Slide 1

Slide 1 text

とある長岡高専卒のおっさんが IT企業のマネージャーになるまで 2025-09-02 高専カンファレンス in 長岡 Come back 髙野 将 (TAKANO Sho) a.k.a masaru_b_cl

Slide 2

Slide 2 text

こんにちは!

Slide 3

Slide 3 text

まず聞かせてください

Slide 4

Slide 4 text

卒業後どうするつもりとか 考えていますか?

Slide 5

Slide 5 text

今日はそんな現役生のみなさんに

Slide 6

Slide 6 text

とあるおっさんが卒業後に どんな感じで過ごしてきたのか

Slide 7

Slide 7 text

高専時代から順にふりかえりつつ 紹介します

Slide 8

Slide 8 text

参考になる部分、ならない部分 あると思いますが

Slide 9

Slide 9 text

少しでもなにか受け取って もらえたらうれしいです

Slide 10

Slide 10 text

自己紹介 髙野 将 (TAKANO Sho) a.k.a masaru_b_cl ● 長岡市在住のリモートワーカーでIT企業のマネージャー ○ 現職: クラスメソッド株式会社 ■ 産業支援グループ 小売流通ソリューション部 ensembleチーム エンジニアリングマネージャー ● ハンドルは masaru_b_cl ○ 右下のアイコンでXとかにいます ● 詳しくはGitHubの職務経歴書を ○ https://github.com/masaru-b-cl/resume

Slide 11

Slide 11 text

クラスメソッド株式会社 https://classmethod.jp

Slide 12

Slide 12 text

クラスメソッド株式会社 https://classmethod.jp/cases/

Slide 13

Slide 13 text

こんなことやってます 子会社の「プリズマティクス株式会社」の事業に関する エンジニアリング https://prismatix.jp

Slide 14

Slide 14 text

こんなことやってます https://prismatix.jp/casestudies/starbucks

Slide 15

Slide 15 text

こんなことやってます https://prismatix.jp/casestudies/muji

Slide 16

Slide 16 text

経歴 ● 1980年10月24日 誕生 新潟県中魚沼郡川西町(現十日町市) ● 1996年4月 - 2001年3月 長岡高専 電子制御工学科 ● 2001年4月 - 2003年3月 長岡技大 電子機器工学課程 ● 2003年3月 - 2018年8月 株式会社ジェイマックソフト ● 2018年9月 - 現在 クラスメソッド株式会社 当時は情報系がなかった

Slide 17

Slide 17 text

よろしくお願いします!

Slide 18

Slide 18 text

本題に入る前におねがい ● 撮影OK、声出しOK ○ 静かに黙っていなくても大丈夫! ○ 大いにリアクションしてください ● 気になることがあったらその場で声上げて大丈夫! ○ その場で聞けなかったら、後で声かけてください ● どんどんつぶやこう! ○ Xでもどこでも、なんなら自分用のメモでも

Slide 19

Slide 19 text

今日一番伝えたいこと

Slide 20

Slide 20 text

基礎から学び現実と向き合おう 基礎は大事、本当に大事 そこから発展して専門的なことを学び いかに複雑な現実に応用していけるか それこそが本当の力となる

Slide 21

Slide 21 text

これまでの経歴をふりかえりながら この考えに至るまでを見ていきましょう

Slide 22

Slide 22 text

長岡高専期 ● 1980年10月24日 誕生 ● 1996年4月 - 2001年3月 長岡高専 電子制御工学科 ● 2001年4月 - 2003年3月 長岡技大 電子機器工学課程 ● 2003年3月 - 2018年8月 株式会社ジェイマックソフト ● 2018年9月 - 現在 クラスメソッド株式会社

Slide 23

Slide 23 text

● 初回の定期テストで洗礼を食らった ○ クラス内で下から数えて3番目くらい ■ 正直舐めてた ○ そこからはある程度ちゃんと勉強するように ■ 問題を解くだけでなく理解できるように ● 実験とそのレポートに追われてた ○ 特に物理実験の手書きレポートが大変だった 高専時代の思い出

Slide 24

Slide 24 text

● 同じように卒研と論文にも追われてた ○ 配属された研究室は、何を研究するかは自由だが、 毎週研究状況の発表があった ■ 2人の先生と研究室メンバーから、 容赦ないマジツッコミを受け続ける日々 ● 学業以外も結構充実していた ○ ブラスバンド部所属 ■ 演奏会をしたり、他校 (県内大学など)と交流したり ■ 市民団体にも参加し、社会人とも交流があった 高専時代の思い出

