Slide 1

Slide 1 text

開発生産性と品質の横断的な課題を解決 する!エンジニアリング支援室の挑戦
 -1Qで取り組んだことを添えて-
 2024/02/29 NIKKEI Tech Talk# 17(エンジニア組織づくり〜立ち上げ・拡大・継続まで~ ) 福井 烈 (@fukuiretu)

Slide 2

Slide 2 text

note inc. ジークレスト、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなどを経て 2015年にnoteに入社。サービス黎明期からnoteの開発に携わり、 Nuxt移行、データ基盤、会計などを担当。現在はエンジニアリングマ ネージャーとして、主に組織マネジメント、採用、広報などを行う。青 森からフルリモート勤務している3児の父。
 
 福井 烈
 Takeshi Fukui (@fukuiretu)
 エンジニアリングマネージャー 2

Slide 3

Slide 3 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 3

Slide 4

Slide 4 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 4

Slide 5

Slide 5 text

note inc. 5 noteのミッション、ビジョン だれもが創作をはじめ、
 続けられるようにする。
 noteがあることで、⼈々は本当に 伝えたいことに専念できるようになる。 ミッション ビジョン

Slide 6

Slide 6 text

note inc. 私たちが⽬指すのは、インターネット上の「街」。個⼈‧法⼈に関わらずあらゆる⼈が集まり、 インターネットにおける創作‧ビジネスをはじめとしたあらゆる活動の本拠地をつくっていこう。 6 noteが⽬指す「街」とは、 個⼈‧法⼈問わず、あらゆる⼈が集まる場所。 ここではあらゆる⼈が活発に創作活動や経済活動を ⾏い、⼈々の間に交流が⽣まれることで、 ⽂化や経済がますます発展していきます。 そんな「街」を、インターネット上につくります。 noteが目指すのはインターネット上の「街」
 


Slide 7

Slide 7 text

note inc. 7

Slide 8

Slide 8 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 8

Slide 9

Slide 9 text

note inc. 9 開発グループ全体像 新規事業室 PdM U 開発 U SRE DataInfra Stability FrontEnd Android iOS Engineering 1〜4 Eng⽀援 グループ直下 SEO 本日はこちらの話をします

Slide 10

Slide 10 text

note inc. エンジニアリング支援室とは
 ● エンジニアリング組織全体の開発生産性を高め、 ● プロダクト品質を確保する をミッションとしたチーム 10

Slide 11

Slide 11 text

note inc. エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 
 
技術革新と開発生産性の重要性 特に経営資源が限られているスタートアップ企業にとって、 効率的な開発プロセスと高品質のアウトプットは不可欠 ↓ noteもプロダクト/組織規模の拡大に伴い、大きく2つの課題解決の重要度増 11

Slide 12

Slide 12 text

note inc. プロダクト/組織規模の拡大に伴い生まれた2つの課題
 
 
 12 1. 開発生産性と品質の局所最適化 2. 中長期視点でのボトルネックの特定

Slide 13

Slide 13 text

note inc. 1. 開発生産性と品質の局所最適化
 
 
 13 個々のエンジニアやそれぞれのチーム内の取り組みによって、 生産性向上と品質保証することがメイン(≒局所最適化) ↓ 効率性や一貫性を加味した全体最適化が必要

Slide 14

Slide 14 text

note inc. 2. 中長期視点でのボトルネックの特定
 
 
 14 開発生産性と品質の観点で、ボトルネックとなっている隠れた課題、 将来的に課題に発展し得る火種を特定が難しい ↓ 中長期視点で取り組む機構が必要

Slide 15

Slide 15 text

note inc. プロダクト/組織規模の拡大に伴い生まれた2つの課題
 
 
 15 1. 開発生産性と品質の局所最適化 2. 中長期視点でのボトルネックの特定 開発生産性と品質に対する、 組織全体の横断的な取り組みが必要

Slide 16

Slide 16 text

note inc. 16 開発生産性とは何なのか


Slide 17

Slide 17 text

note inc. 開発生産性とは
 17 開発生産性について議論する前に知っておきたいこと より引用

Slide 18

Slide 18 text

note inc. 開発生産性とは
 
 18 開発生産性について議論する前に知っておきたいこと /開発生産性の 3階層より引用

Slide 19

Slide 19 text

note inc. 開発生産性とは
 
 広木さんの記事をベースに大きく3分類に分けて考える ● レベル1:仕事量の生産性(アウトプット) ○ 完了したタスクの数、プルリクエストの量、デプロイの数など ● レベル2:期待される付加価値の生産性(アウトカム) ○ 顧客満足度や市場への適合性など ● レベル3:実際の付加価値の生産性(ビジネスインパクト) ○ 売上や主要業績評価指標(KPI)など 19

