み重ねる 10

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アセンドで共に開発するプロダクトエンジニアを募集しています! プロダクト開発ナレッジを発信するイベントを定期的に開催しています! メッセージ 11 𝕏 (@kenshiro382) お気軽にフォローください。 プロダクト志向を持つ エンジニアの為の コミュニティイベント を開催予定です!

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