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Amazon Web Services Japan

Baseconnect
December 26, 2022
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Baseconnect

December 26, 2022
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  1. Baseconnect
    株式会社
    TASUKU OKUNO
    2022.11.24
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    スタートアップの成⻑に伴う
    組織拡⼤とAWS
    Confidential

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  2. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    TASUKU OKUNO
    Baseconnect
    株式会社
    /
    開発部⾨責任者
    奥野 輔
    ⼤阪⼤学を卒業後、⼤阪⼤学⼤学院基礎⼯学研究科および⼈間科学研究科にて
    理系と⽂系の修⼠号を取得。
    前職ではボスニア・ヘルツェゴビナの平和構築に従事。
    2019年にエンジニアとしてBaseconnectに⼊社。
    バックエンド、インフラまでシステム全体の開発に幅広く携わる。
    AWS認定資格取得6冠がイベントまでに間に合わず…。
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.

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  3. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    PURPOSE
    事 業 紹介
    Musubu
    会社の ご紹 介
    私 た ちの ⽬的
    COMPANY
    会 社 情報
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  4. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    私たちの⽬的・存在価値
    PURPOSE
    世界中のデータを繋げることで

    ダイレクトに必要な情報にアクセス

    できる世界を作る。
    15世紀にグーテンベルクにより活版印刷技術が⽣まれて「書籍」が普及
    し、20年前にGoogleが⽣まれて「検索」が普及しました。⼈が何かを知
    る⽅法はここ⼗数年変わっていません。重たい本を持ってくるか、キーワー
    ド検索にヒットしたリンクの⼀覧を1つ1つクリックするか、知⼈に尋ねる
    かのいずれかです。
    Baseconnectは書籍、検索に続く、第3の「知る」インターフェースを創
    造します。知る体験を根本から変え、これからの当たり前を発明します。
    Baseconnectに課せられたミッションは「世界中のデータを繋げる」こ
    とです。世界中のデータを繋げ合わせ、構造化して整理し、世界のデータ
    の中⼼である「Knowledge Base」 を創造します。
    そうすることで、世界中の⼈々はダイレクトに必要な情報にアクセスできる
    ようになります。⼈から何かを教えてもらうようにして知りたいことを「知
    る」ことができ、誰もが簡単に安⼼して「知る」ことができます。
    新しい「知る」の
    あたりまえを作る
    世界最⼤の
    データ製造業の会社
    情報検索に
    イノベーションを
    世界⼀価値ある会社

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  5. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    会社名
    所在地
    従業員数
    設 ⽴
    資本⾦
    株 主
    役 員
    Baseconnect
    株式会社
    京都府京都市中京区壬⽣神明町1-5
    230
    名(社員/
    役員 75
    名・アルバイト155
    名) 
    2017
    年 1
    ⽉ 17

    13
    億1912
    万円(累計増資額)
    ・國重侑輝
    ・Z Venture Capital
    ・Genesia Ventures
    ・ユーザベース
    ・JAFCO
    ・East Ventures
    ・みずほキャピタル
    ・京都市スタートアップ⽀援ファンド
    ・オリエントコーポレーション 他   
    代表取締役 國重侑輝
    取締役   野中 崇史
    社外取締役 ⼭川 隆義
    常勤監査役 尾堂 隆久
    会社概要
    COMPANY

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  6. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
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    開発部⾨の社員数推移



    (年)


    ENGINEER MEMBER
    2017 2018 2019 2020 2021 2022
    21
    17
    10
    9
    3







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  7. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    事業紹介
    MUSUBU
    通算導⼊
    利⽤社数 社
    ,
    100 000
    1
    営業リスト
    作成サービス No.
    全 国

    ※ 実施委託先:⽇本トレンドリサーチ2020
    年5
    ⽉実施:サイトのイメージ調査
    まだ会ったことのない「売れる顧客」に出会える
    法⼈営業を⽀援する企業情報データベース
    法⼈営業のための
    クラウド型企業情報データベース。
    企業情報
    140
    万件以上の情報量。
    拠点情報や求⼈データも提供。
    ターゲティングからアプローチ、
    顧客分析までオールインワン。
    「最新のテクノロジー
    × 500
    名の⼈⼒」
    による優れたデータ品質。
    1
    2
    3
    4

