ポストコロナ時代の SaaS におけるコスト削減の意義

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目次 - 自己紹介 - 振り返り：IT 産業の好景気@2020-21年 - 振り返り：コロナ終焉と揺り戻し@2022-24年 - インフラコスト削減で企業価値を高める - 生成AI時代はどうするSRE？ ※ 生成AIによる変革期に昔話だけするわけにも行かず、登壇内容を調整しております。

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3 © Techtouch, Inc. 自己紹介名前：市川悠人/izzii 所属：テックタッチ株式会社職種：SRE Mgr. / CSIRT 趣味：登山！ボルダリング！ X: ahneahneahne

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4 © Techtouch, Inc. テックタッチ株式会社の紹介 ※1 弊社調べ、MAU換算 ※2 出典：株式会社アイ・ティ・アール「ITR Market View：コミュニケーション／コラボレーション市場2024」デジタル・アダプション・プラットフォーム市場動向：ベンダー別売上金額シェア（2022～2024年度予測） ※3 2024年度予測 ※4 出所：株式会社アイ・ティ・アール「ITR Market View：コミュニケーション／コラボレーション市場2024」デジタル・アダプション・プラットフォーム市場-従業員10,000人以上：ベンダー別売上金額シェア（2022～2024年度予測）

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5 © Techtouch, Inc. テックタッチ株式会社の紹介

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振り返り：IT産業の好景気@2020-21

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7 © Techtouch, Inc. コロナ禍によって IT 産業の需要が大幅に加速業務でのオンラインMTGが一般化したり、巣篭もり需要という言葉も出たほどに働き方や消費が一変した。

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8 © Techtouch, Inc. コロナ禍によって IT 産業の需要が大幅に加速経済が危機に陥っていた中、ITがパンデミックの影響から経済を守る役割を果たしたことを IMF が分析しています。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0927537123000052

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9 © Techtouch, Inc. 2021年最大規模の資金調達ブーム@米国他業界の冷え込みなど、 IT の相対的なコロナ特需各国政府による金融緩和、低金利米国では2021年にSaaSを含むスタートアップ投資が史上最高 https://www.nasdaq.com/articles/a-record-year-for-ip os-in-2021

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10 © Techtouch, Inc. (補足)金利が低いと投資が増えるのはなぜ？「ローリスク＆ローリターンの貯金（国債）」　と「ハイリスク＆ハイリターンの投資」　の天秤で後者が大きいから。（細かいことは無視！）

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11 © Techtouch, Inc. (補足)金利が低いと投資が増えるのはなぜ？ＭＢＡバリュエーション（実戦ＭＢＡ２     低金利だと分母が小さいので、将来の利益で企業価値が決まる

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振り返り：コロナ終焉と揺り戻し@2022-24

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13 © Techtouch, Inc. コロナ終焉によりバブルは崩壊@米国 https://www.meritechcapital.com/blog/2022-saas-crash SaaS企業の株価指数が2022年前半にかけて急落ハイグロース（灰色）の企業価値は顕著に下落

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14 © Techtouch, Inc. 投資家心理の変化「いかなる犠牲を払っても成長を」という時代の終焉。明確な収益化への道筋が求められた。成長第一収益性重視

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15 © Techtouch, Inc. Rule of 40 SaaS ビジネスの健全性を示す指標として「40%ルール」が注目された。売上成長率 + 利益率 ≧ 40% https://scalecloud.jp/blog/saas/investment-std/ https://note.com/poco_c/n/n3afeb6836bd9

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16 © Techtouch, Inc. 日本は一年遅れでコロナ前の水準に戻る米国からほぼ一年遅れで景気の揺り戻しを受けた

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17 © Techtouch, Inc. 刹那の好景気は去ったが不景気ではない富士キメラ総研の調査によれば、 SaaS 市場は2028年には3兆円規模に迫ると予想されている。国内外のSaaS市場規模を解説｜成長企業と成功を導く戦略も紹介

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18 © Techtouch, Inc. 刹那の好景気は去ったが不景気ではない成長性（オレンジ）の評価も復活した！ただしRo40（青）も大事！ https://dnxjapan.medium.com/multiple-correlation-analysis-of-listed-saas-companies-52633bf880f0

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インフラコスト削減で企業価値を高める

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20 © Techtouch, Inc. Ro40 が重要であることは見えていた@2022年くらい当時未来がまだわからない状況 https://dnxjapan.medium.com/multiple-correlation-analysis-of-listed-saas-companies-52633bf880f0

