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(C) mixi, Inc. Product Manager Conference 2019 株式会社ミクシィ 統括管理本部 CS部 CREグループ 豊川 弘樹 プロダクトマネージャーが陥る カスタマーサポートの盲点

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(C) mixi, Inc. ○ 豊川 弘樹 ○ エンジニア × マネージャー × カスタサーサポート(CS) ○ PMではありません ○ ブログ書いてます ○   アルパカログ 2 プロフィール

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(C) mixi, Inc. ○ PMが陥るCSの盲点とは ○ 転ばぬ先の杖、CSの二本柱 ○ サポート ○ 不正対策 ○ CSを機能不全に陥れるためのテクニック ○ 自走可能なCS組織を作るために 3 アウトライン

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(C) mixi, Inc. 4 PMが陥るCSの盲点とは

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(C) mixi, Inc. ○ マーケティング、企画、開発、営業、品質管理、CSなど ○ プロダクトに関わるすべて 5 PMは見るべき範囲が広い

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(C) mixi, Inc. ○ 売り上げ、ユーザー数、マーケティングなど ○ 成長を優先するのは当然 ○ 問い合わせは片手間で対応というのはよくある話 6 規模が小さいうちは成長を優先

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(C) mixi, Inc. ○ 問い合わせが片手間で捌ききれなくなった ○ トラブルが急に増えた ○ サービスを悪用する輩が出てきた ○ 気付いたときには後手に回っており解決が難しい 7 PMがしまった!となるタイミング

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(C) mixi, Inc. 8 転ばぬ先の杖、CSの二本柱

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(C) mixi, Inc. ○ サポート ○ 問い合わせ・顧客対応 ○ 不正対策 ○ サービスの健全化 9 CSはサポートと不正対策の二本柱

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(C) mixi, Inc. 10 サポート

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(C) mixi, Inc. ○ 0.1%から緩やかに下がっていく ○ DAU10万で100件程度 ○ サービスの種類や時期、施策の有無などによって変わる ○ あくまで目安 11 問い合わせ率

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(C) mixi, Inc. ○ 問い合わせを減らしてコストを下げる? ○ 実は危険な考え ○ 重要なのはCSはコストなのか、それともサービスなのか? 12 問い合わせ率がわかるとコストが計算できる

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(C) mixi, Inc. ○ 全体のごく一部(~0.1%) ○ ポジティブ・ネガティブ両方あるが熱量の高いユーザー ○ 無関心な人はそもそも問い合わせしない 13 問い合わせするのはどんなユーザー?

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(C) mixi, Inc. どの声を聞いてどの声を聞かないか PMの難しいところですね

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(C) mixi, Inc. ○ みんな真剣ということ ○ 同様に、問い合わせが少ない=善でもない ○ 例えば問い合わせ導線を見えにくくしたら? ○ 何も言わずに離反していくように見える ○ 増やすべき接点と見るか、減らすべきコストと見るか 15 問い合わせが多い=悪ではない

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(C) mixi, Inc. 16 不正対策

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(C) mixi, Inc. みなさんどれくらい不正されてます?

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(C) mixi, Inc. ○ 母数もわからない ○ 蓋を開けてみたら結構やられてたなんてことはよくある ○ アプリプラットフォームの返金システムの悪用とか ○ サポートと違って数字に直接響く 18 不正は観測しなければゼロ

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(C) mixi, Inc. ○ ひとつ叩いたら別の穴に出てくる ○ モグラ叩きできる専門知識を持ったチームを置く ○ 相談乗ってます 19 不正対策の基本はモグラ叩き

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(C) mixi, Inc. 20 CSを機能不全に陥れるためのテクニック

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(C) mixi, Inc. PMがその気になれば簡単です

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(C) mixi, Inc. ○ 作ったままアップデートしないというのもあり ○ 後回しでも効果大 22 ユーザーデータ照会ツールを提供しない

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(C) mixi, Inc. ○ 問い合わせ調査は後回し、もしくは無視 ○ 調査待ち or うやむやに返答するしかないので効果抜群 23 エンジニア全員プロダクト開発に専念させる

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(C) mixi, Inc. 既に実践してる猛者いないですよね?

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(C) mixi, Inc. 25 自走可能なCS組織を作るために

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(C) mixi, Inc. ○ 自走できる組織が増えるほどPMにとって嬉しい ○ CSからの改善提案は成果が見えにくく、単なる要望のように見える ○ 自分で解決してもらえれば考えることもしなくて良い ○ CSを自走させるためには? 26 PMは考えるべきことがたくさん

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(C) mixi, Inc. ○ ミクシィではCREというチーム ○ 5名で全社横断的に見てます ○ CREが自動的にCSの改善要望を吸い上げて対応 ○ 規模の小さいプロダクトなら1~2名でOK 27 CSにエンジニアチームを置く

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(C) mixi, Inc. ○ CREがやってくれること ○ 問い合わせ調査 ○ 調査から不具合が発覚した際のバグ修正 ○ データ照会・更新ツールのオンタイムバージョンアップ ○ 通称CSツール ○ 不正検知・対策のためのシステム構築 ○ 割り込みが減るためPMは計画が立てやすい 28 メリット(1) プロダクト所属のエンジニアが開発に専念できる

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(C) mixi, Inc. ○ プレイデータ復旧対応の自動化 ○ プレイデータを復旧したい問い合わせは半分を占める ○ 失敗できないので対応コスト重い ○ 1次返信の自動化(AI) ○ 仕様に関するもの定型文など ○ AI活用だってできる...そう、CREならね 29 メリット(2) いい感じに自動化してくれる

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(C) mixi, Inc. ○ 問い合わせは増やすべき接点か、減らすべきコストか ○ 不正対策はモグラ叩きできるチームが必要 ○ CS組織を自走させるにはCREの設置が有効 30 まとめ

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(C) mixi, Inc. ○ ブログに詳しい話や立ち上げの経緯を書いてます ○ 「CREチームを設立しました!」 ○ https://career.xflag.com/report/engineer/cre/ ○ CREの設置を決断できるかどうかがPMが腕の見せ所 ○ ブースもあるのでぜひお越しください! 31 ミクシィCREについて詳しくは

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(C) mixi, Inc. We Are Hiring!! 新卒も!中途も!積極採用中! ミクシィ 採用 検索

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