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どの様にAIエージェントと 協業すべきだったのか? AI-Ready Frontend Quality - Web Frontend Night / 2025.09.24 @Takepepe

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自己紹介 吉井 健文 / @Takepepe 株式会社 REUNION SOFTWARE 代表取締役 / Software Engineer 2025年3月 までフロントエンドリードとして、 数々のプロジェクトをNext.js アプリケーションにリプレース。 「フロントエンド開発のためのテスト入門(翔泳社)」など、 3冊のフロントエンド関連書籍を執筆。 2024年10月株式会社 REUNION SOFTWARE 創立。

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わたしとAIエージェント ● 今年からAIエージェント(Cursor)を使い倒しています。

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わたしとAIエージェント ● 今年からAIエージェント(Cursor)を使い倒しています。 ● AIエージェントと一緒にモリモリ機能開発する日々。

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わたしとAIエージェント ● 今年からAIエージェント(Cursor)を使い倒しています。 ● AIエージェントと一緒にモリモリ機能開発する日々。 ● あなたはどれだけ AI に依存していますか?

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わたしとAIエージェント ● 今年からAIエージェント(Cursor)を使い倒しています。 ● AIエージェントと一緒にモリモリ機能開発する日々。 ● あなたはどれだけ AI に依存していますか? ○ コーディングのほとんどを AIに任せている? ○ 部分的なリファクタリングだけ? ○ プロジェクトの調査にだけ?

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巷で囁かれ始めた、AIエージェントに対する評判 ● 「AIエージェントのコーディング品質、あまり良くなくない?」

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巷で囁かれ始めた、AIエージェントに対する評判 ● 「AIエージェントのコーディング品質、あまり良くなくない?」 ● 「レビュワーの負荷があがった…」

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巷で囁かれ始めた、AIエージェントに対する評判 ● 「AIエージェントのコーディング品質、あまり良くなくない?」 ● 「レビュワーの負荷があがった…」 ● 「高速に負債が積み上がるようになった…」

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巷で囁かれ始めた、AIエージェントに対する評判 ● 「AIエージェントのコーディング品質、あまり良くなくない?」 ● 「レビュワーの負荷があがった…」 ● 「高速に負債が積み上がるようになった…」 ● 「開発生産性が逆に下がった」

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一方、他の評判はというと、、、 ● 「コードリーディングが爆速になった」

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一方、他の評判はというと、、、 ● 「コードリーディングが爆速になった」 ● 「プロンプトとルールの品質がものを言う」

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一方、他の評判はというと、、、 ● 「コードリーディングが爆速になった」 ● 「プロンプトとルールの品質がものを言う」 ● 「AIエージェントは増幅器。無いものは伸びない

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一方、他の評判はというと、、、 ● 「コードリーディングが爆速になった」 ● 「プロンプトとルールの品質がものを言う」 ● 「AIエージェントは増幅器。無いものは伸びない 人によって、言っていることが違うぞ …?

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」 ● 「期待通りのアウトプットを一瞬で出してくれる」

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」 ● 「期待通りのアウトプットを一瞬で出してくれる」 ● 「こんな雑な指示でもそれなりに出来てる、すごすぎ」

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」 ● 「期待通りのアウトプットを一瞬で出してくれる」 ● 「こんな雑な指示でもそれなりに出来てる、すごすぎ」 ● もうこれ、なんでもできる様になるのでは?

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」 ● 「期待通りのアウトプットを一瞬で出してくれる」 ● 「こんな雑な指示でもそれなりに出来てる、すごすぎ」 ● もうこれ、なんでもできる様になるのでは? ● というか将来仕事大丈夫かな…。

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● 「かなり色々察してくれる」 ● 「期待通りのアウトプットを一瞬で出してくれる」 ● 「こんな雑な指示でもそれなりに出来てる、すごすぎ」 ● もうこれ、なんでもできる様になるのでは? ● というか将来仕事大丈夫かな…。 「1ヶ月目〜2ヶ月目」なんだか期待していたより出来るぞ …?

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」 ● 何でそんなことも出来ないの??

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」 ● 何でそんなことも出来ないの?? ● さっき修正させたバグ、また再現してるんだが??

