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デジタル化を進めるために
 自治体ができること
 2020年10月6日
 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会
 
 Code for Japan 東


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自己紹介
 ● 民間企業で投資家向け広報に従事したのち、第一子誕 生に伴い京都に移住。
 ● 京都府庁に入り、広報・秘書・防災・内閣府出向を経て、 オープンデータやスマートシティなど官民データ利活用の 事業を立ち上げる。またこの間、京都大学公共政策大学 院非常勤講師も務める。
 ● 2020年3月に退職し、現在Code for JapanでGovTech領 域やスマートシティ領域で活動。
 ● 「理由なきハンコ」プロジェクトもやってます。 


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本日のお話
 お話すること
 ● 最近見聞きしたことの中から、みな さんと考えるためのメモ
 お話しないこと
 ● スーパーシティとか、スマートシティ といった単なる事例


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要約
 1. 温故知新と換骨奪胎のプロセスを自ら行う
 温故知新
 
 完全に新しいこ となどない
 換骨奪胎
 
 パクるやり方
 を考えよう
 ✕

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要約
 2. GovTechとCivicTechの特性を統合する
 GovTech
 
 サービスとしての行政を テクノロジーで磨く
 CivicTech
 
  ともに
  考え、つくり、学ぶ
 ✕

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温故知新 〜完全に新しいことなどない〜
 1. 5年前から今をみる
 2. 今は何をすべきなのか、はコロナ禍が全部教えてくれた
 3. デジタルを履き違えない
 「官民データ活用」の推進 ≠ 紙の電子化作業 
  ※官デ基本法の射程外であり、大いなる勘違い


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“AI-Ready”に向かう民間セクター
 日本経団連提言「AI活用戦略~AI-Ready社会の実現に向けて」(2019年2月)


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企業におけるデータ利活用状況
 ● 令和2年度・情報通信白書 p.216〜p.233
 ● 企業の「AI-Ready」の進展度が分かる
 ● 管理職はこれを見て、自組織を評価する必要
 ○ データ活用の現状
 ○ DXの取組
 ■ ICT化に関連する業務慣行の改善 
 ■ ICT化に関連する職場組織に関する取組 
 ■ データに基づく経営
 ○ 今後のデータ活用の見通し 


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自組織で実践できずに産業政策を立案できるのか?
 換骨奪胎
 
 パクるやり方
 を考えよう
 1. 自組織で実践
 2. 産業政策として立案
 
 GovTech-Ready


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Are You GovTech-Ready?
 ● 改めて「第3のプラットフォーム」議論を振り返る
 ● GovTechは特殊領域ではない
 ○ システムを作ることではなく、サービスをよくする
 ○ サービスが行われる仕組みに仕事を合わせていく
 ○ 今の仕事に仕組みを合わせてはいけない
 ■ RPAの活用はRPAツール活用ではなく、フロー管理
 ○ データ・システム << サービス << ガバナンスが必要
 ● 政策分野別にGovTech-Readyのレベル感を知る


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第3のプラットフォーム?


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「デジタル変革と自治体DX」?(概算要求より)
 ● 「次世代型行政サービスの強力な推進」という総務省
 ○ 「自治体DX」といえるか?
 行政手続オンライン化、AI・RPAの活用、自治体情報システム標準化
 ○ 国は、仕様検討とそれを義務付ける法制上の措置で済ます?
 ■ (自らがやっていない人に言える資格なし)
 ○ 自治体DX推進計画(仮称)は、官民データ活用推進計画とどう違うの か?
 ■ 「地方分権」議論の克服のためのセレモニー?


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国においては、検討状況の落差が激しい
 マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ・有識者提出資料(2020年9月) 
 
 次世代型行政サービス の強力な推進


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GovTechは、スピードが一番
 ● 「早く失敗して、経験値と実感を得ること」こそが価値
 ○ 後発になれば、だんだん失敗できなくなる
 ■ 複雑性の増大
 ● 見えてくるものが増えると意思決定しにくくなる
 ■ 投資判断の難しさ
 ● 財源調達(協業企業、国・県など)
 ○ 失敗は、なかなか共有されず分からない
 ■ 「きれいに見せよう」とすることから自由になろう
 ■ 「失敗していいよ」は上役(究極は、首長)しか言えない


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GovTechは、スピードが一番
 ● とはいえ、何をやればいいかは割と正解ルートがある
 ○ 「意思決定の速さ」を買う(連れてってもらう)
 ■ LINE
 ■ graffer+kintone
 ■ xID など
 ○ 既存ベンダーとの付き合い方を考え直す
 ■ 意思決定の遅さに引きずられない
 ■ 上記のようなプレーヤーを通じて連携する
 ■ 既存SYSの更新が、いよいよ必要に
 ■ 次の5年を今から考える=各地域における保守業務が困難になっていくこ とを想定しておく


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(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?


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(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?


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ともに考え、ともにつくる。


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シビックテック・アプローチ:
 公共モデルを「依存」から「共創」へ
 
 
 市民 行政 要望・苦情
 公共サービス
 市民 行政 企業 NPO 大学 テクノロジー
 データ活用
 場づくり
 課題 解決 シビックテック・エコシステム:
 コミュニティで築いた関係性をもとに
 プロジェクトを創出
 
 
 C4J コミュニティ
 エンジニア
 デザイナー
 公務員
 自治体
 省庁
 研究者
 会社員
 NPO
 企業
 学生
 プロジェクト
 エンジニア × デザイナー 
 
 自治体 × エンジニア 
 
 NPO × エンジニア
 
 学生 × 企業
 オープンにつながり、社会をアップデートする


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シビックテックの幕開け 〜東京都コロナウイルス対策サイト〜
 1. 正確な情報を迅速に届けるため、様々な情 報やデータをグラフや表で分かりやすく掲 載し、日々更新。
 2. グラフや表などに活用しているデータをオー プンデータとして公開することにより、データ の再利用が可能。
 3. ソースコードの公開により、世界中からの改 善提案を受け付けるとともに、他自治体に おいても活用が可能。

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標準データ化と公開に関するスキーム


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CivicTechは、種を育てることが一番
 ● 行政職員含めた「自らつくる人のチーム」をつくる
 ベンチマークとしての経済産業省 DXオフィス チームのスキル・マインドセット サービスデザイン アジャイル データ活用 デジタル エビデンスベース ユーザー視点 プロトタイピング 意思決定の 透明性

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DIY都市を作ろう
 コミュニティの発展に寄与しないスマートシティ にはあまり興味がありません。それを具体化 するコンセプトとして、「DIYな都市」を推進した いと思います。
 
 スマートシティとは本来まちづくりのことである と思います。これまでまちづくりのフィールドで 頑張ってきた様々なコミュニティと、横文字の 「スマートシティ」の間に断絶を感じます。その 両者をブリッジする言葉が必要なのではとも 思うのです。
 https://note.com/hal_sk/n/nb18550eae279 
 


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ともに学ぶ
 https://sunabar.code4japan.org 


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最後に宣伝
 https://summit2020.code4japan.org 


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デジタル化を進めるために
 自治体ができること
 2020年10月6日
 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会
 
 Code for Japan 東