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青森の民藝品で考える地域の伝統文化 青森中央学院大学 阿保友理乃 山口憂那

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1,研究の背景 「津軽こぎん刺し」 江戸時代から厳しい寒 さに対する、保温と補強 のために麻布に木綿の糸 で刺し子を施したもの。別 名南部菱刺し。

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• 1926年(大正15年) 柳宗悦 民藝運動 ⇒ 「民藝」:民衆的工芸 ⇒ 「用の美」(新しい価値) • 「日本の刺子着としては一番手を込めた立派な もので、技から見ても 美しさからいっても、農民 の着物としては第一流のものでありましょう」 (柳,1985,p.98)

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2,先行研究 • 無名の作り手の生み出した民衆の芸術(『民藝』[2019]) 近代化で消えゆく伝統的な手仕事を時代に合わせて再びデザイン • 川守田(2020) 地域の伝統文化としての南部菱刺しの価値を確認するとともに、南 部菱刺しの製作や普及活動に関する現状を分析

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ー先行調査ー 鳥取県における民藝品の調査(2025) 高校生16名に対してのアンケート調査 ⇒クロス集計の結果 ・・・若年層に対して民藝品の認知度を 高める必要がある

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ー先行調査の結果ー ←民藝の認知度 ←民藝の購入 =「民藝品の購入経験なし」 購入経験有り 購入経験無し 民藝を知っている 1 3 民藝を知らない 0 12 =鳥取県では民藝品の認知度が低い?価格も高いのか?

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3,青森の民藝品に関する アンケート 研究の目的 ⇒青森県における民藝品の認知度の傾向を調査する 民藝品の継承と活性化に向けての事業を提案 ★青森県と比較する理由 ⇒ 青森県には地域性を活かした「こぎん刺し」がある。 観光地で体験的な「こぎん刺し」が行われている。 ★アンケートを行った理由 ⇒ 学校などで「こぎん刺し」を行っていると聞いた。 地域性が異なると考えたため、青森で生活する留学生 のサンプルが得られる。

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 「民藝」のことは「知らない」 ⇒「こぎん刺し」は「知っている」(青森県)  しかし、 近年は、価格が高く、「持っている」という回答が少ない。

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ー青森市内民藝品店での聞き取り調査ー  Q、民藝品で何が一番売れているか (2026年1月実施)  A、実用性の高いもの  Q、どのように加工された民藝品がよく売られているか  A、アクセサリーやコースターなど、低価格なもの  Q、男女の比率は  A、4:6  Q、若い人に魅力を伝えるのはどのような民藝品が効果的か  A、キーホルダーなどに加工した民藝品  Q、外国人に対する津軽こぎん刺しの販売状況は  A、あまり売れているとは言えない。リンゴの加工品等の商品など、 わかりやすいもの且つ安価のものが売れている状況

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4,考察とその方法 公共の目がつ日本文化全般における教育的な場面での 学習(民藝教室)と機会(観光体験の「コト消費」)が大きく左右する!

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《具体的な提案》 • 目に付きやすいものに民藝品の魅力が伝わるようにデザインする。 →バス・バス停・駅の自由通路 • アクセサリー、キーホルダーなどの小物系のこぎん刺し商品を売りだす。 →お守り・ぬい活用商品 • 学食のお菓子コーナーのこぎん刺しクッキーを陳列する。 • 普段使いしやすいファイルにこぎん刺しを含んだ民藝品をデザイン して配布する。

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参考文献 柳宗悦(1985)『手仕事の日本[第6版]』小学館. 日本民藝協会『民藝』2019年4月号・8月号. 川守田礼子(2020)「南部菱刺しの現状と課題-地域の伝統文化の継承と活性化にむけて-」 八戸工業大学紀要第39巻pp.11-22.