Slide 20

Slide 20 text

note inc. 開発生産性とは
 
 広木さんの記事をベースに大きく3分類に分けて考える ● レベル1:仕事量の生産性(アウトプット) ○ 完了したタスクの数、プルリクエストの量、デプロイの数など ● レベル2:期待される付加価値の生産性(アウトカム) ○ 顧客満足度や市場への適合性など ● レベル3:実際の付加価値の生産性(ビジネスインパクト) ○ 売上や主要業績評価指標(KPI)など 20

Slide 21

Slide 21 text

note inc. エンジニアリング支援室とは
 ● エンジニアリング組織全体の開発生産性を高め(アウトプット総量を増や し)、 ● プロダクト品質を確保する をミッションとしたチーム 21

Slide 22

Slide 22 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 22

Slide 23

Slide 23 text

note inc. メンバー構成
 23 EM EM EM EM 技術広報 EM4名、技術広報1名の構成

Slide 24

Slide 24 text

note inc. メンバー構成を考えるうえで基にした考え方
 engineering-manager-meetup / engineering-management-triangle より引用 テクノロジー、プロダクト、チームで 
 トライアングルを構成

Slide 25

Slide 25 text

note inc. 各軸のロール
 Product - Technology Team - Product Technology - Team Product Design Vision Team Building Architecuture Team Design People Development Technical Leadership Product Roadmap Recruting Process Management Team Development People Evaluation Quality Assurance Resource Management Technology Selection DevOps Stakeholder Engagement DevRel engineering-manager-meetup / engineering-management-triangle より引用

Slide 26

Slide 26 text

note inc. メンバー構成
 26 EM EM EM EM 技術広報 Team寄り Product寄り Tech寄り いろいろ Team寄り それぞれの分野に強いメンバーを統合することで、組織全体の課題に対してチームの集合知でアプローチ

Slide 27

Slide 27 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 27

Slide 28

Slide 28 text

note inc. 主に取り組むカテゴリ
 
 1. 採用(Team軸) 2. 技術広報(Team軸) 3. プロセス改善(Product, Technology軸) 4. 品質向上(Product, Technology軸) 28

Slide 29

Slide 29 text

note inc. 採用(Team軸)
 
 ● 優秀なエンジニアの採用は、開発生産性を高める上で必要不可欠 ● HRと協業しながら効果的な採用戦略を策定し、エンジニアの確保と優秀な 人材の引き付けを目指す 29

Slide 30

Slide 30 text

note inc. 技術広報(Team軸)
 
 ● 技術広報により、弊社noteの認知度を高める ● 採用市場においては、ブランディング戦略を通じて優秀なエンジニアを引き 付け、業界内での競争力を強化し、組織の成長促進を目指す 30

Slide 31

Slide 31 text

note inc. プロセス改善(Product, Technology軸)
 
 ● デプロイフローの最適化やLLMの活用により開発の生産性を高め、メトリク スの可視化を通じて組織の現状を明確に把握する ● これらの取り組みにより、効率的な開発プロセスの構築とデータ駆動型の 意思決定が可能となり、プロダクトの迅速な市場投入を目指す 31

Slide 32

Slide 32 text

note inc. 品質向上(Product, Technology軸)
 
 ● E2E(エンドツーエンド)のテストケースやツールを整理 ● プロセスを最適化することにより、品質を維持しつつデプロイ時間の短縮を 目指す 32

Slide 33

Slide 33 text

note inc. 1Q(12月-2月)で取り組んだこと
 
 ● 採用(徐々に新しい仲間が 🎉) ● アドベントカレンダー ● イベントスポンサード( YPAC::Hiroshima、情報処理学会) ● PRレビューの効率化(PR Agent) ● A/Bテストの効率化 ● CIの効率化(コスト削減) ● CIのSuccess Rateを可視化 ● DBに変更が加わるPRを検知する仕組みの導入 ● E2Eのテストシナリオを整理 ● 新入社員オンボーディングアップデート ● 業務委託の受け入れを型化 ● バグ報告、CS問い合わせのIssueの一元管理 ● 利用しているSaaSのコスト可視化 ● etc… 33

Slide 34

Slide 34 text

目次 note inc. 00 noteについて
 01 エンジニアリング支援室立ち上げの背景
 02 体制
 03 取り組み
 04 まとめ
 34

Slide 35

Slide 35 text

note inc. まとめ
 
 ● 開発生産性と品質の向上を目的とし、 エンジニアリング支援室を設立 ● 開発生産性はアウトプット、アウトカム、ビジネスインパクトの三階層に分けて考える ○ エンジニアリング支援室はアウトプットにフォーカス ● エンジニアリングマネジメントトライアングルを軸に、組織全体の課題に対して集合知で アプローチ できるチーム構成を組んだ ● 取り組むカテゴリは採用、技術広報、プロセス改善、品質向上とした 35

Slide 36

Slide 36 text

note inc. 36 noteのエンジニアを募集中です
 https://note.jp/n/nc0fe1a230633
 採用情報
 あなたもnote社で働いてみませんか?
 詳しくは以下のリンクより


Slide 37

Slide 37 text

note inc. Thank you 
 ! 37