Slide 1

Slide 1 text

Backlog 運用ルールを チームみんなで決めた話 2019.10.10 JBUG 大阪 #2 まつおひろし @ tambourine.inc

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 松尾 浩志 @ tambourine.inc エンジニア, テクニカルディレクター, 認定スクラムマスター - JBUG 神戸に 幻 #0 から参加 - スクラム道関西 / スクラムフェス大阪 実行委員 - 過去に PHPカンファレンス関西 スタッフ, CoderDojo神戸 メンター など

Slide 3

Slide 3 text

もくじ 1. 何を作ったか 2. なぜ作ったか 3. どうやって作ったか 4. これです (紹介) 5. そ 後どうだったか 6. まとめ

Slide 4

Slide 4 text

1. 何をつくったか ↓ Backlog課題 運用ルール をつくりました

Slide 5

Slide 5 text

No content

Slide 6

Slide 6 text

2. なぜ作ったか (背景)

Slide 7

Slide 7 text

とあるプロジェクトにて - メンバー全員リモートワーク状態 - 拠点が違う (東京オフィス, 大阪オフィス) - 自宅から (リモート) も複数名 - 同期コストが高い、お互い 認識合わせが大変……

Slide 8

Slide 8 text

細かいズレが起きる - 中でもタスク 「見える化」 Backlog が拠り所 - Backlog 使いやすいツールだけど、人によって 使い方がズレてたら不要な混乱を生む - ベテランでも、使用法 人それぞれだったり - リモートワークで 特に、ちょっとしたすれ違いでも 収拾に時間がかかりがち

Slide 9

Slide 9 text

たとえ こんな混乱が

Slide 10

Slide 10 text

Backlog あるある - 課題って誰が追加する ? 誰でもしていい ? - 期限日入ってない - 担当者入ってない - どうなったら完了な ? - 完了にする 誰? 誰でも完了にしていい ? - 「処理済み」と「完了」 使い分け ?

Slide 11

Slide 11 text

Backlog あるある - 確認にまわす時 課題 担当者を変更する?しない? - マイルストーンが設定されてたり、されてなかったり - 親子課題 使い方 - カテゴリや種別 使い分けがバラバラ - 「メモです」って課題があり…… 放置されており…… - 通知してくれない問題、あるい 全員宛通知 頻発問題

Slide 12

Slide 12 text

カオス

Slide 13

Slide 13 text

いってしまえ 初歩的な話かも でも、ほっといても改善しない

Slide 14

Slide 14 text

3. どうやって運用ルールを作ったか

Slide 15

Slide 15 text

チームで 「ふりかえり会」 を実施した

Slide 16

Slide 16 text

ふりかえり会 (retrospective) と ? - 「ふりかえり」 → 反省会 + よかったことや、 次こうしていきましょう、ということを話し合う会 - 進捗や目先 タスク・成果物 話で なく、 チームとして 仕事 進め方、プロセスに着目する時間 - 継続的な改善活動やっていき - 案件後 もちろん、案件途中に定期的に実施

Slide 17

Slide 17 text

ふりかえり時に話題にあがる - みんな Backlog 使い方に課題感を持っていた - こ へん、まずいよ 〜 無駄なやりとり出てるよ 〜 という感覚 一緒 - 運用ルールを作って、使い方を揃えましょうという話に - とりあえず、たたき台を一人が作成

Slide 18

Slide 18 text

メンバー全員で意見を出し合う - プロジェクト管理者ひとりだけ 問題で ない - 案件ごとに適切な運用方法も異なるし - Backlog 使う目的 ? Backlog を使って、どうしたかった? ところから会話を - たたき台をベースに話し合い、チームでルールを合意 - Wiki に貼った

Slide 19

Slide 19 text

4. (当日 ここでルールを ざっとご紹介しました)

Slide 20

Slide 20 text

5. やってみて、そ 後

Slide 21

Slide 21 text

効果と運用 - 使い方について話し合えたこと自体がよかった - 知らない人 、教えてもらわなけれ 知らないまま - ベテランでも、自分 常識が皆と同じと 限らない - 誰もわざと変な使い方をしているわけで ない - 知る、確認する機会がなかっただけ - (これって別に Backlog に限った話で なかった)

Slide 22

Slide 22 text

効果と運用 - 課題進行 整理などに もちろん役立っています - ルールに沿っていない課題を、指摘しやすくなった - チームで決めたルールな で、管理者以外 人でも、嫌な 雰囲気にならずに指摘/自主的に改善できる - トップダウンな決め事だと、管理者側が「ルールを守らせる」手 間が発生しがち

Slide 23

Slide 23 text

効果と運用 - ルール自体を見直す機会を設けています - ふりかえりや、案件が落ち着いたタイミング等で - 常に状況 変わる、たぶん「完成」すること ない - 新メンバーが入ってきた時 、こ ルールを読み合わせる時 間を取っています

Slide 24

Slide 24 text

6. まとめ

Slide 25

Slide 25 text

まとめ - メンバー間 「ツール 使い方」 勝手に 揃わない - ツール 手軽さと 別 話 - なんでBacklog使ってるんだっけ? 使う目的・意義 ところから腹落ちしたい

Slide 26

Slide 26 text

まとめ - 今回紹介したルール 内容そ も よりも、 - まず 明文化して共有 - トップダウンで強制で なく、チームで合意 - 随時、見直し 機会を設ける こ へんがポイントかも - カオス運用で困っている方 一度現場で 対話をぜひ - チームで「ふりかえり」いいですよ