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21 © Techtouch, Inc. インフラコストと開発コストソフトウェアの開発コストは条件を満たせば資産計上することができるが、インフラコストはそうもいかない。 https://tech.speee.jp/entry/2018/12/12/013547

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22 © Techtouch, Inc. インフラコストと開発コストチューニングが企業価値になる！！

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23 © Techtouch, Inc. 目指せ優等生ポートフォリオ「X円削減」ではなく「MRR比率Y％」という目線ユーザー数もインフラコストも成長し続けるので、 - コストを減らすだけでなく - 増加傾向にあるコストを押さえるという２軸で攻めました。

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24 © Techtouch, Inc. 例）通信量の増加に伴うキャッシュの最適化「テックタッチ」はサービス活用を促進したい少数の編集者、サービスを利用する多数の閲覧者の大きく２ユーザーに大別される。後者に対する情報の提供でフレッシュネスを妥協し、通信の効率化を図った。

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25 © Techtouch, Inc. 例）通信量の増加に伴うキャッシュの最適化編集者  閲覧者  Reader DB  Player Service  CDN  Cache-Control: max-age=xxx, stale-while-revalidate=xxx, stale-if-error=xxx Cache-Control: no-cache, private （少数）編集者はすぐに変更を見たい（多数）閲覧者はあまり気にしないシグネチャによる識別

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26 © Techtouch, Inc. 例）ログの整理不要なログの削除例えば Lambda の開始終了は不要だよねと言われている https://docs.datadoghq.com/ja/serverless/aws_lambda/logs/?tab=serverlessframework#filte r-or-scrub-information-from-logs ***********************Z [INFO] START RequestId: abcdef12-3456-7890-abcd-ef1234567890 ************ ***********************Z [INFO] END RequestId: abcdef12-3456-7890-abcd-ef1234567890

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27 © Techtouch, Inc. 例）ログの整理 indexing の制限高速検索できるようなデータ形式は高いので不要ならしないメトリクスとして軽量なテンソルデータに変換

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28 © Techtouch, Inc. 例）非本番環境の停止開発組織が拡大すると開発のための環境が増えていきます。 - 開発時に動作確認したい - QA のため占有したい - 負荷試験、脆弱性診断で占有したいこうした非プロダクトの RDS, ECS といった時間課金サービスを自動停止する運用としました。

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29 © Techtouch, Inc. 例）非本番環境の停止 cron イベントで発火して、リソースの停止をはかる。 https://holidays-jp.github.io/api/v1/date.json   - slack でも操作できる。 - s3 に状態を持たせる。 - 祝日データでロジックを分ける。祝日API

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生成AI時代はどうするSRE?

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33 © Techtouch, Inc. SaaS is Dead https://sacra.com/researc h/cursor-at-100m-arr/ 実際にはSaaS自体が不要になるわけではなく、 AIとの融合によって進化・再定義されるとの見方が一般的。（日本だとパイが全然残っているので Dead はないのでは。）

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34 © Techtouch, Inc. Agent as a Service ..? ※ linkedin で一瞬バズったけど、定着しなかったように見えるバックエンドアプリがいらなくなる？..流石に計算資源、レイテンシー、精度、セキュリティ様々な問題から近い未来には見えない。

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35 © Techtouch, Inc. 欧州AI規制法 https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/column/awareness-cyber-security/generative-ai-regulation10.html

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38 © Techtouch, Inc. AI 時代の SaaS > 収益の健全な SaaS この２年間でソフトウェアインフラを筋肉質に仕上げたが、次は AI 時代の SaaS 企業に成長させることが僕らの生きる道。 ※1 弊社調べ、MAU換算 ※2 出典：株式会社アイ・ティ・アール「ITR Market View：コミュニケーション／コラボレーション市場2024」デジタル・アダプション・プラットフォーム市場動向：ベンダー別売上金額シェア（2022～2024年度予測） ※3 2024年度予測 ※4 出所：株式会社アイ・ティ・アール「ITR Market View：コミュニケーション／コラボレーション市場2024」デジタル・アダプション・プラットフォーム市場-従業員10,000人以上：ベンダー別売上金額シェア（2022～2024年度予測）

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39 © Techtouch, Inc. AI 時代の SaaS > 収益の健全な SaaS 生成AIの利用によってテナント分離の複雑性が課題に（おすすめ本） https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401017/

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40 © Techtouch, Inc. 最後にこの数年間で、 - 売上第一 - 利益重要視 - AI 重要視 <- NEW と SaaS 企業価値の方程式は複雑性が増してきました。会社の置かれる立場を理解することで、会社への最適な貢献の形が見えるでしょう。

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