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エムスリーにおける クイックな仮説検証の事例 2019年11月27日 エムスリー株式会社 プロダクトマネージャー 中村 奏子

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中村 奏子 / Kanako Nakamura ● 2019年5月エムスリー入社、エンジニアリンググループ 新規プロダクト支援チーム所属のプロダクトマネー ジャー ● 2008年~2019年4月までヤフー株式会社にて勤務。事 業企画を経験後、ヤフオクアプリ等コマース系プロダクト のディレクターとして経験を積みながら、デザイン思考や ユーザーリサーチなど、プロダクトマネジメントの基本を 学ぶ。その後、Yahoo! JAPANアプリ、Yahoo! JAPAN トップページのプロダクトマネジメントを担当 ● 趣味はアウトドア

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今日お話ししたいこと エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げプロセス と プロダクトマネージャーとしてのやりがい

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発表の流れ 1 2 3 エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げプ ロセス MVPアプリをPdM・エンジニア・QAの3人で 2週間で開発した事例 プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く意 味

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発表の流れ 1 2 3 エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げプ ロセス MVPアプリをPdM・エンジニア・QAの3人で 2週間で開発した事例 プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く意 味

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エムスリーにおける新規プロダクト開発は プロダクトマネジメントの基本に忠実

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プロダクトマネジメントの基本に忠実 主にプロダクトマネージャー 主にエンジニア 製品を見つける 製品を正しく作る → * 「ソフトウェア・ファーストで医療業界を変える」より https://speakerdeck.com/yamamuteki/change-the-medicine-by-software-first-at-pmconf-2019

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詳細なプロセス PdM/企画/エンジニア等が着想 経営陣が業界のギャップから着想 ビジネスサイド/顧客が着想 仮説検証 MVP PMF * 「ソフトウェア・ファーストで医療業界を変える」より https://speakerdeck.com/yamamuteki/change-the-medicine-by-software-first-at-pmconf-2019 製品を見つける 製品を正しく作る →

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「製品を見つける力」が求められる

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発表の流れ 1 2 3 エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げプ ロセス MVPアプリをPdM・エンジニア・QAの3人で 2週間で開発した事例 プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く意 味

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エムスリーペイシェントサポートプログラム(M3PSP) ● 企業の従業員向けに、最適な医療を 選ぶための支援を行うB2E型サービ ス ● 医療機関の選び方や治療方針に関 する不安を、エムスリーの専任スタッ フ(看護師・保険師)に相談できる ● NPSは84と、利用者からの評価が高 いサービス

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MVPとしてアプリを開発 ※本アプリはトライアル対象企業の従業員に利用を制限しています

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プロジェクトのはじまり ● サービスの課題について仮説を立て、事業責任者に課題を 解決するためのプロダクト案を提案し、プロジェクトが始動 ● 設定した課題 ○ サービスは良いが、使わないと良さが分からない? ○ 良さが分からないと、継続されない?

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仮説検証の進め方 ● 仮説検証をクイックに実施するために、2週間でMVP(本事 例ではAndroidアプリ)を開発 ○ 開発1週間、QA1週間 ● 仮説検証はトライアルとして一部企業で実施

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2週間で開発できたポイント 1. MVPのスコープを、基本通り「顧客に価値を提供できる最小 限のプロダクト」とした ○ 無いと仮説検証が成立しない機能だけをスコープに入れ、あったら便利な 機能は除外 2. MVPアプリのソースコードは捨てる前提で割り切った 3. iOSアプリを作らずAndroidアプリのみに絞った 4. サーバーを立てず、Firebaseで完結する設計とした ○ コンテンツ入稿はFirebaseのDatabaseに直接入稿+Postmanを使って Push配信

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体制 事業責任者 PdM エンジニア QA プロダクトチーム 連携 ● 仮説検証の方向性確認 ● アプリの配布に協力

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発表の流れ 1 2 3 エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げプ ロセス MVPアプリをPdM・エンジニア・QAの3人で 2週間で開発した事例 プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く意 味

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プロダクトマネージャーとしてエムスリーで働く意味 ● プロダクトマネジメントの基本が忠実に守られている 「製品を見つける」→「製品を正しく作る」 ● ビジネスサイド起案の新規事業アイデアについても、仮説 検証から参画できる =無駄なものを作らなくて済む ● 上記を通して、「製品を見つける力」が磨かれる

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まとめ ● エムスリーにおける新規プロダクトの立ち上げは、プロダク トマネジメントの基本に忠実に、製品を見つけてから作ると いうプロセスが踏まれている ● プロダクトマネージャーとしては、クイックに仮説検証するこ とで多くの学びを得ることができる

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ありがとうございました!