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弱いロボットと コミュニケーションについて

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アジェンダ 1. 経済的な合理性について 2. 弱いロボットとは 3. 委ねる/支えるの関係 4. RPAではどうなのか 5. まとめ

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1.経済的な合理性について ユーザーがRPAツールに求めがちなこと ⚫ 業務の洗出しを自動でやってくれればいいのに ⚫ 最適な作成内容を提案してくれればいいのに ⚫ ロボットを自動で作ってくれればいいのに ⚫ エラーも自動で復旧・修正すればいいのに 自己完結できる RPAツールはユーザーを幸せ にするか?

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1.経済的な合理性について ◆ 迅速な自動化が可能 ◼ ロボット作成の学習コストが減る ◼ 業務や使用システムに関する学習が不要 ◼ 現場との業務洗出しにかかる時間が減る ◼ エラー対応にかかる作業時間の減少 ◆ 現場でのコミュニケーション減 ◼ 相手の業務・使用システムへの理解が滞る ◼ 逆にコミュニケーション・コストがかかる場合も ◼ 不測の事態の対応内容を考慮せず人任せ ◼ 相手に自己完結することや完璧さを求めすぎる ◼ 分断が生まれ不寛容な関係性に 経営者側 は幸せ! 現場は 幸せ? 不寛容な関係性が当たり前になっていないか?

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2.弱いロボットとは 強い ロボット 弱い ロボット ひとりで できるもん これだけは できるもん 教えてくれれば全部 できます! 完璧を目指します! 機能が限定されるので 不足しているところは 協力してください!

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2.弱いロボットとは <例> ゴミ箱ロボット 引用:頼りないロボット、実は最強!? https://youtu.be/ZWxftCqdFiY 引用:ICD-Lab 公式Instagram https://www.instagram.com/p/CES_nWYHO3c/ ⚫ よたよたと動く ⚫ ゴミの近くまでは移動 ⚫ ゴミの近くで小さくおじぎ ⚫ ゴミの投入を検知したら小さくおじぎ 頼りなさそうだなぁ…… ゴミを拾ってほしいと頼られてる感じ ゴミ回収を手伝ったらおじぎしてくれた! なんとなく達成感!悪い気はしないなぁ 不足機能を相手に委ねることで 相手の行動や強みを引き出す!

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ロボットの弱さが生み出したもの 3.委ねる/支えるの関係 人 と ロボット 考え方・価値観を 少しだけ変えると 良い信頼関係 が築ける お互いの弱さを補いつつ、その強みを引き出しあい ひとつのシステムを作り上げ、つながりを生み出す 人 と RPA も 同じ では?

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◆ テクノロジーの進歩による利便性の向上 3.委ねる/支えるの関係 これまでのロボットと人の関係性 テクノロジーの進歩 は 本当に人を幸せにするのか? ◆ なし崩しの機能追加主義に陥りやすい ◆ システムへの過度の依存心を生み出しやすい ◆ 受動的になり豊かな学びを引き出しにくい ◆ 受動的になり身体機能の退化を招く 一般的な価値観

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利便性 人の幸せ 3.委ねる/支えるの関係 利便性のモノサシではなく 人の幸せのモノサシで考えると…… ウェルビーイング の 向上 ユーザー自らの能力が十分に生かされて 生き生きとした幸せな状態 構成要因:自律性・有能感・関係性 以上のことを踏まえてRPAではどうなのか考えた! 違う価値観で見てみる

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4.RPAではどうなのか RPAツールの弱さ 記録後どう作りこむかはユーザーの自由 自律性 ちょっとした手間や工夫で何でもできる 有能感 不具合対応のなかでつながり感や一体感 関係性 RPAツールとユーザーの関係性 思うがまま自在に使える! 何だかうまくなった気がする! どちらも幸せ!つながりや一体感! 利便性以外で考えてみる! ウェルビーイング 向上には • 定期的な勉強会や研修 • 自主学習やリスキリング • 使用ツールへの深い知識 • 適切な人員配置 etc. 利便性 人の幸せ

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5.まとめ ① ユーザーとRPAツールとの「委ねる/支える」の関係 を適切に構築できればユーザーの成長につながる ② ユーザーとRPAツールの適切な信頼関係に必要なのは 利便性とウェルビーイングのバランス ③ ウェルビーイングの向上はツールの弱い部分を支える ことで自律性・有能感・関係性を感じられるかが重要 そのための学習をユーザーは積極的に行う必要がある ユーザーの心に余裕が出来れば寛容な関係性を築ける!