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データドリブンな採用活動 100名採用に至るまでのしくじり 「データはちゃんと管理しよう(切実)」 リクルーティングラボ 第1回

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#ナイルRL イベントの開催背景 2019年 70職種・100名採用(中途56名) ここに至るまで、様々な艱難辛苦を乗り越えてきました(言い過ぎ)

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#ナイルRL イベントの開催背景 ナイルが、ほぼ一人採用から 現在の採用チーム体制に至るまで 取り組んできたことをシェアすれば ベンチャー採用もっと盛り上がるのでは! と思いイベントを開催することにしました

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#ナイルRL イベントの開催背景 採用の知見を還元・交流する場をつくりたい それによってもっとベンチャーの採用を盛り上げたい ※人事はいっぱいいるので、採用目的ではありません笑

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#ナイルRL 本日の流れ ・チェックイン(5分) ・「データドリブンな採用活動」(45分+質疑10分) ・LT:PLEX平井さん(10分) ・チェックアウト/アンケート(10分) ・懇親会(21時~22時)

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データドリブンな採用活動 表テーマ:データに基づく採用の効率化・精度向上で 人事のパフォーマンスをアップさせよう 裏テーマ:100名採用に至るまでの沢山のしくじり 「データはちゃんと管理しよう(切実)」

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#ナイルRL 自己紹介(渡邉) 渡邉 慎平 @spw63 - 社会人7年目、30歳 - 慶應義塾大学経済学部卒業 - 新卒でナイル (当時ヴォラーレ) に入社。グリー社、ベネッセ社など 300社以上のWebコンサルティングを経験。30名弱のチームマネジ メントも経験。 - 2018年5月から社長室に異動し、採用人事マネージャーとして全社 の採用を担う。

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ナイルの採用 ● 従業員数:180名(正社員 130名) ● 中途:新卒 = 8:2 ● 採用手法:紹介(4)/媒体(2)/スカウト(2)/社員(1)/自社HP(1) ● 採用特徴:ポジションマッチ採用、採用"狭"報、      ワークサンプル、採用委員会、オファー資料 #ナイルRL

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ナイル採用チームの変遷:採用計画と共に拡大中! 2018年末 → 2019年4月 → 2019年8月 → 2020年1月          資金調達         70職種100名採用へ #ナイルRL

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採用チームの去年一年間の取り組み ■チーム ・採用チーム5名体制確立(1月から6名体制) ■選考フロー ・キャスターオペレーション体制(1月からインハウス化) ・ジョブ・ディスクリプション型作成 ・ワークサンプル型作成 ・リファレンスチェック「backcheck」導入 ■選考データ管理 ・採用管理ツール 「HERP」導入 ・選考歩留まりデータ可視化 ・スカウト歩留まりデータ可視化 ・面接所感フォーム改善 ・ミッションフォーム改善 ■エージェント強化 ・大手エージェントのリレーション強化 ・両面型エージェントのリレーション強化 ■面接力強化 ・面接マニュアル作成 ・現場社員向け面接勉強会 ・リファラルマニュアル作成 ■発信 ・ピッチスライドWeb公開(カルモ) ・かだんの記事:32記事公開 #ナイルRL

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特徴的な取り組みを いくつか紹介します

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前提としての思想:事業家集団という組織像 - 全員が「事業家」精神を持つ - 事業を創ることにコミットする人を採用する - 事業を伸ばす上での組織作りや採用も現場がやるという考え #ナイルRL

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「ワークサンプルテスト」によるジョブ/スキルマッチ判定 - 入社後業務に模したワーク - ポジション別に用意 - 現場社員が作成して人事が添削 #ナイルRL

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「面接マニュアル/勉強会」による社員の面接力向上 - 面接マニュアルの作成 - 項目定義によって属人性の排除 - 不定期開催の勉強会でインストール #ナイルRL

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「採用分報Slack」で採用人事の活動状況をオープンに - 採用活動のブラックボックス化を防ぐ - リアルタイムの行動報告 - 現場社員が採用に興味を持つきっかけに #ナイルRL

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「オウンドメディア」で現場面接官の取材実施 - オウンドメディアは選考目的で利用 - 面接官のインタビュー記事 - 喋る訓練になる、自己紹介になる、 組織や採用について考える機会になる #ナイルRL

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採用にデータを用いた背景

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#ナイルRL なぜ採用データを蓄積・活用していなかったのか? ・採用職種がどんどん増加していた(20→70職種) ・「結局は母集団増やそう」という話になる(と思ってた) ・ATSを入れるまでデータをちゃんと蓄積できてなかった  (HERPを導入したのは2019年6月) ・ほぼ一人人事オペレーションで余裕なかった #ナイルRL

