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© 2024 Loglass Inc. 今こそ変化対応力を向上させるとき 〜ログラスが FAST に挑戦する理由〜 2024.10.09 塩谷 知宏 Loglass TECH TALK vol.4

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© 2024 Loglass Inc. 塩谷 知宏 社内でのスケーリング勉強会、FAST 推進チームに参加。 FAST ミーティングのファシリテーションを担当。 Tomohiro Shioya 株式会社ログラス エンジニアリングマネージャー 外資系IT企業にてバックエンド・フロントエンド開発に携わったのち、 SaaS企業での新サービス立ち上げや、BtoCサービスを提供する企業での エンジニアリングマネージャー経験を経て、2023年7月にログラスへ入社。 「Loglass 人員計画」の立ち上げにエンジニアとして携わる。現在は同チームの エンジニアリングマネージャーを務めている。 https://prd-blog.loglass.co.jp/entry/2024/09/12/181043

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© 2024 Loglass Inc. Contents 1. 変化対応力の高いプロダクト組織が求められる背景 2. FAST の動的なチーミング 3. 移行後にどんなチーミングが起こったか

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© 2024 Loglass Inc. 01 変化対応力が高い プロダクト組織が求められる背景

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© 2024 Loglass Inc. ● 三つのスクラムチーム ● それぞれ機能領域で分けていた ● 認知負荷を下げて 領域ごとに生産性を最適化してきた TL Engineers Designer PdM 経営管理 TL Engineers Designer PdM TL Engineers Designer PdM QA QA QA 機能領域 1 機能領域 2 機能領域 3 これまでのプロダクト組織体制

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© 2024 Loglass Inc. 2020 年に正式リリースして 3 年経過、組織もプロダクトも以前より大きくなってきた。 今年の春に全員で課題感を出すワークをした。 プロダクトが成長したことで出てきた課題 複数の領域を扱う課題は ディスカバリーしにくく 漏れが起こりやすい チーム間の連携コストが大き くなりデリバリーの速度が出 にくい プロダクト全体を俯瞰して体 験を設計・実装できる人が少 ない スクラムチーム間の連携が必要なたびにチームを作ることは 調整コストが大きくスピード感を出せない 組織が拡大すると 個々の自律性を保てなく なりそう

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© 2024 Loglass Inc. 02 FAST の動的なチーミング

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© 2024 Loglass Inc. FAST の動的なチーミングで変化に対応する 動的なチーミングと自律 MAX で組織をスケールさせるア ジャイルフレームワーク FAST とは? https://prd-blog.loglass.co.jp/entry/2024/09/12/181043

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© 2024 Loglass Inc. OST に基づいた流動性 ● OST: Open Space Technology ● メンバーが自発的に活動アイテムを提案 ● 提案された活動アイテムに対して、各メンバーがもっとも 貢献できる活動アイテムを自ら選び、チームが形成される ● バリューサイクルごとにチーム形成を行う

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© 2024 Loglass Inc. Q. OST で活動アイテムを決めるってやりたいタスクに人が集中しない? A. この流動性を活かすには、メンバーの高い自律性が必要 例えば、活動アイテムを選ぶときに ● 自分が持つ知識やスキル ● チームの人数と構成 ● 知識やスキルを広げるか 社内では、より自律を意識するための 言葉 「自律 MAX」 が生まれた

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© 2024 Loglass Inc. 03 移行後に どんなチーミングが起こったか

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© 2024 Loglass Inc. 三つのスクラムチームを一つのコレクティブに統合 ● それぞれのスクラムチームで FAST を試したのち、一つに統合した ○ こちらは次の LT で触れます! ● 7 週間が経過。14 回のバリューサイクルを完了 ● 実際にどのように動的チーミングが機能しているのか紹介 ○ 活動アイテム間の移動 ○ ディスカバリーと実装以外のアイテム ○ 旧スクラムチームの混成状況

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© 2024 Loglass Inc. 活動アイテム間の移動がみられた サイクルごとに新しい活動アイテム が立ったことに加えて、継続してい るアイテム関しても移動が生まれた。 【ファシリテーション】 個々が移動先を判断するための 情報が必要 → ゴールを設定 → 疑問点を拾って質問 4 バリューサイクルでの個々の動き

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© 2024 Loglass Inc. ディスカバリーアイテム ディスカバリーのアイテムにも メンバーの出入りがあった。 途中でエンジニアの参加、PdM の参加があった。 活動アイテムを場に出すスチュ ワードの交代もあった。

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© 2024 Loglass Inc. 実装以外のアイテム 実装以外のアイテムも 場に出されて活動が行われた。 活動が可視化された。 【ファシリテーション】 各自が移動したあとに、「全体を 俯瞰してこのチーム分けでよい か」問い掛けをしている。あくまで 自律性に任せる。

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© 2024 Loglass Inc. 機能領域をまたがったメンバーでのチームも組成された 旧スクラムチームとの合同 チームの割合 【ファシリテーション】 PdMやファシリからの指示 はなく、個々のメンバーが自 律的に動いた結果。 旧スクラムチームのメンバーが合同で組成されたチームの割合

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© 2024 Loglass Inc. ファシリテーションで意識していたこと ● メンバーが自律的に判断するための情報を引き出す動きをする ○ チームからの進捗共有の前に、旧スクラムチームにも伝わる言葉で話してもらうよう促した ○ 活動アイテムの説明で、ゴールを話してもらって「人が増えると早く終えられるのか?」を思考するきっかけ にする ○ 積極的に質問を拾って、チームの進捗やバリューサイクルで出た学びを全体に向けて話してもらう ● 自律性に任せる ○ 自律に任せていいのか、介入すべきなのかむずかしさ

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© 2024 Loglass Inc.