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agemonoにあたった話 株式会社トリクトラック  M. OKawara

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自己紹介 ■ 3年ほど前、東京から福岡に移住し、愛知の会社にフルリモートで就職 - 業務システムを主に開発している会社 - 現在はブロックチェーンを利用した企業システムと学校業務で使用するシステム が主な事業 ■ 入社時のIT知識、最低限(なんならシステム開発会社と知らなかった) - お客さんとの調整業務を中心に担当 - ローカルでRailsアプリを立ち上げて動作確認はできるようになりました

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Fukuoka.rb・Ruby Kaigi・Rails Girls Fukuoka.rbの100回目LT大会に参加 → ぼちぼち勉強してたらRuby会議が福岡でやるらしいのでお手伝い → Rails Gilrsが福岡でやるから参加 → Fukuoka.rbが200回記念LT大会ということで参加を決めました

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大まかな構成 「CapybaraにGherkinを食 わせて、Cucumberじゃなく てTurnipなんだけど…」 え?? 「agemonoでまず動作確認 をしてから各学校に組み込 んで…」 え??? << Rails Engine >> UserB画面【natane】 Version1の場合のみマウント << Gem >> 【miso/tare】 Version切替 DB << Rails Engine >>【agemono】 コントローラ JSON API UserA認証・管理者認証 管理機能 << React >> UserA画面Ver1 << React >> UserA画面ver2 Web API << npm plugin >> 画面コンポーネント 【nimono】 React on Rails React on Rails これがさらに他の複数システムと Web APIで連携

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なるほど わからない

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「agemonoはGemでkoromoをつけて仕上げる」 - 『GemってRubyのGemのこと?』 - なんとなくわかるが、説明を聞いてもしっくりこない、わからない - (でも毎日の業務でなんとなく立ち上げてPRの動作確認してお客さんに説明して いる分には問題ない、とはいえ気になる) → 公式ページのRails Engineのページを読め - なるほど書いてありました

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agemonoの正体(実際の構成) 社内で作ったRails Engine たまにコアとかGemとか呼ばれる - よく見ると最初に渡された図にちゃんと 「Rails Engine」と書いてあった - agemono単体で立ち上げて動作確認をし て、各学校に組み込んで動作確認をして … を繰り返すうちに、Railsガイドに書いてある ページの意味がわかるようになってきた - でもいつまでもわからない部分がある

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『RailsエンジンってGemだから』 - Gemってつまり何? - RubyとかRailsの機能をとりだしてパーツにしたもの - Railsエンジンってつまり何? - 『RailsエンジンってGemだから』 つまり『Railsエンジン==Gem』? → まったくわからない

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Railsエンジンって何? - 勉強するにつれどんどんわからなくなるGemとRailsエンジンの違い - それどころかRailsアプリとRailsエンジンの差すらわからない - 公式ページを読んでなるほどと思っても余計にわからない        では何がわからなかったか?

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つまりRailsエンジンとはこういうこと? Gem Rails エンジン - GemとRailsエンジン、全然イコールじゃなかっ た - 『Gem=小さなRailsアプリ』だという思い込みが 先に発生してしまい、何がRailsエンジンの特殊 性か全然わからなかった - Gemは確かに、機能を取り出してパーツにした ものだったが、モデル・コントローラー・ビューを 普通は提供しなかった

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我々のRailsエンジンの使い方 - Agemono(=Railsエンジン)側で機能を追加して、それを各学校のアプリに組 み込めば、学校側のアプリで個別に機能を追加しなくても大丈夫 - 実際の開発工程でも、agemonoを開発してそこで動作確認をしてから、各学校 のアプリに組み込んでもう一度動作確認する工程を踏んでいる - 自分が担当してるのは学校側の要望を聞き取り、エンジニアに伝えつつ、ちょっ とした文言レベルやヘルプの文言などは自分で修正(たまにagemono側での文 言修正もある)

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初対面のRailsアプリを『普通』と思い 込み過ぎ何もわからなかった

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何がわからないのか - agemonoだけでもデザインとかは簡素だけどとりあえず動いているわけ で、ユーザー画面のデザインはnimonoが担当しているのでは? - 『各学校のアプリはうすいRailsの層』『agemonoは邪悪』…etc 言われている全く意味がわかってなかったが、各学校のアプリには本当に 自分が修正しているちょっとした文言しか存在してなかった

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ちなみにagemonoがそれだけで動いた理由 本ガイドでの説明用に作成するエンジンには「 blorgh」(blogのもじり) という名前を付けます。このエン ジンはホストアプリケーションにブログ機能を追加し、記事とコメントを作成できます。 本ガイドでは、最 初にこのエンジンを単体で動作するようにし、次にこのエンジンをアプリケーションにフックします 。      https://railsguides.jp/engines.html 当然のようにあるこの記述の通り、agemonoに最初からテスト 用のアプリが組み込まれているだけだった

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書いてあっても理解できてなかった - まだまだ、Railsガイドに書いてある内容に新発見がある日々 - どの追加開発・修正なら個別に対応できるか、全体に影響するのか、最 終的にはエンジニアに確認するのは当然だが、自分にある程度知識が あると多少は難易度がわかるので精神的に楽になる (自分で修正できるか、エンジニアに渡す必要があるか等…) (ただし生兵法が一番怖い) (知らない方が実は気楽なのかもしれない)

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補足 - miso/tareはagemonoに吸収、学 校の種類による機能の切替は Feature Togglesで実施 - nataneをGem化する利点は現状 なしという判断 - 今後Agemonoとは別々にnatane (UserB画面の機能)を開発する必 要があるかどうか

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Railsアプリって 大変なんだなあ (サンプル数1) 「RubyのGemとは何か」勉強してたつもりでいても、あと「agemonoはコアになるエン ジンです」と言われていても、なんとなくわかってるだけだった 同じ文章を読んで、改めて新しい発見が沢山ある日々(お得) nimonoがなんでnimonoなのかはまだ全然わかってない

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最後の要点 何が専門用語で、何が社内用語 かわかるようになりたい でも名前はもう少しわかりやすくても良かったかもしれない

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十分に発達したテクノロジーは、 魔法と見分けがつかない - Arthur C. Clarke

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本当に大事なことはだいたい 公 式ドキュメントに書いてある 同じ文章も理解の段階で読み取 れる内容も変わってくる

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ご清聴ありがとうございました