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株式会社マネーフォワード クラウドERP本部 プロダクト戦略部 部長 根津 陽 プロダクトの成長を促す PMのコミュニケーションのあり方 pmconf 2023 登壇資料

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自己紹介 ▼主なミッション ・中堅&成長企業向けの経理財務領域のプロダクト戦略組織管掌 ・財務会計製品「クラウド会計Plus」のプロダクト責任者 根津 陽 ねづ あきら マネーフォワードビジネスカンパニー クラウドERP本部 プロダクト戦略部 部長 ▼これまでのキャリア エンジニア → スタートアップ(R&D全般) → リクルート(PMM) →マネーフォワード(PM&Mgr) ※スタートアップでPMのアドバイザーしています

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マネーフォワードの事業展開 ※ 弊社決算説明資料(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3994/ir_material_for_fiscal_ym/140394/00.pdf)より抜粋

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主要サービス 家計管理をラクにする 賢い“自動”家計簿 会計などのバックオフィス業務を ラクにするクラウドサービス 1,500万ユーザー突破! 13万社超の法人事業者様がご利用中!

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中堅企業向け製品ラインナップ ※ 弊社決算説明資料(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3994/ir_material_for_fiscal_ym/140394/00.pdf)より抜粋

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本日お話するテーマ プロダクトマネジメントにおける 社内コミュニケーション

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こんな人に合うかも ● 次なるPMF、グロースフェーズにあるプロダクトに関わっている方 ● 既存プロダクトのスピンオフなどで新規立ち上げを行っている方 ● プロダクト開発寄りの業務がメインな方 社内ステークホルダーが多い環境にいるPM ※ 「具体的に何かを解決してプロダクトが劇的に成長した事例」ではありません

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PMの責任、ミッションとは ● WHY - WHAT - HOWの考え方におけるWHY - WHATの部分 ○ ユーザーの課題をみつける ○ 課題からプロダクトの価値を定義する ○ 機能に対して”要求”する仕様を検討する プロダクトを通してユーザーの課題を解決する PM関連書籍でもディスカバリープロセスの知見は 広く深くまとまってきている

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● 社内調整、説明に時間がとられる ● ビジネス的な要望が強く、ユーザー課題に向き合えない 体系化されない対応がPMを悩ませる 新機能ばかりで既存顧客の対応、改善を全然進めてくれない リリース時期や顧客コミュニケーションを強く求められる ビジネスサイドと開発サイドの組織上の壁がある

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PMには数多くのステークホルダーがいる セールス マーケティング エンジニア デザイナー 経営 カスタマーサクセス カスタマーサポート 事業責任者 PM

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ステークホルダーの”視野”の違い PM セールス マーケ エンジニア デザイナー 経営 サクセス サポート プロダクトをベースとしつつも、見ている&追う視点は異なる 売上目標 商談数、顧客 広告効果 CAC オンボーディング完了数 クロスセル、アップセル 問い合わせ数 応対品質 UIUX ユーザー 事業計画 PL 工数 技術課題

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ステークホルダーの”認知範囲”の違い 同じプロダクトに対しても、ロールにより理解、認識が異なる PM ビジネス エンジニア

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PMはこの状況、違いを認識しつつ、 プロダクトの中心となって、ドライブさせる必要がある

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全員の見ている視野、範囲をなんとか合わせる 違いを認識した上で、適切にコミュニケーションを行う

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1. 相対する人のロール、理解度に合わせたスタンスをとる 2. キーマンを抑えてレポートラインを明確化する 3. 話す以外のコミュニケーションを適切に利用する コミュニケーションの取り組み・事例

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● PMが普段使うワードをそのまま利用しない ○ 例 : プロダクトバックログ、アウトカム、ストーリーなど... ○ 対ビジネスには開発用語、対開発にはビジネス用語を噛み砕く 1. 相対する人のロール、理解度に合わせたスタンスをとる ● プロダクト以外でもアウトカム志向である ○ ロードマップや仕様書等のドキュメントを作ったらOKではない ○ 実は求めていたものはそれではないかもしれない ○ “相手が知りたいことは何か、それを伝えられているか”を重要視する

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2. キーマンを抑えてレポートラインを明確化する ● 全ての人と丁寧にコミュニケーションするのは物理的に不可能 ● 各組織のキーマンを抑えて、各組織のレポートラインを構築し、合意形成がスムーズに コミュニケーションライン

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3. 話す以外のコミュニケーションを適切に利用する コミュニケーションというと”話す”イメージが湧くが、話す以外の資料やドキュメントも 一種のコミュニケーションである クラウド会計Plusのビジネス、開発の状況を まとめた月報を社内wikiにて全体発信 ※ 2023年12月より運用予定

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ステークホルダーの板挟みになるプロダクトマネージャーは コミュニケーションの重要度が非常に高い ステークホルダーに媚を売ることではありません。 PMの考えや意思を正しく理解してもらうためにはコミュニケーションが重要。

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PMのコミュニケーションに対する適切なマインド、スタンスが プロダクトの意思決定をスムーズにし、成長を促す プロダクトマネージャーの役割は、もともと機能横断的です。他の役割はそうではありません。 プロダクトマネージャーは、コミュニケーションのために雇われます。 Matt LeMay著 2023年 『プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ― 1日目から使える実践ガイド』O’Reilly Japan

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ご視聴ありがとうございました! マネーフォワードでは絶賛PM採用中です! カジュアルなお話もできます!ぜひDMにてご連絡ください @nzakr nezu akira マネーフォワード プロダクトマネージャー