Slide 1

Slide 1 text

Baseconnect 株式会社 TASUKU OKUNO 2022.11.24 Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. スタートアップの成⻑に伴う 組織拡⼤とAWS Confidential

Slide 2

Slide 2 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO TASUKU OKUNO Baseconnect 株式会社 / 開発部⾨責任者 奥野 輔 ⼤阪⼤学を卒業後、⼤阪⼤学⼤学院基礎⼯学研究科および⼈間科学研究科にて 理系と⽂系の修⼠号を取得。 前職ではボスニア・ヘルツェゴビナの平和構築に従事。 2019年にエンジニアとしてBaseconnectに⼊社。 バックエンド、インフラまでシステム全体の開発に幅広く携わる。 AWS認定資格取得6冠がイベントまでに間に合わず…。 Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.

Slide 3

Slide 3 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO PURPOSE 事 業 紹介 Musubu 会社の ご紹 介 私 た ちの ⽬的 COMPANY 会 社 情報 Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.

Slide 4

Slide 4 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 私たちの⽬的・存在価値 PURPOSE 世界中のデータを繋げることで ダイレクトに必要な情報にアクセス できる世界を作る。 15世紀にグーテンベルクにより活版印刷技術が⽣まれて「書籍」が普及 し、20年前にGoogleが⽣まれて「検索」が普及しました。⼈が何かを知 る⽅法はここ⼗数年変わっていません。重たい本を持ってくるか、キーワー ド検索にヒットしたリンクの⼀覧を1つ1つクリックするか、知⼈に尋ねる かのいずれかです。 Baseconnectは書籍、検索に続く、第3の「知る」インターフェースを創 造します。知る体験を根本から変え、これからの当たり前を発明します。 Baseconnectに課せられたミッションは「世界中のデータを繋げる」こ とです。世界中のデータを繋げ合わせ、構造化して整理し、世界のデータ の中⼼である「Knowledge Base」 を創造します。 そうすることで、世界中の⼈々はダイレクトに必要な情報にアクセスできる ようになります。⼈から何かを教えてもらうようにして知りたいことを「知 る」ことができ、誰もが簡単に安⼼して「知る」ことができます。 新しい「知る」の あたりまえを作る 世界最⼤の データ製造業の会社 情報検索に イノベーションを 世界⼀価値ある会社

Slide 5

Slide 5 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 会社名 所在地 従業員数 設 ⽴ 資本⾦ 株 主 役 員 Baseconnect 株式会社 京都府京都市中京区壬⽣神明町1-5 230 名(社員/ 役員 75 名・アルバイト155 名)  2017 年 1 ⽉ 17 ⽇ 13 億1912 万円(累計増資額) ・國重侑輝 ・Z Venture Capital ・Genesia Ventures ・ユーザベース ・JAFCO ・East Ventures ・みずほキャピタル ・京都市スタートアップ⽀援ファンド ・オリエントコーポレーション 他    代表取締役 國重侑輝 取締役   野中 崇史 社外取締役 ⼭川 隆義 常勤監査役 尾堂 隆久 会社概要 COMPANY

Slide 6

Slide 6 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 開発部⾨の社員数推移 名 名 名 (年) 名 名 ENGINEER MEMBER 2017 2018 2019 2020 2021 2022 21 17 10 9 3 エ ン ジ ニ ア ⼈ 数

Slide 7

Slide 7 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO 事業紹介 MUSUBU 通算導⼊ 利⽤社数 社 , 100 000 1 営業リスト 作成サービス No. 全 国 ※ ※ 実施委託先:⽇本トレンドリサーチ2020 年5 ⽉実施:サイトのイメージ調査 まだ会ったことのない「売れる顧客」に出会える 法⼈営業を⽀援する企業情報データベース 法⼈営業のための クラウド型企業情報データベース。 企業情報 140 万件以上の情報量。 拠点情報や求⼈データも提供。 ターゲティングからアプローチ、 顧客分析までオールインワン。 「最新のテクノロジー × 500 名の⼈⼒」 による優れたデータ品質。 1 2 3 4

Slide 8

Slide 8 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 創業時からの開発変遷と 各フェーズごとの課題

