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ユニラボを創業して10年、全てが順風満帆ではなかった。 創業期を終え、事業・組織は拡大フェーズに入っている。 長い期間、受発注というテーマに向き合ってきたが、それ は簡単ではなく、諦めたくなる瞬間もあった。ただ、その 瞬間も断続的にカスタマーである発注者の方々と、パート ナーである受注者の方々という、お客様が利用してくださ ることで、アイミツというサービスの存在意義について疑 うことはなかった。 受発注プラットフォーム「アイミツ」は累積30万件の発注 相談を獲得し、現在も力強く成長を続けている。目指すビ ジョン「受発注のインフラ」には未だ遠いが、そのポジ ションに最も近い会社として、将来は株式上場も果たす計 画だ。

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遠い未来を見据えよう。目線は次の10年。アイミツが受発注 のインフラと呼ばれる日を妄想してみよう。日本全国津々 浦々の中小零細企業、昭和を代表する老舗中堅企業、日本を 代表し世界で戦う大企業、官公庁に至るまで、アイミツがあ らゆるジャンルの発注相談を受け、奮闘している姿を目に浮 かべた。老若男女のビジネスパーソンが新しいことを企て、 挑戦する。その時、パートナーにすぐ出会うことのできる日 本の未来はきっと明るい。 国民的サービスとなった受発注プラットフォームを運営する 企業は「PRONI」。巧みなマーケティングで圧倒的な認知を 得て、ビジネスパーソンの支持も得ている。LINEやZoom、 Slackのような日常に溶け込んだ、PRONIのサービスが、 きっと日本のビジネスシーンを彩っているだろう。 10年歩んできた歴史にピリオドを打ち、新たなブランドで再 出発をするという意思決定は、創業者にしか出来ないことの 一つだ。今はその効力が見えずとも、10年後にはきっと大輪 の花を咲かせると信じている。これからやってくる新しい時 代に夢や希望を感じ、勇気を持って進んでいこう。

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2018年6月、これまで貫いてきた自己資本経営 を辞め、ベンチャーキャピタルから出資を受け て、大きく勝負に出てはどうか、と全社員に投 げかけた。掲げたビジョンと誠実に向き合い、 日付に夢を刻み入れ、いつまでにそこに到達す るべきなのか、その覚悟を自分自身にも強く投 げかけた。

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このビジョンを掲げた時、経営理念の最上位概 念として、そう簡単には諦めないことを誓っ た。あれから6年経ち、弊社のビジョンは着実 に浸透し、立派な経営指針として、弊社を未来 から支えている。ビジョンは目標ではなく夢と して、そう簡単に実現できるものであってはい けないという決めも作った。 高ければ高い壁の方が良い。「インフラを創 る」という志は、長く取り組むほどに、幹が太 くなり、根を張る大木のような会社組織を目指 したい、という考えが起因となっている。 ユニラボの歴史は今日で終わるが、その未来は これからPRONIに引き継がれ、永く続いてい くだろう。その最初のはじまり出発点は、ビ ジョンを創り、それに魂を込めたあの日だった ように思う。すべてはビジョンから始まった。

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弊社は、ビジョン、ミッション、バリューを経営理 念の3本柱と定めている。この先の未来に、受発注 を変革し、インフラと呼ばれるような企業になる として、更にその先にある真の目的とはいったい何 か。「何の為に存在するのか?」をPurpose(パー パス)と呼び、近年多くの日本企業でも導入が進ん でいる。「ユニラボとは何者なのか?何の為に存 在しているのだろうか?」という根本的な問いは、 今回リブランディングを考える上でも起点となるも のであった。

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創業者である私は、20歳から中小企業をITで 支援することをテーマに社会人生活を送ってき た。総合商社を経て、前職ではECプラット フォームにどっぷり浸かり、集大成として32 歳で立ち上げたアイミツという事業。私の半生 そのものである。ただ、私個人のテーマをいず れ公器となるユニラボのそれにして良いかは疑 問があった。 これからの10年は社会の公器として、創業者個 人の夢ではなく、PRONIという社名由来その ものがパーパスになり、受け継がれていけば良 い。ユニラボ時代を終え、PRONIになるとい うことが、社会の公器となる為の第一歩なの だ。

