Haritoraのような安価なIMUモーキャプの特性と考慮点について
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izm
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Haritoraのような安価なIMU式 モーションキャプチャの特性と考慮点について @izm スライドは後日公開予定
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挨拶 ● 趣味でHaritoraというプロジェクトをやってる@izmです。 ● フルトラ民主化しようとしたら戦国時代になってしまった… ○ →選択肢がいっぱいあるのはとても良い!切磋琢磨で健全な市場になるので ● 注意:本発表はHaritoraのポジショントークが含まれます Haritoraはいいぞ! ↑ポジショントークの例
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宣伝 ● Haritoraの量産後継機であるHaritoraXを株式会社 Shiftallさんと業務提携して進めています。 ● オーダー受付中 ( https://ja.shiftall.net/archives/product_page/haritorax/ ) 買って!
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目次 ● IMU式モーションキャプチャの概要と特性 ● Haritoraの話 ● 良いIMUモーキャプかどうかの見分け方 全部で3個!
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IMUモーキャプの概要と特性
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IMUとは ● 姿勢(角度)が取得できるセンサを1個以上積んだ物 ○ 例:加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサの組み合わ せ ● 位置は取得できない ● ViveTrackerやOculusTouchも中にIMUが入っています ● リングフィットアドベンチャーで使ってる仕組み!
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Sensor Fusion ● ジャイロセンサ(角速度)加速度センサ(加速度)地磁気センサ (地磁気)を組み合わせて、あるべき姿勢を導き出す ○ ジャイロセンサ:角速度が取れるので積分したら角度が取れる ○ 加速度センサ:静止していたら重力の9.8Gを元にお辞儀している量が分か る ○ 地磁気センサ:地球の地磁気をベースに姿勢が分かる ● ↑これらを組み合わせて正しそうな姿勢を求めるSensorFusion ○ この説明だけで60分くらいかかるので省略
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IMU式モーションキャプチャ ● IMUを体のあちこちにつけて、SensorFusionにより、取 り付けた関節の姿勢がわかる ● Forward Kinematics(順運動学)によって人体の姿勢を 求める
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姿勢計算の具体例 腰:(30,0,0) 左もも (90,-10,0) 左すね(10,10,0) 単位は度
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いくつか気にする事 ● IMUが人の体に斜めに取り付けられたりするのを吸収 ● IMUの姿勢が電源投入時にリセットされる物の場合はこ のオフセットも計算する ● これらを吸収するためにユーザに幾つかのポーズを取っ てもらう
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2ポーズキャリブレーション 全てのセンサー関節が1軸についてだけ曲がるポーズを使う
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IMU式モーションキャプチャ ● Rootから末端に行くにつれて、姿勢推定誤差の蓄積で誤 差が出てくる ● 歩いて移動した距離、を求めるのは大変(よくあるのが 足の加速度を計測して歩行を推定しておく仕組み) ● 市販のIMU式モーションキャプチャも絶対位置を補正す る仕組みをオプションで備えがち
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IMU式モーションキャプチャの利点 ● PC側の計算コストが軽い ● 遮蔽に強い ● 素朴に実装しても複雑骨折しにくい ○ toBの生配信においてキャラクターが複雑骨折するとクビが飛ぶ ○ とはいえ、磁気ノイズの影響で突如首がクルンと回ることもある ■ トラスの上の収録とか ■ あなたが手に持ったマイク、地磁気ノイズの塊ですよ!!
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IMU式モーションキャプチャの欠点 ● 絶対位置が取れない ● ドリフトが起きる ○ ドリフト=時間蓄積による姿勢推定誤差 ○ ドリフトが起きないIMUはメチャンコ高いです ○ 民生品だと大体30分-1hくらいで最低1度以上ズレるはず
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IMUモーションキャプチャの人体装着方法 ● 誤差の蓄積によるドリフト以外に「体に取り付けたセンサが ズレた」という誤差もある ● 各社工夫しています ● リングフィットアドベンチャーでさえ、ジャージの上から取 り付けると太ももから滑り落ちます ● 全身タイツが一番安定します ● 人体各所に3脚のねじ穴が空いていてほしい!!!
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取り付けソリューションの例 全裸!
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取り付けソリューションの例 オシャレ!
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Haritoraの話
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Haritoraの仕組み ● 上半身は3点トラッキングが普及している(最高) ● 下半身の腰と足だけIMU式でキャプチャしたい ● 3点、5点、6点、8点あたりが検討に入る
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3点式 ● KAT Locoが実用化 ● 太ももと腰に取り付け ● スネや足首は推定、実際違和感はある ● 一方でDeep Inertia Poser,など機械学習ベースで推定す る仕組みもある ○ (計算コストが上がるのでトレードオフ)
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5点式 ● 腰に1個、足に2個づつ ● WalkOVRおよびHaritora,HaritoraXが採用 ○ 足首は諦める ○ 腰と胸、みたいに2個付けた方が正確ではある(Unityの HumanoidのSpineBoneが2個以上という制約には意味がある)
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6点式 ● Uni-motion,SlimeVRが採用 ● 5点式に加えて、腰またはみぞおちにもう1個追加 ● お辞儀をしたとき、腰はほぼまっすぐだけど、みぞおち は傾いてる、みたいな再現度が上がる
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8点式 ● 6点に加えて両足首にもセンサーをつける ● 足首の加速度センサにより歩行の足踏み検知がしやすい ので、IMUだけで全身モーキャプするなら足首センサは ほぼ必須 ● 表現力と装着コストのトレードオフ 良いなあ
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Haritoraの5点式 ● 腰センサーはみぞおちにマウントする ● 6点式なら腰にあるはずのIMUの姿勢を根性で計算によっ て求める ○ 人間の背骨Spine1とSpine2は連動してる ○ なので「大体みぞおちがこの姿勢だったら腰センサーはこんな 姿勢」みたいな推定が割と可能 ○ ver0.2.2より実装済み
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No content
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良いIMUモーキャプの見分け方
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IMUモーキャプ買う時注意:これだけ覚えて帰って下さい ● その場から歩いているリアルタイム動画が無いものは全 部ダメ ● ドリフトに言及していないものは全部ダメ ● 開発者にオタクがいないプロジェクトは全部ダメ(これ はポジショントークです)
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IMU式モーションキャプチャの大事ポイント ● IMU式モーションキャプチャ「も」ソフトウェアの出来 が大事 ● 特にセンサーファームウェアや、PC側の骨格推定アルゴ リズムが大事
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みんなも作ろうIMU式モーションキャプチャ ● IMUをいっぱい繋げたハードウェアを作ってから先が めっちゃ面白い ● ハンダ付けもめっちゃ面白い ● みんなも作ってみよう
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終わり