Slide 9

Slide 9 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2017~2019 年 仮説検証 ~ 品質強化フェーズ 名 名 名 (年) 名 名 PHASE 01 2017 2018 2019 2020 2021 2022 21 17 10 9 3 エ ン ジ ニ ア ⼈ 数 2019 年 品質強化 フェーズ 2017~2019 年 創業期の 仮説検証フェーズ

Slide 10

Slide 10 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2017~2019 年 仮説検証 ~ 品質強化フェーズ PHASE 01 創業期の仮説検証フェーズでは、 CEO を筆頭に意図的に 「テストを書かずに、 1 秒でも早く出して仮説を検証する」という⽅針をとっていた。 仮説検証のスピーディさによって、 初期段階で仮説検証を素早く実⾏することが出来た。 2019 年頃からエンジニアメンバーが増え始め、テストを増やしていった。 その頃、カバレッジが上がりきらないという時期もあったが、 創業期に、リリーススピードを担保することで、仮説検証サイクルを素早く回すことが出来た。 1 2 3

Slide 11

Slide 11 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ 名 名 名 (年) 名 名 PHASE 02 2017 2018 2019 2020 2021 2022 21 17 10 9 3 エ ン ジ ニ ア ⼈ 数 2020 年 開発組織 拡⼤強化フェーズ

Slide 12

Slide 12 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 課題点 品質の強化のため、サービスの拡⼤に向けて 組織を拡⼤することを計画。 しかし、エンジニア採⽤に⼤苦戦、 ノウハウもスキルもなかったし、 スカウトを送るなどがむしゃらに進めていた。 欲しい⼈材が⾒つからない さらに⼈が全然集まらない! Comment

Slide 13

Slide 13 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 変化のポイント 01 採⽤の⽅法論を試す AWS の ex-CTO メンタリングサポートを受ける。 エンジニア採⽤が⼤幅に改善。開発組織の課題 を解決する、 ex-CTO メンタリングとは https://aws.amazon.com/jp/blogs/startup/program-ex-cto-mentoring-baseconnect_2022/ 詳細はこちらの記事をご覧ください。 アマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 佐藤⽒ サブマネージャー 富⽥ 開発部⾨責任者 奥野 プロダク開発採⽤責任者 寺尾

Slide 14

Slide 14 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 変化のポイント 01 採⽤の⽅法論を試す <当時のカスタマージャー⼆ーマップの⼀部画像> 候補者の⽅の ⽬線で考え始める Comment

Slide 15

Slide 15 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 カスタマージャーニーから⾒つけた 課題の優先度を決めて、ひとつひとつ改善 愚直に試⾏錯誤を 重ねて地⼒につながった Comment

Slide 16

Slide 16 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 変化のポイント 02 候補者⽬線の重要性に気づく 候補者の⽅にとって採⽤プロセスすべては重要な意思決定な場だと実感するようになった 会社や事業を少しでも成⻑させていきたい、候補者の⽅に Baseconnect を絶対に選んでほしいという想い 1 2 「徹底的に候補者の⽅と向き合う」ことを⽬指すようになっていく

Slide 17

Slide 17 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2020 年 開発組織拡⼤強化フェーズ PHASE 02 ⼀緒に働くメンバーとの相性を⼤事にしたいから、 リアルな会社の雰囲気やチームの様⼦を知りたいな .. 応募者 A 候補者の⽅の不安や懸念が払拭できるまで、何回でもどん な役割のメンバーとも会っていただく機会をセッティング 転職活動は出来るだけ、慎重に⾏いたいな。 ⻑く働けると思えるような会社と出会いたいな。 応募者 C ⼀⽅的なやり取りではなく、ディスカッション / 対話を ベースに相互理解を深めていく 出来たら選考を急ぎたいな。他社も並⾏して受けて いるし、時間も限られているしな … 応募者 B 必要な選考フローを同⽇開催するなど、 時間や回数も柔軟にアレンジ 限られたコミュニケーションの機会の中で出来るだけ 相⼿のニーズを汲み取る / 関係性を築く

