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キュエル株式会社 採用説明資料 2024年10月17日 1

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2 • 会社紹介、製品紹介 • 採用情報 もくじ

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3 • 2021年7月1日会社設立 • 大阪大学量子情報・量子生命研究センターでの研究成果である量子コンピュータの制御装置を事業化 • ミッション:量子コンピュータの実用化を加速させることで、人類の課題解決に貢献する • 事業内容:量子コンピュータの研究を行う、研究機関や企業向けに、量子コンピュータの制御装置を開 発・製造・販売 • 役員・従業員:13名(2024年10月時点) • 本社:東京都八王子市大和田町2-9-2 • 資本金:860万円(資本準備金含む) (キュエル株式会社)

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量子コンピュータの制御装置とは? 4 4 制御装置 量子ビット(チップ) 量子ソフトウェア QuEL, Inc. ユーザー 問題の 情報 量子ゲート 演算 送信 マイクロ波 答え 量子測定 結果 受信 マイクロ波 量子コンピュータの ハードウェア 量子ビット(チップ)と接続し、量子ゲ ート演算に対応したパルス列のマイク ロ波を生成し、各量子ビットに対して 出力するとともに、量子ビットの状態 をマイクロ波で読み出す装置

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5 量子ビットの研究者は、制御装置の構築に時間的・金銭的に大きな 負担を感じている 典型的な超伝導量子コンピュータ 制御装置 • 古典コンピュータでのマザーボードに相当 • 以下のような問題が存在 –高価(ハードウェアの構築コスト全体の 50%以上を占める) –メンテナンスに労力がかかる –スケールアップが難しい • 情報がブラックボックス化されており、先行 している研究機関の情報が出ていない 研究者が抱える課題 量子ビットおよびその周辺回路 • 古典コンピュータでのCPUに相当 • 色々な方式が、競い合うように開発中 写真の出所:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/10022/

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6 量子コンピュータの制御では、類似の信号入出力装置に比べ高い スペックが必要 • 高周波送受信システム – 搬送波;12.5GHz/変復調帯域; 2GHz – 出力雑音電力密度; -148 dBm/Hz – SFDR; -65dBc – ゆらぎ; 120秒間 +/- 0.3度以内,1200秒間 1度以内,3600秒間 2度以内 – アイソレーション 送受信間; -70dB – 相互変調歪み(IMD3); -40dBc – 短期位相雑音; -110 dBc/Hz – 入力ダイナミックレンジ; 60dBFS • DAC/ADC,信号処理 – マイクロ波の長さ; 数十us - 数十ms (= 40MB/ch) – 桁落ち・誤差ない演算 – 出力分解能 16bit/入力分解能 10bit – FIR・間引き・総和・積算

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7 主な特徴 • 必要な機能がオール インワン • 量子ビットの拡大に容 易に対応できる • メンテナンスが容易 • 高い信号品質 • 相対的に安価 制御装置QuEL-1を開発 製品 主な仕様 マイクロ波送信部 • 8 ポート • 分解能:16 bit • サンプリングレート:12 Gsps • 帯域: 1.5 GHz • 中心周波数: 7-11 GHz マイクロ波受信部 • 4 ポート • 分解能:12 bit • サンプリングレート:6 Gsps • 帯域: 1.5 GHz • 中心周波数: 7-11 GHz

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8 QuEL-1の中身 製品 本装置のアーキテクチャに関する基本特許は日本国内で成立済み。現在、海外移行中。

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「QuEL-1」の内部構成 9 Mixer FPGA HBM I/F データ送信 ロジック データ受信 ロジック DAC (4x2) ADC (2x2) DAC / ADC LO Mixer システムボード UC Balun ポートに応じた フィルタ、逓倍器 DC LO 装置ユニット Mixer DC LO スイッチ・ 合波 出力信号 - qubit制御 - ポンプ - 読み出しパルス 入力信号 qubit応答 外部 モニタ入力 パラメタ パラメタ 製品

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大阪大学の実験室にて、制御装置を量子ビットに接続した実験を 行っている様子 10 製品

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11 キュエルは、量子コンピュータ制御のためのトータルソリューション を提供 ユーザー (研究機関・企業) QuEL, Inc. 制御装置 ハードウェア ハードウェアの 管理システム ソフトウェア (API、サンプ ルコード含む) ビジネスモデル

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12 理研の量子コンピュータで、64量 子ビットを制御する実績ができた • 50量子ビット以上の量子コンピュータを稼働させた 実績がある制御装置はまだ限られるが、その中で も、阪大/キュエル株式会社の制御装置は唯一、 外部に販売されているものである。 – 50量子ビット以上の超伝導量子ビット系の制御 実績は、IBM(米国)、Google(米国)、Rigetti(米 国)、中国科学技術院(中国)、理研(日本)のみ。 – 理研以外が用いている制御装置は、各企業・研 究機関の内部で作製され、外部に販売されてい ない(各企業・研究機関の内部で、ブラックボック ス化されており、外部に情報も公開されない)。 • 売上の成長 – 2023年6月期(2期目)は、25台の制御装置を販 売。売上高4.3億円、純利益4700万円を計上。 – 2024年6月期(3期目)は、45台の制御装置を販 売。売上高6.5億円超を計上。 実績・競合優位性 2023年3月27日日経新聞夕刊1面 キュエル株式会社 の制御装置

