Slide 1

Slide 1 text

ディップのRPA 〜光と闇〜

Slide 2

Slide 2 text

❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編 ❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます

Slide 3

Slide 3 text

発表者はRPAチームの女性陣

Slide 4

Slide 4 text

❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編 ❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます

Slide 5

Slide 5 text

ディップ株式会社 次世代事業準備室 dip Robotics ディップ株式会社 次世代事業統括部 dipRobotics PdM課 マネージャー 文系出身、元SIerの システムエンジニア(Android/Web) 現在はプロジェクトマネジメント(PM) プロダクトマネジメント(PdM) 石井 亜美

Slide 6

Slide 6 text

ディップはバイトルなどの求人サイトを運営する 従業員約2000名の一部上場企業 バイト情報を掲載「バイトル」 看護師の転職サービス「ナースではたらこ」

Slide 7

Slide 7 text

AIメディアの運営や、RPA教本発売など バイトル以外でも活躍中 日本最大級のAIメディア 「AINOW」運営 上司がRPA本を執筆

Slide 8

Slide 8 text

2019年8月には、派遣会社特化型RPAの 販売を開始 https://kobot.jp/

Slide 9

Slide 9 text

なぜRPA?

Slide 10

Slide 10 text

人材供給の先、人とAI・ロボットを組み合わせ 労働力を供給する【労働力の総合商社】へ 出典:国立社会保障・人口問題研究所 この10年で生産性人口は減少している デジタル労働力も活用して、 構造的な労働力に係る諸問題を解決したい

Slide 11

Slide 11 text

推進チームは社内システム部門 社内生産性向上の手段としてRPAを利用 営業チームが使うiOSアプリを開発 社内システム 開発チーム RPAチーム (インターン含) 企画・PMチーム UIUXデザイン チーム 開発か自動化か?RPAは選択肢の1つ

Slide 12

Slide 12 text

現在RPA社内推進チームは8名で構成 全体統括:1名 小林(社員) マネジメント:1名 (元インターン/契約社員) ヘルプデスク・勉強会:1名 (元インターン/契約社員) ディレクター:2名 (インターン) クリエイター:3名 (インターン)

Slide 13

Slide 13 text

❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編 ❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます

Slide 14

Slide 14 text

ディップがオススメする ハイブリットRPAとは? 〜RPAツール選定編〜

Slide 15

Slide 15 text

みなさん、RPAツール 何種類導入していますか?

Slide 16

Slide 16 text

ディップはなんと 4種類

Slide 17

Slide 17 text

組織・利用シーンに応じて使い分ける 大変お世話になっています。 いつもありがとうございます。

Slide 18

Slide 18 text

どうやってRPAツールを 選定したのか?

Slide 19

Slide 19 text

1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない

Slide 20

Slide 20 text

1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 比較的安価なツール 簡単操作 コスパ最強

Slide 21

Slide 21 text

そう思ってたのに...

Slide 22

Slide 22 text

ロボット単体で自動化したら、トラブル続出 削減効果の大きい業務を狙いすぎて作成コスト増 ツール開発の方が早くて安定するんじゃ...? 複雑な業務をロボット化し、属人化 ツールの特性を把握せず、止まるロボット

Slide 23

Slide 23 text

例)日付フォーマット不一致のExcelの自動化依頼 Excelの予算とシステム入力実績の金額チェック(日付の日割り計算が必要) RPAじゃなくて システム側で制御したら? すぐにできなければ記入例を出すだけでも... 日付フォーマットのばらつき

Slide 24

Slide 24 text

RPAツールの強みを活かした使い方に方針転換 向かないことはさせない システム間のつなぎに利用 ロボットの開発範囲を小さく 5分程度の業務でOK

Slide 25

Slide 25 text

ツールも人も褒めて育てる

Slide 26

Slide 26 text

1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない

Slide 27

Slide 27 text

2、”使う人”と”使うシーン”を考える dipでは「現場主導型」RPAを推進。誰でも使えるツールを求めていた 社員全員使えたら 1人1体作るだけでも めっちゃ効果出る!

Slide 28

Slide 28 text

そんな簡単な話じゃなかった

Slide 29

Slide 29 text

使う人の目的とレベルも様々 一律のツールでは無理があった システム担当以外 ・個人業務の効率化 ・操作が簡単 ・作りやすい システム担当 ・組織業務の効率化 ・コーディングOK ・複雑なことがしたい ・安定して動かしたい

Slide 30

Slide 30 text

各組織の業務特性と利用者のスキルを踏まえた ツールの利用を システム担当以外 システム担当 ・簡単操作 ・短時間の業務を複数回せる ・複雑なこともできる ・時間がかかる業務を安定して 回せる

Slide 31

Slide 31 text

組み合わせで全方位RPA

Slide 32

Slide 32 text

1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない

Slide 33

Slide 33 text

3、そもそもツールありきで進めない ゴール 業務改善 生産性UP 業務を減らす 業務を変える 業務をなくす A→B

Slide 34

Slide 34 text

頭ではわかっているけれど...

