僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ~UX獣道のススメ~
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Recruit Technologies
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僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ~UX獣道のススメ~ Nozomu Tannaka Recruit Technologies Creative X night #2 UXキャリア夜会
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はじめに ~本日の登壇タイトルについて~
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僕の前に道はない 僕の後ろに道は出來る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた廣大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の氣魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため ―高村光太郎「道程」
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煽りすぎて後悔してます
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「俺すごい」と 言いたいわけではない
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誰もが「獣道」を歩んできた
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• ロダンに衝撃を受け、彫刻の道へ • 24歳の時に自費で渡米→渡英→渡仏 • 帰国後、画廊を開くが失敗 • 33歳になってはじめての詩集を出す • 最愛の妻、智恵子を亡くし『智恵子抄』を出す • 終戦後、7年間ぼろ小屋で独居自炊(62歳の時…!)
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その1つのサンプルとして 楽しんでもらえれば
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自己紹介
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反中 望(たんなか のぞむ) 39歳 株式会社リクルートテクノロジーズ プロダクトデザイン本部 マネージャー/UXデザイナー • 「SUUMO横断」 「SUUMOカウンター」のプロダクトデザイン • ゼクシィ、カーセンサー等のUX担当を歴任 • リクルートグループ内のUX人材育成、ナレッジ流通促進 • 登壇芸人
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リクルートグループについて 11 創業 1960年3月31日 「大学新聞広告社」としてスタート グループ 従業員数 45,856名 (2019年3月31日時点) 連結売上高 23,107億円 (2018年4月1日~2019年3月31日) 連結経常利益 2,230億円 (2018年4月1日~2019年3月31日) グループ 企業数 344社 (子会社および関連会社、2019年3月31日時点) 目指す世界観 「あなた」を支える存在でありたい
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リクルートの事業内容について 12 ライフイベント領域 進学 就職 結婚 転職 住宅購入 車購入 出産/育児 旅行 ビジネス支援 生活/地域情報 グルメ・美容 ライフスタイル領域 選択・意思決定を支援する情報サービスを提供し、 「まだ、ここにない、出会い。」を実現する。
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リクルートのビジネスモデルについて 13 リクルートには、ユーザーとクライアントという2つのお客様が存在します。 企業と人(B to C)、企業と企業(B to B)、人と人(C to C)、すべての間に立ち、双方にとって最適な マッチングを図る「場」を提供しています。 ユーザーとクライアントを新しい接点で結び、 「まだ、ここにない、出会い。」の場を創造する。
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リクルートテクノロジーズの組織構成について 8つの統括本部で構成。各統括本部の下に、さらに部・グループが続きます。 8 企画統括本部 ITマネジメント販促領域本部 リクルートテクノロジーズ ITソリューション本部 プロダクトデザイン本部 経営企画、広報、経理/人事/総務などのコーポレートスタッフ機能。 先端技術の研究開発部門(ATL)も配置 リクルートグループ共通の社内システムやインフラ、セキュリティ関連 ソリューションの企画・開発・運用 ITインテグレーション本部 ビジネス検討、UI/UXのデザイン、デザインマネジメントの推進 ITエンジニアリング本部 各事業領域におけるプロダクトの開発(内製開発を含む)、横断でのAP 基盤の開発・運用 ICTソリューション本部 ITマネジメントHR領域本部 HR領域の事業と一体となり、開発ディレクションや開発マネジメントを 通じて日々のシステム改善を推進 販促領域の事業と一体となり、開発ディレクションや開発マネジメントを 通じて日々のシステム改善を推進 大規模開発やオフショア開発ソリューション、データ利活用・ネットイン フラも含む統合ソリューションの提供 リクルート内外のデータを活用したアドテクノロジーソリューションの 開発・運用
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UXデザイナーとは?
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反中 望(たんなか のぞむ) 39歳 株式会社リクルートテクノロジーズ プロダクトデザイン本部 マネージャー/UXデザイナー • 「SUUMO」 「SUUMOカウンター」のプロダクトデザイン • リクルートグループ内のUX人材育成、ナレッジ流通促進 • 登壇芸人
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反中 望(たんなか のぞむ) 39歳 株式会社リクルートテクノロジーズ プロダクトデザイン本部 マネージャー/UXデザイナー • 「SUUMO」 「SUUMOカウンター」のプロダクトデザイン • リクルートグループ内のUX人材育成、ナレッジ流通促進 • 登壇芸人 UXデザイナー??