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多くの投資家は弊社が掲げる受発注のTAM(市場 規模の大きさ)に賭けているのだし、多くの社員 も受発注の不に共感をし、インフラを創る夢に ジョインしてくれた。今のユニラボが存在出来て いるのは、対峙する受発注の不、それに賭けた社 員、投資家の奇跡的なマッチングにより成り立っ ており、偶然の妙と言わざるを得ない。 自己資本からの方針転換、そしてユニラボから PRONIへ。この流れは不可逆的だが、実に自然な 流れであるようにも感じる。上場を果たし、イン フラとなった未来から見ると、全て点が線で繋 がった必然として振り返ることができるだろうと 確信している。

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「唯一無二なブランドになりたい」という片思い は、創業期から続いてきた。黒字化をするので精一 杯な創業期を経て、資金調達を果たした第二創業期 では、売上を伸ばすのに手一杯だった。 2022年秋、3度目となる大型資金調達に目途が立っ たことで、マーケティングを通じた認知度獲得への 投資を始めても良いのではと奮起し、パートナーと して出会った、ビジョニングカンパニーと称する 高木新平氏率いるNEWPEACE社へ「今、なぜ私た ちにリブランディングが必要か?」という問いから 相談をした。

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2023年9月、ユニラボはPRONIとなる。ブランドを 創るということは、単なる機能的価値を超え、唯 一無二になる、社会に応援される存在になるとい うことである。それは、単なるロゴやタグラインの 制作ではなく、10年先を見据えた中長期的な戦略 である。PRONIの全社員が、PRONIの名の元にひと つになる。その為のリブランディング。私たち自身 が、自分たちが創りたい世界観に対して、どれだけ 狂うことができるか。私たち自身の狂ったエピソー ドの積み重ねが、きっとお客様の心に届き、その道 こそが社会の公器として、インフラとして認知され る道であると信じて、リブランディングの意思決定 は一貫させた。

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BtoBの事業にブランディングは不要、という考 え方もあるが、PRONIはそうは考えない。 PRONIの提供するサービスは、具体的な個人に 届くものだ。だからこそ、お客様に提供する サービス水準を少しでも上げようと、私たちは サービス提供者として機能開発や提案の磨きこ みに余念なく、プライドを持って仕事に取り組 んでいる。BtoBだからと言って、私たちがエン パワーメントしたい個人の表情が見えなくてよ いということはなく、ユーザーのサービス利用 体験の全体を深く眼差し共感を示し、ユーザー から共感を返してもらえる未来を見据えなけれ ばならない。 だからこそ、今回のリブランディングは単なる 見せ方の変化ではなく、社名の変更はもとよ り、事業構造の変革も合わせて実行する。アイ ミツ、アイミツCLOUD、アイミツSaaSも PRONIブランドに統一し、3事業は合体して、 「PRONIアイミツ」が新しく生まれる。

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第2創業期の頃は、PMFを急いでいた。スピード 感を持った事業立ち上げのために、アイミツ事 業をカテゴリーとユーザーで分け、役務サービ スは「アイミツ」、SaaSサービスは「アイミツ SaaS」、既存会員向けには「アイミツCLOUD」 と事業部ごとに組織を分けて進めてきた。「法 人向け総合型受発注プラットフォーム」をイン フラにするというビジョンに向けた山の登り方 が開拓されていないなかで、目の前の課題にひ とつひとつまっすぐに向き合う歩み方だったと 振り返ることができる。 その成果である、3事業それぞれの成長と、相互 に関連し合う事業となりつつある動向を、 PRONIという新しいブランドに委ねられると判 断した。今後は分散した事業のブランドによる 統合を進めていく。受発注における競合サービ スはネットの世界、リアルの世界それぞれに多 いが、我々が目指す世界観を実現しているサー ビスは世界中に1社も存在しない。

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私たちは「単なるB2B向け一括見積もりサービ スの大手」と認知されることを目指さない。私 たちの競合はWebサービスに限定せず、他業種 が現在の日本で提供されている価値にまで至 る。そうした事業の成長ビジョンも、次のス テージへと移り、今回のリブランディングと完 全に一体のものとして進めている。 それは、ブランドとしてユーザーへの提供価値 を明確にするためにも、上場企業として社会へ ビジョンを掲げ、届けるためにも、良いブラン ドを生み出すことができれば、企業名とサービ ス名は統合するべきだと考えてきたことの達成 であった。

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そのようなすべての背景から授かった 【PRONI】という会社名によって、誰のどんな ストーリーに肩入れし、どう社会に認知される か?という疑問は晴れ、【PRONIアイミツ】と いうサービス統合も生まれた。PRONIというブ ランドのコンセプトは、「プロに出会う。プロ になる。」というタグラインをはじめ、視覚的 な軸となる新しいロゴ等のビジュアルアイデン ティティ、想像する顧客体験のストーリー、 Web上でのUXやUI、そして私たちがこれまでも 大切にしてきたビジョン、ミッション、バ リュー、どこをとっても表れているはずだ。

