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freee Public APIはプロダクト の拡⼤にどう⽴ち向かうか? prpr 2024年5⽉31⽇

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▼略歴/Brief History 2017.03 ~ ⾼校卒業 2017.10 ~ 都内ヘアメイクサロン 2018.05 ~ 株式会社U-NEXT 2023.01 ~ freee株式会社 ▼趣味/Hobby ‧バイク: 愛⾞⇨YAMAHA SR400 ‧お⾵呂‧サウナ: ‧愛猫: さくら(マンチカン♀) 2 prpr / ぷるぷる
 API基盤チーム Engineer

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  freee の Public API を知っていますか?

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  会計分野では30超のAPIで広範なシステム構築が可能 ‧⼀部この表で表現できな いエンドポイントについて 省略 ‧最新情報はAPIリファレン スにて随時更新中 https://developer.freee.co. jp/reference/accounting/r eference

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  他にも以下のプロダクトで提供中

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  freeeのAPIを活⽤したデータ連携 公開済のAPIエンドポイントを利⽤すれば、様々な業務連携/⾃動化が可能です 他サービス/ ⾃社のツール freee Public API ● freeeに会計データを登録(受発注、請求、取引関連情報など) ● freeeに勤怠データを登録(打刻、勤怠時間、有給取得など)

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  freeeのAPIを活⽤したデータ連携 公開済のAPIエンドポイントを利⽤すれば、様々な業務連携/⾃動化が可能です 他サービス/ ⾃社のツール freee Public API ● freeeの会計データを同期(⼊出⾦データ、勘定科⽬、取引先など) ● freeeの⼈事マスタデータの同期(従業員情報、給与情報など)

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  アプリストアから連携アプリを連携しよう!

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  便利な連携アプリがイロイロ 👀 POS・EC
 購買・支払 
 人事マスタ・勤怠 


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  まだまだ増える連携アプリ アプリストア掲載数 173件 ※2024年4月末時点

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  Public API 専⾨のチームがいます! プロダクトを横断してAPIの⼀貫性を保つことを⽬的に専任チームで開発を担ってき ました。 みんなで写真をとるゾ

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  プロダクトの拡⼤に伴ってAPIチームがぶつかった問題 ● Webギャップ起因のハッピー(バグ)が増加 ○ APIを提供している既存機能のWeb側の改修をキャッチアップ しきれない ○ Webギャップ(WebではできるけどAPIではできないこと。また その逆もしかり)が起きる状況に ● 新規APIの開発が追いつかない ○ Webで新機能が増える⼀⽅で、APIの開発が追いつかない ○ ユーザーからAPIでも出来るようにしてほしい!と要望を 頂いていながら、なかなかリリースすることができなかった

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  プロダクトの拡⼤に伴ってAPIチームがぶつかった問題① Webギャップ起因のハッピー(バグ)が増加 ● APIチームがWebと同時に開発することが限界 ● Webギャップ(WebではできるけどAPIではできないこと。 また、その逆もしかり)が起きる状況に

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  Webギャップの例 取引先の電話番号の上限問題 ● 事象 ○ Webでは、取引先の電話番号は20桁までしか設定できないのに、 APIでは256桁の電話番号まで⼊⼒できてしまっていた。 ○ 最⼤133⽂字のWebでは⼊⼒し得ない桁数の電話番号を取引先に 設定していた ● 発⽣原因 ○ Webのバリデーションがフロントにしか実装されていなかった。 ○ Web側で上限がつけられたタイミングで、APIチームが変更を キャッチアップできておらず、バリデーションがかからないことに 気付けなかった

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  プロダクトの拡⼤に伴ってAPIチームがぶつかった問題② 新規APIの開発が追いつかない ● Webで新機能が増える⼀⽅で、APIの開発が追いつかない ● ユーザーからAPIでも出来るようにしてほしい!と 要望を頂いていながら、なかなかリリースすることができなかった

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  新規APIの開発に時間がかかってしまった例 仕訳帳APIの新CSVに対応 ● 要望を2022年8⽉にいただく      ⇩ ● 2023年04⽉にようやく対応!  8ヶ⽉近くかかってしまった…。

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  おさらい ● Webギャップ起因のハッピー(バグ)が増加 ○ APIチームがWebと同時に開発することが限界 ○ Webギャップ(WebではできるけどAPIではできないこと。また、そ の逆もしかり)が起きる状況に ● 新規APIの開発が追いつかない ○ Webで新機能が増える⼀⽅で、APIの開発が追いつかない ○ ユーザーからAPIでも出来るようにしてほしい!と 要望を頂いていながら、なかなかリリースすることができなかった