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  8. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
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    創業時からの開発変遷と
    各フェーズごとの課題

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  9. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2017~2019
    年 仮説検証
    ~
    品質強化フェーズ



    (年)


    PHASE 01
    2017 2018 2019 2020 2021 2022
    21
    17
    10
    9
    3







    2019

    品質強化
    フェーズ
    2017~2019

    創業期の
    仮説検証フェーズ

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  10. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2017~2019
    年 仮説検証
    ~
    品質強化フェーズ
    PHASE 01
    創業期の仮説検証フェーズでは、
    CEO
    を筆頭に意図的に
    「テストを書かずに、
    1
    秒でも早く出して仮説を検証する」という⽅針をとっていた。
    仮説検証のスピーディさによって、
    初期段階で仮説検証を素早く実⾏することが出来た。
    2019
    年頃からエンジニアメンバーが増え始め、テストを増やしていった。
    その頃、カバレッジが上がりきらないという時期もあったが、
    創業期に、リリーススピードを担保することで、仮説検証サイクルを素早く回すことが出来た。
    1
    2
    3

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  11. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ



    (年)


    PHASE 02
    2017 2018 2019 2020 2021 2022
    21
    17
    10
    9
    3







    2020

    開発組織
    拡⼤強化フェーズ

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  12. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    課題点
    品質の強化のため、サービスの拡⼤に向けて
    組織を拡⼤することを計画。
    しかし、エンジニア採⽤に⼤苦戦、
    ノウハウもスキルもなかったし、
    スカウトを送るなどがむしゃらに進めていた。
    欲しい⼈材が⾒つからない
    さらに⼈が全然集まらない!
    Comment

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  13. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    変化のポイント
    01
    採⽤の⽅法論を試す
    AWS

    ex-CTO
    メンタリングサポートを受ける。
    エンジニア採⽤が⼤幅に改善。開発組織の課題
    を解決する、
    ex-CTO
    メンタリングとは
    https://aws.amazon.com/jp/blogs/startup/program-ex-cto-mentoring-baseconnect_2022/
    詳細はこちらの記事をご覧ください。
    アマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 佐藤⽒
    サブマネージャー
    富⽥
    開発部⾨責任者
    奥野
    プロダク開発採⽤責任者
    寺尾

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  14. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    変化のポイント
    01
    採⽤の⽅法論を試す
    <当時のカスタマージャー⼆ーマップの⼀部画像>
    候補者の⽅の
    ⽬線で考え始める
    Comment

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  15. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    カスタマージャーニーから⾒つけた
    課題の優先度を決めて、ひとつひとつ改善
    愚直に試⾏錯誤を
    重ねて地⼒につながった
    Comment

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  16. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    変化のポイント
    02
    候補者⽬線の重要性に気づく
    候補者の⽅にとって採⽤プロセスすべては重要な意思決定な場だと実感するようになった
    会社や事業を少しでも成⻑させていきたい、候補者の⽅に
    Baseconnect
    を絶対に選んでほしいという想い
    1
    2
    「徹底的に候補者の⽅と向き合う」ことを⽬指すようになっていく

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  17. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2020
    年 開発組織拡⼤強化フェーズ
    PHASE 02
    ⼀緒に働くメンバーとの相性を⼤事にしたいから、
    リアルな会社の雰囲気やチームの様⼦を知りたいな
    ..
    応募者
    A
    候補者の⽅の不安や懸念が払拭できるまで、何回でもどん
    な役割のメンバーとも会っていただく機会をセッティング
    転職活動は出来るだけ、慎重に⾏いたいな。
    ⻑く働けると思えるような会社と出会いたいな。
    応募者
    C
    ⼀⽅的なやり取りではなく、ディスカッション
    /
    対話を
    ベースに相互理解を深めていく
    出来たら選考を急ぎたいな。他社も並⾏して受けて
    いるし、時間も限られているしな

    応募者
    B
    必要な選考フローを同⽇開催するなど、
    時間や回数も柔軟にアレンジ
    限られたコミュニケーションの機会の中で出来るだけ
    相⼿のニーズを汲み取る
    /
    関係性を築く

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  18. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    フルカスタマイズエンジニア採⽤フロー
    徹底的に候補者
    の⽅と向き合う
    採⽤の⽅法論
    スタートアップにこそ、この⽅法がとても重要