Slide 25

Slide 25 text

高専での経験で今役に立っていること ● 論理の組み立て方、説明の仕方 ○ レポート、論文で鍛えた「相手に伝わるように、概要、やったこと、 事実としての結果、それを受けての考察、今後の課題を、 破綻なく文章にする」力は、ものすごく役に立っている ● 多様性の受け止め方 ○ 県内から学生が集まるので、当然育ち方や価値観、文化が違う ○ どうしても「合わないな」という相手、ぶつかってしまう相手は 当然出てくる ○ 相手の価値観を認めつつ、付かず離れずの距離感で 過ごしても良い

Slide 26

Slide 26 text

高専卒業後の進路 ● 当初はぼんやりと就職かなぁと考えていた ○ ただピンとくる求人がなかった ■ 積極的に探したわけでもなかったが ● 結果そのまま進学することに ○ 熱量が高くなかったこともあって、一度新大の編入試験に落ちた ○ さすがにちゃんと試験勉強をして、長岡技大の編入試験に なんとか合格できた ■ みんなは真似しちゃ駄目ですよ

Slide 27

Slide 27 text

長岡技大期 ● 1980年10月24日 誕生 ● 1996年4月 - 2001年3月 長岡高専 電子制御工学科 ● 2001年4月 - 2003年3月 長岡技大 電子機器工学課程 ● 2003年3月 - 2018年8月 株式会社ジェイマックソフト ● 2018年9月 - 現在 クラスメソッド株式会社

Slide 28

Slide 28 text

● 学業はより大変に ○ 選んだはいいが途中で諦めた単位もちらほら ○ 高専以上に実験は大変だった ■ 頻度が高いのと時間も長い ● 学業以外もかなり楽しんだ ○ 引き続き吹奏楽部に ○ 毎週のようになんかしてた ■ 野沢温泉・草津温泉への旅行、夏合宿、 みんなでクラブハウスでサンマ焼いて食べて飲む、など ■ 他大学との交流も引き続き盛んに行っていた 技大時代の思い出

Slide 29

Slide 29 text

技大時代の思い出 ● 研究はかなり大変だった ○ 最初は確率論の 英語で書かれた 教科書を輪読 ■ 日常では使わないような単語がバンバン出てくる ■ 分厚い鈍器みたいな辞書を買って毎週にらめっこしてた ○ その後確率論から派生した数学、数式とにらめっこ ■ MATLABでシミュレーション結果を計算して、数式を補正して、みたいな ○ 卒論の概要(Abstract)は英語で書く必要があった ■ ここで英語が必要だったからなのか〜とやっと実感

Slide 30

Slide 30 text

今役に立っていること ● 「何のためにやっているのか」を自分の言葉で 説明できるようにすること ○ 卒研発表で「結果はわかった。で、これは何に使えるの?」と 他研究室の教授から指摘を受けたが、答えられなくて冷や汗をかいた ■ 今思えば、与えられた「仕事」をこなしているだけで、意味まで考えていなかった ○ 世の「仕事」は必ずなんらかの「課題」から生まれている ■ その「課題」とは何なのか、そして「何のため」に必要なのかを知らないと、 本当の「良い仕事」はできない

Slide 31

Slide 31 text

● 英語、とにかく英語 ○ IT関連だと一次情報が英語であることがかなり多い ■ 使うライブラリの公式ドキュメントとか ■ それらをさらっと読めるかどうかでかなり仕事の進めやすさが変わってくる ○ 最近は生成AIが訳してくれたりもする ■ でもたまに反対の意味になっていたりもするので、 原文は確認しないとダメ 今役に立っていること

Slide 32

Slide 32 text

技大卒業後の進路 ● 大学院で研究を続けるイメージが持てなかった ○ 技大は大学院に行くのが大多数だが ● 子供の頃からずっとプログラミングに興味があり、 その方向で就職しようと考えた ○ あまり県外に出るつもりがなかったので、 長岡の企業を中心に探すことにした ■ 合同説明会とかには行かず、検討したのは結局 2社だけ ○ 「自分から見て」条件と空気が合いそうな気がした 株式会社ジェイマック(現ジェイマックソフト)に応募 ■ トントン拍子に進んで内定もらえた

Slide 33

Slide 33 text

技大卒業後の進路 ● ただ、このときはSIerが具体で何やっているのかは 正直良くわかってなかった ○ パソコンでプログラム作る仕事でしょ?くらいの浅い認識

Slide 34

Slide 34 text

ジェイマックソフト期 ● 1980年10月24日 誕生 ● 1996年4月 - 2001年3月 長岡高専 電子制御工学科 ● 2001年4月 - 2003年3月 長岡技大 電子機器工学課程 ● 2003年3月 - 2018年8月 株式会社ジェイマックソフト ● 2018年9月 - 現在 クラスメソッド株式会社

