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エッジで輝くフロントエンド Cloudflare Meetup #1 2023.06.19

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目次 ● フロントエンド技術の歴史 ● フロントエンド領域の現状 ● Cloudflare Pages ● ユースケース ● まとめ

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フロントエンド技術の歴史 ● 2010年頃はRuby on Railsのようなフレーム ワークが確固たる地位を確立 ○ サーバサイドでHTMLを生成し、クライアントに返す ○ JavaScriptはAjaxやちょっとした画面動作に使用する ● JavaScriptはjQueryがまだスタンダードに使用 される時代

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フロントエンド技術の歴史 ● DOMの書き換えは大体以下の2通り ○ Ajaxで取得したレスポンスの内容にまるっと書き換え る(サーバサイドレンダリング ) ○ jQueryでDOMを書き換える ● 2010年頃にBackbone.jsやReactが登場 ○ アプローチは異なるが、 DOMの管理を何をもって行う かということに注目が集まる

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フロントエンド技術の歴史 ● Reactなどを使用したDOM変更によるWeb ページのUXが大幅に向上 ○ 周辺のエコシステムも急速に成長 (Browserify, Webpack, Babel etc) ● バックエンドシステムと分離が始まる ○ フロントエンド領域におけるセットアップの複雑さが増 加 ○ レンダリングはフロントエンドが担う ようになる

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フロントエンド技術の歴史 ● レンダリングにおける問題 ○ SEO ○ クライアントサイドのマシンスペック etc ● バックエンドシステムと整合性 ○ システム間連携の複雑性増加 ○ コミュニケーションパスの増加

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フロントエンド領域の現状 ● レンダリングの様々な手法が確立 ○ Client Side Rendering(CSR) ○ Server Side Rendering(SSR) ○ Static Site Generation(SSG) ○ Incremental Static Regeneration(ISR) ○ Server Side Component ← NEW

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フロントエンド領域の現状 ● サーバサイドレンダリングって… ○ 10数年前の話に戻ってきてはいるが、完全に 戻ってるわけではない ○ クライアント、サーバサイド両方をうまく使う必 要がある

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フロントエンド領域の現状 ● サーバを使用するということは役割と責任も増 加 ○ ブラウザからのアクセス制御 ○ 静的ファイル配信の最適化 ○ SSRのための計算リソースの確保 ○ フェイルオーバーやログなどの非機能要件 etc

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フロントエンド領域の現状 ● 現状における様々な打ち手 ○ Vercel, Cloudflare Pages, Netfilyなどのホスティン グサービスで運用 ○ Cloud Runなどのサーバレスサービスを使ったセルフ ホスティングで運用

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Cloudflare Pages ● 特徴 ○ 2021年頃に登場したホスティングサービス ○ 2021年後半にCloudflare Workesと連携が対応され てサーバリソースを使用することが可能になる ■ サーバレスアーキテクチャ ○ さらには無料の範囲が非常に大きい

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Cloudflare Pages ● Cloudflare Pages + Cloudflare Workersで 使用できるフレームワーク ○ Remix ○ Astro ○ SvelteKit ○ rakkas

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Cloudflare Pages ● Pages単体も魅力的だが他製品を活用するこ とでシステムを構築できる ○ Cloudflareのキャッシュを活用 ○ KV, R2やD1を活用した状態管理 ○ BotアクセスやDDOS対策を基本的に備える

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ユースケース Webサイト 管理画面 データベース(PosggreSQL) バッチサーバ 画像(GCS) データの流れ SSRでクライアントに返す (SEO対 策が必要) Zero Trustで認証を実施 CNAMEを設定して、CDNから配信 HTML 初期段階

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ユースケース Webサイト 管理画面 連携API データベース(D1) Node.js処理サーバ 画像(R2) データの流れ 画像処理にNode.jsが必要な ため、D1からデータを取得す るためのWorkers経由でデー タを取得 SSRでクライアントに返す (SEO対 策が必要) Zero Trustで認証を実施 カスタムドメインを設定してダイレクトにアクセス HTML 最終形

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ユースケース ● 移行のメリット ○ 計算リソースがエッジで動作する( client or server ?) ■ 第3の計算リソースが使える ○ コンテナをビルドする必要がない のでデプロイ時間が大 幅に短縮(10分前後→1分未満) ○ サーバ費がダウン ● 移行のデメリット ○ ログ基盤は自分で作成する 必要がある ○ Node.jsが必要な部分は別処理を作成 する必要がある

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まとめ ● フロントエンド担う領域は拡大している ● フロントエンド領域の開発に注力するためには Cloudflare Pagesも十分な選択肢の1つ ○ オリジンサーバとは違い、クライアントに近い場所で 動くのでレイテンシに利点生まれる ○ サーバレス同様に処理能力をスケールアウトさせるこ とで、分散化し向上できることができる ● サービスの機能をうまく利用し、顧客に価値を 提供するための開発に集中することが大事

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Thanks! ● name: chimame / rito ● job: Webエンジニア ● field: Cloudflare, GCP, AWS, Ruby, Node.js, TypeScript, React, Next.js, Remix, Docker etc ● company: Goens株式会社( https://about.goen-s.com ) ● twitter: @chimame_rt ● GitHub: chimame