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  19. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    スタートアップにこそ、この⽅法がとても重要な理由
    採⽤⼒が基本的に弱い、そのため相⼿のニーズを的確に捉える必要がある
    1
    ⼈の⽅の採⽤のインパクトが⼤きい(事業や会社にそのまま影響が直結する)
    (限られた時間・資源・⼈)
    採⽤できる⼈数が限られる
    1
    2
    3
    候補者の⽅にとっても、会社にとっても命運を賭けた機会 スタートアップの
    楽しさであり、醍醐味
    Comment

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  20. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ



    (年)


    PHASE 03
    2017 2018 2019 2020 2021 2022
    21
    17
    10
    9
    3







    2021

    ~2022

    事業運営⼒
    強化フェーズ

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  21. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    背 景
    無事に開発組織の規模が拡⼤
    サービスの成⻑と組織の拡⼤が揃い、
    いよいよ開発速度を上げて事業のさらなる成⻑にチャレンジ
    (エンジニア全体で40
    名規模)

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  22. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    課題点
    思っていたよりも開発速度が上がらない!
    1
    コミュニケーションコストや認知負荷の上昇を⽢くみていた
    2
    機能開発におされて、ログの監視やデバッグのための環境整備が後回しになっていた
    3 AWS
    の権限も管理不⾜で
    1
    ⼈のエンジニアに⼀極集中
    要因

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  23. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    どうするか?
    AWS
    の権限や環境が整理されているかどうかも開発組織の能⼒に紐づいていることを実感。
    SRE
    チームの⽴ち上げ
    開発組織のアジリティ向上(特に、プロダクト開発チームが
    AWS
    の環境を活⽤できること)を
    主な⽬的のひとつに含めた。

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  24. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    SRE
    チームの⽬的
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    低品質・技術負債の解消、運⽤保守に注⼒する
    2
    1
    3
    開発組織のスケーラビリティ・アジリティを向上させる
    開発する環境の共通化、標準化、⾃動化を通して
    エンジニアチームのパフォーマンスを⾼める

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  25. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    SRE
    アプリケーション
    インフラ
    プロダクト
    A
    アプリケーション
    インフラ
    プロダクト
    B
    アプリケーション
    インフラ
    プロダクト
    C
    SRE

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  26. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    SRE
    メンバーや関連するメンバーで集まり、
    1
    から⽬的を⾔語化!
    Comment

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  27. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03

    SRE
    チームのマイルストーン>
    マイルストーンを独⾃管理
    機能開発の影響を
    受けない状態にした
    Comment

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  28. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    AWS
    の権限を整備するなど、
    開発速度の向上に⼤きな効果を得られた
    !

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  29. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    2021

    ~2022
    年 事業運営⼒強化フェーズ
    PHASE 03
    開発環境の整備や運⽤基盤の強化に⼀定の投資をし続けるようになったが、
    ⾃分たちで環境を整備し続けることのコストを感じるようになった。
    開発環境の準備などにも、
    AWS
    のサービスを活⽤にするようになっていった
    EC2
    を⽤いたローカル環境整備
    ClientVPN
    を利⽤し、
    VPN
    の運⽤コストを低減
    (例)・・・

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  30. Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    ClientVPN
    を導⼊し、
    VPN
    の運⽤コストを低減するとは?
    ここで、具体的な事例をご紹介!

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  31. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    当時の
    VPN
    運⽤における課題
    VPN
    管理コストから脱却したい
    Baseconnect
    では
    2022

    5
    ⽉からリモートをベースとした働き⽅を取り⼊れている。
    そのため、物理
    VPN
    では限界が出てきていた。
    また、物理ルーターがトラフィックの単⼀のボトルネックになりがちだった。
    物理VPN
    を管理するために、わざわざオフィスに出社しないといけないメンバーがいた

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  32. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    VPN
    管理コストから脱却したい
    そこで、
    Client VPN
    の導⼊を決定!
    AWS Client VPN
    とは?
    AWS
    リソースやオンプレミスネットワーク内のリソースに安全にアクセスできるようにする、
    クライアントベースのマネージド
    VPN
    サービス。
    クライアント
    VPN
    を使⽤すると、
    OpenVPN
    ベースの
    VPN
    クライアントを使⽤して、
    どこからでもリソースにアクセスできる。
    なぜ
    Client VPN
    を選んだのか?
    AWS EC2
    でSoftEther
    を⽤いたVPN
    を設定する⽅が料⾦は安いなど、他のサービスもある中で、

