Slide 1

Slide 1 text

Storybook との上手な向き合い方を考える りんたろー / re-taro Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 1 / 28

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 りんたろー 三重県の高専で半導体を学んでいます 緑色の会社にて今はバイト、来春からちゃんと働き ます Twitter: @re_taro_ GitHub: re-taro すきなこと 開発者体験に思いを馳せること Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 2 / 28

Slide 3

Slide 3 text

話すこと 僕の考える Storybook と上手に向き合う方法 話さないこと 話せないこと その具体的な方法 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 3 / 28

Slide 4

Slide 4 text

突然ですが Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 4 / 28

Slide 5

Slide 5 text

zero-config 好きですか? Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 5 / 28

Slide 6

Slide 6 text

zero-config の嬉しさ PoC を作る時 社内ツールをリポジトリ区切ってシュッと作る時 などなど... Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 6 / 28

Slide 7

Slide 7 text

なぜ zero-config の話をしたのか Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 7 / 28

Slide 8

Slide 8 text

Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 8 / 28

Slide 9

Slide 9 text

Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 9 / 28

Slide 10

Slide 10 text

今日はそんな Storybook のお話をします Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 10 / 28

Slide 11

Slide 11 text

Storybook という選択 レビュアーとの疎通を取るため view の実装に集中するため ブラウザ上で実行されるユニットテストを効率的に書くため などなど... Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 11 / 28

Slide 12

Slide 12 text

Storybook という選択の光 pnpm dlx storybook@latest init だけでセットアップが終わる!(諸説あり) Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 12 / 28

Slide 13

Slide 13 text

Storybook という選択の闇 pnpm dlx storybook@latest init だけでセットアップが終わる! プロジェクトの構成に合わせた設定が必要 秘伝のタレとなった babel.config.js やそれを使う webpackFinal プロジェクト固有の対応で肥大化した .storybook/preview.tsx msw や DI コンテナを使ったモックの設定 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 13 / 28

Slide 14

Slide 14 text

Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 14 / 28

Slide 15

Slide 15 text

Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 15 / 28

Slide 16

Slide 16 text

その結果... ロストテクノロジー化した、なんか知らんけど動いている Storybook 新しく Story が追加されることなく文鎮となった Storybook バンドラなどを刷新する際に足枷となるレガシーな Storybook Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 16 / 28

Slide 17

Slide 17 text

Storybook と上手に向き合う == 天秤を釣り合わせる ってこと Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 17 / 28

Slide 18

Slide 18 text

天秤を釣り合わせるためには Storybook を使う目的を明確にする 目的から逆算して、受ける恩恵を取捨選択する その恩恵を受けるために必要な設定を逆算して、保守する Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 18 / 28

Slide 19

Slide 19 text

Storybook を使う目的を明確にする レビュー支援 コンポーネント単位での挙動確認 Story の網羅性をレビュアーが確認 == 仕様の網羅性 デザイナーのレビュープロセスに組み込む テストに使用する VRT Portable stories を使った Play function の assertion Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 19 / 28

Slide 20

Slide 20 text

受ける恩恵 レビュアーとの疎通を取ることができる 実装する際のプレイグラウンド カバレッジの計測 インタラクションのテスト VRT Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 20 / 28

Slide 21

Slide 21 text

受ける恩恵の取捨選択 レビュアーとの疎通を取ることができる 実装する際のプレイグラウンド Storybook と テスト --> 時期尚早かなぁ... Storybook との上手な向き合い方を考える カバレッジの計測 インタラクションのテスト VRT 2024-11-23 | JSConf JP 2024 21 / 28

Slide 22

Slide 22 text

時期尚早と感じる理由 Storybook runtime 上でテストする方法に統合されている感覚 Storybook v6 とかの頃: composeStory で play function の中身を jest with testing-library でアサーション! Storybook v7 とかの頃: インタラクションテスト、a11y、カバレッジ計測を test-runner を使って行う! Storybook v8 とかの頃: @storybook/test が進歩してきたのでアサーションからカバレッジ計測までを test-runner で行う! --> だんだん Storybook を起動してあることを前提としたテストの形式になってきている Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 22 / 28

Slide 23

Slide 23 text

現在の Storybook とテストの付き合い方 Storybook とテストの分離 Story の肥大化の回避 テストにかかる時間の短縮 Storybook を利用したテストの例 composeStory で play function の中身を jest with testing-library でアサーション setup file に Storybook の依存が発生するがそこまでコストがかからない Storybook 自体の腐敗防止のためのテスト 各 Story が正常に描画されているか Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 23 / 28

Slide 24

Slide 24 text

受ける恩恵から逆算した設定たち レビュアーとの疎通を取ることができる view がレンダリングされていて、コンポーネントを動かせれば良い アプリケーションのバンドル設定よりも軽い設定や、別のバンドラをビ ルダーに使う選択肢もある モックの設定 実装する際のプレイグラウンド アプリケーションのバンドル設定と同じ環境である必要がある アプリケーションのバンドル設定をきちんと保守していれば自ずと Storybookも保守される モックの設定 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 24 / 28

Slide 25

Slide 25 text

だいたいモックが大変 --> 今に始まったことではない。 僕らにできることは、設計でモックを必要とする箇所を狭めること。 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 25 / 28

Slide 26

Slide 26 text

モックに対するアイデア API との疎通を含む view に関係するロジックを切り出す API 疎通はアプリケーションの動作確認にて、ロジックは unit test で保証 切り出したロジックは DI コンテナを使ってモックが簡単になるようにする custom decorator を作成して DI を簡単にする Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 26 / 28

Slide 27

Slide 27 text

注意! ここまで話してきたことは、気楽な Storybook との付き合い方。 --> スタートダッシュの時にエイヤでいれた Storybook を腐らせないための方法 プロダクトが成熟したりチームの規模が大きくなった、もしくは基盤改善が好きな人 材が増えた場合などは、少しずつ天秤にかける重み(得る恩恵)を変えていくことが 大事。 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 27 / 28

Slide 28

Slide 28 text

まとめ Storybook は便利だが、使い方を間違えると足枷になる Storybook を使う目的を明確にし、受ける恩恵を取捨選択する Storybook とテストは分離して考えることが大事 (現時点では) 受ける恩恵から逆算して、必要な設定を整理する 徐々に Storybook との付き合い方を見直していくことが大事 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 28 / 28