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サービスの成否はすべて人に起因する。私たちALL PRONIのメンバーや、届けるサービス、それに共感 するユーザーやステークホルダーといったコミュ ニティが、ブランドエクイティ(資産)となる。そ のコミュニティのなかで生まれる共感が「熱狂」と なり、信頼が「応援」に変わったとき、未来の日本 にPRONIというブランドは認知されていることだろ う。そんな愛されるサービスを創り上げる会社を、 これから共に目指していこう。

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リブランディングの目的は、当社と関係する ステークホルダー全体を、当社のファンにし ていくこととして、当社の未来を掴み取る為 に、必要なことです。 とりわけ、ご利用いただくユーザーさんに対 しては、現時点で対峙している類似サービス が競合ではなく、「まず自分で何とかしよ う」という美徳のような慣習が競合だと考え ています。この慣習こそが我々PRONIの競合 であり、その競合を倒すことが市場を創るこ とに繋がっていきます。

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初めてPRONIというブランド名を聞いたと き、「これだ!」と直感しました。それと同 時に、狂ったエピソードの積み重ねがブラン ドになる、という言葉を聞き、納得感があり ました。 ここでいう「狂った」という言葉を、他者か ら見たときに、一見すると正しいとは思えな い思考や行動という意味で捉えると、PRONI をブランドにするために我々一人ひとりが心 がけるべきことは、その世界観の必要性を強 く信じることに他なりません。強く信じるこ とから、他者からの正しい正しくないという 一義的な意見や評価ではなく、自分たちがそ の世界観を作るために必要だと思うことを、 狂ってやり抜けるのだと思います。 PRONIになっても、当社のバリュー(価値 観)が「まっすぐ」にあることに変わりはあ りません。

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私たちは、すべての顧客の成功の為に、 全力を尽くすことを約束します。 その為に、プロフェッショナルである ことに拘り、高みを目指し 成長し続けます。 私たちは、立場に関係なく、 良い悪いをハッキリと言える チームを目指します。 チーム全員にリスペクトと感謝を 持ち、信頼関係を築きます。 私たちは、自身とチームの 目標達成に向けて 真剣に取り組みます。 最速かつ最高のアプローチを探求し、 諦めず粘り強くやり抜きます。

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PRONIの未来を掴み取る為に、まっすぐに あり続けたいと思うとともに、サービス提 供者であり、プラットフォーマーである PRONIの社員全員がこれまで以上にプロ意 識を持って、安定した高品質のサービス提 供と、顧客の期待を越える体験の創出に力 を注ぎ、「プロになる」を体現していきま しょう。 「名は体を表す」PRONIの名に相応しい個 性豊かな社員。そして受発注を変革し、イ ンフラとなる一大事業を運営するに相応し い組織を、第三創業期のメンバー一丸と なって創っていければと思います。

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2023年9月1日。PRONIが創業される。 この瞬間を体験するのは、今この瞬間に 一丸となってくれるメンバーのみんなだ が、PRONIにはこれまでユニラボで頂い た多くの皆様の力や、そして未来に加 わってきてくれる仲間達の可能性が込め られている。 PRONIにもこれまでのビジョンは引き継 がれる。PRONIという新しい社名も、こ れまで育ててきたビジョンから生まれて いるからだ。

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「受発注を変革するインフラを創る」。それは何故か。 インフラストラクチャーという構造自体に魅力を感じて いるからではない。インフラは手段であり、目的は日本 の労働生産性を上げ、日本経済の生産性を爆上げするこ とにある。そのビジョンに向けて、これまで相見積もり 取得の支援を通じて歩んできた。 PRONIが生まれる前、リブランディングパートナーの NEWPEACEチームからひとつの問いを投げ掛けられた。 「日本のデザイナーなどの世界では、相見積もりを通じ て、受注値段がどんどん安くなり、かえって労働生産性 のスコアが悪くなっている。どのようにして、受発注が 変革されると、日本の労働生産は上がるのですか?」 あまり聞かれたことのない問いで、確かにそうだと思う 一方で、私がビジョンに込めていた想いは、発注者を眼 差していたのだと強く気が付くこととなった。