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」 ● 何でそんなことも出来ないの?? ● さっき修正させたバグ、また再現してるんだが?? ● 逆に時間かかっちゃったじゃん…。このロスどうしてくれるの?

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」 ● 何でそんなことも出来ないの?? ● さっき修正させたバグ、また再現してるんだが?? ● 逆に時間かかっちゃったじゃん…。このロスどうしてくれるの? ● 、、、日々積み重なるフラストレーション。

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使い始めて数ヶ月、わたしの感想 ● あれやって!これやって!早くして!! ○ → AIエージェント「…(なにも反応しない。ただの屍の様だ)」 ● 何でそんなことも出来ないの?? ● さっき修正させたバグ、また再現してるんだが?? ● 逆に時間かかっちゃったじゃん…。このロスどうしてくれるの? ● 、、、日々積み重なるフラストレーション。 「3ヶ月目〜4ヶ月目」なんだか逆にタスク完了までが遅くなってないか …?

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高まるAI依存、自分自身への疑心暗鬼 ● 自分では書かないであろう、おかしな記述をコミット。

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高まるAI依存、自分自身への疑心暗鬼 ● 自分では書かないであろう、おかしな記述をコミット。 ● 要件通りに動いているし、問題ないだろうという慢心。

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高まるAI依存、自分自身への疑心暗鬼 ● 自分では書かないであろう、おかしな記述をコミット。 ● 要件通りに動いているし、問題ないだろうという慢心。 ● 「コーディングに対する謙虚さ」がなくなってしまった感。

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高まるAI依存、自分自身への疑心暗鬼 ● 自分では書かないであろう、おかしな記述をコミット。 ● 要件通りに動いているし、問題ないだろうという慢心。 ● 「コーディングに対する謙虚さ」がなくなってしまった感。 「AIと、どの様に協業すべきだったのか?」を振り返らねば!

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点

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5フェーズに分解して振り返ってみる ● 0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 各フェーズに対し、 AIエージェントとの協業について評価していく

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0 → 1「生成期」

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 断片的な情報を与えるだけでも、圧倒的速度で土台ができる。

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 断片的な情報を与えるだけでも、圧倒的速度で土台ができる。 ● CI/CD ワークフローなんかもシュッと出来上がる。

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 断片的な情報を与えるだけでも、圧倒的速度で土台ができる。 ● CI/CD ワークフローなんかもシュッと出来上がる。 ● AIエージェントはスピードを与えてくれる頼もしい存在。

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 断片的な情報を与えるだけでも、圧倒的速度で土台ができる。 ● CI/CD ワークフローなんかもシュッと出来上がる。 ● AIエージェントはスピードを与えてくれる頼もしい存在。 疑いようもなく、 AIエージェントを使い倒すべきフェーズ

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 過去のプロジェクト雛形流用でも良かったのでは?

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 過去のプロジェクト雛形流用でも良かったのでは? ● 参考になる Public リポジトリを参考にすれば良かったのでは?

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 過去のプロジェクト雛形流用でも良かったのでは? ● 参考になる Public リポジトリを参考にすれば良かったのでは? ● ChatGPT でもある程度の構成伝えれば雛形生成してくれる。

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 過去のプロジェクト雛形流用でも良かったのでは? ● 参考になる Public リポジトリを参考にすれば良かったのでは? ● ChatGPT でもある程度の構成伝えれば雛形生成してくれる。 ● トークンを無駄遣いしてしまった感(お金は大事だよ)。

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0 → 1「生成期」プロジェクトが無の地点 ● 過去のプロジェクト雛形流用でも良かったのでは? ● 参考になる Public リポジトリを参考にすれば良かったのでは? ● ChatGPT でもある程度の構成伝えれば雛形生成してくれる。 ● トークンを無駄遣いしてしまった感(お金は大事だよ)。 代替手段はいくらでもある。全部 AIエージェントでなくてもよい

