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SaaS開発と受託開発における プロジェクトマネジメントの違い

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自己紹介 ・登録名のkomikは本名と漫画の掛け合わせです。 ・ラクスでSaaS開発マネージャーを担当 ・前職ではSI企業で請負型の開発のPjMを担当 ・趣味(?)は日本酒を飲むこと

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今回のお話の前提 ・SaaS開発=自社のSaaS製品の開発 ・受託開発=特に請負型で特定のお客様から依頼されたサービスを開発する。開発の対価でお金をもらう ・品質、コスト、タイムの3つの知識エリアにフォーカスした説明となります。 →SaaS開発しているラクスに入社する前に、特にコストとタイムマネジメントをどうしているのか気にな ったことがあったことを思い出したのが今回のテーマのきっかけ ※経験談の話になりますので現場によっては違うこともあります

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品質 受託開発 ・瑕疵担保責任もあり細部までこだわる。 ・実害を考えると急がなくても、、、と思うようなものでもすぐ対応する。優先順位付けは弱め。 ・不具合が続出するような問題プロジェクトだとさすがに優先順位付が始まる。 SaaS開発 ・コストやユーザ影響をよく考えた上での品質の作り込み、不具合対応を行う。 ・不具合も何でも即時直すではなく優先順位付した上での対応をする。

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コスト 受託開発 ・請負金額が決まっているので、会社で規定されている原価率に収まるように開発する。 ・請負金額次第ですぐに赤字プロジェクトになるので適正な金額での契約が大事。 SaaS開発 ・費用対効果を重視した開発をする。スコープを決める段階で開発コストに見合う内容であるか考える。 ・受託請負の開発に比べると赤字とかは分かりにくく、漫然と開発しているとコストが増えるため そうならないための仕組みが必要(後述)

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タイム(納期、スケジュール) 受託開発 ・請負契約で納期が決まっているためコスト以上に納期は重視される。 ・納期遵守のため休出などエンジニアへの負担が大きくなるプロジェクトも多い SaaS開発 ・受託開発に比べると緩めで無理はしない。現実的に出せるタイミングをリリース日として設定する。 ・漫然と開発しているとリリース日が遅れていくためそうならないための仕組みが必要(後述)

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まとめ ・受託開発は単一のプロジェクトとしては分かりやすく厳しい環境に身を置ける。 所謂QCDを意識したPjMを学ぶ環境としては良い。 自由度が高い環境よりは請負契約のような外部プレッシャー下に身をおいたほうが頑張れる人向け。 ・SaaS開発は自由度が高い分、自分で自分を律していく必要がある。 ラクスでは目標管理でQCDに関する目標を設定してチームを纏めていくことや、 自分自身の会社だと思ってもらい、サービスの開発が自社の発展に繋がっていくことを伝えている。 これらによって適度な緊張感を持った開発を行えるようにしていくと良い。 どちらもシステム開発であることは変わらないので、どちらか片方のやり方を熟知していれば通用する ところは多い。

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ご清聴ありがとうございました