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顧客・仲間・賛同者が 「連鎖」して拡がる コミュニティ×マーケティング のススメ 2024/2/1 Still Day One 合同会社 代表社員 CMC_Meetup 共同創設者 小島 英揮 𝕏 : @hide69oz CLS三島 #0

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お招きいただき ありがとう ございます! Generated by ChatGPT4

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自己紹介:小島 英揮(Hideki Ojima) ITのB2Bマーケティングで30年以上のキャリアを持つ。PFU、アドビ等を経て、2009~2016年に、 AWSで日本のマーケティングを統括、日本最大のクラウドユーザーコミュニティ:JAWS‐UGの立ち 上げに携わる。2016年にコミュニティマーケティングの普及・啓蒙をするコミュニティ: CMC_Meetup を立ち上げ。2017年にStill Day One 合同会社を設立、代表社員に。以降、FinTech、 データマネジメント、コラボレーションなど国内外の複数の企業でパラレルマーケターや社外取締役と して活動中。2018年からは、コミュニティマーケティングの手法を、地方課題解決に適用するCLS (コミュニティリーダーズサミット)高知を立ち上げ、地元の有志と共に運営。直近では150名以上が 高知に集まるコミュニティイベントへと成長。 パラレルマーケター / シリアルコミュニティビルダー Still Day One合同会社 代表社員 𝕏 : @hide69oz Blog: https://stilldayone.hatenablog.jp/ 立ち上げた主なコミュニティと イベント開催回数(累計): 著書:「コミュニティマーケティング」 / 「DevRel の3C」 2010年~ 2016年~ 2017年~ 数千回 120+回 120+回 2018年~ 12回(年二回開催)

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今日も アウトプット ファーストで!

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パラレルマーケター としての実績 (2017 - 現在) 2024/02現在の支援先

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シリアル コミュニティ ビルダー としての実績 (2006 - 現在) ビジネス 拡大系 2006年~ 2010年~ 2017年~ 賛同者 拡大系 地域課題 解決系 2016年~ 2018年~ 2017年~(立ち上げ支援)

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2010年2月23日 初回エントリー:120名 AWSのユーザーコミュニティ:JAWSの-UGの成長 2023年11月時点 支部数:約60 年間イベント:400以上 年間参加者数:20,000以上 * 重複あり

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CMC_Meetup: →コミュニティマーケティングを学ぶ ラーニングコミュニティ CLS高知: →コミュニティマーケティングを使って 地域課題解決や地域活性化の賛同者・ 実践者を増やすイベント&ムーブメント CMC_Meetup と CLS高知

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東京 京都 福岡 札幌 高知 ・東京:28回 ・札幌:5回 ・名古屋:6回 ・京都:4回 ・大阪:6回 ・広島:1回 ・福岡:9回 ・高知:4回 ・沖縄:1回 ・B2C:2回 ・DeepDive:3回 ・Beginners:1回 ・焚き火部:2回 ・MAX:1回 ・アカデミー:2回 大阪 Facebook Group 参加メンバー数: 3,700+ Meetup 回数: 75 CMC_Meetup 活動履歴 (2024/2/12現在) 沖縄 名古屋 ランチスペース (音声配信) 回数: 49 広島

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CLS高知の概要開催 コミュニティ×地域課題解決の実践の場 ・高知に年2回(初鰹編/戻り鰹編)県内外の「コミュ ニティリーダー」な人と、地域の「マイルド活動家」 がConnecting Dotsできる場。 ・2018年にスタート。12回目になる2023年10月開催分 は150名分のチケットが20時間で完売! ・2022年から、「CLS道東」として、別地域にも同じ フォーマットで展開 ・ワーケーション→前夜祭→本編→後夜祭→大人の遠足、 の最長5Days!! ・期間中、1,400を超えるツイート

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CLS高知のイベントフォーマット例 2023【初鰹編】会期中「公式」イベント 5/17(水) ~ 19(金) ワーケーション プラン 5/19(金) 夜 前夜祭 (くらり) 5/20(土) 午後 CLS高知 本編 後夜祭 (宴舞堂) 5/20(土) 夜 オトナの 遠足 5/21(日) 日中 ※このオフラインイベントと平行して、「発火」「保温」のためのオンラインの場も提供 (アルムナイとしてのFBグループ/参加者コミュニケーション促進用のLINEオープンチャット) 2次会 (スナックさが) 高知のファンと コミュニティの 「種火」を作る 高知の良さを 理解する(再) + 次の「種火」の 準備 「種火」と「薪」 で発火させる 「種火」×「薪」 火を大きく!!