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1 → 10「構成期」

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 「そもそも空なんだからこんなもん」→ それはそう。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 「そもそも空なんだからこんなもん」→ それはそう。 ● 「プロジェクトの方針は千差万別」→ 詳細指示が無かった非を認める。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 「そもそも空なんだからこんなもん」→ それはそう。 ● 「プロジェクトの方針は千差万別」→ 詳細指示が無かった非を認める。 ● この地点では、イマイチなアウトプットに対して寛容であった。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 「そもそも空なんだからこんなもん」→ それはそう。 ● 「プロジェクトの方針は千差万別」→ 詳細指示が無かった非を認める。 ● この地点では、イマイチなアウトプットに対して寛容であった。 ● なぜなら、イマイチなアウトプットでも概ね正解で、何より爆速だから。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 「そもそも空なんだからこんなもん」→ それはそう。 ● 「プロジェクトの方針は千差万別」→ 詳細指示が無かった非を認める。 ● この地点では、イマイチなアウトプットに対して寛容であった。 ● なぜなら、イマイチなアウトプットでも概ね正解で、何より爆速だから。 AIエージェントとの認識齟齬に課題を感じないフェーズ

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 以前では何日もかかっていた環境構築が数時間で出来てしまった。最高。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 以前では何日もかかっていた環境構築が数時間で出来てしまった。最高。 ● 「このまま頼れば最後まで爆速でいけるのでは?」と盲信を始める。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 以前では何日もかかっていた環境構築が数時間で出来てしまった。最高。 ● 「このまま頼れば最後まで爆速でいけるのでは?」と盲信を始める。 ● AIエージェントの速度に概ね満足している状態。

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1 → 10「構成期」プロジェクト構成と環境構築の地点 ● 以前では何日もかかっていた環境構築が数時間で出来てしまった。最高。 ● 「このまま頼れば最後まで爆速でいけるのでは?」と盲信を始める。 ● AIエージェントの速度に概ね満足している状態。 AIエージェントに期待しすぎている事に気づけないフェーズ

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10 → 90「実装期」

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 雛形を指定して要件を伝えれば、基本的に速くコードが書けるのだが、、。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 雛形を指定して要件を伝えれば、基本的に速くコードが書けるのだが、、。 ● まったく同じプロンプトでも、出力が異なることがある。なぜ?

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 雛形を指定して要件を伝えれば、基本的に速くコードが書けるのだが、、。 ● まったく同じプロンプトでも、出力が異なることがある。なぜ? ● 指示が詳細すぎる場合、中間の指示を漏らす傾向がある。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 雛形を指定して要件を伝えれば、基本的に速くコードが書けるのだが、、。 ● まったく同じプロンプトでも、出力が異なることがある。なぜ? ● 指示が詳細すぎる場合、中間の指示を漏らす傾向がある。 ● 「詳細長文で一発」より「シンプルに数発」の方が、出力の再現性が高かった。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 雛形を指定して要件を伝えれば、基本的に速くコードが書けるのだが、、。 ● まったく同じプロンプトでも、出力が異なることがある。なぜ? ● 指示が詳細すぎる場合、中間の指示を漏らす傾向がある。 ● 「詳細長文で一発」より「シンプルに数発」の方が、出力の再現性が高かった。 AIエージェントとの認識齟齬に課題を感じ始めるフェーズ

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 単純な指示でも食い違い。→ 指示内要に問題があったのか?

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 単純な指示でも食い違い。→ 指示内要に問題があったのか? ● ルールファイル規約をたまに無視する。→ 前は無視しなかったのに何故?

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 単純な指示でも食い違い。→ 指示内要に問題があったのか? ● ルールファイル規約をたまに無視する。→ 前は無視しなかったのに何故? ● 「AIエージェントも人と同じ様に、同じミスを繰り返すのか、、。」

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 単純な指示でも食い違い。→ 指示内要に問題があったのか? ● ルールファイル規約をたまに無視する。→ 前は無視しなかったのに何故? ● 「AIエージェントも人と同じ様に、同じミスを繰り返すのか、、。」 ● ここでイライラしてはいけないし、原因追及を怠ってはいけないけど、、。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 単純な指示でも食い違い。→ 指示内要に問題があったのか? ● ルールファイル規約をたまに無視する。→ 前は無視しなかったのに何故? ● 「AIエージェントも人と同じ様に、同じミスを繰り返すのか、、。」 ● ここでイライラしてはいけないし、原因追及を怠ってはいけないけど、、。 うまくワークしていない状況にイライラしはじめる

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 実装を進めないと、気づけないことはたくさんある。わかる。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 実装を進めないと、気づけないことはたくさんある。わかる。 ● 自分でコーディングしている時と、取り組みは同じだけど、、。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 実装を進めないと、気づけないことはたくさんある。わかる。 ● 自分でコーディングしている時と、取り組みは同じだけど、、。 ● 共通化すべき箇所は察して共通化して欲しかった → 無理。期待しすぎ?

