Speaker Deck
Speaker Deck Pro
Sign in
Sign up
for free
デジタル化を進めるために自治体ができること
kken78
October 06, 2020
Technology
0
2k
デジタル化を進めるために自治体ができること
奈良県のIoTデータ活用先進地域推進研究会でお話したスライドです。
kken78
October 06, 2020
Tweet
Share
More Decks by kken78
See All by kken78
kken78
0
500
kken78
0
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
clustervr
0
180
yuuturn
1
130
tdys13
4
3.4k
sakon310
4
4.2k
iqbocchi
0
520
noir_neo
0
120
kappa4
4
2k
clustervr
0
160
soracom
0
240
oracle4engineer
1
210
clustervr
0
180
jakalada
1
270
Featured
See All Featured
frogandcode
127
20k
paulrobertlloyd
71
1.4k
holman
461
280k
chriscoyier
780
240k
kastner
54
1.9k
caitiem20
308
17k
dotmariusz
94
5.1k
lara
16
2.6k
scottboms
251
11k
paulrobertlloyd
71
3.6k
colly
186
14k
mthomps
39
2.3k
Transcript
デジタル化を進めるために 自治体ができること 2020年10月6日 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会 Code for Japan 東
自己紹介 • 民間企業で投資家向け広報に従事したのち、第一子誕 生に伴い京都に移住。 • 京都府庁に入り、広報・秘書・防災・内閣府出向を経て、 オープンデータやスマートシティなど官民データ利活用の 事業を立ち上げる。またこの間、京都大学公共政策大学 院非常勤講師も務める。 •
2020年3月に退職し、現在Code for JapanでGovTech領 域やスマートシティ領域で活動。 • 「理由なきハンコ」プロジェクトもやってます。
本日のお話 お話すること • 最近見聞きしたことの中から、みな さんと考えるためのメモ お話しないこと • スーパーシティとか、スマートシティ といった単なる事例
要約 1. 温故知新と換骨奪胎のプロセスを自ら行う 温故知新 完全に新しいこ となどない 換骨奪胎 パクるやり方
を考えよう ✕
要約 2. GovTechとCivicTechの特性を統合する GovTech サービスとしての行政を テクノロジーで磨く CivicTech ともに
考え、つくり、学ぶ ✕
温故知新 〜完全に新しいことなどない〜 1. 5年前から今をみる 2. 今は何をすべきなのか、はコロナ禍が全部教えてくれた 3. デジタルを履き違えない 「官民データ活用」の推進 ≠ 紙の電子化作業
※官デ基本法の射程外であり、大いなる勘違い
“AI-Ready”に向かう民間セクター 日本経団連提言「AI活用戦略~AI-Ready社会の実現に向けて」(2019年2月)
企業におけるデータ利活用状況 • 令和2年度・情報通信白書 p.216〜p.233 • 企業の「AI-Ready」の進展度が分かる • 管理職はこれを見て、自組織を評価する必要 ◦ データ活用の現状 ◦
DXの取組 ▪ ICT化に関連する業務慣行の改善 ▪ ICT化に関連する職場組織に関する取組 ▪ データに基づく経営 ◦ 今後のデータ活用の見通し
自組織で実践できずに産業政策を立案できるのか? 換骨奪胎 パクるやり方 を考えよう 1. 自組織で実践 2. 産業政策として立案
GovTech-Ready
Are You GovTech-Ready? • 改めて「第3のプラットフォーム」議論を振り返る • GovTechは特殊領域ではない ◦ システムを作ることではなく、サービスをよくする ◦
サービスが行われる仕組みに仕事を合わせていく ◦ 今の仕事に仕組みを合わせてはいけない ▪ RPAの活用はRPAツール活用ではなく、フロー管理 ◦ データ・システム << サービス << ガバナンスが必要 • 政策分野別にGovTech-Readyのレベル感を知る
第3のプラットフォーム?