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発注者のインサイトは様々である。単に雑務を省いて 楽をしたいからと「外注」するようなケースから、よ り良いパートナーと出会って良い仕事を成し遂げたい (だからこそ相見積もりを取り複数企業とコミュニ ケーションをする)など多様だ。しかしどのようなケー スでも「自分の業務がある」からこそ発注をするので あって、「発注」がメインの仕事であるという職業は一 般的にはないだろう。発注担当者は多岐に渡る業務を抱 えており、発注だけに取り組むほどの余裕は常になく、 高負荷な日常の中で、隙間時間(サブ業務)で発注業 務に四苦八苦をしている。更に、発注行為は必ずしも 単発で終わらない。

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例えば、ホームページ制作の場合、作って終わりとはな らない。次には集客・マーケティングの類の検討が必 要となり、セキュリティやサーバー、決済サービスなど の設定も必要となるだろう。それを、メイン業務(彼/ 彼女の生業)の隙間で、会社を駆けずり回ったり、顔 の広い上司に相談したり、自分でGoogle検索したりと している。この時間を、自分自身の仕事に充てられた ら、日本の労働生産性はいよいよ爆上がりしないだろう か?私は、このことを高々と掲げたいと考えてきたの だと、改めて気がつくこととなった。 それは、新たな仕事に挑戦する人たちの発注を駆使し たワークスタイルを支援すること、とも言えるだろう。 そう考えると、発注は単なる業務の一種ではなく、 「発注力」を通じて自分の未来の能力を高めてゆく、 ビジネスパーソンにとって非常に重要な「ケイパビリ ティ」であると再定義することができる。上から降って きた、やらされ感のある業務(相見積もり)であると いう意識と決別させ、自分自身の未来を描き、積極的 に自由を掴み取るビジネスパーソンの新たなスタン ス・能力であるはずだ。

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そうして、次のコーポレートタグラインが生まれた。 プロに出会う。プロになる。 プロに出会うことで、自分自身もプロになる。全てを自 分1人で抱えず、プロと共に仕事をすることで、単なる 発注者ではなく、自分自身もビジネスパーソンとして プロになる。そして「プロに出会うプロ」が日本に増え ていくことで、日本経済の生産性は上がって行く。何よ り、私たち自身が、日本でいちばんの「プロに出会う プロ」であるべきだ。このタグラインでは、2回同じ響 きがある。それが、そのまま社名になったのだ。

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コーポレートタグラインの描写を、ステートメントと して定めた。これは、PRONIが社会に投げかけるメッ セージそのものだ。 仕事はひとりでやらなくていいと、PRONIは思います。 プロに出会い、プロに頼り、プロに助けられることでこそ、 その挑戦は、より高い成果につながるのではないでしょうか。 PRONIは外注の在り方を「プロに出会う」と再定義し、 サービスを通じて、仕事がひろがる機会を届けることで、 すべてのビジネスパーソンのあらゆる成長を応援します。 プロに出会うことで、誰もが気付いたら「プロになる」 そんな新しい受発注のインフラを創ることで、 日本のビジネス慣習と生産性に イノベーションを起こしていきます。

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ブランドは、誰か自身によって語られる物語(ナラティ ブ)から生まれ、覚えられてゆく。自分の好きなブラ ンドを思い浮かべて欲しい。好きなブランドには好き な理由があり、そのブランドが大切にしている価値 観、そのブランドの歴史背景といったストーリーに共 感をするからこそ、そのブランドの商品/サービスを利 用し続けるのではないだろうか。 PRONIは、これからブランドとして歩んでゆく。 PRONIにとっての一番の「誰か」は、発注者である。 発注者(カスタマー)をエンパワーメントし、プロ、 即ち受注者(パートナー)に出会うことで、発注者が プロフェッショナルへと育ってゆく。仕事を前に進めた いと願う、日本のすべてのビジネスパーソン達が、自分 の意思や能力を拡大させ、成長していくことで、自らが 描く仕事に邁進していき、それを実現することができる 未来。そうしたカスタマーサクセスの物語を私たちが 熱狂的に作り出すことで、共感を集めて行く道のりこ そが、PRONIがブランドになってゆく道のりである。

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今提供しているサービスは、相見積もり が簡単に取れる、という極めてシンプル なものだが、弊社のミッションは「すべ ては便利のために」であり、それは PRONIになっても変わらない。ミッショ ンを支える「納得感の醸成」と「手間の 削減」という、一見するとトレードオフ になりがちな要素を、サービスを通じて 克服するという想いに変わりはない。