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 実装を進めないと、気づけないことはたくさんある。わかる。 ● 自分でコーディングしている時と、取り組みは同じだけど、、。 ● 共通化すべき箇所は察して共通化して欲しかった → 無理。期待しすぎ? ● 綺麗なコードにしたいなら、共通化作業のプロンプトが必須。

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10 → 90「実装期」要件定義通りに大量生産する地点 ● 実装を進めないと、気づけないことはたくさんある。わかる。 ● 自分でコーディングしている時と、取り組みは同じだけど、、。 ● 共通化すべき箇所は察して共通化して欲しかった → 無理。期待しすぎ? ● 綺麗なコードにしたいなら、共通化作業のプロンプトが必須。 AIエージェントに、失望し始めるフェーズ

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90 → 99「成熟期」

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 「一見動いているが品質が低いバグ修正」が顕著に現れる。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 「一見動いているが品質が低いバグ修正」が顕著に現れる。 ● 「実装直してテスト通しました!」というアレ → フラストレーションMAX

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 「一見動いているが品質が低いバグ修正」が顕著に現れる。 ● 「実装直してテスト通しました!」というアレ → フラストレーションMAX ● 「うまくいかない…」ときは大体、アプローチが間違ってる。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 「一見動いているが品質が低いバグ修正」が顕著に現れる。 ● 「実装直してテスト通しました!」というアレ → フラストレーションMAX ● 「うまくいかない…」ときは大体、アプローチが間違ってる。 ● ヒントを与えなければ、いつまでも沼にはまって時間だけが溶ける。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 「一見動いているが品質が低いバグ修正」が顕著に現れる。 ● 「実装直してテスト通しました!」というアレ → フラストレーションMAX ● 「うまくいかない…」ときは大体、アプローチが間違ってる。 ● ヒントを与えなければ、いつまでも沼にはまって時間だけが溶ける。 AIエージェントへ依存から、フラストレーションが MAXになるフェーズ

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。 ● 人間の知覚による微妙な違和感は、AIにはわからない。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。 ● 人間の知覚による微妙な違和感は、AIにはわからない。 ● AI エージェントは基本、初手は低パフォーマンスコードを吐く。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。 ● 人間の知覚による微妙な違和感は、AIにはわからない。 ● AI エージェントは基本、初手は低パフォーマンスコードを吐く。 ● AIに出来ないものは出来ない。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。 ● 人間の知覚による微妙な違和感は、AIにはわからない。 ● AI エージェントは基本、初手は低パフォーマンスコードを吐く。 ● AIに出来ないものは出来ない。 ● N度やらせて解決しない場合、自分で解決すべき。

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90 → 99「成熟期」バグや考慮漏れを完全に取り払う地点 ● 環境差異によるバグは、専門職人芸でないと直らないケースが多い。 ● 人間の知覚による微妙な違和感は、AIにはわからない。 ● AI エージェントは基本、初手は低パフォーマンスコードを吐く。 ● AIに出来ないものは出来ない。 ● N度やらせて解決しない場合、自分で解決すべき。 AIエージェントに頼ることを、諦めはじめるフェーズ

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99 → 100「完成期」

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● 実装を修正すれば、同時にテストも修正してくれる → 幻想

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● 実装を修正すれば、同時にテストも修正してくれる → 幻想 ● テストを修正すれば、テストタイトルも修正してくれる → 幻想

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● 実装を修正すれば、同時にテストも修正してくれる → 幻想 ● テストを修正すれば、テストタイトルも修正してくれる → 幻想 ● 実装を修正すれば、コメントも直してくれる → 幻想

