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チームが大きくなったので、 開発プロセスを運用してみた @プロジェクトマネジメント Tips LT会 vol.3 Mitsukawa Ruka

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自己紹介 ミツカワ ルカ ・所属: Sansan株式会社 ・役割: Sansan のWebアプリエンジニア       → Data Hub のPMO ・趣味: Splatoon, Pokémon UNITE ・Twitter: @mitsuriver

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はじめに 「Sansan Data Hub」を開発している開発チームの話をします  ※弊社全体の開発組織の話ではありません データ統合基盤「Sansan Data Hub」

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アジェンダ 1. 開発プロセスを作ろう 2. やったこと 3. で、どうなったか 話すこと - 開発プロセスをどうやって作ったか - 運用してみてどんな効果・学びがあったか

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開発プロセスを作ろう

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背景 エンジニアチー ム (2-4名) × 5 マネージャ PdMチーム (2名) PMO × 1 現在の組織体制 3 18 10 エンジニア人数の推移 2017/11 始動 2019/11 2021/11 現在

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背景 開発チームの課題 - チームによって作業手順がバラバラ - プロジェクトの質が担当者依存 - うまくやれてるチームもある一方、課題があるチームも - リリース直前の手戻りが多い... - いつリリースされるのかよくわからない ... - リリース予定日が守られない...

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目標 目標 基本的なプロジェクト管理プロセスが 確立されている 場当たり的で、プロセスが定義されていない 成功は個人の努力に依存する 組織で標準化プロセスが『定義』され、 各プロジェクトで利用されている プロセスが 『最適化』されている プロセスと成果物が 定量的に『管理』されている Lv.5 Lv.4 Lv.3 Lv.2 Lv.1 現状 CMMI 成熟度レベル

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やったこと

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やったこと 1. 開発チームへヒアリング&課題共有 2. 各工程の定義 3. 役割の定義(RACI図)

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1. 開発チームへヒアリング&課題共有 課題の共有 → QCD改善のためのブレスト

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2. 各工程の定義 項目 - 実施時期 - 誰がするのか - 何をするのか - 完了基準

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3. 役割の定義(RACI図) 関係者のロール 工程 R:実行責任者 タスクの実行者。複数いても構わない。 A:説明責任者(承認者) 作業の完了を承認し、全体に責任を負う役割。原則1つのタスクに1人。 C:協業先 タスクを進める際の相談者。タスクを進める際に、双方向にやり取りを行う。 I:報告先 タスクの進捗状況の報告先。タスクを進める際に、一方向的なやり取りとなる。 役割

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で、どうなったか

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結果 - 手戻りがほぼなくなった - 品質up - リリース時期についてのコミュニケーションが増えた

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時間軸 運用開始 直後 - プロセスを無視することが多発 - 再周知・再共有をした 運用開始 2-3カ月後 - プロセスを軸に開発をすることが定着 - 改善のサイクルが回りだした 運用開始 半年後 - プロセスによる恩恵をメンバーが感じ始める

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まとめ - 標準化することにより、組織全体の底上げに繋がる - プロセスをみんなで育てると浸透しやすい