Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
デジタル化を進めるために自治体ができること
Search
kken78
October 06, 2020
Technology
0
2.7k
デジタル化を進めるために自治体ができること
奈良県のIoTデータ活用先進地域推進研究会でお話したスライドです。
文字起こしはこちら
https://note.com/kken78/n/n6a8573a50ecd
kken78
October 06, 2020
Tweet
Share
More Decks by kken78
See All by kken78
これからの参加型合意形成プラットフォームについて考える(2021-09-18_Code for Japanサミット2021)
kken78
0
1.1k
農林水産省 データ活用最前線セミナー第3回2021-08-13
kken78
0
230
農林水産省 データ活用最前線セミナー第2回2021-08-06
kken78
0
140
農林水産省 データ活用最前線セミナー第1回2021-7-30
kken78
1
870
2021-07-22_ICTを活用した新たな市民参加の手法について
kken78
0
260
2021年1月14日情報モラル啓発セミナー講演
kken78
0
1.6k
2021年5月26日土木学会コンサルタント委員会合意形成小委員会シンポジウム
kken78
0
140
Tableauを知った自治体のNext Stepを考える
kken78
1
2.4k
"理由なきハンコ"プロジェクトについて
kken78
0
280
Other Decks in Technology
See All in Technology
re:Invent 2024 Innovation Talks(NET201)で語られた大切なこと
shotashiratori
0
300
新機能VPCリソースエンドポイント機能検証から得られた考察
duelist2020jp
0
220
[Ruby] Develop a Morse Code Learning Gem & Beep from Strings
oguressive
1
150
GitHub Copilot のテクニック集/GitHub Copilot Techniques
rayuron
26
11k
株式会社ログラス − エンジニア向け会社説明資料 / Loglass Comapany Deck for Engineer
loglass2019
3
31k
10個のフィルタをAXI4-Streamでつなげてみた
marsee101
0
160
.NET 9 のパフォーマンス改善
nenonaninu
0
780
20241214_WACATE2024冬_テスト設計技法をチョット俯瞰してみよう
kzsuzuki
3
440
Microsoft Azure全冠になってみた ~アレを使い倒した者が試験を制す!?~/Obtained all Microsoft Azure certifications Those who use "that" to the full will win the exam! ?
yuj1osm
2
110
権威ドキュメントで振り返る2024 #年忘れセキュリティ2024
hirotomotaguchi
2
740
Oracle Cloud Infrastructure:2024年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
170
バクラクのドキュメント解析技術と実データにおける課題 / layerx-ccc-winter-2024
shimacos
2
1.1k
Featured
See All Featured
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
347
20k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.2k
Building Applications with DynamoDB
mza
91
6.1k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
7k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
73
5.4k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
48
2.2k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.3k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
7k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
Transcript
デジタル化を進めるために 自治体ができること 2020年10月6日 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会 Code for Japan 東
自己紹介 • 民間企業で投資家向け広報に従事したのち、第一子誕 生に伴い京都に移住。 • 京都府庁に入り、広報・秘書・防災・内閣府出向を経て、 オープンデータやスマートシティなど官民データ利活用の 事業を立ち上げる。またこの間、京都大学公共政策大学 院非常勤講師も務める。 •
2020年3月に退職し、現在Code for JapanでGovTech領 域やスマートシティ領域で活動。 • 「理由なきハンコ」プロジェクトもやってます。
本日のお話 お話すること • 最近見聞きしたことの中から、みな さんと考えるためのメモ お話しないこと • スーパーシティとか、スマートシティ といった単なる事例
要約 1. 温故知新と換骨奪胎のプロセスを自ら行う 温故知新 完全に新しいこ となどない 換骨奪胎 パクるやり方
を考えよう ✕
要約 2. GovTechとCivicTechの特性を統合する GovTech サービスとしての行政を テクノロジーで磨く CivicTech ともに
考え、つくり、学ぶ ✕
温故知新 〜完全に新しいことなどない〜 1. 5年前から今をみる 2. 今は何をすべきなのか、はコロナ禍が全部教えてくれた 3. デジタルを履き違えない 「官民データ活用」の推進 ≠ 紙の電子化作業
※官デ基本法の射程外であり、大いなる勘違い
“AI-Ready”に向かう民間セクター 日本経団連提言「AI活用戦略~AI-Ready社会の実現に向けて」(2019年2月)
企業におけるデータ利活用状況 • 令和2年度・情報通信白書 p.216〜p.233 • 企業の「AI-Ready」の進展度が分かる • 管理職はこれを見て、自組織を評価する必要 ◦ データ活用の現状 ◦
DXの取組 ▪ ICT化に関連する業務慣行の改善 ▪ ICT化に関連する職場組織に関する取組 ▪ データに基づく経営 ◦ 今後のデータ活用の見通し
自組織で実践できずに産業政策を立案できるのか? 換骨奪胎 パクるやり方 を考えよう 1. 自組織で実践 2. 産業政策として立案
GovTech-Ready
Are You GovTech-Ready? • 改めて「第3のプラットフォーム」議論を振り返る • GovTechは特殊領域ではない ◦ システムを作ることではなく、サービスをよくする ◦
サービスが行われる仕組みに仕事を合わせていく ◦ 今の仕事に仕組みを合わせてはいけない ▪ RPAの活用はRPAツール活用ではなく、フロー管理 ◦ データ・システム << サービス << ガバナンスが必要 • 政策分野別にGovTech-Readyのレベル感を知る
第3のプラットフォーム?
