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広報の肩書き、超えてみませんか?
 「技術ブランディング」を知る広報LT大会#19@Speee
 株式会社サイバーエージェント 
 AI・技術広報/経営管理 
 
 田爪 裕子


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株式会社サイバーエージェント 田爪 裕子 (たづめ ひろこ)   @hiroko_tazume 自己紹介 ▼今 AI・技術広報、経営管理 ▼これまで ・2005年 サイバーエージェント入社 ・インターネット広告代理事業にて、アカウントプランナー  (営業) ・メディア事業にて、アプリ企画・クリエイティブ採用人事・経営管理 ・広告・アドテク事業にて、経営管理 /推進・人事。たまにオフィスもつくったり。 →色々な職種を経験

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今日伝えたいこと4つ ●「広報」の肩書きを超えよう ●「自社の広報」を超えよう ● その世界の住人になろう ● 「楽しむ力」はスキルのひとつ

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「技術ブランディング」をするための、打ち手(ざっくり)
 
 ・オウンドメディアの作成、自社発信強化
   -人軸・組織軸のインタビュー  -技術ブログ
 
 ・エバンジェリストの活動推進・サポート
 
 ・各メディアへのインタビュー記事掲載 (Web、専門誌、新聞等)
 
 ・寄稿 (Web、専門誌、新聞等)
 
 ・技術カンファレンスへのスポンサー・登壇
 
 ・OSSやコミュニティ活動サポート
 
 ・技術者の働きやすい環境づくりとその打出し (制度やオフィス、組織づくり)   
 
 ・自社主催の技術イベントの開催                ・・・などなど


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 結論、どれも大事。
 必要なのは工夫
 
 工夫の仕方や学びは、
 今日のように#PRLTなどから学べる(感謝)
 
 今、各社で必要な打ち手を「ちゃんと工夫してやる」
 


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「+α」の広報施策が思いつかない…!
 
 
 「技術広報ネタが尽きた…」 
 「そんなにたくさん広報できる切り口がない…」 
 「オウンド運用だけでいいの・・?」 
 
 「エンジニアの協力を得るのが難しい…」 
 
 
 これから困るかもしれないこと


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そんな時に、ヒントになるかも? ●「広報」の肩書きを超えよう ●「自社の広報」を超えよう ● その世界の住人になろう ● 「楽しむ力」はスキルのひとつ

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2018年 AI技術広報
      本格化!
 ・研究者たちの頑張りで、外に出せる成果が出てきた!
 


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2018年 AI技術広報
      本格化!
 ・研究者たちの頑張りで、外に出せる成果が出てきた!
 
 国際会議 での 論文採択 プロダクト への AI実装 ロボットを 活用した 実証実験 学会や イベント 登壇 産学連携

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2018年 AI技術広報
      本格化!
 ・研究者たちの頑張りで、外に出せる成果が出てきた!
 
       通常の打ち手とセットで、
       +α の「企画×広報」をたくさん実施した
 露出 最大化

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実際に実施した、 +α「企画×広報」の例

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+α企画その1 ※国が、学術研究の助成・研究者への資金支給を行う。  特別研究員は採択率約 20%の狭き門!  ただ、そんなに大きな金額ではない … 何かこのニュース
 活かせないかな
 よさそう
 なにかやりたい。
 民間企業として、
 何ができるかな
 研究者A わたし

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①  博士後期課程の学生を対象とした、研究サマーインターン ・研究テーマ選択型 ・月額報酬50万 ・トップカンファレンスへの投稿を目指す。採択された場合の渡航費はCA負担。 ・日本学術振興会の特別研究員、同等の経験や実績の方は参加や報酬についても優遇

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・研究テーマ選択型 ・月額報酬50万 ・トップカンファレンスへの投稿を目指す。採択された場合の渡航費はCA負担。 ・日本学術振興会の特別研究員、同等の経験や実績の方は参加や報酬についても優遇 ※それまで、学振対象者 (超優秀)はインターン参加厳しかった = 生活も厳しくなる 規制緩和をうけての、博士インターンを企画 CAの研究人材に対する考え・姿勢を知ってもらいたい! ①  博士後期課程の学生を対象とした、研究サマーインターン

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・研究テーマ選択型 ・月額報酬50万 ・トップカンファレンスへの投稿を目指す ・日本学術振興会の特別研究員、同等の経験や実績の方は参加や報酬についても優遇 完全に 広報ではなく、 人事領域 ①  博士後期課程の学生を対象とした、研究サマーインターン

