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スクラムの基礎学習によって 開発プロセスの改善が 少し進み始めた話 Scrum Fest Mikawa 2023 #scrummikawa

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● 名前:高城 健志(たかしろ けんじ) ● 出身:兵庫県宝塚市 ● 2歳9ヶ月♂と妻の3人暮らし ● 所属:BABYJOB 株式会社 ● 役割:プロジェクトリード ● スクラムフェス初参加です! 自己紹介 2

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会社、サービス紹介 3

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4 全国 47都道府県 3,700 施設以上 に導入 !! ※ 2023 年 7 月時点 手ぶら登園

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えんさがそっ♪ 5 施設を 探す 見学の 申込 園の魅力 を発信 見学の 受付

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アジェンダ 6

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本日のアジェンダ 1. 発表に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 7

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1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 8

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経緯1:スクラムフェスに出てみたい! スクラム文脈のイベントを探していたところ発見 →面白そう!参加してみよう! →どうせ参加するならCfP出してみよう! →通った...!?!? 9

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経緯2:似た状況の開発チーム多いかも? なんとなくアジャイル開発を取り入れているだけ 詳しいメンバー以外はよく分かっていない イマイチ上手く回っていない気がする →少しづつ良くなり始めたので、 事例を共有しよう! 10

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1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 11

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開発プロセスの導入(21.11~22.01)

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組織がバタバタしていた ・人の入れ替わり 前EMの退職、現EMの入社 最終的にエンジニア2名 (どちらも参画1~2ヶ月) 13 ・仕事の進め方 明確なプロセスやルールなし →EMが整理の一環として開発プロセスを導入

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https://speakerdeck.com/babyjob/company-deck-for-engineers?slide=9

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入社時(22.02)

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みんな初めてのスクラム スクラムの経験・知見があるメンバーがEM以外にいない ほとんど新メンバーで業務に慣れていない →とりあえず、細かいことはさておき 目の前の開発を進めよう! 17

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役割誕生と事件勃発(22.08~23.02)

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役割の誕生 メンバーも増え、徐々に開発を回せるようになってきた →今後の発展のために、開発チーム内に役割が誕生する 19

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事件勃発 体制を整えた矢先、2つの事件が勃発 21

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事件1:プロジェクトの大幅な遅延 21.09から着手したPJに、大幅な遅延が発生 しかもどんどん遅延していく → 予定しているサービス開始に どう考えても間に合わない 22

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事件1:PjLとして気づけなかった理由 状況把握の正しいやり方を知ら なかった バーンアップチャートの理解 計画内の問題点 プロセス上の問題点 23 開発チーム 「チャート上は遅延しているが、〇〇の理 由で問題ない。挽回可能」 PdL, PjL 「まあ、それならまだ大丈夫か...」 →鵜呑みにしていた

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事件2:課長就任の打診とPdLの退職確定 事件1になんとか対処し終えた22年の末頃 EMから、以下の連絡がほぼ同時期に発生 ・来年度に手ぶら登園開発課を新設、課長就任の打診 ・PdLが年度末で退職する連絡 24

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事件2:課長就任の打診とPdLの退職確定 二人三脚で進めていたPdLがいない状態で 来年度以降を乗り切らないといけないことが確定 →役職 = 責任が広がるのに、ひとりで役割を全うできる!? 25

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ふたつの事件を経て 発生ベースの場当たり的な対応は絶対無理! →PMや開発プロセスに向き合おう! →まずスクラムから学習しよう! →インプットを開発チームの改善につなげよう! 26

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課長就任(23.03)

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まずやってみたこと アジャイル開発・スクラムの基礎学習 外部イベントに手当たり次第出席 他社の成功/失敗事例の知見を増やす →インプットから開発チームへ改善提案 29

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結果:全然ダメでした 30 きっかけ 差し込みタスク追加時のStory Pointについて取り扱い方法を説明 全く伝わってない...! Q. じゃあBの場合は?Cの場合は? Q. ベロ...シティ? Q. 今更だけどアジャイル開発する意味あるの?

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ひとりで進めても無理だ 31 スクラムに詳しい人が増えていない(そりゃそう) スクラムを学習する余裕がなかった よく知らないから学習するきっかけがなかった → ひとりでは何の改善も進まない →スクラムについて基礎知識を持つことで 改善の土台を作ろう!

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1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 32

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輪読会の活用

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弊社の輪読会とは 34 週に1回、希望者で集まって開催 事前に決められた範囲を事前に読んでくる 範囲内の感想や不明点について議論する

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SCRUM BOOT CAMP THE BOOK 35 “はじめて「スクラム」をやることになったら読む本 ” スクラムイベントや役割について分かりやすく解説 ※スクラムガイド2017準拠のため、2020との差分については事前 に確認が必要

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1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 36

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良かった点

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スクラムの経験有無による違い

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経験の浅い,無いメンバー:素直なインプット 普段の業務と読み替えて読み進められた →スクラムや自分たちの開発プロセスに対する 理解が深まった

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経験のあるメンバー:過去PJからの気づき 過去PJからのインプットが発生しました 「あのミーティングはこういう意図だったのか」 「だから当時のPMは〇〇と言っていたのか」 →過去の経験を新たなインプットに変えられた

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役割による違い

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PjL視点:用語や事例を共有しやすくなった 42 スクラムの用語を共通言語として使える人が増える →世の中のナレッジ・よくある失敗の 情報を提供するコストが下がった ● 言ったことが実際に伝わった ● 私個人としての心理的なハードルが下がった

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エンジニア:ナレッジの自主的な実践 チームの課題を得た知見で解決しようとTRY 例:見積もりに課題があるチームのプランニングポーカー実践 → チーム単位で独自に改善を進める動きが加速

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改善点

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改善点:全員に浸透しているわけではない 輪読会はあくまで任意参加の取り組み 全員が本を読んだ訳では無い 開催途中や開催後に参画したメンバー 継続的にチームとして学習できる仕組みづくり

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1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ 46

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まとめ 47 ・スクラムに関する基礎知識のインプットという場の提供で 各チームが自ら改善を進められる土台ができた ・小さなことからコツコツと、が大事

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積極採用中! 一緒にサービスを作っていきたい方 お子様のいらっしゃるパパ・ママ スタートアップでなんでもチャレンジしたい方 一緒に開発組織づくりに取り組んでいただける方 etc… 開発エンジニア大募集中! お気軽にカジュアル面談のご連絡ください! 48