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相場や納期などの業界知識、優良なパートナー 情報、検討のための比較情報、それぞれを高い 質でお客様に提供 適切な比較項目の設定と比較手段の選択を提案 し、発注に最も適したパートナーを合理的に決定

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決裁者・担当者・パートナー間で発生する社内 外のコミュニケーションの「ムダ」を削減 調査・選定・見積もり・発注の各ステップに かかる時間を短縮

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お客様に便利を届け、新しい受発注の在り方を提案し ていくのは、PRONIアイミツを始めとするサービス である。PRONIのコーポレートタグライン「プロに 出会う。プロになる。」と同じように、PRONIアイ ミツのサービスタグラインは以下のように定めた。 最適なプロに、最速で。 PRONIアイミツの最大の特徴「総合カテゴリー制の 受発注プラットフォーム」は、圧倒的なサービスの 強みだが、その開発の道のりは簡単に整理できるほ ど、単純ではない。様々な職種(営業・マーケ・人 事・総務など)と、様々な職責(担当者・責任者・ 決裁者・経営者)があり、そこに対象となる発注 ジャンルが絡んで来、情報の非対称性や多くの変数 がある。

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そのようなカスタマーの体験のなかで、カテゴリー や発注シーンを問わず、全ての発注案件に対して、 最適なプロを最速でマッチングしていくことが、当 面のPRONIアイミツの目標であり、ブランドとして のお客様との約束になる。「最適」と「最速」も、 ともすればトレードオフな概念にも捉えられるが、 これは「すべては便利のために」の構成要素(納得 感の醸成、手間の削減)とも合致する。これを突き 詰めていけば、競争優位性として、顧客に利益をも たらす源泉となると確信している。

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このような深く高熱を帯びたビジョン を、クリエイティブで表現してゆくこと は、半年にも渡る極めて苦しい判断の連 続であった。PRONIがPRONIであるこ と、更にはPRONIが他社や社会から認め られる為に、どのような人間の五感を通 じた体験を想像し、発信していけば良い のか。NEWPEACEと、NEWPEACEが パートナーとして招いたクリエイティブ のプロフェッショナルたちと何度も議論 を重ねた。

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次々と目の前に広がる提案を眺め、時には社員の皆の顔 を思い浮かべ、好き嫌いと言った好みではなく、カスタ マーにどう理解してもらえるかという視点を貫いた。こ こでは、新しい会社の看板となるロゴと、PRONIの物語 を伝えるコンセプトムービーを紹介しよう。そのどちら も、これまでの弊社にとっては想像もつかない、クリエ イティブジャンプ(創造的な挑戦)があり、まさにプロ に出会いプロになる体験だった。

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PRONIのロゴは10年先を見据えている。 明日から役に立つロゴを作るのであれば、今最も知名度 のあるアイミツこそ大きく示し、「プロ感」があり信頼 性が高そうな色やイメージにするのがよいだろう。初め は、アイミツをメインに、相見積もりという金銭が関係 することも意識し、プロらしい信頼感も必要だと考え、 金融会社のロゴであってもおかしくないカタチや、ネイ ビーやゴールドなどの色に重点を置いた。しかし、 PRONIのこれからの道のりを知った今、そうではないと 分かることだろう。 目を惹くのは、ペンギンのロゴマークだ。ペンギンは飛 ばない。飛ばないペンギンが飛んでいる。そうした表現 を通じて、日本にまだない慣習を生み出すような「不可

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能を可能にする」様子や、発注を行うビジネスパーソ ンがプロを目指し飛び立ち、ぐんぐんと上昇してゆく 様を表現した。企業やブランドの戦略は、顧客にその まま目に触れることはない。触れることがないからこ そ、視覚的なポイントでしか表現できないことを、存 分に凝縮した。ペンギンは、私たちがスタートアップ 企業として「ファーストペンギン」であることも表して いる。 ペンギンの後ろには、日の丸のような朝日が昇って来 ている。PRONIは、日本企業の受発注の不に一早く注目 し、これまで10年の歴史を刻んできた。そして、日本経 済を上向きにするインフラを目指す存在である。ペン ギンの後ろにも、PRONIの覚悟が込められている。 ペンギンはカスタマーであり、私たち自身でもある。日 常業務の多忙さに苦闘しながらも、挑戦を続ける発注 者。真っ赤に燃える太陽と同じ高さまで、より速く、よ り高く飛ぼうと努力を続けるカスタマーを支援し続け るPRONIもまた、不可能を可能にするほど太陽を背に飛 び続ける、ペンギンである。

