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© 2024 Loglass Inc. 偶有的複雑性に立ち向かうためのチームトポロジー ログラスの開発チームの現在地 2024.09.24 勝丸 真

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© 2024 Loglass Inc. Profile 勝丸 真 株式会社ログラス Engineering Manager 2013年4⽉に 株式会社ビズリーチにエンジニアとして新卒⼊社。バックエ ンドエンジニア(Java)、インフラエンジニアとしてAWSを中⼼としイ ンフラ基盤の開発を担当。 2020年5⽉から株式会社ログラスにジョインし、「Loglass 経営管理」の 開発に1⼈⽬エンジニアとして従事。バックエンド開発(kotlin)、イン フラ開発(AWS)を担当。 2022年8⽉よりエンジニアリングマネージャーとして組織のマネジメント を担当。現在はクラウド基盤チームのマネージャーとして、インフラ基盤 の開発を担当 Shin Katsumaru

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© 2024 Loglass Inc.

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© 2024 Loglass Inc. Loglassについて

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© 2024 Loglass Inc. お陰様で事業は順調に成長 合わせて開発組織の人数も順調に成長

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© 2024 Loglass Inc. 経営領域に対してプロダクトを提供 ● Loglass 経営管理 / Loglass 人員計画 ○ Loglassは予実管理の課題を解決し、迷いのない経営判断に導きます ○ バイネームでの精緻な人件費予実管理等により利益を生み出す ● 2年で10個プロダクトをリリースするというチャレンジ ○ cf. ログラスはこれから2年で10個の事業を立ち上げます ■ https://note.com/tomosooon/n/nc7e72c2d19b9

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© 2024 Loglass Inc. 偶有的複雑性に立ち向かうためのチームトポロジー ログラスの開発チームの現在地 2024.09.24 勝丸 真

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© 2024 Loglass Inc. ログラスのプロダクトの特徴 ● エンタープライズ企業をターゲットにしているので登録されるデータ量が膨大 ○ データを色んな角度から瞬時に分析できることが求められる ● 求められるセキュリティレベルが高い ○ 経営データを預けるデータベースとして選ばれるには、高いレベルのセキュリティが求めら れる ● 圧倒的な事業的成長を求められるので、組織、プロダクトについての変化が早い ○ 投資家から求められる水準の高さ、日本の景気に貢献していきたいという気持ちが強い

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© 2024 Loglass Inc. 偶有的複雑性について ● 「銀の弾丸はない」で有名な論文で触れられている概念 ○ 偶有的複雑性と向き合うためのログラスのEnabling & Platform戦略 ■ https://prd-blog.loglass.co.jp/entry/2024/06/17/083000 ○ 英訳はAccidental complexity ■ ソフトウェア開発の複雑性について、「本質的な複雑性」 (essential complexity) と「偶有的な複雑性」 (accidental complexity) を区別

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© 2024 Loglass Inc. 本質的な複雑さの例 ● 経営管理というドメイン知識 / 会計に関する知識 ○ ログラスは経営領域に対するSaaSプロダクトを開発 ○ 経営管理領域 / 会計領域 がもつ本来的な複雑性を理解する必要がある ○ DDDを用いて業務を理解し、コードを整理することで対応してきた ● 大量の明細に由来するデータにより、データ組み合わせが非常に多くなる ○ エンタープライズ企業にサービス導入を目指しているので、必然的に取り扱わざるを得ない 複雑性 お客様に価値を届けるために避けては通れないもの

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© 2024 Loglass Inc. 偶有的な複雑さの例 ● ログラスという成長する組織であることから求められる複雑さ ○ 思い描いた事業成長にプロダクトとして応えていくことが1つの制約 ● 今までの技術的な選定による複雑さ ○ その技術を選択しつづける蓋然性が本当に存在するのか? お客様に価値を届けるためになくても良いもの