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  API開発を APIチーム主導→プロダクトチーム主導へ! ● Web側の開発といっしょにAPIも開発‧改修をしてもらう ○ Webギャップ防⽌につながる ○ APIを開発する⼈を増やして新機能をどんどんリリース ○ 「こんなAPIがあるべき」ということは、Web側の開発を⾏う⼈も 戦略を考えるべき ● APIチームはAPI基盤チームとしての動きを強化する ○ 「他チームがAPIを保守‧開発しやすいための開発」にフォーカス することで、結果的に全体としてのAPI開発を促進していく

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  どうしたらAPIも開発してもらえるか? APIチーム以外でAPI開発がどう捉えられているか、を確認するために ユーザーインタビューを実施 ● PM向け ○ API開発積極的に⾏っているAPIチームじゃないPM ○ API開発これから⾏いそうなPM ● Eng向け ○ API開発積極的に⾏っているAPIチームじゃないEng ○ API開発これから⾏いそうなEng

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  ユーザーインタビュー(PM編) 課題 ○ API開発は、APIチームじゃなくてもやってよいという事を知らない ○ コミュニケーションチャネルがわからない ○ 開発の流れがわからない ○ APIはユーザー数がわからず、優先度が上がりにくい ○ APIに関する声がAPIチームにしか届いていない (プロダクトFB等)

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  ユーザーインタビュー(Eng編) 課題 ○ API追加する場合は、この辺りに加える必要がありますよ っていうことがわからない ○ API⽣やしたい、と考えた時にどうやって話をもっていけば いいのかわからない ○ 破壊的変更かどうかが判断できない ○ 開発環境構築の仕⽅がわからない

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  スタートブックを作成 ポイント ● PublicAPIってなんだ?から解説! ● PM⽬線での開発の流れ、つまづきやすい 破壊的変更と開発者告知について詳解! ● API/アプリ利⽤状況を簡単に 調べられるクエリ付き!

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  スタートブックを作成 ポイント ● 開発時の⼿をいれる箇所、流れを 既存エンドポイントの改修と 新規エンドポイントに分けて解説! ● スキーマ駆動開発や破壊的変更などPublicAPI ならではの考え⽅を詳解! ● 環境構築の⼿引や困ったときの 連絡先の明記などしっかりとフォロー!

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  Developer向け配信で発信 ● freee APIの⺠主化と題して、 プロダクトチームにもAPIの開発 を積極的に⾏ってほしいと訴求! ● ここまで語ってきた課題感の共有 ● スタートガイドの案内 APIteam AJM APIteam マネージャー

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  API検定を実施 APIteam PdM

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  API検定を実施 ● Bizも含めたfreees全員が 受けられる検定 ● この検定をクリアすれば こんなことがちょっと分かる ○ APIとは? ○ freee APIの価値 ○ APIでできること ● SalesからAPIに関する案件で苦 戦するという要望を受けて作成 ● API初⼼者を精⼀杯フォロー!

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  検定受講者からのFB 受講者90.7%は検定を経てAPIの解像度が上がった。

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  検定受講者からのFB ● 思った以上にAPIの利⽤は簡単で、⼀定のITリテラシーがあれば活⽤可能 であるとイメージでき、また具体的な事例やアプリ数も知れた ● APIの提案をすることがあるので⾃分で操作したことがあることは⼤きな 助けになる ● freee developer communityから実際にAPIを試すことができるのは初め て知ったのでQAとしてもハードルが下がりそうだなとおもいました!!

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  おさらい ● ユーザーインタビューを実施 ○ ⺠主化に向けての課題を明確化 ● スタートブックを作成 ○ APIチーム外が開発するときに⼿引となるDocを作成して API開発へのハードルを下げる ● Developer向け配信で発信 ○ 全体周知して社内ムーブメントを起こす! ● API検定を実施 ○ Bizも巻き込んでAPIへの意識を⾼める🔥 ○ API初⼼者もしっかりフォロー

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  今年度の「他チームによる会計APIのプルリク数」が 昨年度のAPIチームの総プルリク数を突破!🎉🎉🎉 196

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  今後の展望 ● ドメインチームがより開発しやすい環境づくり ○ API開発を簡単に⾏えるライブラリの作成 ○ 破壊的変更を⾒逃さない仕組み ○ スキーマの⼀貫性を保つ仕組み ● QAの⺠主化 ○ API独⾃のテスト観点をプロダクトチームへ展開 ○ テストしやすい環境整備

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  freee Public APIの進化に乞うご期待! ● ぜひfreee Public APIを活⽤して効率的なバックオフィス業務を! ○ 続々と機能追加が⾏われています! ○ (もちろんプロダクトチームが開発してくれてます!!!) ● さらなる新機能の追加、使いやすさの向上にご期待ください!

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