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13 理研の量子コンピュータの外観(制御装置12台を用いて、64量子ビ ットを制御) 実績・競合優位性 写真の出所:https://www.sankei.com/article/20240128-T4VVVCSE7JNK7NC2FY2U43LHRA/photo/FORMQMS4LZMZTAMU3JFCLYWNBA/

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14 国際会議「Q2B23 Tokyo」(2023年7月開催)のスタートアップピッチコン ペティション(世界からアーリーステージ5社が参加)にて優勝 実績

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15 今は、量子ビット数が急拡大するタイミングであり、それに対応でき れば大きな事業拡大が見込める 2023年 100量子ビット規模 (研究開発段階) 2025年以降 1,000量子ビット規模の NISQ登場 2030年以降 1,000,000量子ビット規模の FTQC登場 今後、量子ビット数が急速に増加していく。 量子コンピュータ制御装置のアーキテクチャも進化が求められる Why Now

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16 量子コンピュータ制御装置の市場は急拡大し、 2030年には10B USD規模になると予想 2023 2030 > 10B USD (事業用途中心) < 100M USD (研究開発 用途) 市場 量子ビット数の向上に加え、 量子コンピュータが商用化

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17 量子コンピュータの構成装置・部品は、早期に産業が立ち上がるこ とが予見されている 2022年8月1日 週刊ダイヤモンド掲載の記事 市場

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18 CEO Yosuke Ito VPoE Yuuya Sugita, Ph.D. CSO Makoto Negoro, Ph.D. CTO Takefumi Miyoshi, Ph.D. Engineer Norimitsu Matsushita Engineer Shinichi Morisaka Research Scientist Ryutaro Ohira, Ph.D. Engineer Yoshinori Kurimoto, Ph.D. Advisor Masahiro Kitagawa, Ph.D. Advisor Hidehisa Shiomi, Ph.D. Software Computer Architecture Electronics Electronics Electronics, Physics Quantum Information Quantum Information Business, Finance Electronics Quantum Information Research Scientist Toshi Sumida, Ph.D. Software, Physics FPGA Engineer Masatoshi Tanabata 量子コンピュータに加え、ハードウェア、ソフトウェ アの専門家が集結し、開発活動を実施中。 チーム Electronics Engineer Tsutomu Mitsui, Ph.D.

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19 キュエル株式会社の創業(2021年7月)からの実績 • 研究機関・企業向けの販売で、事業を拡大中。 – 2023年6月期(2期目)は、25台の制御装置を販売。売上高4.3億円、純利益4,660万円を計上 – 2024年6月期(3期目)は、45台の制御装置を販売。売上高6.7億円、純利益6,169万円を計上 製品 販売 委託 事業 • 2022年10月からは、ムーンショット型研究開発制度に参画。多くの研究機関や大学と連携し、10 年後を見据えて、誤り耐性量子コンピュータのための先行開発を行っている。 • 2023年9月から、内閣府の「研究開発成果の社会実装への橋渡しプログラム(BRIDGE)」にて、 大規模な量子コンピュータ向け制御装置の事業化に向けた検討を実施中。 連携 • 大阪大学等と共同研究契約を締結し、研究機関と密に連携して、研究開発を行う体制を構築。 • 装置製造においては外部のパートナー企業がおり、ビジネスを拡大できる体制を構築。 • 取締役・従業員の合計13名にチームが拡大。 – 経験豊富なエンジニアが仲間に加わり、開発を行っている。 体制 実績 受賞 • 大学発ベンチャー表彰2024にて、文部科学大臣賞を受賞

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20 大学発ベンチャー表彰2024にて文部科学大臣賞を受賞 実績

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ムーンショットでは、100万量子ビットまで対応可能なエラー訂正シ ステムならびに量子ビット制御装置を実現する研究開発を実施中 21 出典:https://www.greenlab.kit.ac.jp/qubecs/ ムーンショット目標6「スケーラブルな高集積量子誤り訂正システムの開発」(小林PM)の概要 委託事業

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BRIDGEでは、小型装置の事業化のための開発を実施中 22 将来 現状 現状の制御装置サイズをそのまま1000量子ビット分並べると、19インチラ ックが25本分程度、必要となり、希釈冷凍機の周囲に配置することが不可 能。 希釈冷凍機 BRIDGEにて、1/3サイズの制御装置が事業化する。 サイズは、1000量子ビット分で19インチラックが8本分程度 となり、現実的に希釈冷凍機の周囲に配置することが可能 となる。 制御装置 19インチラック 25本分 (体積 9.5m3程度) 制御装置 19インチラック 8本分 (体積 3m3程度) 量子ビット 希釈冷凍機 量子ビット 小 型 化 委託事業

