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少人数PJにおける MLOps事例 日本経済新聞社 山口敏弘 2021/09/17

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本日話す内容 ● 推薦システム ● Databricksについて ● 開発・運用上の問題 ● Databricksによる実装例 ● Q&A ○ Q. MLFlowでモデルの学習に利用したデータもトラッキングできますか? ○ A. DeltaLakeのスナップショット機能を利用すれば可能です。

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推薦システムの概要 ● 目的 ○ アプリに配信した記事のクリック率の向上 ● 推薦アイテム ○ 発行されてから1日以内の記事 ○ 1ユーザーに20ほど推薦する ● 学習データ ○ 記事 ■ 記事ID、タイトル、本文、発行日時 ... ■ API経由で1時間に1回取得 ○ ユーザーの行動ログ ■ ユーザーID、記事ID、クリックしたかどうか ... ■ Kinesis Streamingから都度取得 -> ユーザーの行動を素早く推薦に反映させたい ● モデル ○ ロジスティック回帰 ○ クリックするを1、しないを0としてユーザー毎に各記事をクリックするか推測

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推薦アイテムの推論 Webサーバ ユーザーID 推薦記事 推薦API 機械学習API 特徴量ストア データ収集 特徴量生成 モデル学習 デプロイ ① ② ③ ④ ①端末からWebサーバへ推薦アイテムをリクエスト ②WebサーバからAPI Gatewayへリクエスト ③記事、ユーザー特徴量の取得 ④特徴量を元にSageMakerへ 推論アイテムをリクエスト ⑤推論結果をユーザーへ渡す ⑤ 推薦記事 ユーザーID 特徴量 特徴量 オンライン オフライン

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推薦モデルの学習 Webサーバ ユーザーID 推薦記事 推薦API 機械学習API 特徴量ストア データ収集 特徴量生成 モデル学習 デプロイ ① ② ③ ④ 推薦記事 ユーザーID 特徴量 特徴量 オンライン オフライン 記事API ①ログデータをKinesisStreamへ送信 ②記事API、KinesisStreamから記事データ、 ログデータを収集 ③特徴量を生成 ④モデルの学習 ⑤SageMakerへのデプロイ ⑤ ②

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データ収集/ 特徴量生成 機械学習パイプライン モデル作成 デプロイ Feature Store 行動ログ 記事 Model Registry SageMaker

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開発の流れと運用上のタスク
 データ処理 モデル開発
 デプロイ ● Streamingデータの 処理 ● データのスキーマ 変更への対応 ● 特徴量の管理 ● モデルの管理 ● モデルの精度の比較等 タスク ● 推論APIの更新 ● モデルの更新

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利用ツール(1) Databricks クラウド上で実行できるデータ分析・機械 学習プラットフォーム 機械学習に必要な機能がマネージドされ ている ● Jupyter Notebook ● MLFlow ● Spark ● DeltaLake

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利用ツール(2) MLflow 実験デー タ、結果等 を記録 Projects Model Model Registry Tracking コードを再 現できる形 で記録 モデルを 様々な環 境で利用 できる形 式で保存 モデルの 集中管理 機械学習のライフサイクルを管理するためのプラットフォーム

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利用ツール(3) Apache Spark ストリーミングデータの 読み込み Delta Lakeへの保存 期間を指定したデータ の抽出 データの集計等 利用していない 機械学習を利用した特 徴量生成 Streaming SQL GraphX MLlib 分散処理を行うためのライブラリ ビッグデータを用いたデータ処理、学習が可能

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利用ツール(4) Delta Lake Sparkからの呼び出しが可能なデータレイク 非構造データを保存でき、その後構造データに変換する

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ストリーミングデータの取得 Kinesis 生 Data { shardId: xxxx, data: xxxx, partitionKey: xxxx, ... } Table Data user_id string kiji_id string session_id string action string モデル学習 特徴量生成 ユーザーの行動ログは生データ、構造化データ、特徴量の順に変換する

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Kinesisからのストリーミングデータ取得 ストリーミングデータ取得の例 得られたデータフレーム( kinesisDF)は、静的なデータフレームと同様の方法で処理できます。

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ストリーミングデータのDelta Tableへの保存 ストリーミングデータ保存の例

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Feature Store articles article_id string title string body string display_time timestamp logs user_id string article_id string action string timestamp timestamp article_feature article_id string lda_feature vector bert_feature vector topic_feature vector user_feature user_id string lda_feature vector bert_feature vector topic_feature vector Table Table 作成した特徴量をDelta Tableに保存する

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Feature Storeの例 作成した特徴量を一括管理 特徴量をどのノートブックで作成し、どのモデルで利用しているかといった情報が参照可能

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推薦API SageMaker エンドポイント AWS Lambda API Gateaway Webサーバ ユーザーID ユーザーID ユーザー特徴量 推薦記事 推薦記事 推薦記事 ユーザー特徴量 ユーザーID

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モデルの定期的なデプロイ SageMaker モデル エンドポイント 設定 エンドポイント Databricks モデル 更新 エンドポイント 更新 モデルを更新しても Lambdaの変更の必要無し バッチ処理 バッチ処理

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ABテスト用のエンドポイント設定例

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MLFlowとDeltaLakeによる学習データの再現 機械学習モデルを改善するために、テーブルのスキーマに変更を加える場合がありま す。しかし、以前に作成したモデルを再現したい場合など、変更前のテーブルを利用した いことがあります。 そのような場合には、Delta Tableのバージョンを指定することで、学習データの再現が 可能です。 参考ノートブック https://docs.databricks.com/applications/mlflow/tracking-ex-delta.html)

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サンプルからコード抜粋(1) Delta Tableのバージョン一覧の取得 バージョン1が最新のテーブル、0が変更前のテーブル

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サンプルからコード抜粋(2) モデルの学習に利用した Delta Tableのバージョン取得 spark.mlを利用して学習した場合、テーブルのバージョン情報は MLFlowに自動で記録されま す。 それ以外の方法で学習させる場合には、例えば mlflow.log_paramを利用することでバージョン 情報を記録することができます。

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サンプルからコード抜粋(3) テーブルのバージョンを指定したデータ読み込み