Slide 35

Slide 35 text

● 新入社員研修が手厚かった ○ 最初の3ヶ月半、みっちりと社会人としての基礎とアルゴリズムと それを表現するプログラミングを学んだ ○ 当時は「汎用機」から「オープン系技術」への移行期で、 COBOL、VB、Javaなどの言語を学んだ ■ 特にCOBOLはフローチャートを元に「手書き」でプログラミングして、 汎用機にダム端末から打ちこみコンパイル、と今では考えられないような手順だった ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 36

Slide 36 text

● その後実務へ ○ 最初のプロジェクトは、研修ではやらなかった「ASP.NET + C#」の システム開発 ■ ASP.NET および C# の学習が最初 ■ その後、Excelで書かれた「詳細設計書」を元に、「実装」ならびに 「単体テスト」を実施 ■ 今でこそ結構当たり前になった Web技術とその仕組がわかってなかったので、 「いかに他の画面に情報を受け渡すか」のあたりでめっちゃ苦労した覚えがある ○ でもなぜか、そのシステムのコアとなる機能開発をすることに ■ 数年後に当時のリーダーに聞いたらずっと使われていたらしく、 新人が作ったものでもちゃんと動いてメンテを続けられ、 色んな人を支えていたことが判明 ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 37

Slide 37 text

● 出張、また出張 ○ 客先のプロジェクト開発室に月〜金通うとかもよくあった ○ とはいえ、お客様と直接話して「何をしたいのか」を聞く機会も 多く経験できた ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 38

Slide 38 text

● 結婚、出産、育児 ○ 2006年に結婚、2008年に長男誕生、2012年に次男誕生 ○ 家庭内が回らないので「月〜金の出張はできません」と宣言 ○ それまでの仕事で成果を出していたこともあってか、結構すんなりと通った ■ 技術調査、開発基盤作成、他ベンダーと連携して成果物を安全に管理するためのフロー定 義、CI/CD構築、顧客情シスの管理・運用・簡易スクリプト開発、複数システムデータの分析・ 活用PoC、プロジェクト一人での要件ヒアリングと設計・開発・リリース、自社情シスの設計・構 築・運用管理、etc... ■ その過程でIPA情報処理技術者試験も複数合格 ● FE、SW、NW、DB、SC、SA ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 39

Slide 39 text

● コミュニティ活動 ○ ちょうどITエンジニアのコミュニティが色々立ち上がった時期に併せて色々参 加、主催 ■ 2007年 わんくま同盟参加 ■ 2008年 長岡IT開発者勉強会(NDS)の初期メンバーとして初登壇 ■ 2013年 TDDBC長岡 1.0 主催 ■ 2015年 Niigata.NET 立ち上げし4度の勉強会開催 ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 40

Slide 40 text

● 執筆活動 ○ 2010年に初の単著「かんたん ASP.NET」 ○ その後2011年に WINGS プロジェクト に参加し、書籍やWeb記事を執筆 ■ 書籍3冊(単著2冊、共著のムック1冊) ■ CodeZineの連載3つ、企画者記事3本、他 ジェイマックソフト時代の思い出

Slide 41

Slide 41 text

ジェイマックソフト時代の思い出 ● OSS活動 ○ Visual Studio 拡張や.NETライブラリでいくつか ■ 詳しくはGitHubを参照

Slide 42

Slide 42 text

ジェイマックソフト時代の思い出 ● 新入社員研修担当 ○ 3ヶ月半で新入社員をシステム開発現場で戦えるように育てるための研修を実 施 ■ 求められるスキル・知識を棚卸しし、そこから逆算してカリキュラムを設計 ■ 実際に研修を行ったあと、本人、メンター、上司、アサイン先プロジェクト担当者からフィード バックを受け、翌年に向けて改善 ○ 独自の研修テキストを数年かけて8つ執筆 ■ 網羅的ではないが、要点を抑えた軽めのテキストが欲しかった ■ いずれもGitHubで公開している

Slide 43

Slide 43 text

● なんとかする力 ○ あらゆることをやったので、なんとかしてなんとかする力がいつの間にかつい ていた ■ 現状把握→目的理解→課題整理→目標合意→作業計画→実行→進捗報告→検証→成果 報告→フィードバック→ふりかえり→最初に戻る 今役に立っていること