Slide 35

Slide 35 text

効果を出すことを意識しすぎて 全てRPAで解決しようとした 費用対効果(削減効果)を 意識しすぎて、無駄なロボ を作ろうとした 「自動化の相談」=「RPA でどう実現させられるか」 設計に悩んでしまった

Slide 36

Slide 36 text

悩んだら目的を思い出そう 「生産性向上」の手段としてのRPAを 業務洗 い出し 改善案 出し 見え る化 システム化 ロボット化 業務委託化 ディップのRPA化フロー RPAチームを独立させない体制 社内システム 開発チーム RPAチーム 企画担当

Slide 37

Slide 37 text

作らなくていいなら それが一番幸せ

Slide 38

Slide 38 text

1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない

Slide 39

Slide 39 text

より活用しやすいツールを求めて 現在も2種類検証中 1つのツールにとらわれないことが大切

Slide 40

Slide 40 text

選定編おわり

Slide 41

Slide 41 text

❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編 ❏ 拡大編 続いて導入編です

Slide 42

Slide 42 text

総業務数140以上! スモールスタートから 始めたRPA 〜RPAツール導入編〜

Slide 43

Slide 43 text

口コミ的に広がって、現在総RPA数140以上 たった2人から始めたRPA… 特定部署から 検証スタート 口コミから徐々 に広がり始める 全社展開へ

Slide 44

Slide 44 text

開始から約1年半、削減時間は17万時間超 RPA業務数 RPAチームによる削減時間 ※2020年2月時点

Slide 45

Slide 45 text

RPA化業務数 = ユーザーの幸せの数

Slide 46

Slide 46 text

RPA化業務数 = 推進チームの苦労の数

Slide 47

Slide 47 text

導入でつまづいたこと 気を付けたことを お話しします

Slide 48

Slide 48 text

1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ   社内ルールに気をつける

Slide 49

Slide 49 text

1、保守まで考えて導入を決める 総務 RPA推進担当 ディップが目指すのは、「現場主導型」RPA 現場でRPA候補業務を整理・ディレクション・作成を実施 経理 RPA推進担当 人事 RPA推進担当 最初の数本は 一緒に作る RPA企画サポート 保守・開発サポート

Slide 50

Slide 50 text

現場のやる気はあるけれど うまく回らない

Slide 51

Slide 51 text

作ったはいいけど、直せない 推進チームへの問い合わせが多発 操作や作った内容を忘れてしまう 教えてもらった事が応用できない 頻繁にサイト構造が変わり  他の作業が忙しくて直す時間がない 手動運用に戻ることも...

Slide 52

Slide 52 text

勉強会の定期開催・ナレッジの共有 ロボットに不向きなサイトはRPA化しない 定期的に勉強会開催 ナレッジサイトの作成 不向きなサイト・ファイルは RPA化対象外 UI変更が 多い サイトや ファイルが 重い

Slide 53

Slide 53 text

BIツールの導入でRPAなしでも自動化を実現 テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ DB Webサイト (重い) DB RPA不向き 自動化前 自動化後 毎日手動DL (重い) 手動加工 加工の手間を 省略

Slide 54

Slide 54 text

メール問い合わせをフォーム化するだけで改善に 目視チェック 件名・内容バラバラ 自動化前 自動化後 コピー&ペー スト Googleフォーム 問合せ一覧 目視チェックとコ ピペの手間を削減 問合せ一覧 (自動生成)

Slide 55

Slide 55 text

誰が・どのように保守するか 決めてから導入

Slide 56

Slide 56 text

1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ   社内ルールに気をつける

Slide 57

Slide 57 text

2、24時間稼働できるからこそ社内ルールに 気をつける 人間が休んでいるうちに 不眠不休のロボットが動いて 朝起きたら終わっている

Slide 58

Slide 58 text

ロボットが動かない!?

Slide 59

Slide 59 text

21時にネットワーク停止 働き方改革の余波がロボットにまで 人間の業務を代替=社員アカウントでロボットを作成 管理職以外のアカウントは21時で切断される

Slide 60

Slide 60 text

RPA専用のアカウントを発行 24時間稼働できる環境作り これまで通り21時で切断 24時間365日動く アカウントを新規発行

Slide 61

Slide 61 text

情報漏洩防止のための 画面ロックでロボットが止まる 画面上を画像認識で操作するロボットは そもそも”ログイン”状態であることが条件 社内設定の仕様で、特定のアカウントのみ 画面ロックを外すことができない

Slide 62

Slide 62 text

RPA用の仮想環境を構築して 画面ロックを外してもらう 物理PCはセキュリティのため ロック必須 仮想環境ならセーフ!

Slide 63

Slide 63 text

なんでもRPAでやろうとして ロボットのスケジュールがいっぱいに あれもこれもクラウド型で実現しようとして スケジュールがパンクしたブラックな状況に ロボットのスケジュールを Googleカレンダーで可視化してみた

Slide 64

Slide 64 text

複数ツールがあるからこそ、 選定基準を明確に 得意分野の整理と可視化 どちらでもいいものはスケジュール 制約のないデスクトップ型

Slide 65

Slide 65 text

ロボットにも働きやすい 環境づくりを

Slide 66

Slide 66 text

1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ   社内ルールに気をつける

Slide 67

Slide 67 text

社内システム部門(情シス)の協力が必須 業務改善はボトムアップ式だが 組織間の調整はトップダウンが早い

Slide 68

Slide 68 text

RPA化業務数 = ユーザーの幸せの数

Slide 69

Slide 69 text

導入編おわり