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「飛べないペンギンが飛んでいる様子」という描写は「不可能を可 能にする」という姿勢を表しています。ペンギンはデザインのキーと なる円弧を用いて表現。「プロに向かう」ことを表現しながら、日 本のインフラを目指すPRONIとしてメジャー感を感じさせています。 ロゴタイプには朝日の円と親和性の高い「O」を特徴とする 堂々としたゴシック体を採用。シンボルとの統一したイメー ジを作り出しています。縦長な印象のゴシックとすること で、飛び上がる縦軸の印象を強めます。 ロゴタイプの下部に合わせて円をカットし て朝日を表現。地平線をつくり、高く飛び 上がるペンギンをより表現しています。 バランス感やタイポグラフィを緻密に整え、 PRONIが提供するサービスが、PRONIブラ ンドであることを伝えています。

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映像もまた極めて大勢のプロの力を借りて撮影され た。ここでは、その撮影の軸となった脚本を合間合間 に紹介しながら、制作のストーリーを伝えたい。私た ちが「カスタマージャーニー」と一言で説明や理解が できる物語も、カスタマーにとってはそのまま理解でき るものではない。様々な疑問が生じることだろう。「プ ロって何だ?」「今の時代プロになれって言われても共 感できない」「仕事だけが人生じゃない」「自分ひと りで全部やれたほうが凄いだろう」等々。

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ブランディングとは、熱々の想いをそのままカスタ マーの皮膚にぶつけることではなく、カスタマー自身 に共感してもらうことから生まれる。コンセプトムー ビーを制作する過程で、50社を超える大企業・スター トアップのムービーを見た。研究を重ねた結果、単な るサービス紹介動画は、人の心には残らず、PRONIの 想いを伝えるには不十分と判断した。 「プロに出会う。プロになる。」というコーポレート タグラインを動画で表現することは困難を極めた。

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主人公となるビジネスパーソンが、目の前の課題に翻弄 されながらも、周囲に助けられ成果を上げていく過程。 そこには職場だけではなく、家族の存在もあるはずだ。 喜び、悲しみ、悩み、葛藤など、人との関係性を通じ て、人は次第にプロになっていくものだ。 サービス紹介動画ではない為、主人公がPRONIアイミツ と出会い、外部のプロフェッショナルの力を借りながら 成果を上げていく描写は、最小限に留めた。勿論、サー ビスの機能的価値やPRONIコンシェルジュの存在など、 PRとして当社が伝えたいことは山のようにある。

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知って欲しいこともある。それを敢えて主体としなかっ たこの物語にこそ、PRONIが発注者を主人公にし、発注 者をエンパワーメントして行く企業、ブランドであるこ とを示している。 コンセプトムービーを通じて「プロとは何か」「PRONI が届ける体験とはどのようなものか」を、サービス利用 者をはじめ、多くの関係者に届けることで、PRONIのブ ランドに共感してくれることを願っている。

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私自身、発注に四苦八苦したひとりである。 振り返ると20年間の社会人生活で、何かをやらされ た記憶はなく、自ら新しいことを企て、事業創造に邁 進をしてきた。やりたいことをどうやるか、との戦い だった。 様々なジャンルの発注を経験し、一つの真実に気が付 いた。それは「なんでも内製主義」は必ずしも正解で はないということだ。外注すると、自社にナレッジが 蓄積されないのではないか?外注は単価が高い印象が あり、結局コストメリットが出ないのではないか?と いった画一的な疑問や、今すぐやりたいのに外注先を 探している時間もなく、外注先で成功する確証もな い。といった固定観念があった。

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「プロに出会うことで、自身がプロになっている」と いうコンセプトの核を授かったときに、スッと自身の 腹の底に落ちたのは、あらゆる発注経験が、自分自身 の視野を広げ、外注することの選択や発想を豊かにさ せた、という気付きが所以。 NEWPEACE社と出会い、PRONIを授かってからは、今 までよりも一層、外注することと内製することの対比 を、リソース面やコスト面だけで捉えるのではなく、 一度外注先とプロジェクトを共にすることで得られる 知見や、経験にも多分に価値があるということを、意 識するようになっている。 振り返ると、ユニラボにも、特に創業時は内製主義 だった歴史がある。経営の根幹には「自己資本経営」 という内製主義の象徴のようなポリシーがあった為、 ホームページもお手製、オフィス移転時には自らト ラックを借り、机を作り、人工芝を敷き詰めた。