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・研究テーマ選択型 ・月額報酬50万 ・トップカンファレンスへの投稿を目指す ・日本学術振興会の特別研究員、同等の経験や実績の方は参加や報酬についても優遇 ・・・でもいいんです。 「広報」は経営課題を解決するための 「手段」のひとつ 「広報」の肩書を超えて、企画を考えるのが大事 完全に 広報ではなく、 人事領域 ①  博士後期課程の学生を対象とした、研究サマーインターン

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・ツイッター投稿が、研究者、博士学生界隈でバズった
 
 ・学会等で出会う学生からの好意的な反応
 
 ・大学や研究機関の先生からの好意的な反応
 
 
 ■とても優秀な博士学生から応募が!!!
 インターン後…
 「サイバーがAIやってるの知らなかった。 
  絶対に自分とは違う人種の集まる会社だと思ってたけど、楽しかった」 
 良かったこと
 この企画で、どう受け止めてもらえたか


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伝えたい人(研究者界隈)に、    伝えたいこと(研究に対するCAの取組み、姿勢)が伝わった。

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企業の研究開発について、
 議論する場が欲しい。
 
 企業の研究組織と
 R&Dもりあげたい
 いいかも
 アカデミック業界の 社会的課題、
 最近気になる
 研究者A わたし 普段の雑談から… 若手研究者に
 企業の研究所で働くキャ リアの可能性も
 みせてあげたい
 +α企画その2

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② 企業の研究所があつまり、研究議論する場を企画開催 ・非営利・楽天、メルカリ等と共同開催 ・NOT採用目的 ・純粋に、研究議論がされる場づくり

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・非営利 ・NOT採用目的・研究議論がされる場づくり もはや 「自社の広報視点」だけではない ・企業研究所、全体を盛り上げたい ・若手研究者へ、キャリアの選択肢みせたい 「自社の広報」の枠を超えて企画に参加 ② 企業の研究所があつまり、研究議論する場を企画開催

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高学歴
 ワーキングプア… アカデミアを敬遠す る学生が増加 少子化でアカデミアの 教員ポスト空かない AI人材・博士後期課程の人材・アカデミックの世界における 社会的課題は多い。 
 若手研究者の
 6割超が
 任期付きポスト
 ポスドク問題

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●これからの社会に必要とされる研究者育成に 貢献したい ●企業研究のあり方や特徴を知る機会をつくり、 若手研究者のこれからのキャリアの幅 を広げてあげたい ●優秀な若手研究者が、  限られた時間で実務経験価値を向上させることができる機会 を提供したい ●企業における研究がより活発化し、研究がスピーディーに発展する機会をつくりたい。研究業界全体にメリットが できるはず (企業⇔大学然り) ●研究者たちがつくりたい世界を一緒につくりたい +α企画2つとも、 アカデミック業界の課題・背景を踏まえ、 企画を考えつづけた

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●これからの社会に必要とされる研究者育成に貢献したい ●企業研究のあり方や特徴を知る機会をつくり、 若手研究者のこれからのキャリアの幅 を広げてあげたい ●優秀な若手研究者が、  限られた時間で実務経験価値を向上させることができる機会 を提供したい ●企業における研究がより活発化し、研究がスピーディーに発展する機会をつくりたい。研究業界全体にメリットが できるはず (企業⇔大学然り) ●研究者たちがつくりたい世界を一緒につくりたい +α企画2つとも、 アカデミック業界の課題・背景を踏まえ、 企画を考えつづけた ・その社会が抱える課題 ・そこの住人が求めるこれからの社会 ココを理解・共感・シンクロできれば 自然と「企画×広報」は出てきやすいと実感 & エンジニアや研究者と一緒に考えられる その世界の住人になろう

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技術、 楽しんでますか?

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技術、 楽しんでますか? 技術者はみんな、とても貪欲に、 そしてピュアな気持ちで 技術や研究に向き合っている! 自分自身も技術をもっと楽しもう! 楽しむと、周りも協力してくれる。 やりたい事がでてきて、アイディアも出てくる! 「楽しむ力」もスキルのひとつ

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今日伝えたいこと / おさらい ●「広報」の肩書を超えて、思考してみよう    広報は経営課題を解決するための「手段」のひとつでしかない。    肩書きで思考を狭めず、企画 →広報アウトプットへ! ●「自社の広報視点」を超えて、思考してみよう    業界、マーケットにある共通する課題や目指したい世界観。そこから何ができるか。 ● その世界の住人になろう    その世界にはその世界なりのルールや課題、目指したい未来がある。    そこを理解できると強い。 →共通認識/共感から生まれる新しいアイディア ● 楽しむ力はスキルのひとつ 何事も楽しめるのはスキル。その世界の住人になれたら。一緒に良い世界つくりたくなる。 楽しむことで協力者も増えるし、打ち手がみえてくる!

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なにか皆さんのヒントになれば幸いです。
 ご清聴ありがとうございました!