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#ナイルRL ATS導入前に使っていたスプレッドシート コンフィデンシャル #ナイルRL

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#ナイルRL なぜ採用データを蓄積・活用し始めたのか? ■採用職種に合わせて工数が爆増 →スカウト/エージェントの通過率改善の必要性が強まった ■経営/現場からの無茶振り発生 →実績を元に現実的な計画を提示する必要性が出てきた

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#ナイルRL 実際にナイルで使用している歩留まり コンフィデンシャル

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#ナイルRL 実際にナイルで使用しているエージェント実績表 コンフィデンシャル

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#ナイルRL 実際にナイルで使用しているスカウト実績表 コンフィデンシャル

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#ナイルRL 実際にナイルで使用しているOKR(目標管理)シート コンフィデンシャル

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#ナイルRL 無駄応募 無駄紹介 無駄スカウト データ可視化 課題抽出 断捨離&改善 有効応募の増加 工数の削減 課題 施策 結果 これらのデータをどう活用してきたか?

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ナイルの採用活動×データの話 パネルディスカッション

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#ナイルRL パネラー紹介 中澤 卓也 @nakaza_taku 社会人6年目。 大手人材エージェント →ナイルへ。 主にビジネス職・管理 部門の採用を担当。 大西 優志 @0024UZ 社会人2年目。 ナイルへ新卒入社。 1年目にコンサル →人事に異動。 リクルーティング ・イネーブラー。

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#ナイルRL リクルーティング・イネーブルメントの役割 可視化 議論 計画

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#ナイルRL 今回のパネルディスカッションで伝えたいこと ・データに基づいてコミュニケーションを取るのは大事 ・ただし、データを取ることが目的になってはいけない ・データに踊らされるな! ・データは仮説出し・施策検証のツールでしかない! ・n=1を探しに行く嗅覚を鍛える→行動と振り返りあるのみ

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#ナイルRL パネルディスカッション スカウトと データ活用 今後の データ活用 いらなかった データ ナイルの 採用チームの 計測指標とは? 採用データの 活用場面とは? AGTと データ活用

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#ナイルRL ナイルの採用チームの計測指標は? コンフィデンシャル

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#ナイルRL ナイルの採用チームのOKR O :上半期中に採用計画ビハインドを解消する KR1:採用計画の達成率:100% KR2:内定承諾率:N% KR3:試用期間内離職者:N名以内 / 上半期 コンフィデンシャル

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#ナイルRL ナイルの採用チームのOKR:リクルーティング O :6月末時点での採用達成率:100% KR1:入社3ヶ月前時点で一次面接N件実施/採用人数あたり KR2:内定承諾率:N%以上 コンフィデンシャル

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#ナイルRL ナイルの採用チームのOKR:オペレーション O:スクラム採用体制実現による全社採用力強化 KR1:採用進捗度のリアルタイムデータ共有 KR2:選考に要する期間の短縮:N営業日以内 KR3:リファラル紹介社員数:上半期N名(UU) コンフィデンシャル

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#ナイルRL 採用データの活用場面は? ネクスト アクション決め (仮説出し) 振り返り (施策検証) 予算・計画 の策定 現場との交渉 経営への報告

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#ナイルRL AGTからの大量推薦 →対応工数ハンパない →でも決定少ない… (書類通過率20%) AGTごとに実績確認 注力AGTに特化 数値目標を決定 注力職種を調整 書類通過率が大幅改善 (書類通過率35%) 月間推薦数300件→200件 (通過/採用者数も純増) 課題 施策 結果 エージェントの通過率を上げる:「選択と集中」

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#ナイルRL 70職種×4媒体 社内外30名で スカウト実行 ↓ スカウト可否の チェックだけで 数時間かかる! スカウトデータ可視化 担当者/媒体評価 アサイン/稼働調整 振り返り会の実施 振り返り→改善のサイ クルが回り始めた チェック工数削減 11名採用 (中途のうち20%ほど) 課題 施策 結果 スカウトの効率を高めるためにデータを使う

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#ナイルRL 2019年の中途採用経由の内訳 コンフィデンシャル

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#ナイルRL いらなかったデータ ■週次の歩留まりデータ 経営への報告(計画充足見込みの確認)用に作成 有力候補者がいるかわかればよかった→シート不要 ■データだけ見て作った「過度な目標」 過去データを元に目標面接数・スカウト数を出してみた 一次面接1,500回、スカウト10万通送付という結果に

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#ナイルRL 逆に:定期的に確認しているデータ ■予実とリアルタイム進捗 採用計画に対して、母集団は足りているのか?を日々確認 ■ポジション/経由別の歩留まり 特定ポジションやエージェントの課題のヒントを得る 施策実行後、数値に良い変化があったのかを検証