Slide 18

Slide 18 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. フルカスタマイズエンジニア採⽤フロー 徹底的に候補者 の⽅と向き合う 採⽤の⽅法論 スタートアップにこそ、この⽅法がとても重要

Slide 19

Slide 19 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. スタートアップにこそ、この⽅法がとても重要な理由 採⽤⼒が基本的に弱い、そのため相⼿のニーズを的確に捉える必要がある 1 ⼈の⽅の採⽤のインパクトが⼤きい(事業や会社にそのまま影響が直結する) (限られた時間・資源・⼈) 採⽤できる⼈数が限られる 1 2 3 候補者の⽅にとっても、会社にとっても命運を賭けた機会 スタートアップの 楽しさであり、醍醐味 Comment

Slide 20

Slide 20 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ 名 名 名 (年) 名 名 PHASE 03 2017 2018 2019 2020 2021 2022 21 17 10 9 3 エ ン ジ ニ ア ⼈ 数 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒ 強化フェーズ

Slide 21

Slide 21 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 背 景 無事に開発組織の規模が拡⼤ サービスの成⻑と組織の拡⼤が揃い、 いよいよ開発速度を上げて事業のさらなる成⻑にチャレンジ (エンジニア全体で40 名規模)

Slide 22

Slide 22 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 課題点 思っていたよりも開発速度が上がらない! 1 コミュニケーションコストや認知負荷の上昇を⽢くみていた 2 機能開発におされて、ログの監視やデバッグのための環境整備が後回しになっていた 3 AWS の権限も管理不⾜で 1 ⼈のエンジニアに⼀極集中 要因

Slide 23

Slide 23 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 どうするか? AWS の権限や環境が整理されているかどうかも開発組織の能⼒に紐づいていることを実感。 SRE チームの⽴ち上げ 開発組織のアジリティ向上(特に、プロダクト開発チームが AWS の環境を活⽤できること)を 主な⽬的のひとつに含めた。

Slide 24

Slide 24 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. SRE チームの⽬的 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 低品質・技術負債の解消、運⽤保守に注⼒する 2 1 3 開発組織のスケーラビリティ・アジリティを向上させる 開発する環境の共通化、標準化、⾃動化を通して エンジニアチームのパフォーマンスを⾼める

Slide 25

Slide 25 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 SRE アプリケーション インフラ プロダクト A アプリケーション インフラ プロダクト B アプリケーション インフラ プロダクト C SRE

Slide 26

Slide 26 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 SRE メンバーや関連するメンバーで集まり、 1 から⽬的を⾔語化! Comment

Slide 27

Slide 27 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 < SRE チームのマイルストーン> マイルストーンを独⾃管理 機能開発の影響を 受けない状態にした Comment

Slide 28

Slide 28 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 AWS の権限を整備するなど、 開発速度の向上に⼤きな効果を得られた !

Slide 29

Slide 29 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 2021 年 ~2022 年 事業運営⼒強化フェーズ PHASE 03 開発環境の整備や運⽤基盤の強化に⼀定の投資をし続けるようになったが、 ⾃分たちで環境を整備し続けることのコストを感じるようになった。 開発環境の準備などにも、 AWS のサービスを活⽤にするようになっていった EC2 を⽤いたローカル環境整備 ClientVPN を利⽤し、 VPN の運⽤コストを低減 (例)・・・

Slide 30

Slide 30 text

Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO ClientVPN を導⼊し、 VPN の運⽤コストを低減するとは? ここで、具体的な事例をご紹介!

Slide 31

Slide 31 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 当時の VPN 運⽤における課題 VPN 管理コストから脱却したい Baseconnect では 2022 年 5 ⽉からリモートをベースとした働き⽅を取り⼊れている。 そのため、物理 VPN では限界が出てきていた。 また、物理ルーターがトラフィックの単⼀のボトルネックになりがちだった。 物理VPN を管理するために、わざわざオフィスに出社しないといけないメンバーがいた

