Slide 1

Slide 1 text

©MIXI 「家族アルバム みてね」を支えるS3ライフサイクル戦略 2025/04/03 春のSREまつり 〜 大規模サービス "あるある" との戦い事例 〜

Slide 2

Slide 2 text

©MIXI 尾関 芳郎 ソフトウェアエンジニア 株式会社MIXI みてねプロダクト開発部 プラットフォームG SREチーム 2018年1月よりSREとしてみてねにJoin テキサスホールデムポーカーとコーヒー豆の焙煎が趣味です。 @fanglang

Slide 3

Slide 3 text

©MIXI Agenda ● サービス紹介 ● 課題と目的 ● S3バージョニングによるデータ保護 ● ストレージクラスとライフサイクルルールによるコスト最適化 ● 動画配信におけるライフサイクルルールの活用 ● まとめ

Slide 4

Slide 4 text

©MIXI サービス紹介

Slide 5

Slide 5 text

©MIXI 「家族アルバム みてね」はスマホで撮った子どもの写真や動画を家族と共有し、 コミュニケーションして楽しむ家族アルバムサービスです。

Slide 6

Slide 6 text

©MIXI 熱量の高い「今」を、共有 気づけば「思い出」が、 溜まっていく 感動の振り返りがカンタンに! 熱量の高い今を共有し、気づくと、熱量の高い履歴が残っているというコンセプト

Slide 7

Slide 7 text

©MIXI ビジネスモデル 子どもや家族を中心に、より子育てが楽しく、安心・安全につながるサービスを提供。

Slide 8

Slide 8 text

©MIXI 写真関連商品 フォトブック・写真プリントで思い出をもっと楽しく。

Slide 9

Slide 9 text

©MIXI みてねみまもりGPS 頼もしく成長していくお子さまを、みてねが一緒にみまもります。

Slide 10

Slide 10 text

©MIXI ※ iOS・Android™ アプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計

Slide 11

Slide 11 text

©MIXI

Slide 12

Slide 12 text

©MIXI みてね事業のMVV | Mission 世界中の家族のこころのインフラをつくる

Slide 13

Slide 13 text

©MIXI 課題と目的

Slide 14

Slide 14 text

©MIXI 改めて、「家族アルバム みてね」 (以下、みてね) とは ● 写真・動画を無制限に保存できるサービス ● ユーザー数:2500万人以上 (2025年1月時点) ● シェアされた写真・動画数:131億以上 (2024年3月時点) ※ iOS・Android™ アプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計

Slide 15

Slide 15 text

©MIXI Amazon S3利用の現状と課題 ● 大量の画像・動画データを保存するためにS3を広範に利用 ● データ量の増加に伴うストレージコストの増大

Slide 16

Slide 16 text

©MIXI 本発表の目的 ● みてねにおけるS3のライフサイクルを用いた具体例を紹介 ● 特にコスト削減に貢献しているテクニックに焦点を当てる

Slide 17

Slide 17 text

©MIXI S3バージョニングによるデータ保護

Slide 18

Slide 18 text

©MIXI S3バージョニングによるデータ保護 ● ユーザーの大切な写真・動画の誤削除は絶対に避けたい ○ S3バージョニングの導入により、誤った操作によるデータ削除リスクの軽減 ■ ただし、過去バージョンもストレージコストが発生 ■ 「消したつもり」でもコストは減らない ● ライフサイクルルールの設定 ○ バージョニング設定と合わせて、一定期間経過後の旧バージョン削除ルールを設定 ○ リスクに配慮しつつ、過剰なコストを抑制 ● みてねにおけるバージョニング運用 ○ 特別な理由がない限り、全てのS3バケットでバージョニングを有効化

Slide 19

Slide 19 text

©MIXI ストレージクラスとライフサイクルルールによる コスト最適化

Slide 20

Slide 20 text

©MIXI S3ストレージクラス ● ストレージクラスによる性能の違い ○ レイテンシ ○ 可用性 ○ 料金 ● アクセスパターンを分析することで最適なストレージクラスを選択

Slide 21

Slide 21 text

©MIXI S3ストレージクラス https://aws.amazon.com/jp/s3/storage-classes/

Slide 22

Slide 22 text

©MIXI みてねの写真・動画データアクセスパターンの分析 ● アップロード直後がいちばんアクセス頻度が高い ○ ユーザーからのアクセス、端末への保存 ○ 解析処理 ○ 月1回のフォトブック・写真プリント自動提案 ● 1ヶ月間は取り出し料金を抑える必要がある ○ S3 Standard ● その後極端にアクセス頻度が落ちるが、UXを損なわないためリアルタイム性は維持 ○ Glacier Instant Retreval ● 30日間のライフサイクルルールを適用

Slide 23

Slide 23 text

©MIXI 動画配信におけるライフサイクルルールの活用

Slide 24

Slide 24 text

©MIXI 動画配信におけるライフサイクルルールの活用 ● HLS (HTTP Live Streaming) の利用 ○ アプリ上での動画再生はHLSを用いている ■ 再生時にHLSデータがS3になければリアルタイムに生成して配信 ■ 一定期間経てば削除することで再生用動画の保存コストを削減 ○ 参考:みてねの動画再生にHLSを導入した話

Slide 25

Slide 25 text

©MIXI HLSファイルの削除までの期間の選定 ● 保存期間を長くすると... ○ S3ストレージコスト増 ● 保存期間を短くすると... ○ 再生成回数増、コンピュートリソース(EC2)コスト増 ● 動画再生のログを元にアクセスパターンを分析 ○ 保存期間毎に再生成のコストをシミュレーション ○ コストが最も低くなる保存期間を算出

Slide 26

Slide 26 text

©MIXI まとめ ● 「家族アルバム みてね」では、S3に大量のユーザーデータを保存 ● S3バージョニングはオペレーションミスによるデータ損失リスクを軽減 ● ストレージクラスの適切な選択とライフサイクルルールの組み合わせが、大量データ のコスト削減に不可欠 ● アクセスパターンを分析し、ライフサイクルルールを柔軟に活用することで、UXとコ スト最適化を両立