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デリバリースピードを上げるために QAエンジニアメンバーで⼯夫したこと サイボウズOfficeモバイルチーム 佐々⽊千絵美 1

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サイボウズについて 2

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主⼒製品群 中⼩企業向けグループウェア 73,000社 中堅・⼤規模組織向けグループウェア 6,400社 業務システム構築プラットフォーム 23,500社 メール共有システム 12,000社 ※2022年2⽉末時点 3

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今回の内容 私が所属しているチームで発⽣した l 「QAのフィードバックのタイミングが遅い」という課題に l どう対策して l その結果どうなったか についてお話しします。 4

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課題 1. テストプロセスを改善した 2. テスト設計作業の無駄を省いた 5 対策 QAからのフィードバックが遅い l テスト完了までに時間がかかる l 不具合があった時のフィードバックに時間がかかる

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課題 1. テストプロセスを改善した 2. テスト設計作業の無駄を省いた 6 対策 QAからのフィードバックが遅い l テスト完了までに時間がかかる l 不具合があった時のフィードバックに時間がかかる

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Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 改善前 実装前の 認識合わせ テスト実施 フィード バック ※実装前の認識合わせ : 実装に⼊る前にDevメンバーと仕様の不明点や⼤まかなテスト内容の認識を合わせる

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Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 改善前 実装前の 認識合わせ テスト実施 フィード バック 実装と同時にテスト設計を開始

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Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 改善前 実装前の 認識合わせ テスト実施 フィード バック スプリントレビューまでにテストが終わらないことも

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Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 改善前 実装前の 認識合わせ テスト実施 フィード バック スプリントが終わった後にフィードバックとなることも・・

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Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 改善後 実装前の 認識合わせ テスト 修正 テスト実施 修正 スプリントが始まる前に、リファインメント済みの バックログを対象に、テスト設計を⾏う

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改善後 実装前にテスト内容をDevに共有し、コーナーケースを確認 Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 実装前の 認識合わせ テスト 修正 テスト実施 修正

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改善後 (必要があれば)実装中にテスト設計を修正 Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 実装前の 認識合わせ テスト 修正 テスト実施 修正

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改善後 フィードバックをスプリント内に実施 対応が必要なら不具合の改修と再テストを⾏う Dev QA 実装 スプリント レビュー スプリント テスト設計 実装前の 認識合わせ テスト 修正 テスト実施 修正

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結果 ▌スプリント開始前にテスト設計を⾏うことでスプリントではテスト実施に注 ⼒できるようになった ▌実装前にテスト内容を共有することで不具合を作らない取り組みにつな がった l エラーケース、コーナーケースを事前にDevに共有 l 不具合を未然に防ぐことで⼿戻りが減った 15

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課題 1. テストプロセスを改善した 2. テスト設計作業の無駄を省いた 16 対策 QAからのフィードバックが遅い l テスト完了までに時間がかかる l 不具合があった時のフィードバックに時間がかかる

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詳細 ▌テスト設計作業の無駄とは l iOS/AndroidͰνʔϜ͕෼͔Ε͓ͯΓɺQA΋iOS/Android୲ ౰Ͱ෼͔Εͯ࡞ۀ͍ͯͨ͠ l J04"OESPJEͰಉ͡ػೳΛ࣮૷͢Δ͜ͱ͕ଟ͍͕ɺ࣮૷࣌ ظ͕ͣΕ͍ͯΔ l ͦͷͨΊɺಉ͡ػೳΛ࣮૷͢Δ৔߹Ͱ΋ςετઃܭΛผʑʹ ߦͳ͍ɺςετέʔεΛ࡞੒͍ͯͨ͠ 17

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18 iOSチーム Androidチーム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ スプリント1 スプリント2 機能 A 機能 B 機能 C 機能 D 機能 X 機能 A 機能 B スプリント2 機能 C 機能 D 機能 Y 同じ機能でも実装されるスプリントが異なるため、iOS/Android別々にテスト設計していた

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対策 ▌miroのマインドマップを使⽤し、テスト設計を⾏うように変更。 l もともとExcelで作成→miroのマインドマップに変更 l iOS/AndroidのQAメンバーでモブで作成 l 具体的になりすぎないように注意して作成している。 19

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結果 ▌iOS/Androidでテスト設計を共通化できた。 l 個別にテスト設計するよりも⼯数⾯/⼼理⾯の負担が減った。 ▌副次的な効果として、モブでテスト設計をすることで l 新しいメンバー(QA未経験の⽅)にテスト設計について練習してもらう場に なった l iOS/Androidで発⽣している不具合や、仕様について情報交換ができる ようになった。 l miroにしたことで⾒やすくなり、Devからのフィードバックが増えた。 l 複数⼈で作成することで抜け漏れが少なくなった。 20

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課題 ▌詳細な⼿順を記載していないので、テストを実施するϝϯόʔʹΑͬ ͯೝࣝͷᴥᴪ͕ग़ΔϦεΫ l ࠓ͸2"ϝϯόʔશһͰϞϒΛ͍ͯ͠ΔͷͰϦεΫখͱ൑அ ͠ڐ༰ ▌όοΫϩά୯ҐͰ࡞੒ͯ͠ΔͷͰಉ߲͡໨͕ෳ਺ଘࡏ͍ͯ͠Δ 21

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まとめ ▌対策1. テストプロセスを改善した l 実装中にテスト設計していたが、実装前にテスト設計するようにした l 事前にテスト内容を共有することで、不具合を作らない取り組み ▌対策2.テスト設計作業の無駄を省いた l OSごとにテスト設計する体制から、共通のテスト設計を⾏う体制に変えた l 負担軽減、情報共有、抜け漏れ防⽌などの効果があった 22

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