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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. ©2020 RAKUS Co., Ltd. スクラム開発ドキュメンタリー ~なぜなぜ、落ちるスクラム開発速度~ 開発統括部 第一開発部 楽楽明細開発課 柴田 知詩

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 自己紹介 • 柴田 知詩 • 楽楽明細の開発担当 • 機能開発・運用保守・サポート etc… • 経歴 • 2017~: 運用/保守T • 2019~: 開発Tへ • 趣味 • ギター、模型製作(ガンプラ)、 ダイビング etc…

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 本日のお話し 1. 楽楽明細Tのスクラム 2. 起きてしまった認識ズレ&手戻り 3. 現在の開発スタイルの紹介

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 概要

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd.

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 1. 楽楽明細Tでのスクラム

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. スクラム開発って? アジャイル開発の手法の一つ • 「スプリント」と呼ばれる短い期間で開発を行う • スプリント単位で 機能の実装 と 評価/FB を経て開発を進めていく メリット • スプリント単位の計画を行うため、正確な見積もりがしやすい • スプリント単位でFBを得られるため、仕様変更に対応しやすい

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. スクラム開発って? アジャイル開発の手法の一つ • 「スプリント」と呼ばれる短い期間で開発を行う • スプリント単位で 機能の実装 と 評価/FB を経て開発を進めていく メリット • スプリント単位の計画を行うため、正確な見積もりがしやすい • スプリント単位でFBを得られるため、仕様変更に対応しやすい

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 開発スタイル

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 開発スタイル 企画チーム(PO) 開発チーム ユーザーストーリー スクラムマスター

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 2. 起きてしまった認識ズレ& 手戻り

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 実装を終え、迎えたデモの日・・・

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 実装を終え、迎えたデモの日・・・ この機能って、A機能が有効でないと使えな いってこと?

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 実装を終え、迎えたデモの日・・・ この機能って、A機能が有効でないと使えな いってこと? ユーザ操作の中で○○のように やりたいというニーズもあって~

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 実装を終え、迎えたデモの日・・・ この機能って、A機能が有効でないと使えな いってこと? ユーザ操作の中で○○のように やりたいというニーズもあって~ この画面イメージなら○○みたいな操作も あり得そうだよね~

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 認識ズレ&手戻りが発生…

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. どこがマズかったのか? I. 自明だと思いこんで確認を怠った II. ユースケースの確認不足 ⇒結果的にデモで見つかることに…

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. どこがマズかったのか? I. 自明だと思いこんで確認を怠った II. ユースケースの確認不足 ⇒結果的にデモの時に見つかることに… ※ デモで見せていたものは結構作りこんだ後…

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. I. 自明だと思いこんで確認を怠った • 前バージョンで生んだ制約を取っ払う案件 • 以前確認したことは自明という思い • 操作イメージやユースケースを確認せずに開発を進めた • 過去に確認したことでも、 利用している中で操作イメージやユースケースは変化し ていた

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. I. 自明だと思いこんで確認を怠った • 前バージョンで生んだ制約を取っ払う案件 • 以前確認したことは自明という思い • 操作イメージやユースケースを確認せずに開発を進めた • 過去に確認したことでも、 利用している中で操作イメージやユースケースは変化し ていた

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. II. ユースケースの確認不足 •開発に渡ってきたユーザーストーリー • ユースケースは揃っているものと認識していた。 •実は幅広い利用シーンがあって、その要件に合致し ていない。 • ユースケースの洗い出しができていなかった

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. II. ユースケースの確認不足 •開発に渡ってきたユーザーストーリー • ユースケースは揃っているものと認識していた。 •実は幅広い利用シーンがあって、その要件に合致し ていない。 • 要求/ユースケースの洗い出しができていない

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 確認する手間を怠ったんじゃない?

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. スクラムに対しての勘違い(過信) •イテレーションを回すタイミングで都度確認で きるから、認識齟齬は生まれにくい •素早く作って、デモで見せて問題を刈り取って いけばよい

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. スクラムに対しての勘違い(過信) •イテレーションを回すタイミングで都度確認で きるから、認識齟齬は生まれにくい •素早く作って、デモで見せて問題を刈り取って いけばよい

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 「早い段階で要求を出し切る」営みが必要

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 3. 現在の開発スタイル

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 問題への対応策 I. 自明だと思いこんで確認を怠った • ⇒小さなことでも自明であるとは思わない II. ユースケースの確認不足 • ⇒ユーザストーリーに表現されていないものを 事前に洗う必要がある。

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 現在の開発スタイル a. 要求分析はウォーターフォールっぽく b. 決まった要件をもとに、アジャイルに開発 ※ すべての案件がこのルートを通るわけではありません

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. a. 要求分析はウォーターフォールっぽく • 出てきていない要件や、ユースケースの洗い出し • ⇒ こまめに確認 • 確認用のドキュメントは作りこまない、永続的に メンテナンスしない • 調整に時間をかけすぎない • 認識合わせで決まったことを随時反映する形。 ※ すべての案件がこのルートを通るわけではありません

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. a. 要求分析はウォーターフォールっぽく • 出てきていない要件や、ユースケースの洗い出し • ⇒ こまめに確認 • 確認用のドキュメントは作りこまない、永続的に メンテナンスしない • 調整に時間をかけすぎない • 認識合わせで決まったことを随時反映する形。 ※ すべての案件がこのルートを通るわけではありません

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. b. 決まった要件をもとに、アジャイルに開発 •開発を進めて小さな単位でデモ、 そしてブラッシュアップ ※ すべての案件がこのルートを通るわけではありません

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 現在の開発スタイル ウォーターフォールとアジャイル のいいとこどりを目指す! ※ すべての案件がこのルートを通るわけではありません a. 要件決める部分はウォーターフォールっぽく b. 決まった要件をもとに、アジャイルに開発

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. うまくいってる?

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#RAKUSMeetup ©2020 RAKUS Co., Ltd. 現在進行形のため、またの機会に…