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  33. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    最⼤のメリット
    AWS
    のマネージド型サービスであること!
    実際に
    client VPN
    を構築してから、
    リソースを直接触る機会がほぼなくなった
    Comment
    Windows
    ベースで分かりやすく操作ができるので、コーポレートメンバーに
    ユーザー管理を任せることが出来るようになった。
    AWS
    のゲートウェイを使うことで、トラフィックの状況に応じて、⾃動スケーリングしてくれる。
    (EC2
    で構築すると開発メンバーしか触れない)
    他にも!!
    その結果。管理コストが⼤幅に低減!

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  34. Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    しかし、
    この
    Client VPN
    を導⼊する際には、
    ⼤きな苦労が・・・

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  35. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    Client VPN
    の移⾏において
    ネットワークの変更などが必要になる!!
    そこで、当時変更する上で問題になった点は
    1
    ネットワーク情報が点在している
    2
    コード化されていない
    3
    セキュリティリソースの種類が多岐に渡る
    (Security Group
    、WAF
    、ALB
    リスナールール、ネットワークACL
    など)
    それぞれ管理はしていたが、情報が⼀元化されていなかった

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  36. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    当時の様⼦
    課題点
    1
    2
    3
    接続を許可するべき
    VPC

    Subnet
    の調査に膨⼤な時間がかかった。
    コード化されていないため、ルールなどを⼀つ⼀つ修正する必要があり、⼿作業時間が発⽣。
    セキュリティリソースの種類が多岐に渡り、
    Client VPN
    から接続するための
    IP

    どのリソースに設定するべきか調査しきれず、漏れが発⽣してしまうことも。
    特にVPN
    の導⼊なので、接続許可箇所についてはシビアに検討する必要がある。

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  37. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    ネットワーク関連情報を⼀元管理したドキュメントは、
    なるべく早い段階で準備しておく
    ネットワークに⼤きな改修が⼊る可能性を⾒越して、
    VPC
    の関係性を
    把握し直ぐに必要なルートテーブルやピアリングなどを判断できるようにしておく。
    成熟しているネットワークを後からドキュメント化するのはかなり⼤変・・・
    Comment
    得られた学び

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  38. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    得られた学び
    最初のネットワーク作成時から、
    1
    つの
    IaC
    ツールを決め、
    インフラ構成をコード管理できるようにする。
    弊社では現在、
    Terraform
    への移⾏を推進中
    もし、
    IaC
    を最初から使わないと

    コンソールなどで直接作成することが定着してしまい、新しいツールの導⼊が憚れる場合がある。
    既に動作している環境を
    Terraform
    化するに当たって、
    既存サービスに影響を与えないようにする必要があり、動作確認などが難しくなる。
    移転作業の量⾃体が⼤きくなり、インフラやセキュリティ全般を携わる
    SRE
    チームの
    ⽴場上緊急の作業が発⽣しやすく、移転作業を⾏いづらくなる。

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  39. Copyright © 2022 Baseconnect Inc. All Rights Reserved.
    スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
    最後に
    Baseconnect
    が歩んだプロセスに
    どんな印象を持たれたでしょうか?

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  40. スタートアップの成⻑に伴う組織拡⼤と
    AWS
    TASUKU OKUNO
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    創業期から成⻑を⽬指していく中で痛感したのは、事業の技術選定だけでなく
    組織として事業を運営する⼒をつけるための運⽤⾯の技術選定や開発プロセス、
    AWS
    の運⽤設計に早期にコストをかけておくことの重要性です。
    特にセキュリティ、
    IAM

    IaC
    などは、先に設計しておかないと、
    開発速度の低下や⼤きな整備コストを伴うことになります。
    サービスで使っている技術や普段の活動については、
    Tech Blog
    の紹介で配信していたりするので、ぜひご覧ください。

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  41. 本資料は、Baseconnect
    株式会社の著作権法上の「著作物」と不正競争防⽌法上の「営業秘密」を含んでおります。
    よって、貴社以外の第三者への配布はご遠慮頂きますようお願い申しあげます。
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