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Copyright 2022, Kazuhiro SUZUKI
アキレスのパラドックス
◼ 前提
1. アキレスは亀より走るのが速い。
2. アキレスは亀より後ろから走り始める。
◼ 推論
1. 亀がいた位置にアキレスが至る時点で、亀は少し先に進んでいる。
2. 亀の新しい位置にアキレスが至る時点で、亀はまた少し先に進んでいる。
3. これを繰り返してアキレスが亀に追いつくためには、無限回の移動が必要になる。
4. 無限回の移動をするには、無限の時間を要する。
◼ 結論
⚫ アキレスは、永久に亀に追いつけない。
◼ 現実
⚫ アキレスは、亀に追いつくことができる。
(*1) この例のように、前提や論理が間違っているために生じるパラドックスを「擬似パラドックス」というらしい。
前提も論理も正しいのに、相反する2つの結論が同時に導かれるのが、「真のパラドックス」である。(参考『Newton大図鑑シリーズ パラドックス大図鑑』)