「デジタル変革と自治体DX」?(概算要求より) • 「次世代型行政サービスの強力な推進」という総務省 ◦ 「自治体DX」といえるか? 行政手続オンライン化、AI・RPAの活用、自治体情報システム標準化 ◦ 国は、仕様検討とそれを義務付ける法制上の措置で済ます? ▪ (自らがやっていない人に言える資格なし)
◦ 自治体DX推進計画(仮称)は、官民データ活用推進計画とどう違うの か? ▪ 「地方分権」議論の克服のためのセレモニー?
国においては、検討状況の落差が激しい マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ・有識者提出資料(2020年9月) 次世代型行政サービス の強力な推進
GovTechは、スピードが一番 • 「早く失敗して、経験値と実感を得ること」こそが価値 ◦ 後発になれば、だんだん失敗できなくなる ▪ 複雑性の増大 • 見えてくるものが増えると意思決定しにくくなる ▪
投資判断の難しさ • 財源調達(協業企業、国・県など) ◦ 失敗は、なかなか共有されず分からない ▪ 「きれいに見せよう」とすることから自由になろう ▪ 「失敗していいよ」は上役(究極は、首長)しか言えない
GovTechは、スピードが一番 • とはいえ、何をやればいいかは割と正解ルートがある ◦ 「意思決定の速さ」を買う(連れてってもらう) ▪ LINE ▪ graffer+kintone ▪
xID など ◦ 既存ベンダーとの付き合い方を考え直す ▪ 意思決定の遅さに引きずられない ▪ 上記のようなプレーヤーを通じて連携する ▪ 既存SYSの更新が、いよいよ必要に ▪ 次の5年を今から考える=各地域における保守業務が困難になっていくこ とを想定しておく
(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?
(自治体が勝手に持つ)ユーザー像を変える必要?
ともに考え、ともにつくる。
シビックテック・アプローチ: 公共モデルを「依存」から「共創」へ 市民 行政 要望・苦情 公共サービス 市民 行政
企業 NPO 大学 テクノロジー データ活用 場づくり 課題 解決 シビックテック・エコシステム: コミュニティで築いた関係性をもとに プロジェクトを創出 C4J コミュニティ エンジニア デザイナー 公務員 自治体 省庁 研究者 会社員 NPO 企業 学生 プロジェクト エンジニア × デザイナー 自治体 × エンジニア NPO × エンジニア 学生 × 企業 オープンにつながり、社会をアップデートする
シビックテックの幕開け 〜東京都コロナウイルス対策サイト〜 1. 正確な情報を迅速に届けるため、様々な情 報やデータをグラフや表で分かりやすく掲 載し、日々更新。 2. グラフや表などに活用しているデータをオー プンデータとして公開することにより、データ の再利用が可能。
3. ソースコードの公開により、世界中からの改 善提案を受け付けるとともに、他自治体に おいても活用が可能。
標準データ化と公開に関するスキーム
CivicTechは、種を育てることが一番 • 行政職員含めた「自らつくる人のチーム」をつくる ベンチマークとしての経済産業省 DXオフィス チームのスキル・マインドセット サービスデザイン アジャイル データ活用 デジタル
エビデンスベース ユーザー視点 プロトタイピング 意思決定の 透明性
DIY都市を作ろう コミュニティの発展に寄与しないスマートシティ にはあまり興味がありません。それを具体化 するコンセプトとして、「DIYな都市」を推進した いと思います。 スマートシティとは本来まちづくりのことである と思います。これまでまちづくりのフィールドで 頑張ってきた様々なコミュニティと、横文字の 「スマートシティ」の間に断絶を感じます。その
両者をブリッジする言葉が必要なのではとも 思うのです。 https://note.com/hal_sk/n/nb18550eae279
ともに学ぶ https://sunabar.code4japan.org
最後に宣伝 https://summit2020.code4japan.org
デジタル化を進めるために 自治体ができること 2020年10月6日 奈良県IoTデータ活用先進地域推進研究会 Code for Japan 東