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#ナイルRL 今後のデータ活用:ナイルで「今」できていること ・採用状況を数値で可視化できるようになった ・数値をもとにした改善を行い、成果が出始めている

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#ナイルRL まだうまくいっていないこと ■より良い予実/計画管理 「採用計画から逆算した目標設定→ギャップを可視化」 というような、より「実務に資するデータ」は出せていない

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#ナイルRL 今後のデータ活用の方針 ■OKRの計測・評価 月次の重要指標と達成度を可視化 採用活動状況の定量的判断に役立てる ■直接採用に紐付かないデータの活用 採用サイトや自社求人ページのアクセス解析など、 自社経由でコストをかけずに成果を上げる挑戦

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#ナイルRL 1年前に時を戻せるならば… ・データを一元管理する ・最低限、歩留まりはちゃんと出す ・歩留まりをもとに経営・現場と交渉  リソースに対して現実的な採用活動を行う

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データ活用実践編 ポジション/経由別に歩留まりを作ってみる

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#ナイルRL データを見始める前と後で変わったこと ■PDCAじゃなくて「PDDDDDDD」だった ・採用計画が50人→100人→120人と増えていた時期 ・とにかく求人をオープンして、エージェントに連絡して、 スカウトを送り続ける日々 ・疲弊

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#ナイルRL データを見始める前と後で変わったこと ■CとAがはじまった だけでなく… ・採用チーム内で無駄な工数をひたすら削減 ・ポジションごとの現状把握(過去活動の検証) ・現場とのコミュニケーションがスタート ・工数が足りなくて困ってる人ほど自身の現状把握はすべき

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#ナイルRL 前提:採用データにできること・できないこと ■データは魔法ではない ・自社の採用活動の傾向や「やったことの結果」はわかる ・なぜそうなったのか?どうすればいいのか?はわからない ・課題と仮説は自分で考える必要がある

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#ナイルRL 歩留まり作成に必要な知識 ・ピボットテーブル、INDEX関数、MATCH関数だけ! ・やる気(やってるうちに上手くなる)

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#ナイルRL 歩留まり作成に必要なデータ(最低限) 名前 応募職種 応募時刻 応募経路(チャネルの種類) 応募経路詳細(チャネルの個別名) 選考ステップ(歩留まり)

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#ナイルRL 基本の発想はクロス集計 深堀り対象(職種/チャネル) 実績(歩留まり) ×

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#ナイルRL 加工:生データ→ピボットテーブル→ダッシュボード ダッシュボード 生データ ピボットテーブル ↑ ↑

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#ナイルRL 加工:生データ→ピボットテーブル→ダッシュボード コンフィデンシャル 生データ

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#ナイルRL 加工:生データ→ピボットテーブル→ダッシュボード ピボットテーブル コンフィデンシャル

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#ナイルRL 加工:生データ→ピボットテーブル→ダッシュボード コンフィデンシャル ダッシュボード

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#ナイルRL 加工:生データ→ピボットテーブル→ダッシュボード コンフィデンシャル ダッシュボード

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#ナイルRL 実際どう使ってるか? ダッシュボードで実演します! ・ポジション別の歩留まりの確認 ・経由別の歩留まりの確認

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#ナイルRL お土産:歩留まりダッシュボード ポジション別/経由別の歩留まりダッシュボードが コピペで作成できるシートを用意しました! HERPユーザーなら 職種/チャネル登録→CSV出す→コピペで作成できます! (たぶん初期工数60分くらい)

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まとめ: データドリブンな 採用活動とは?

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#ナイルRL 今回のパネルディスカッションで伝えたいこと ・データに基づいてコミュニケーションを取るのは大事 ・ただし、データを取ることが目的になってはいけない ・データに踊らされるな!(データを基準に施策を考えてはいけない) ・データは仮説出し・施策検証のツールでしかない! ・n=1を探しに行く嗅覚を鍛える→行動と振り返りあるのみ

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#ナイルRL まとめ:データドリブンな採用活動とは? ■ナイルの現在地 ・基本的には「課題ドリブン」な採用活動 ・課題の確認、施策の検証のためにデータを用いている ・一方でまだまだデータ活用の余地はある

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#ナイルRL 今後 今後、データをどう活かしていくか? ・新規ポジションの採用計画達成 ・他施策(オウンドメディア、タレントプール)との連動 ・HRとの接続(入社後人事データ・施策との連携) ・もうひとつのデータドリブン(数千人規模の採用)

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質疑応答

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LT:PLEX 平井さん

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HERPさん主催 イベントのご案内

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候補者体験向上のための 採用オペレーション構築(仮) READYFOR,atama plus 2-3月はイベント目白押し! 2/19 2/26 3/6 3/9

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ご参加いただき、 ありがとうございました!