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僕はこれでハードシングスを乗り越えた ~空のコアバリュー「LiveDirect」の正体~ 株式会社空 ⽥仲 紘典

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⾃⼰紹介 2 2012年〜2016年 ヤフー アドテクのインフラエンジニアや社内システムの開 発・保守を主に担当。 その他に、新卒研修のメンター・次世代リーダー育成 Yahoo!アカデミアにも参加をし、育成⼒とリーダーシ ップ⼒を向上させる。 2013年頃から副業も⾏い、AWSや開発などの技術サ ポートを経験。 2016年〜 空 ホテル向け料⾦設定サービス「MagicPrice」の⽴ち上 げ期からエンジニアとして携り、2016年6⽉取締役兼 エンジニアとして参画。現在はプロダクト責任者 (Chief Production Officer)。

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会社紹介 3

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4 社名︓株式会社空 代表者︓松村⼤貴 設⽴︓2015年 従業員︓30名(⾮正規社員含む) URL︓https://www.sora.flights/

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Vision 5 ⾰新的なサービスをつくりながら、幸せな働き⽅を世界に広めます

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6 世界中の価格を最適化し、売り⼿も買い⼿も嬉しい世界を作る Mission

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7 CoreValues Live Direct Overachieve Backcasting 本⾳・本質・真実で⽣きる ⾃分も周りも成功させる 実現したい未来から今を決める ︓ ︓ ︓

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8 「MagicPrice」ホテルの料⾦設定をとことんシンプルに Service

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できるだけ Live Direct にお伝えします 9

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スタートアップ初期 から振り返ってみた 11

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「ビジョン・ミッション・コアバリュー」は共に考える ● 経営者同⼠で最低限決めた⽅が良い ● ミッションは共に作り上げているサービスだから、そこまで齟齬は出ないか もしれない。 ● ビジョンは将来の⾒えている景⾊の⼀致 ○ ビジョン ≒ 会社・事業を通して実現したいこと ● コアバリューは⼀緒に働くメンバーとの価値基準の⼀致 ○ コアバリュー ≒ 迷った時に行動して欲しいこと(価値や行動の基準) 12

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技術選択の考え⽅ ● メンバーの構成「フルタイム < パートタイム」 ● メンバーの技術スタックでより良い⽅法を選択が必要 ○ フルタイムメンバーが使いたい技術があっても、 パートタイムメンバーが扱えない技術を利⽤すると 開発効率は損なわれる ○ 特に、プログラミング⾔語・OS・データベースは合わせる 13

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コストと隣り合わせ 14 ● キャッシュとコストとのバランスを考えた意志決定(キャッシュフロー) ● 主に意識するコスト ○ サーバ ○ サービス ○ ⼈件費

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コストと隣り合わせ(例) 15 ● 5⼈以下の時、プライベートリポジトリで、Gitフローを意識して開発したい vs.

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コストと隣り合わせ(例) 16 ● GitLabやBitbucketを選択します vs. Free 9$/User

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経営 x 資⾦調達 17 ● 弊社ではCEOが中⼼に⾏っている ● 経営者は事業を信頼しているからこそ、資⾦調達も⼒を合わせる ○ 持っている人脈は共有 ○ 人脈を紹介することはコストかからない ○ 事業・チームを知ってもらえる接点だけは作れる

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予測可能 当たり前 18

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ハードシングス 19

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採⽤ 20

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21 プロダクト組織⼈数の遷移

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22 メンバー増やすときの失敗 2017年から2018年にかけて失敗してきました

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23 初期の採⽤プロセス ⾯談のみ︕

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24 ある ない 低 ② ④ ⾼ ① ③ カルチャーマッチ ス キ ル 採⽤の意識(弊社では)

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カルチャーマッチしていると判断する⽅法 ● ミッション・ビジョン・コアバリューへの共感 ● サンデーテスト ○ 休みの⽇も会いたいと思えるかどうか 25 ビジョン ミッション コアバリュー

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26 ある ない 低 ② ④ ⾼ ① ③ カルチャーマッチ ス キ ル カルチャーマッチ○ スキル× の採⽤