「デジタル変革と自治体DX」?(概算要求より) • 「次世代型行政サービスの強力な推進」という総務省 ◦ 「自治体DX」といえるか? 行政手続オンライン化、AI・RPAの活用、自治体情報システム標準化 ◦ 国は、仕様検討とそれを義務付ける法制上の措置で済ます? ▪ (自らがやっていない人に言える資格なし)
◦ 自治体DX推進計画(仮称)は、官民データ活用推進計画とどう違うの か? ▪ 「地方分権」議論の克服のためのセレモニー?
国においては、検討状況の落差が激しい マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ・有識者提出資料(2020年9月) 次世代型行政サービス の強力な推進
GovTechは、スピードが一番 • 「早く失敗して、経験値と実感を得ること」こそが価値 ◦ 後発になれば、だんだん失敗できなくなる ▪ 複雑性の増大 • 見えてくるものが増えると意思決定しにくくなる ▪
投資判断の難しさ • 財源調達(協業企業、国・県など) ◦ 失敗は、なかなか共有されず分からない ▪ 「きれいに見せよう」とすることから自由になろう ▪ 「失敗していいよ」は上役(究極は、首長)しか言えない
GovTechは、スピードが一番 • とはいえ、何をやればいいかは割と正解ルートがある ◦ 「意思決定の速さ」を買う(連れてってもらう) ▪ LINE ▪ graffer+kintone ▪
xID など ◦ 既存ベンダーとの付き合い方を考え直す ▪ 意思決定の遅さに引きずられない ▪ 上記のようなプレーヤーを通じて連携する ▪ 既存SYSの更新が、いよいよ必要に ▪ 次の5年を今から考える=各地域における保守業務が困難になっていくこ とを想定しておく
(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?
(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?
ともに考え、ともにつくる。
シビックテック・アプローチ: 公共モデルを「依存」から「共創」へ 市民 行政 要望・苦情 公共サービス 市民 行政
企業 NPO 大学 テクノロジー データ活用 場づくり 課題 解決 シビックテック・エコシステム: コミュニティで築いた関係性をもとに プロジェクトを創出 C4J コミュニティ エンジニア デザイナー 公務員 自治体 省庁 研究者 会社員 NPO 企業 学生 プロジェクト エンジニア × デザイナー 自治体 × エンジニア NPO × エンジニア 学生 × 企業 オープンにつながり、社会をアップデートする
シビックテックの幕開け 〜東京都コロナウイルス対策サイト〜 1. 正確な情報を迅速に届けるため、様々な情 報やデータをグラフや表で分かりやすく掲 載し、日々更新。 2. グラフや表などに活用しているデータをオー プンデータとして公開することにより、データ の再利用が可能。
3. ソースコードの公開により、世界中からの改 善提案を受け付けるとともに、他自治体に おいても活用が可能。
標準データ化と公開に関するスキーム
CivicTechは、種を育てることが一番 • 行政職員含めた「自らつくる人のチーム」をつくる ベンチマークとしての経済産業省 DXオフィス チームのスキル・マインドセット サービスデザイン アジャイル データ活用 デジタル
エビデンスベース ユーザー視点 プロトタイピング 意思決定の 透明性
DIY都市を作ろう コミュニティの発展に寄与しないスマートシティ にはあまり興味がありません。それを具体化 するコンセプトとして、「DIYな都市」を推進した いと思います。 スマートシティとは本来まちづくりのことである と思います。これまでまちづくりのフィールドで 頑張ってきた様々なコミュニティと、横文字の 「スマートシティ」の間に断絶を感じます。その
両者をブリッジする言葉が必要なのではとも 思うのです。 https://note.com/hal_sk/n/nb18550eae279
ともに学ぶ https://sunabar.code4japan.org
最後に宣伝 https://summit2020.code4japan.org
デジタル化を進めるために 自治体ができること 2020年10月6日 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会 Code for Japan 東