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© 2024 Loglass Inc. 見えてきた課題 ● ソフトウェア開発を、複雑性の種類によって分けた方がシンプルに解決できる ○ 認知負荷とケイパビリティというキーワードで説明出来る ○ 例えば「パフォーマンス改善」は、分業した方がやりやすい ○ 機能開発は進めつつ、別のチームが「パフォーマンス改善」を引き受ける ○ 機能開発チーム内の全員がパフォーマンス改善について十分な知識を持っているわけでは ない

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© 2024 Loglass Inc. TL Engineers Designer PdM 経営管理 Enabling &Platform部 TL Engineers Designer PdM TL Engineers Designer PdM QA QA QA TL Engineers Designer PdM QA 人員計画 TL Engineers アプリケーション基盤 TL Engineers クラウド基盤 開発本部 ログラスの現在(組織図) 偶有的な複雑性に対応したい

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© 2024 Loglass Inc. ● マルチプロダクト化に向かっていくための設計と実装推進 ● 開発生産性の高さを維持し続けていくためのケイパビリティの向上 ● プロダクト開発チームがオーナーシップをもってサービスの信頼性向上に取り組めるようなイネー ブリング活動や、オブザーバビリティ向上のための基盤整備 ● セキュリティや品質を向上し続けるためのライブラリやミドルウェアの継続的アップデート ● Enterprise Readyな非機能要件の定義と実現 ● 事業モデル・プライシングモデルに最適化した基盤・アーキテクチャ設計 「銀の弾丸はない - 偶有的複雑性と向き合うためのログラスの Enabling & Platform戦 略」.https://prd-blog.loglass.co.jp/entry/2024/06/17/083000,(2024/09/20引用) ログラスにおける偶有的複雑性の解決策

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© 2024 Loglass Inc. TL Engineers Designer PdM 経営管理 Enabling &Platform部 TL Engineers Designer PdM TL Engineers Designer PdM QA QA QA TL Engineers Designer PdM QA 人員計画 TL Engineers アプリケーション基盤 TL Engineers クラウド基盤 開発本部 (寄り道)ログラスの現在(FASTへの挑戦) 偶有的な複雑性に対応したい

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© 2024 Loglass Inc. TL Engineers Designer PdM 経営管理 Enabling &Platform部 TL Engineers Designer PdM TL Engineers Designer PdM QA QA QA TL Engineers Designer PdM QA 人員計画 TL Engineers アプリケーション基盤 TL Engineers クラウド基盤 開発本部 (寄り道)ログラスの現在(FASTへの挑戦) 偶有的な複雑性に対応したい こちらも絶賛チャレンジ中

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© 2024 Loglass Inc. (寄り道)ログラスの現在(FASTへの挑戦) ● 担当機能制を敷いていたが、担当する機能を超えて開発するべき案件が増えた ○ チーム間の協調が求められたが、もっとアップサイドがあるのではないかを模索している 「動的なチーミングと自律 MAX で組織をスケールさせるアジャイルフレームワーク FAST と は?」.https://prd-blog.loglass.co.jp/entry/2024/09/12/181043,(2024/09/20引用)

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© 2024 Loglass Inc. ここで宣伝

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© 2024 Loglass Inc. Enabling & Platform Teamの現在と各チームの関わり方 ● 現在の「ログラスのEnabling & Platform Team」はまだ「チームトポロジーでの プラットフォームチーム」になるためにチャレンジ途中

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© 2024 Loglass Inc. Enabling & Platform Teamの現在と各チームの関わり方(クラウド基盤) ● 途上ではあるが、前進する機運は見え始めている ○ E&Pの知識がで閉じないように、試行錯誤をしている ■ Terraformなどのインフラ変更を安全に適用できる仕組み ● IaCは95%ぐらい出来てる / Plan Applyを安全に ■ 各種ログを自動的に保存/セキュリティに関して認知しなくても良いように ■ 各種ドキュメントの拡充 ■ 次世代のインフラ基盤議論の推進 ● 昨今のPlatform Engineeringという文脈と、どこまでオーバーラップするか

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© 2024 Loglass Inc. Terraform を Applyする例 (急遽足した)

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© 2024 Loglass Inc. We Are Hiring https://www.loglass.co.jp/recruit

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© 2024 Loglass Inc.