Slide 32

Slide 32 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. VPN 管理コストから脱却したい そこで、 Client VPN の導⼊を決定! AWS Client VPN とは? AWS リソースやオンプレミスネットワーク内のリソースに安全にアクセスできるようにする、 クライアントベースのマネージド VPN サービス。 クライアント VPN を使⽤すると、 OpenVPN ベースの VPN クライアントを使⽤して、 どこからでもリソースにアクセスできる。 なぜ Client VPN を選んだのか? AWS EC2 でSoftEther を⽤いたVPN を設定する⽅が料⾦は安いなど、他のサービスもある中で、

Slide 33

Slide 33 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 最⼤のメリット AWS のマネージド型サービスであること! 実際に client VPN を構築してから、 リソースを直接触る機会がほぼなくなった Comment Windows ベースで分かりやすく操作ができるので、コーポレートメンバーに ユーザー管理を任せることが出来るようになった。 AWS のゲートウェイを使うことで、トラフィックの状況に応じて、⾃動スケーリングしてくれる。 (EC2 で構築すると開発メンバーしか触れない) 他にも!! その結果。管理コストが⼤幅に低減!

Slide 34

Slide 34 text

Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO しかし、 この Client VPN を導⼊する際には、 ⼤きな苦労が・・・

Slide 35

Slide 35 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. Client VPN の移⾏において ネットワークの変更などが必要になる!! そこで、当時変更する上で問題になった点は 1 ネットワーク情報が点在している 2 コード化されていない 3 セキュリティリソースの種類が多岐に渡る (Security Group 、WAF 、ALB リスナールール、ネットワークACL など) それぞれ管理はしていたが、情報が⼀元化されていなかった

Slide 36

Slide 36 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 当時の様⼦ 課題点 1 2 3 接続を許可するべき VPC や Subnet の調査に膨⼤な時間がかかった。 コード化されていないため、ルールなどを⼀つ⼀つ修正する必要があり、⼿作業時間が発⽣。 セキュリティリソースの種類が多岐に渡り、 Client VPN から接続するための IP を どのリソースに設定するべきか調査しきれず、漏れが発⽣してしまうことも。 特にVPN の導⼊なので、接続許可箇所についてはシビアに検討する必要がある。

Slide 37

Slide 37 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. ネットワーク関連情報を⼀元管理したドキュメントは、 なるべく早い段階で準備しておく ネットワークに⼤きな改修が⼊る可能性を⾒越して、 VPC の関係性を 把握し直ぐに必要なルートテーブルやピアリングなどを判断できるようにしておく。 成熟しているネットワークを後からドキュメント化するのはかなり⼤変・・・ Comment 得られた学び

Slide 38

Slide 38 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 得られた学び 最初のネットワーク作成時から、 1 つの IaC ツールを決め、 インフラ構成をコード管理できるようにする。 弊社では現在、 Terraform への移⾏を推進中 もし、 IaC を最初から使わないと … コンソールなどで直接作成することが定着してしまい、新しいツールの導⼊が憚れる場合がある。 既に動作している環境を Terraform 化するに当たって、 既存サービスに影響を与えないようにする必要があり、動作確認などが難しくなる。 移転作業の量⾃体が⼤きくなり、インフラやセキュリティ全般を携わる SRE チームの ⽴場上緊急の作業が発⽣しやすく、移転作業を⾏いづらくなる。

Slide 39

Slide 39 text

Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO 最後に Baseconnect が歩んだプロセスに どんな印象を持たれたでしょうか?

Slide 40

Slide 40 text

スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と AWS TASUKU OKUNO Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved. 創業期から成⻑を⽬指していく中で痛感したのは、事業の技術選定だけでなく 組織として事業を運営する⼒をつけるための運⽤⾯の技術選定や開発プロセス、 AWS の運⽤設計に早期にコストをかけておくことの重要性です。 特にセキュリティ、 IAM 、 IaC などは、先に設計しておかないと、 開発速度の低下や⼤きな整備コストを伴うことになります。 サービスで使っている技術や普段の活動については、 Tech Blog の紹介で配信していたりするので、ぜひご覧ください。

Slide 41

Slide 41 text

本資料は、Baseconnect 株式会社の著作権法上の「著作物」と不正競争防⽌法上の「営業秘密」を含んでおります。 よって、貴社以外の第三者への配布はご遠慮頂きますようお願い申しあげます。 Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.