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コミュニティx マーケティング は何ヘの近道?

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コミュニティとは? 元は「地域軸」に根ざした 共同体の意味 ↓ 現在では目的・理念等の 「関心軸」を共有する人の集まり の意味も

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コミュニティの4分類 異なる立場でも 関心軸は共通 関心軸 所属組織 ・地域軸 クローズド オープン 町内会などの 領域 今日お話する コミュニティ

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マーケティングとは? ターゲットに行動変容 を促すあらゆる “スケーラブル” な活動

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Sell Through the Community ベンダー コミュニティ 単なる認知でなく、「想起」を促す! 想起の連鎖⇒行動の連鎖が、スケール とサステナビリティをもたらす コミュニティマーケティングで目指すモデル

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確認:皆さんがやりたいことは? コミュニティ「を」作りたい コミュニティ「で」近道したい 〇 ×

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ビジネスにおけるコミュニティマーケティングの効果 ①顧客理解、②顧客育成、③顧客創造、という、コミュニティマーケティン グのコアバリューに加え、その前・後段階にも、顧客可視化、採用、IR対策 等の効果があるとする企業も増加中。 顧客創造 顧客育成 顧客理解 顧客可視化 採用 IR対策 時間軸 コミュニティマーケティングの コアバリュー

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【顧客理解+育成】 ・上位15%のファンが売り上げの75%を支える →18年連続増益 ・ファンからのフィードバックから新しいオンライン イベントフォーマットを創出 【顧客理解+育成+創造】 ・コミュ二ティを通して、商品開発スピードを向上 ・サービス解約者の5人に1人が再登録 【顧客育成】 ・受注商談金額が2.5倍 ・パイプラインが2倍 ・顧客離れ(チャーン)を25%削減 [関連記事QRコード] 企業系コミュニティでの実績

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「地域」や「社内」で仲間を 増やしたり、 ムーブメントを起こすときも 「コミュニティマーケティング」 の力学が有効 ↓ 社内コミュニティや、課題解決 コミュニティ構築にも注目が 企業のビジネス拡大だけでなく、 地域活性化、関係人口創出、社内DX推進等にも有効

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地域活性化、関係人口創出、社内DX推進での例 KDDI Tech-in 高知県日高村 「スーパー関係人口創出メンター制度」 (スパ関)

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社内・地域に 「先生」「先例」が ないVUCA時代 コミュニティを通じて、 社外や地域外の知見・視点・ 行動=外のモノサシを 取り込み、「行動変容」 を促す!

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なぜコミュニティが ヒトの行動変容に 有効に機能するのか?

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皆さんへの質問 最近新たに購入したものや、初めて訪ねたお店で 「(消費者)行動のキッカケ」になったことはどちらが多い? 事業者からの「広告」 知人等からの「おススメ」 vs.

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ベンダー 顧客層 行動変容をもたらす情報フローで 「CtoC」がより重要に 受信者 受信者 受信者 受信者 →発信者 受信者 →発信者 発信者 ・ ・ ・ 顧客層同士で「適切な」発信者と 受信者の関係ができた時に、行動 変容を促す力が最大化 ベンダーからの直接的 コミュニケーションの効果が 相対的に低下 < 顧客層

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ベンダー 顧客層 発信者 受信者 コミュニティ ①ベンダーから顧客層 へのダイレクトな メッセージ力が弱体化 ②ベンダーより 顧客層からの情報 フローが質・量とも に増大傾向 ③コミュニティが、発信 者と受信者を「適切」に つなげ、情報フローの質、 量ともに更に増大 ④ベンダーとコミュニティ のフィードバックループで、 顧客理解と顧客からのエン ゲージメントが増大 CtoCの情報フローの力を「最大化」 して、情報や行動の連鎖を生みだす

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組織は「取引コスト」を削減する →コミュニティは「連鎖」のコストを削減する “組織は、材の取引コスト(探索コスト、交渉コスト、 監視コスト)を外部取引(市場取引)に比べて、削減 できる by Oliver Williamson“ “よく設計・構成されたコミュニティは、情報や行動の 連鎖コスト(探索コスト、交渉コスト、監視コスト)を、 コミュニティが無い状態と比較して、削減できる by CMC_Meetup“

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連鎖を生む=「共有」「拡散」しやすい 情報パッケージ デジタルでの 拡散のし易さ コミュニティ 参加者の「生活 導線」上で流通 「同じ立場・関 心軸」の人 からの発信 「体験」に基づ いた情報 短時間で 理解できる 「わかり易さ」 「共感」 得やすさ

