Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
pmlt2
Search
komik699
May 12, 2021
Technology
0
3.2k
pmlt2
プロジェクトマネジメント Tips LT会 vol.2で発表したスライドです
komik699
May 12, 2021
Tweet
Share
More Decks by komik699
See All by komik699
pmlt1
komik699
0
2.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
プロダクト開発、インフラ、コーポレート、そしてAIとの共通言語としての Terraform / Terraform as a Common Language for Product Development, Infrastructure, Corporate Engineering, and AI
yuyatakeyama
6
1.6k
バクラクの組織とアーキテクチャ(要約)2025/01版
shkomine
13
2.9k
Amazon Location Serviceを使ってラーメンマップを作る
ryder472
2
150
AWSエンジニアに捧ぐLangChainの歩き方
tsukuboshi
0
220
オーティファイ会社紹介資料 / Autify Company Deck
autifyhq
10
120k
一人から始めたSREチーム3年の歩み - 求められるスキルの変化とチームのあり方 - / The three-year journey of the SRE team, which started all by myself
vtryo
7
5.7k
ソフトウェアアーキテクトのための意思決定術: Software Architecture and Decision-Making
snoozer05
PRO
17
4k
“自分”を大切に、フラットに。キャリアチェンジしてからの一年 三ヶ月で見えたもの。
maimyyym
0
300
横断SREの立ち上げと、AWSセキュリティへの取り組みの軌跡
rvirus0817
3
4.5k
Redmineの意外と知らない便利機能 (Redmine 6.0対応版)
vividtone
0
190
Grid表示のレイアウトで Flow layoutsを使う
cffyoha
1
150
RevOpsへ至る道 データ活用による事業革新への挑戦 / path-to-revops
pei0804
3
800
Featured
See All Featured
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
27
1.9k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.3k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
34
1.6k
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.2k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
47
7.3k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
34
2.5k
Transcript
SaaS開発と受託開発における プロジェクトマネジメントの違い
自己紹介 ・登録名のkomikは本名と漫画の掛け合わせです。 ・ラクスでSaaS開発マネージャーを担当 ・前職ではSI企業で請負型の開発のPjMを担当 ・趣味(?)は日本酒を飲むこと
今回のお話の前提 ・SaaS開発=自社のSaaS製品の開発 ・受託開発=特に請負型で特定のお客様から依頼されたサービスを開発する。開発の対価でお金をもらう ・品質、コスト、タイムの3つの知識エリアにフォーカスした説明となります。 →SaaS開発しているラクスに入社する前に、特にコストとタイムマネジメントをどうしているのか気にな ったことがあったことを思い出したのが今回のテーマのきっかけ ※経験談の話になりますので現場によっては違うこともあります
品質 受託開発 ・瑕疵担保責任もあり細部までこだわる。 ・実害を考えると急がなくても、、、と思うようなものでもすぐ対応する。優先順位付けは弱め。 ・不具合が続出するような問題プロジェクトだとさすがに優先順位付が始まる。 SaaS開発 ・コストやユーザ影響をよく考えた上での品質の作り込み、不具合対応を行う。 ・不具合も何でも即時直すではなく優先順位付した上での対応をする。
コスト 受託開発 ・請負金額が決まっているので、会社で規定されている原価率に収まるように開発する。 ・請負金額次第ですぐに赤字プロジェクトになるので適正な金額での契約が大事。 SaaS開発 ・費用対効果を重視した開発をする。スコープを決める段階で開発コストに見合う内容であるか考える。 ・受託請負の開発に比べると赤字とかは分かりにくく、漫然と開発しているとコストが増えるため そうならないための仕組みが必要(後述)
タイム(納期、スケジュール) 受託開発 ・請負契約で納期が決まっているためコスト以上に納期は重視される。 ・納期遵守のため休出などエンジニアへの負担が大きくなるプロジェクトも多い SaaS開発 ・受託開発に比べると緩めで無理はしない。現実的に出せるタイミングをリリース日として設定する。 ・漫然と開発しているとリリース日が遅れていくためそうならないための仕組みが必要(後述)
まとめ ・受託開発は単一のプロジェクトとしては分かりやすく厳しい環境に身を置ける。 所謂QCDを意識したPjMを学ぶ環境としては良い。 自由度が高い環境よりは請負契約のような外部プレッシャー下に身をおいたほうが頑張れる人向け。 ・SaaS開発は自由度が高い分、自分で自分を律していく必要がある。 ラクスでは目標管理でQCDに関する目標を設定してチームを纏めていくことや、 自分自身の会社だと思ってもらい、サービスの開発が自社の発展に繋がっていくことを伝えている。 これらによって適度な緊張感を持った開発を行えるようにしていくと良い。 どちらもシステム開発であることは変わらないので、どちらか片方のやり方を熟知していれば通用する ところは多い。
ご清聴ありがとうございました