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200525 選定~導入について 石井さん
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RPACommunity
May 25, 2020
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200525 選定~導入について 石井さん
RPACommunity
May 25, 2020
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Transcript
ディップのRPA 〜光と闇〜
❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編
❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます
発表者はRPAチームの女性陣
❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編
❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます
ディップ株式会社 次世代事業準備室 dip Robotics ディップ株式会社 次世代事業統括部 dipRobotics PdM課 マネージャー 文系出身、元SIerの システムエンジニア(Android/Web)
現在はプロジェクトマネジメント(PM) プロダクトマネジメント(PdM) 石井 亜美
ディップはバイトルなどの求人サイトを運営する 従業員約2000名の一部上場企業 バイト情報を掲載「バイトル」 看護師の転職サービス「ナースではたらこ」
AIメディアの運営や、RPA教本発売など バイトル以外でも活躍中 日本最大級のAIメディア 「AINOW」運営 上司がRPA本を執筆
2019年8月には、派遣会社特化型RPAの 販売を開始 https://kobot.jp/
なぜRPA?
人材供給の先、人とAI・ロボットを組み合わせ 労働力を供給する【労働力の総合商社】へ 出典:国立社会保障・人口問題研究所 この10年で生産性人口は減少している デジタル労働力も活用して、 構造的な労働力に係る諸問題を解決したい
推進チームは社内システム部門 社内生産性向上の手段としてRPAを利用 営業チームが使うiOSアプリを開発 社内システム 開発チーム RPAチーム (インターン含) 企画・PMチーム UIUXデザイン チーム
開発か自動化か?RPAは選択肢の1つ
現在RPA社内推進チームは8名で構成 全体統括:1名 小林(社員) マネジメント:1名 (元インターン/契約社員) ヘルプデスク・勉強会:1名 (元インターン/契約社員) ディレクター:2名 (インターン) クリエイター:3名
(インターン)
❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編
❏ 拡大編 本日はRPA全般についてお話ししていきます
ディップがオススメする ハイブリットRPAとは? 〜RPAツール選定編〜
みなさん、RPAツール 何種類導入していますか?
ディップはなんと 4種類
組織・利用シーンに応じて使い分ける 大変お世話になっています。 いつもありがとうございます。
どうやってRPAツールを 選定したのか?
1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない
1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 比較的安価なツール 簡単操作 コスパ最強
そう思ってたのに...
ロボット単体で自動化したら、トラブル続出 削減効果の大きい業務を狙いすぎて作成コスト増 ツール開発の方が早くて安定するんじゃ...? 複雑な業務をロボット化し、属人化 ツールの特性を把握せず、止まるロボット
例)日付フォーマット不一致のExcelの自動化依頼 Excelの予算とシステム入力実績の金額チェック(日付の日割り計算が必要) RPAじゃなくて システム側で制御したら? すぐにできなければ記入例を出すだけでも... 日付フォーマットのばらつき
RPAツールの強みを活かした使い方に方針転換 向かないことはさせない システム間のつなぎに利用 ロボットの開発範囲を小さく 5分程度の業務でOK
ツールも人も褒めて育てる
1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない
2、”使う人”と”使うシーン”を考える dipでは「現場主導型」RPAを推進。誰でも使えるツールを求めていた 社員全員使えたら 1人1体作るだけでも めっちゃ効果出る!
そんな簡単な話じゃなかった
使う人の目的とレベルも様々 一律のツールでは無理があった システム担当以外 ・個人業務の効率化 ・操作が簡単 ・作りやすい システム担当 ・組織業務の効率化 ・コーディングOK ・複雑なことがしたい
・安定して動かしたい
各組織の業務特性と利用者のスキルを踏まえた ツールの利用を システム担当以外 システム担当 ・簡単操作 ・短時間の業務を複数回せる ・複雑なこともできる ・時間がかかる業務を安定して 回せる
組み合わせで全方位RPA
1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない
3、そもそもツールありきで進めない ゴール 業務改善 生産性UP 業務を減らす 業務を変える 業務をなくす A→B
頭ではわかっているけれど...