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● 実装を修正すれば、同時にテストも修正してくれる → 幻想 ● テストを修正すれば、テストタイトルも修正してくれる → 幻想 ● 実装を修正すれば、コメントも直してくれる → 幻想 ● ルールやプロンプトの工夫次第かもしれないが、、。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● 実装を修正すれば、同時にテストも修正してくれる → 幻想 ● テストを修正すれば、テストタイトルも修正してくれる → 幻想 ● 実装を修正すれば、コメントも直してくれる → 幻想 ● ルールやプロンプトの工夫次第かもしれないが、、。 AIエージェントに任せきりだった些細な箇所の、品質の低さに気づくフェーズ

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。 ● ルールを無視されることがあるのは、承知のうえで監査が必要。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。 ● ルールを無視されることがあるのは、承知のうえで監査が必要。 ● プロンプトを検討してルールを再考すべきかは要精査。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。 ● ルールを無視されることがあるのは、承知のうえで監査が必要。 ● プロンプトを検討してルールを再考すべきかは要精査。 ● もちろん、些細な修正ならプロンプトで直るのだが、、。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。 ● ルールを無視されることがあるのは、承知のうえで監査が必要。 ● プロンプトを検討してルールを再考すべきかは要精査。 ● もちろん、些細な修正ならプロンプトで直るのだが、、。 ● 自らガイドラインを頭に入れておき、もっと早い段階で指摘すべき。

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99 → 100「完成期」ガイドライン準拠等を精査する地点 ● リンターで矯正できないガイドラインは、プロジェクト毎の方針の問題。 ● どうしても矯正したいのならlinter自作を検討。 ● ルールを無視されることがあるのは、承知のうえで監査が必要。 ● プロンプトを検討してルールを再考すべきかは要精査。 ● もちろん、些細な修正ならプロンプトで直るのだが、、。 ● 自らガイドラインを頭に入れておき、もっと早い段階で指摘すべき。 どの様に協業すべきだったか気づくフェーズ

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教訓

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● 品質に関して終始疑おう。AIエージェントとの認識齟齬は常にある。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● 品質に関して終始疑おう。AIエージェントとの認識齟齬は常にある。 ● 気を許して頼り切ってはいけない。品質の責任者は終始自分。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● 品質に関して終始疑おう。AIエージェントとの認識齟齬は常にある。 ● 気を許して頼り切ってはいけない。品質の責任者は終始自分。 ● 完璧を目指す後期ほど、摩擦が生じるのは相手が人間でも同じ。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● 品質に関して終始疑おう。AIエージェントとの認識齟齬は常にある。 ● 気を許して頼り切ってはいけない。品質の責任者は終始自分。 ● 完璧を目指す後期ほど、摩擦が生じるのは相手が人間でも同じ。 ● 「自分は手を動かさない」というこだわりは無いほうがいい。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● 品質に関して終始疑おう。AIエージェントとの認識齟齬は常にある。 ● 気を許して頼り切ってはいけない。品質の責任者は終始自分。 ● 完璧を目指す後期ほど、摩擦が生じるのは相手が人間でも同じ。 ● 「自分は手を動かさない」というこだわりは無いほうがいい。 然るべき責務境界線の、線引きをうやむやにするのは止めよう

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● AIエージェントの品質を問う前に、自分の心構えを問おう。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● AIエージェントの品質を問う前に、自分の心構えを問おう。 ● フェーズ後期ほど、早めに仕事を巻き取ってあげよう。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● AIエージェントの品質を問う前に、自分の心構えを問おう。 ● フェーズ後期ほど、早めに仕事を巻き取ってあげよう。 ● バグが上手く解決しない場合、根本原因を分析してあげよう。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● AIエージェントの品質を問う前に、自分の心構えを問おう。 ● フェーズ後期ほど、早めに仕事を巻き取ってあげよう。 ● バグが上手く解決しない場合、根本原因を分析してあげよう。 ● AIエージェントに違うアプローチを提案してあげよう。

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AIエージェントと、どの様に協業すべきだったのか? ● AIエージェントの品質を問う前に、自分の心構えを問おう。 ● フェーズ後期ほど、早めに仕事を巻き取ってあげよう。 ● バグが上手く解決しない場合、根本原因を分析してあげよう。 ● AIエージェントに違うアプローチを提案してあげよう。 「フェーズ毎の心構えがどうあるべきか?」が重要

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ご清聴ありがとうございました