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第二創業期では、多くの株主が出資者としてユニラボ にジョインしてくれたことで、資金面だけでなく、経 営の幅が拡がり、現在のユニラボがあることを踏まえ ると、「新しい血(プロ)を入れることで、新たな発 想や手段を得、経営のバリエーションが増える」とい うようにも解釈ができる。 2018年に共同代表を務める柴田大介がジョインして からは、彼が培ってきた幅広い人脈から、人事顧問、 SEO顧問、技術顧問など様々なプロがユニラボと関わ り、外界に触れることで、会社が大きく成長していっ たことも記憶に新しい。ひとりのプロが、プロを呼 び、プロになっていく過程を、ユニラボにおいても実 直に経験をしてきたと言える。振り返ると、ごく自然 に「仕事はひとりでやらなくていい」という気付きを 得、それを体現してきたとも言える。

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PRONIはプロへのリスペクトを忘れてはならない。ど んなに企業規模が小さく、業歴が浅い事業者であって も、法人を立ち上げ、その業務を生業としている以 上、お客様に支持されることで経営が成立しているの だ。また、PRONIは新たなプロ探しに貪欲でなくては ならない。時代の流れは速い。今日も新しい領域で、 新しいプロが誕生しているはずだ。 「プロに出会うこと」、すなわちマッチングがPRONI の基幹事業であることは今後も変わらない。弊社の歴 史も証明しているように、「プロとの出会いで世界が 拓けた!」というビジネスパーソンを、一人でも多く 増やし、日本の発注力を高めていくことが、PRONIの 当面のミッションとなる。

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マッチングとは、「双方の希望をすり合わせ、妥協も しながら、合致点を探ること」に他ならない。受発注 に限らず、転職、家探し、学校選び、全てにおいて言 えることである。機械的に良いマッチングが起これば 良いが、1回目のマッチングで合格ラインに達しない 場合は、発注者側が要件の変更が起き得るし、受注者 側にも同様のことが言える。妥協もしながら合致点を 探るのが、マッチングの難しさだ。 PRONIアイミツの真骨頂を「プロに出会うこと」とし て、そのマッチング精度やスピード、オーダーメイド な発注者のニーズに的確かつ柔軟に対応する為に、日 本で初めて発注のコンシェルジュサービスを導入し、 力を入れてきた。

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今回、PRONIコンシェルジュを「プロに出会うプロ」 と再定義し、どんな要求にもNoと言わない、ベン ダー探しのプロフェッショナル職として浸透していく 世界観は、創業当時の夢であり、受発注のインフラと いう世界観に必要不可欠であると考える。カスタマー (発注者)本人すら気づいていないような思いに気づ いたり、挑戦に伴う不安を解消し、伴走することは、 これから普及していくAIによって完全に代替できるよ うなものではなく、人が理解や共感をすることで生ま れる温かみや、関係によって生まれる信頼が欠かせな いと考えるからだ。 「最後は人の力」という受発注におけるラストワンマ イルは、これからもPRONIのコアバリューの一つであ り続けるだろう。

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完成されたコンシェルジュサービスを実現するには、 何もコンシェルジュチームそのものだけが発展すれば 良いのではない。ALL PRONIのチームワークが不可欠 だ。パートナー(受注者)のケイパビリティをどこま でも深く突き詰め、適切なマッチングに責任を持つカ スタマーサクセス、会社の売上を担保する屋台骨だ。 集客並びにユーザーの発注意欲を掻き立てる創造性豊 かなコンテンツ制作。生産性を高める業務システムの 開発、並びに受発注データをサービスの競争優位性に 導くデータエンジニアリング、技術のPRONIを目指 す。人とITでプラットフォーム事業を作るというコン セプトは、これまでもこれからも変わらない。

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2023年現在、PRONIアイミツがカバーしているサービ ス範囲は、発注先を決定する所までだ。PRONIの未来 では、マッチングのその瞬間だけの支援ではなく、日 本で起きている発注の不を、発注先を決定する所まで と限定せず、発注先が決定した後に起こる諸問題にも 焦点を充てていきたい。 発注の目的は、発注した役務サービスが納品され、 抱えていた課題が解消され思い描いていた構想が実現 することだ。「発注が成功した」と言えるのは、発注 者と受注者の共同プロジェクトが成功したときであ る。パートナー(受注者)の決定はスタートラインに 過ぎない。