Slide 44

Slide 44 text

● 文章力 ○ 読者(ユーザー)を想定した構成や言い回し、図表の使い方など ■ Visual Studioの本なら、どの章で止めてもアプリが動作するようにして、段階的に成長させる ことを意識した構成と、プログラミング初学者にもわかるような「厳密には正しくないが大筋で は合っている」説明の仕方 ■ 報告書なら最初に結論、その後具体の細かなところを段階的に説明し、 最後にもう一度結論 ■ 仕様書なら「利用者である開発者」に伝わるよう、最初に全体像、 次にインターフェース、次に機能の一覧、そしてそれぞれの機能のロジック説明 今役に立っていること

Slide 45

Slide 45 text

● 要件定義力 ○ 顧客が何をやりたいのか、誰が何のために使いたいのか、 それはなぜなのかを最初に会話 ■ それを元にして業務で扱うデータやシステムの外側へのインターフェースを整理 今役に立っていること

Slide 46

Slide 46 text

● 設計・開発力 ○ なんだかんだで最初にイロハを叩き込んでもらったのは大きかった ○ ライブラリや開発基盤などを作る過程で「<ユーザー>がどう使うからこうする」 というのを考えられるようになった ○ OSS開発含めて「外部のモノの仕様を読み込んで、使いたいやり方に 合わせて適合させる」という経験はかなり今でも使えている 今役に立っていること

Slide 47

Slide 47 text

今役に立っていること ● 気軽に飛び込む ○ コミュニティ活動を通じて「まずは飛び込んでみる」ことに対する 不安がかなり減った ○ 初めて会う人とも何らかの会話ができるようにもなった ○ そのおかげで今日皆さんにお会いできています!

Slide 48

Slide 48 text

そして転職へ ● いつの間にか「手持ちの知識・スキル」だけで 仕事をするように ○ 新しいことを学ぶ必要性が減り、成長の限界を感じるように ■ いわゆる「コンフォートゾーン」に入ったのだと思う ● 違う世界を見てみたくなった ○ 「自分よりもっとすごいエンジニアが切磋琢磨しているようなところがどこかに あるんじゃないか?」と思った ■ そんな環境に身をおいてみたい

Slide 49

Slide 49 text

そして転職へ ● そんなときコミュニティで知り合ったエンジニアに 「うちのとこ見てみない?」と誘われた ○ それがクラスメソッド株式会社 ○ 会社説明会→一次面接→二次面接→採用とあれよあれよという間に決定 ○ 二次面接は事前に課題が出され、チームのエンジニア全員の前で発表せよと いうものだった

Slide 50

Slide 50 text

クラスメソッド期 ● 1980年10月24日 誕生 ● 1996年4月 - 2001年3月 長岡高専 電子制御工学科 ● 2001年4月 - 2003年3月 長岡技大 電子機器工学課程 ● 2003年3月 - 2018年8月 株式会社ジェイマックソフト ● 2018年9月 - 現在 クラスメソッド株式会社 ●

Slide 51

Slide 51 text

● 当初は「バックエンドエンジニア」での採用 ○ EC/OMOプラットフォームの「カート・注文」を扱うマイクロサービス群を開発す る「注文チーム」に所属し、設計・開発を担当 ○ 最初の1週間は東京出張してオンボーディングし、メンバーとの アイスブレークも実施 入社からしばらく

Slide 52

Slide 52 text

● フルリモートで軽減税率対応や各種割引計算の対応などを 行った ○ 本当に怖い軽減税率対応 by @masaru_b_cl #devio2020 | DevelopersIO 入社からしばらく

Slide 53

Slide 53 text

● 注文チームリーダーになる ○ やることがかなり増えた(右図参照) ○ チームの外へのコミュニケーションが増えたことが大きい ■ 認証、商品、決済など他のサブチーム ■ 顧客窓口担当 ■ プロダクトオーナー、など ○ 全体を意識した計画、実行、調整などもよく行うように 2020年

Slide 54

Slide 54 text

● 開発チームのPjMになる ○ EC/CRMの自社サービス「prismatix」の開発者から開発チームのプロジェクト マネージャーにクラスチェンジした話 | DevelopersIO ○ プロダクトを構成するすべてのサービスについて把握しつつ、 各領域のサブチームの足並みを揃え、 プロダクトオーナーや顧客窓口担当と追加機能や不具合修正のリリース時期を相談し、 リリースに向けた課題の整理・計画をサポートしながらも、 障害があれば解消のためのアクションを行い、 部門のマネジメント層に「いまチームが何に取り組んでいるか」を可視化した ■ EC/CRMの自社サービス「prismatix」開発チームのプロジェクトマネージャーになって最初に やったことn連発 | DevelopersIO ■ EC/CRMの自社サービス「prismatix」開発チームのマネージャーになるまでにやったこと m連 発 | DevelopersIO 2021年