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カルチャーマッチ○ スキル× の採⽤ ● 採⽤前 ○ 会社のメンバーにはすごく馴染んでいる → コアバリューマッチ ○ 試用期間の設定(3ヶ月):必死になれば、一緒に開発できるレベルまで成長する ○ 入社前、伸ばして欲しいスキルの期待値調整 ● 採⽤後 ○ 定期的にレビュー ○ 1on1を行って、マインドセットとスキルのフィードバック 27

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カルチャーマッチ○ スキル× の採⽤ ● 結論 ○ 試用期間での終了 ○ 拡大期にあるフェーズに育成できる時間が確保できる場合のみ 採用すべき(スキル高いエンジニアが3〜4人いるとワークするイメージ) ● 問題 ○ ソースコードのレビューが長くなったり、アーキテクチャの細かい説明になったり、 コア開発ができるなくなる → 開発の鈍化 28

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カルチャーマッチ○ スキル× の採⽤ ● 学べること ○ メンバーの成長は、自らの軸で勝手に期待しない ○ スキルの成長はコントロールできない。メンバー次第 ○ 1年以上かけて育成すべき ○ 事前にスキルチェックすべき ■ プレワークを実践し始めるきっかけ 29

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30 第⼆段階の採⽤プロセス ⾯談 + プレワーク

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31 ある ない 低 ② ④ ⾼ ① ③ カルチャーマッチ ス キ ル カルチャーマッチ× スキル○ の採⽤

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カルチャーマッチ× スキル○ の採⽤ ● 採⽤前 ○ プレワークで週末一緒働いていた → コアバリューマッチできてる?スキル○ ○ 試用期間の設定なし:プレワークしたことと、スキルがあるから正式入社にした ● 採⽤後(前回の失敗と変わらず) ○ 定期的にレビュー ○ 定期的に1on1を行って、マインドセットとスキルのフィードバック 32

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カルチャーマッチ× スキル○ の採⽤ ● 結論 ○ カルチャーマッチと本人がやりたいと思えることへの不一致で退社 ● 問題 ○ 限定的に実行することに問題はなかった。 スタートアップは会社全体で最適化していくことが大切だが、 「その他のメンバーは最適考えているのに・・・」と少しずつカルチャーとのズレが見えた。 ○ 事前に期待値を調整することができていなかった ○ 1人浮いていると気になり考えてしまって時間が奪われる(脳内シェア奪われる) 33

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カルチャーマッチ× スキル○ の採⽤ ● 学べること ○ スキルがあったとしても、入社前に期待値調整することが大切 ○ 定期的な1on1は大事。特にコアバリューが外れていると、是正することへのコミュニケーシ ョンをとる。 ○ カルチャーマッチは、経験してきたこと。メンバーにとって、なかなか変更のできることで はない。 ○ 事前にカルチャーマッチをもっと厳密にチェックすべき ■ 一次面接と最終面接(CEOの面接)の設置 34

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35 現在の採⽤プロセス 1. ⾯談 2. ⼀次⾯接(⼈事⾯接) 3. プレワーク 4. 最終⾯接(CEO⾯接)

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どんな1on1をやっているのか ● 業務の確認 × ● 抱えている課題と成⻑(未来)のみ の軸だけで話す ○ コーチング・ティーチングの素養を使って、 メンバーが一直線に迎える方針をとる ● 効果・結果 ○ 肩の荷が降りる。不安が解消する。目指す べき方向がクリアに 36

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37 ある ない 低 ② ④ ⾼ ① ③ カルチャーマッチ ス キ ル カルチャーマッチ○ スキル○ の採⽤だけが吉︕

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カルチャーマッチ○ スキル○ の採⽤だけを続ける理由 ● 信頼おけるメンバーが必要 ○ スタートアップは何があるかわからない。 ● 組織の意思疎通が取りづらくなる ○ 特にカルチャーマッチ ● 無駄な脳内シェア奪われる ○ どちらかが不一致だとスポットで1on1する必要があったり、 目を向ける、考える時間が増えたりする 38

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誤解を招かないように書いておきます ● スキルについて ○ 会社によって、利用する技術は違うので、より活かせられる場所はあります ● カルチャーマッチ ○ 会社のコアバリュー・雰囲気・フェーズなどによって一致する 39 「空ではなく、他社の⽅がもっと活躍できる 」 と判断しています

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40 ⾯接でもプレワークでも1on1でも1番⼤切にしていること お互いのモヤモヤを打ち明ける⼿段

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