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日本のビジネスパーソンがプロに出会うことで、どの ように自分自身もプロになってゆくであろうか。プロ ジェクトを成功させる為には、まずは発注要件を確た るものにする必要があるが、それは思われている程簡 単ではない。内製/外注の切り分け、徹底した情報イ ンプット、無駄の排除、予算と納期の戦い、プロジェ クトのQCD(品質・コスト・スケジュール)を纏めて いくには幅広い経験も必要となる。計画通り行かない ことによる不安や焦りに対して、冷静に対峙していく 推進力も求められる。発注を通じたPM(プロジェク トマネジメント)は易しい仕事ではないのだ。これ を、社内の誰にも相談できない中小企業の発注担当者 がひとりぼっちで担い、成功させることは可能だろう か?こうした存在は全国に少なくない。

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そうした経験も余裕もない状態での共同プロジェクト では、プロへのリスペクトに欠けた、ベンダー丸投げ の話も少なくなく、受発注の失敗ストーリーは枚挙に 遑がない。ベンダー丸投げで失敗した発注を、PRONI は撲滅していかねばならない。逆に丸投げ歓迎の大義 の元に、顧客のニーズを軽視するサービスにもNo!を 突きつけねばならない。

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そのためには、「プロに出会う」という機会が、誰に でもできることではなく、ケイパビリティのひとつと して、育てて行かなければいけない。また、それを新 しいビジネス慣習として日本中に広めなければならな い。発注は、自分や自社でできないからこそするもの だが、発注者も当事者意識を持ち、学習プロセスを経 て、パートナー(受注者)とワンチームになって行か なければ成功は生まれないはずだ。

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例えば、契約前や業務提携開始前に、プロジェクトの 落とし穴となるポイントを事前にまとめたチェックリ ストを提供するなど、すぐにでもやるべき発注者の 「発注力」を高めるために必要なサービスは無限に存 在するだろう。発注者が自分や自社で無理矢理やって しまわず、プロに発注するために「発注力」を高める ことも、この日本のビジネスパーソンが「プロにな る」ことと言えるだろう。私たちはそれを、プラット フォーマーという黒子として支えてゆく。ビジネスの 主体者である発注者に対して、直接教育サービスを提 供するのではなく、幾度もの発注機会、発注プロセス を通じて、気付いたらプロに近づいていっている、と いう体験を届けてゆくべきだろう。

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これからのPRONIアイミツは、発注担当者が、業務課 題を解決する際に、内製と外注の適切な使い分けが出 来、小さな課題から大きな挑戦までをサポートし、し いては社内を変革に導いていくというユーザーのサク セスストーリーを描いていく。その為、発注担当者が プロになっていく過程については、現在展開している サービス範囲に留まらず、新たな付加価値を提供して いくことを前提として、また中長期目線で取り組んで いく。

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「プロに出会う」が目下取り組んでいるサービス範囲 とするならば、未来では「プロになる」サービスも展 開している、そんなイメージで良いと思う。理想の受 発注の実現に向けての歩みは一歩ずつで良い、必ずし もまっすぐ山頂に登れなくても良い。その困難の軌跡 が、いずれ弊社のブランドとして、お客様に理解され る日が来ると信じてやまない。

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ユニラボを創った自分にしかできないことの一つがリブラ ンディング。10年続けてきた誇り、拘りはもちろんある。 今だからこそ、創業理念「インフラを創る」為に、過ぎ 去った過去の10年とは決別し、これから未来の10年に夢 を持ち、期待を膨らませる。これは、現100名を超える社 員と共にリスタートするという意思決定である。 本書を手に取ったあなたも、PRONIの創業メンバーであ る。これから10年20年続いていく当社の創業メンバーと して、時間をかけてPRONIを世に広め、愛されるブランド にしていくことに、全面的に協力をして欲しい。 今日という創業の日を皆で喜び会おうではないか。

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繰り返し言う。ブランドを創るということは、単なる機 能的価値を超え、唯一無二になる、社会に応援される存 在になるということである。また、ブランドとは、自分 たちが創りたい世界観に対して、どれだけ狂うことがで きるか。狂ったエピソードの積み重ねがブランドになる のだ。 PRONIが対峙する受発注の不はとてつもなく大きく、そ して深い。簡単に変えるとは言えないテーマだからこ そ、目線は高く、そして遠くを見つめ、向き合っていこ う。PRONIが目指す世界観は、受発注の在り方を根本か ら変え、世界に必要不可欠な、インフラとなるサービス になっていく、PRONIが産まれる前と後では、きっと世 の中はより良い場所に変わっている。 新たな船出へ。第三創業期という未来を共に旅しよう。

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