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スクラムの基礎学習によって開発プロセスの改善が少し進み始めた話/How to improve ...
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たかしろ
September 16, 2023
Business
2
1k
スクラムの基礎学習によって開発プロセスの改善が少し進み始めた話/How to improve your development team
スクラムフェス三河登壇資料
たかしろ
September 16, 2023
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Transcript
スクラムの基礎学習によって 開発プロセスの改善が 少し進み始めた話 Scrum Fest Mikawa 2023 #scrummikawa
• 名前:高城 健志(たかしろ けんじ) • 出身:兵庫県宝塚市 • 2歳9ヶ月♂と妻の3人暮らし • 所属:BABYJOB
株式会社 • 役割:プロジェクトリード • スクラムフェス初参加です! 自己紹介 2
会社、サービス紹介 3
4 全国 47都道府県 3,700 施設以上 に導入 !! ※ 2023 年
7 月時点 手ぶら登園
えんさがそっ♪ 5 施設を 探す 見学の 申込 園の魅力 を発信 見学の 受付
アジェンダ 6
本日のアジェンダ 1. 発表に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5.
まとめ 7
1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ
8
経緯1:スクラムフェスに出てみたい! スクラム文脈のイベントを探していたところ発見 →面白そう!参加してみよう! →どうせ参加するならCfP出してみよう! →通った...!?!? 9
経緯2:似た状況の開発チーム多いかも? なんとなくアジャイル開発を取り入れているだけ 詳しいメンバー以外はよく分かっていない イマイチ上手く回っていない気がする →少しづつ良くなり始めたので、 事例を共有しよう! 10
1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ
11
開発プロセスの導入(21.11~22.01)
組織がバタバタしていた ・人の入れ替わり 前EMの退職、現EMの入社 最終的にエンジニア2名 (どちらも参画1~2ヶ月) 13 ・仕事の進め方 明確なプロセスやルールなし →EMが整理の一環として開発プロセスを導入
https://speakerdeck.com/babyjob/company-deck-for-engineers?slide=9
入社時(22.02)
None
みんな初めてのスクラム スクラムの経験・知見があるメンバーがEM以外にいない ほとんど新メンバーで業務に慣れていない →とりあえず、細かいことはさておき 目の前の開発を進めよう! 17
役割誕生と事件勃発(22.08~23.02)
役割の誕生 メンバーも増え、徐々に開発を回せるようになってきた →今後の発展のために、開発チーム内に役割が誕生する 19
None
事件勃発 体制を整えた矢先、2つの事件が勃発 21
事件1:プロジェクトの大幅な遅延 21.09から着手したPJに、大幅な遅延が発生 しかもどんどん遅延していく → 予定しているサービス開始に どう考えても間に合わない 22
事件1:PjLとして気づけなかった理由 状況把握の正しいやり方を知ら なかった バーンアップチャートの理解 計画内の問題点 プロセス上の問題点 23 開発チーム 「チャート上は遅延しているが、〇〇の理 由で問題ない。挽回可能」
PdL, PjL 「まあ、それならまだ大丈夫か...」 →鵜呑みにしていた
事件2:課長就任の打診とPdLの退職確定 事件1になんとか対処し終えた22年の末頃 EMから、以下の連絡がほぼ同時期に発生 ・来年度に手ぶら登園開発課を新設、課長就任の打診 ・PdLが年度末で退職する連絡 24
事件2:課長就任の打診とPdLの退職確定 二人三脚で進めていたPdLがいない状態で 来年度以降を乗り切らないといけないことが確定 →役職 = 責任が広がるのに、ひとりで役割を全うできる!? 25
ふたつの事件を経て 発生ベースの場当たり的な対応は絶対無理! →PMや開発プロセスに向き合おう! →まずスクラムから学習しよう! →インプットを開発チームの改善につなげよう! 26
課長就任(23.03)
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まずやってみたこと アジャイル開発・スクラムの基礎学習 外部イベントに手当たり次第出席 他社の成功/失敗事例の知見を増やす →インプットから開発チームへ改善提案 29
結果:全然ダメでした 30 きっかけ 差し込みタスク追加時のStory Pointについて取り扱い方法を説明 全く伝わってない...! Q. じゃあBの場合は?Cの場合は? Q. ベロ...シティ?
Q. 今更だけどアジャイル開発する意味あるの?
ひとりで進めても無理だ 31 スクラムに詳しい人が増えていない(そりゃそう) スクラムを学習する余裕がなかった よく知らないから学習するきっかけがなかった → ひとりでは何の改善も進まない →スクラムについて基礎知識を持つことで 改善の土台を作ろう!
1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ
32
輪読会の活用
弊社の輪読会とは 34 週に1回、希望者で集まって開催 事前に決められた範囲を事前に読んでくる 範囲内の感想や不明点について議論する
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK 35 “はじめて「スクラム」をやることになったら読む本 ” スクラムイベントや役割について分かりやすく解説 ※スクラムガイド2017準拠のため、2020との差分については事前
に確認が必要
1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ
36
良かった点
スクラムの経験有無による違い
経験の浅い,無いメンバー:素直なインプット 普段の業務と読み替えて読み進められた →スクラムや自分たちの開発プロセスに対する 理解が深まった
経験のあるメンバー:過去PJからの気づき 過去PJからのインプットが発生しました 「あのミーティングはこういう意図だったのか」 「だから当時のPMは〇〇と言っていたのか」 →過去の経験を新たなインプットに変えられた
役割による違い
PjL視点:用語や事例を共有しやすくなった 42 スクラムの用語を共通言語として使える人が増える →世の中のナレッジ・よくある失敗の 情報を提供するコストが下がった • 言ったことが実際に伝わった • 私個人としての心理的なハードルが下がった
エンジニア:ナレッジの自主的な実践 チームの課題を得た知見で解決しようとTRY 例:見積もりに課題があるチームのプランニングポーカー実践 → チーム単位で独自に改善を進める動きが加速
改善点
改善点:全員に浸透しているわけではない 輪読会はあくまで任意参加の取り組み 全員が本を読んだ訳では無い 開催途中や開催後に参画したメンバー 継続的にチームとして学習できる仕組みづくり
1. 登壇に至った経緯 2. 改善までの組織状況 3. 改善実施 4. 結果 5. まとめ
46
まとめ 47 ・スクラムに関する基礎知識のインプットという場の提供で 各チームが自ら改善を進められる土台ができた ・小さなことからコツコツと、が大事
積極採用中! 一緒にサービスを作っていきたい方 お子様のいらっしゃるパパ・ママ スタートアップでなんでもチャレンジしたい方 一緒に開発組織づくりに取り組んでいただける方 etc… 開発エンジニア大募集中! お気軽にカジュアル面談のご連絡ください! 48