効果を出すことを意識しすぎて 全てRPAで解決しようとした 費用対効果(削減効果)を 意識しすぎて、無駄なロボ を作ろうとした 「自動化の相談」=「RPA でどう実現させられるか」 設計に悩んでしまった
悩んだら目的を思い出そう 「生産性向上」の手段としてのRPAを 業務洗 い出し 改善案 出し 見え る化 システム化 ロボット化
業務委託化 ディップのRPA化フロー RPAチームを独立させない体制 社内システム 開発チーム RPAチーム 企画担当
作らなくていいなら それが一番幸せ
1、選定ポイントは”コスパ”と使い勝手 2、”使う人”と”使うシーン”を考える 3、そもそもツールありきで進めない
より活用しやすいツールを求めて 現在も2種類検証中 1つのツールにとらわれないことが大切
選定編おわり
❏ ディップ紹介 ❏ 選定編 ❏ 導入編 ❏ 開発編 ❏ 運用編
❏ 拡大編 続いて導入編です
総業務数140以上! スモールスタートから 始めたRPA 〜RPAツール導入編〜
口コミ的に広がって、現在総RPA数140以上 たった2人から始めたRPA… 特定部署から 検証スタート 口コミから徐々 に広がり始める 全社展開へ
開始から約1年半、削減時間は17万時間超 RPA業務数 RPAチームによる削減時間 ※2020年2月時点
RPA化業務数 = ユーザーの幸せの数
RPA化業務数 = 推進チームの苦労の数
導入でつまづいたこと 気を付けたことを お話しします
1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ 社内ルールに気をつける
1、保守まで考えて導入を決める 総務 RPA推進担当 ディップが目指すのは、「現場主導型」RPA 現場でRPA候補業務を整理・ディレクション・作成を実施 経理 RPA推進担当 人事 RPA推進担当 最初の数本は
一緒に作る RPA企画サポート 保守・開発サポート
現場のやる気はあるけれど うまく回らない
作ったはいいけど、直せない 推進チームへの問い合わせが多発 操作や作った内容を忘れてしまう 教えてもらった事が応用できない 頻繁にサイト構造が変わり 他の作業が忙しくて直す時間がない 手動運用に戻ることも...
勉強会の定期開催・ナレッジの共有 ロボットに不向きなサイトはRPA化しない 定期的に勉強会開催 ナレッジサイトの作成 不向きなサイト・ファイルは RPA化対象外 UI変更が 多い サイトや ファイルが
重い
BIツールの導入でRPAなしでも自動化を実現 テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ
テストテストテストテストテ テストテストテストテストテ DB Webサイト (重い) DB RPA不向き 自動化前 自動化後 毎日手動DL (重い) 手動加工 加工の手間を 省略
メール問い合わせをフォーム化するだけで改善に 目視チェック 件名・内容バラバラ 自動化前 自動化後 コピー&ペー スト Googleフォーム 問合せ一覧 目視チェックとコ
ピペの手間を削減 問合せ一覧 (自動生成)
誰が・どのように保守するか 決めてから導入
1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ 社内ルールに気をつける
2、24時間稼働できるからこそ社内ルールに 気をつける 人間が休んでいるうちに 不眠不休のロボットが動いて 朝起きたら終わっている
ロボットが動かない!?
21時にネットワーク停止 働き方改革の余波がロボットにまで 人間の業務を代替=社員アカウントでロボットを作成 管理職以外のアカウントは21時で切断される
RPA専用のアカウントを発行 24時間稼働できる環境作り これまで通り21時で切断 24時間365日動く アカウントを新規発行
情報漏洩防止のための 画面ロックでロボットが止まる 画面上を画像認識で操作するロボットは そもそも”ログイン”状態であることが条件 社内設定の仕様で、特定のアカウントのみ 画面ロックを外すことができない
RPA用の仮想環境を構築して 画面ロックを外してもらう 物理PCはセキュリティのため ロック必須 仮想環境ならセーフ!
なんでもRPAでやろうとして ロボットのスケジュールがいっぱいに あれもこれもクラウド型で実現しようとして スケジュールがパンクしたブラックな状況に ロボットのスケジュールを Googleカレンダーで可視化してみた
複数ツールがあるからこそ、 選定基準を明確に 得意分野の整理と可視化 どちらでもいいものはスケジュール 制約のないデスクトップ型
ロボットにも働きやすい 環境づくりを
1、保守まで考えて導入を決める 2、24時間稼働できるからこそ 社内ルールに気をつける
社内システム部門(情シス)の協力が必須 業務改善はボトムアップ式だが 組織間の調整はトップダウンが早い
RPA化業務数 = ユーザーの幸せの数
導入編おわり