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ビジュアルデザイン作れない Sketch, Illustrator, Photoshop,,, どれも使えない… Windows PCしか触ったことがない…
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フロントエンドも書けない マークアップははるか昔、大学の授業でやったきり… CSS, JSは「なんとなく読める」くらい…
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「xxデザイナー」という 肩書は名乗りづらい
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それでも自信を持って 「UXデザインをやっている」 とは言える気がする
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UXデザインは「スキル」ではない UXデザインを実践するために必要なスキルはいろいろ リサーチ、ログ分析、課題設定、WF設計、デザイン、コーディング、 ディレクション、プロジェクト推進、合意形成…
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UXデザインは 「思想」であり「態度」 大きな思想のもと、個別具体的なスキルを活用することで、 UXデザインを実践することができる
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(好きなツイート) https://twitter.com/sogitani_baigie/status/961782698162311168
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UXデザインは 「つなぐ」「翻訳する」仕事
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UX カスタマーニーズ ビジネスニーズ 【つなぐ①】 ユーザーニーズとビジネスニーズをつなぐ
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UX カスタマーニーズ ビジネスニーズ 【つなぐ①】 ユーザーニーズとビジネスニーズをつなぐ 楽に家計管理したい 長く使い続けても らってお金をいただ きたい ※家計簿アプリの場合(想像)
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カスタマーニーズ クライアントニーズ ビジネスニーズ 【つなぐ①】 ユーザーニーズとビジネスニーズをつなぐ UX リクルートの場合、カスタマー、クライアント、リクルートの3つをつなぐのがUX
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カスタマーニーズ クライアントニーズ ビジネスニーズ 【つなぐ①】 ユーザーニーズとビジネスニーズをつなぐ UX リクルートの場合、カスタマー、クライアント、リクルートの3つをつなぐのがUX 家を探したい 家を売りたい SUUMOを使ってもら うことでお金をいた だきたい ※某不動産情報サイトの場合(イメージ)
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【つなぐ②】 「世界観」と「実装」をつなぐ デザインの言葉 テクノロジーの言葉 実現したい世界観 UX ぼんやりした「世界観」を実現に落とし込むため、 実装可能なデザイン・テクノロジーの言葉に翻訳する
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【つなぐ②】 「世界観」と「実装」をつなぐ デザインの言葉 テクノロジーの言葉 実現したい世界観 UX ぼんやりした「世界観」を実現に落とし込むため、 実装可能なデザイン・テクノロジーの言葉に翻訳する 一人ひとりの結婚準 備に寄り添いたい フェーズと嗜好性に 合わせたコンテンツ のパーソナライズ ※某ウェディング情報アプリの場合(イメージ)
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UXデザインとは 大きな思想のもと、個別具体的なスキルを活用することで、 UXデザインを実践することができる
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ユーザーの気持ちや行動を 具体的に思い浮かべながら、 実現したい世界観を 実装に落とし込む仕事
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いろんなつなぎ方がある中で、 自分の得意なことで 価値を発揮すればいい
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私の獣道
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たまたまその時々で面白いと 思ったことを選んでいたら、 いつの間にか こんなところに来ていた
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2006年(25歳)~ なんちゃってエンジニア時代 • 文系大学院修了後、某ERPパッケージベンダーへ • なんとなくコンサルをやるつもりで入ったが、気が変わって エンジニアに • 「どうせやるなら、その会社で主役の仕事をやりたい」 • が、やっぱりエンジニアは合わない&ERPも興味を持てず2年 弱で転職 教訓 合わないことはすぐやめよう。 でも、どんな経験もなにかの役に立つ。
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2008年(27歳) ~ ユーザビリティ暗黒時代 • たまたまご縁で、某ウェブコンサル(当時社員30人)へ • 「やっぱりウェブの仕事がしたい!」 • 「ユーザビリティ」という概念へのワクワク感 • 収入は●割ダウン…! • 未経験で、いきなりクライアント先へ。爆死。 • 未経験で、いきなりユーザビリティテスト。爆死。
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2008年(27歳) ~ ユーザビリティ暗黒時代 • たまたまご縁で、某ウェブコンサル(当時社員30人)へ • 「やっぱりウェブの仕事がしたい!」 • 「ユーザビリティ」という概念へのワクワク感 • 収入は●割ダウン…! • 未経験で、いきなりクライアント先へ。爆死。 • 未経験で、いきなりユーザビリティテスト。爆死。 暗黒時代のはじまり… 教訓 直感だけで動くと、死ぬ思いをする