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キュエル株式会社の量子コンピュータの制御装置における今後の チャレンジ 23 • 現在、世界中の研究機関が、急速な量子ビット数の増加に取り組んでおり、それに対応でき る制御装置を開発していく。 – テーマ:小型化、装置間の同期精度向上、低消費電力化 • 1000量子ビット規模の量子コンピュータ向けに、小型化した製品を2025年中に発売予定 量子ビット 数の向上 他の量子 ビット方式 への対応 • 超伝導量子ビットに限らず、イオントラップ、半導体量子ドットなど、他の量子ビットの方式に も順次、適応していく。 – 現在、最も盛んに研究開発されている超伝導量子ビットを、キュエルでは対象としている – キュエル株式会社の制御装置のアーキテクチャは、様々な量子ビットの方式に対応可能 海外展開 • 日本国内での足場を固めるとともに、海外展開で事業を拡大する。 • 量子コンピュータの制御装置で、世界のスタンダードとなるべく制御装置の販売先を増やす。 誤り訂正 • 10年後を見据えて、誤り耐性量子コンピュータのための先行開発を行っていく(ムーンショッ ト型研究開発制度の資金を利用し、各大学や研究機関と連携して進める) 。

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24 • 会社紹介、製品紹介 • 採用情報 もくじ

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25 キュエル株式会社のバリュー 1. 進んだモノを、誇りを持って開発する キュエル株式会社は、量子コンピュータの世界をリードする存在になるべく、常に新しいコンセプトを考案し、 世の中に発信します。 2. 必死に考え、学び続ける 量子コンピュータ技術は急速に進展しています。キュエル株式会社は、現状に満足せず、常に最新技術を 学び、新たなアイディアを考えます。 3. チームで遠い場所を目指すことにコミットする 量子コンピュータの制御には、様々な知見を集約しなければなりません。ひとりで近いところに速く行くので はなく、チームの力を結集して、ひとりでは辿り着けない遠い場所を目指す発想が必要です。キュエル株 式会社では、多様な人材がチーム全体の価値向上にコミットし、開発に取り組みます。

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26 キュエル株式会社が募集している職種(博士卒、修士卒、学部卒、中途) インターンシップやアルバイトも受け入れ中。 ※ 詳細は、ウェブサイトに掲載中 https://quel-inc.com/ja/recruit-2/ ハードウェアエンジニア FPGAやマイコンといった組み込み系、デジタル-アナログ変換といっ た信号処理系の開発。マイクロ波回路の開発。 ソフトウェアエンジニア ハードウェアの性能を引き出すことができるソフトウェア、ユーザが利 用しやすいインターフェースの開発(Pythonを使ったソフトウェア開発、 ネットワークプログラミング) 量子コンピュータのリサーチャー 制御装置の上位レイヤとの接続に関する開発、超伝導以外の量子ビ ットへ対応するための開発、量子ビット数のスケールアップに対応でき るアーキテクチャの開発 プロダクトマネージャー 装置の仕様決定、開発の進捗管理、開発上の課題解決 フィールドアプリケーションエンジ ニア 主に研究機関を顧客として、要件定義、装置作製手配、顧客へのデリ バリー・サポート

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27 • 量子コンピュータ分野で、トップ研究者の方々とのコネクションを形成済みであり、実際に制御装置 を使っていただき、フィードバックを得ながら、研究開発を進めていくことができる。 • 大阪大学を中心とした「量子ソフトウェア研究拠点」に参画しているなど、様々な研究機関や企業と 共同で、量子コンピュータの制御装置の研究開発を進めていくことに関わることができる。 – 開発中の制御装置を、量子制御実験に用い、その結果を装置開発に反映できる – 他の研究機関と連携することで、将来を見据えた、チャレンジングな開発にも取り組むことがで きる • 売上に加え、ムーンショット型研究開発制度などの資金が獲得できており、安定した財務基盤を保 有。創業期でありながら、十分な資金をかけて開発をしていくだけの資金力がある。 • 各分野で豊富な実績を持ちつつ、バリバリ自分でも動くことができるメンバーがコア人材となってお り、それらのメンバーと一緒に開発に取り組むことができる。 • 上記の活動を通して、量子コンピュータというまだ発展途上の分野で、将来のスタンダードとなるよ うな制御装置の姿を、論文などで世界に発信していくことができる。 キュエル株式会社にあるもの コネク ション 発信 社内 人材 開発 資金

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キュエル株式会社にご興味を持っていただいた 方は、ぜひご連絡ください! 28 キュエル株式会社 代表取締役 伊藤陽介 [email protected]