Slide 55

Slide 55 text

● 開発チームのマネージャーになる ○ EC/CRMの自社サービス「prismatix」開発のプロジェクトマネージャーから開 発チームのマネージャーにクラスチェンジする話 | DevelopersIO ○ チームメンバーのメンタリング、目標設定・評価、人材育成、採用活動にも取り 組むように ■ 採用につながるよう「この部門はこんなことをしていて、こんな雰囲気です」を 伝えるブログ記事も書いた ● 小売流通ソリューション部 (旧prismatix(プリズマティクス)事業部)のことがよくわかる Webページやブログエントリ、 YouTube動画 n選 | DevelopersIO ○ マネージャーとしてやってきた内容を元にオンライン登壇もした ■ EC/CRMの自社サービス開発をマネジメントするようになって 1年でやってきたこととこれか ら #devio2022 by @masaru_b_cl | DevelopersIO 2022年

Slide 56

Slide 56 text

2024年 ● 次期プロダクトのPdMになる ○ prismatixを実際に使っていただいている中で発見した課題を解消し、 より顧客にとって価値のあるプロダクトの構想、 仮説検証のための実案件の PjM兼開発リード、 別案件での実適用に向けた顧客折衝、 それらから得られた知見を元にした MVPリリース、 およびその後のマイルストーンの策定と実行計画 を現在進行系でやっている ■ めっちゃ大変は大変だが、非常にやりがいがある ● ようやく「コンフォートゾーン」を抜け出した感じはある

Slide 57

Slide 57 text

これまでやってみて ● 学生時代から前職までに積み上げた経験が めっちゃ役に立っている ○ 経験する過程で身につけた多くのスキル・知識が今の自分を支えている ■ それらの多くは「基礎」であることが多い ● とはいえ役割の変更のたびに新たに学ぶことはめちゃくちゃ多 かった ○ 本を読んだり、実際のコードを読んだり、人に聞いたり ○ 知識を元に実際にやってみて、思ったとおりにならないところがなぜかを考え、 改善する

Slide 58

Slide 58 text

転職後に気づいたこと ● 「隣の芝生は青く見えた」だけだった ○ 「挑戦」のつもりだったけど、行ってみればこれまでの 延長線上でしかなかった ■ 所詮は同じ「人」がいただけ

Slide 59

Slide 59 text

転職後に気づいたこと ● 高専卒はめっちゃ優秀なことが多い ○ チームに数人高専卒のメンバーがいるが、みんな頼りになる ■ 理解が早く、動きも早く、しっかりと結果を出している

Slide 60

Slide 60 text

今後に向けて ● 生成AI技術が盛んになっているため 「人でなければできない仕事」が極端に少なくなるはず ○ おそらく「何をするか決める 」「どんな構造にするか決める 」 「決めたことを計画にして実行する 」の3つくらいの役割しか残らない ● そんな世界で「価値ある仕事」を探り続けたい ○ 「何を(What)、何のために(What to do)、なぜやりたいか(Why)」を、 関わる人達と対話し、合意に導くのは人でしか(今のところ)できない ■ これらを決めたら、あとは AI(など)に指示を出せばよいだけになっていくと思う

Slide 61

Slide 61 text

最後に

Slide 62

Slide 62 text

基礎から学び現実と向き合おう 基礎は大事、本当に大事 そこから発展して専門的なことを学び いかに複雑な現実に応用していけるか それこそが本当の力となる

Slide 63

Slide 63 text

● まずは基礎とその学び方を身に付けよう ○ 「基本(basic:初歩)」でなく「基礎(fundamental:根本原理)」がより大事 ■ どんな分野でも基礎を学べればあとは応用するだけでいける ● 課題の前提を知ろうとしよう ○ 「目的はなにか?」「それは何のためか?」が社会では問われ続ける ■ 前提がないとゴール (目標)を決めることができない そのために

Slide 64

Slide 64 text

● 専門技術以外の現実にも興味を持とう ○ 専門技術は「よりよい世界を作る」ためにあると思う ■ 誰がどういうときに使うと、どんないいことがあるのか? それこそが「価値」で、それを実現するのが専門技術 そのために

Slide 65

Slide 65 text

とある長岡高専卒のおっさんが IT企業のマネージャーになるまで 2025-09-02 高専カンファレンスin長岡 Come back 髙野 将 (TAKANO Sho) a.k.a masaru_b_cl Thank you! なにかあれば気軽にXなどで声かけてください