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コミュニティ成長の メカニズム

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コンテキスト ファースト フォロワーシップ、リーダーシップが 機能するための3つのファースト トラスト ファースト アウトプット ファースト

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= 商品、サービスのファン、かつ 「アウトプット」ができている人 = ロールモデルの「アウトプット」を 「フォロー」(追随)できる人 = 興味はあるが、インプットのみを要求 「アウトプット」も「フォロー」も しない人 リーダー フォロワー ワナビーズ 初期はこの「ファーストピン」 にフォーカス コミュニティ参加者の 3つのレイヤー

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ファーストピンは 「いる」ものではなく 「なる」もの 自身が「リーダー」や 「フォロワー」 であることを自覚するプロセス の実装が重要

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助走期間と成長期間でステージをわけて、 ファーストピンを見極めるのも有効 熱量が高い人から リーダー、フォロワーを 選定してワナビーズにも オープンなカタチに移行 関心軸 地域軸 クローズド オープン クローズド メンバーで 熱量を高める

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コミュニティ成長のための 3つのベクトル X軸(自走化)/ Y軸(地方展開)/ Z軸(株分け) 自走化 地方・エリア展開 興味・関心軸での 株分け

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コミュニティの「株分け」(支部増加)で カバーエリアとリーダーが更に増加 → 自走力強化

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ビジネス成長に貢献するするための コミュニティの設計図

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「マーケティング」施策は Objective、Who、What、Howの4要素で 因数分解のカタチに表現可能 Objective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × ×

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コミュニティ施策も、全体のビジネスや 地域課題にアラインが必要 ビジネス/マーケ 全体のObjective (目的・勝利条件) コミュニティ施策の Objective (目的・勝利条件) 全体のObjectiveにアラインした、 コミュニティ施策である必要有り。 コミュニティ施策のObjectiveが 達成されれば、全体に寄与できて いる、という関係性が重要。

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3年後を見据えたビジネス全体 のObjectiveから、 コミュニティのOWWHを設計 3年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 3年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) 1年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 1年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ①全体のObjectiveに基づき、 コミュニティ施策の Objective を設定 ②コミュニティ施策のObjectiveに 基づき、Who/What/Howを設定 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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会社のゴールや地域課題 とアラインしないまま、 コミュニティ施策を行うと 「遭難」の危険性 が高まる 重要

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コミュニティにおける リーダーシップとマネジメント

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リーダーシップとマネジメント コッターのリーダーシップ論 リーダーシップの役割 組織の変革を実現 ・変革の必要性を唱える ・変化を引き起こし変革へ ・変革の成功を継続循環 ・どちらも組織(コミュニティ)には必要 ・リーダーシップとマネジメントは別のメカニズム ・リーダーシップ:信頼べ―ス、先導力、巻込み力 ・マネジメント:役割ベース、計画、ルール、責任 マネジメントの役割 組織システムを確実に運営 ・秩序と統制 ・期待役割を安定的に実現 ・継続性の重視

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コミュニティにおける リーダーシップとマネジメント 【コミュニティリーダー】 リーダーシップの体現者。 多くはユーザー側。 コミュニ二ティマネージャーと共通の ゴールに向けて、フォロワーを先導する 【コミュニティマネージャー】 コミュニティマネジメントの体現者。 多くはベンダー側。 コミュニティマネージャーと共通のゴールを セットし、進みやすい環境を整える

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コミュニティの「運営」はチーム的に! 出典:チームとコミュニティの違い、会社・組織をどう捉えるか(倉貫義人)

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参考:CMC_Meetup 運営チームの場合 発足7年で、運営チームは 6回の代替わり 運営メンバーには「アソビ」「シゴト」 「ライフワーク」の3属性アリ ※なつこ総研調べ

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コミュニティというマシーンにのって 爆速で越境する!

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次はあなたの番です

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コミュニティマーケティング、 より知りたい人は・・・ 書籍で学ぶ コミュニティで学ぶ

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理解を深めるための Q&Aセッション

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How to build “YOUR” CLS?

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先輩に聞いてみよう!

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コミュニティリーダーズサミット アウトプットを通じて、 Connecting the Dots を醸成し、加速する場

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レシピ ゴール設定 ・どんな状態に? ・いつ頃までに? ・数字で表すと? 誰とやるか? (運営・協力者) 誰を巻込みたいか? (参加者) 関心軸は? どうやって? Objective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × ×

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Save the Date!! #CLS三島らへん (7/13)で お会いしましょう!