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2008年(27歳) ~ ユーザビリティ暗黒時代 • 思えば、はじめての挫折経験。ボロボロ。 • ただ、スキルは着実に身についていた • ユーザ調査/ログ分析/コンセプト策定/画面設計/制作ディレクション… • プロジェクト管理、合意形成 • 「ビジネス成果を出す」という筋が一本通っていたことが成 長につながった 教訓 なんだかんだで、若いうちにリスク取るべき
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2011年(30歳) ~ 変革の時代 • たまたまアサインされた某地方銀行のプロジェクト • 単なるウェブリニューアルではなく、それを通じて「会社を 変革したい」という熱意 • 自分のスキルを使って、変革のブースターになれるという自 信と役割意識
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https://www.bebit.co.jp/old-case/article/jyoyo
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2011年(30歳) ~ 変革の時代 • たまたまアサインされた某地方銀行のプロジェクト • 単なるウェブリニューアルではなく、それを通じて「会社を 変革したい」という熱意 • 自分のスキルを使って、変革のブースターになれるという自 信と役割意識 教訓 もがき苦しんだ末に、 自分なりの価値の出し方=スタイルを見つけること
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2013年(32歳) ~ UXリサーチ全盛時代 • 飽きてきたタイミングで上司に見透かされ、UXリサーチ専門 チームの立ち上げに • 方法論の磨き込みよりも「いかにビジネスに価値ある示唆を 提供するか」へのこだわり 教訓 手法にフォーカスしない。価値にフォーカスする。
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2015年(34歳) ~ データUXの先駆け時代 • エージェンシーに飽きてきた頃に、たまたま縁があってリク ルートへ • 折しもビッグデータ、機械学習ブーム • 「データ×UX」の取り組みの機会をもらっていろいろ実験 • 社内表彰案件にも選出
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2015年(34歳) ~ データUXの先駆け時代 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1511/25/news015_2.html
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“AI eats UX”と題した勉強会を開催 • 「AIの登場・進化によってUXにどのよ うな変化が起きているのか」を考える 勉強会を友人と共催 • 「UXデザインのプロセスや価値の源泉 が、AIによって大きく変質してしまうの ではないか」という課題意識
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いろいろとメディア露出の機会もいただき
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2015年(34歳) ~ データUXの先駆け時代 • エージェンシーに飽きてきた頃に、たまたま縁があってリク ルートへ • UX組織・UX改善の内製化が進んできたタイミング • 折しもビッグデータ、機械学習ブーム • 「データ×UX」の取り組みの機会をもらっていろいろ実験 教訓 時代のビッグウェーブに乗ろう!w
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2018年(38歳) ~ UX組織づくりの時代 • 一通りやりきった感もあったところで、たまたま組織再編な どあり、マネージャー任用いただく • リクルートのUX横断組織を一気に整備するタイミング • グループ各社に散らばっていたUX事例・知見共有、人材交流 の仕組みを絶賛デザイン中 教訓 いつでも新しいチャレンジのステージはある
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「飽きたから」「たまたま」の 意思決定を繰り返しながら
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気づいたら (ある意味で)先端に来ていた、 いう感覚
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圧倒的川下り型キャリア 山登り型 川下り型
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“Planned Happenstance” (計画された偶発性) “Weak Ties” (弱い紐帯)
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大事にしている考え
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ビジネス成果を出すのがUXデザイン • ビジネス成果にコミットする (自分の成長、手法にフォーカスしない) • 自分の手持ちの武器で どう貢献できるかを考える
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面白い仕事は人の縁が持ってきてくれる • オファーはいったん断らない。無駄になる 経験は一つもない • なんでもいいから期待を越える • 言われたとおりには、やらない
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いろんな機会のオファーください
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僕の前に道はない 僕の後ろに道は出來る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた廣大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の氣魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため
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おしまい